中学受験を目指す多くのご家庭にとって、学習塾やコース選びは重要な課題です。
特に最難関中学校への合格を目指す場合、適切なクラスを選ぶことが成功の鍵となります。
この記事では、enaの最高水準小学部について詳しく解説します。
選抜テストの内容や指導方法の特色などを知ることでができます。
目次
・①ena最高水準小学部の特徴
・②詰め込み型ではなく「考える力」の育成に力を入れる指導
・③受講教科は学年により変わる
2. ena最高水準小学部に在籍している生徒の特徴
・①しっかりとした基礎の定着
・②宿題と復習の習慣
・③「考える」ことを楽しむ
3. ena最高水準小学部に入るための条件とは?
・最高水準の選抜テストを受験
4. ena最高水準小学部に入塾後の、保護者様によくあるお悩み
・①生徒様の勉強量が追いつかない
・②生徒様の学習意欲を保つためにどうすれば良いか?
5. ena最高水準小学部入塾後、クラスについていくためにはどのように勉強すればよいのか
・①授業→宿題→復習のサイクルを徹底する
・②生徒様の学習スケジュールに無理が生じてないか気にかける
・③1週間のルーティーンを作る
まとめ|生徒様の自ら学ぶ・考える力を養い、学習の習慣化をサポート
1. ena最高水準小学部とは?
最高水準はenaで設定されているクラスの中で、最上位校を目指す生徒様たちが集まるクラスです。
どのような特徴なのかを詳しく解説していきます。
①ena最高水準小学部の特徴
ena最高水準小学部は、最難関中学校の受験を目標とする生徒様を対象としたクラスです。
【対象中学校】
・開成中学
・麻布中学
・武蔵中学
・桜蔭中学
・女子学院中学
・雙葉中学
・駒場東邦中学
・豊島岡女子学園中学
・渋谷教育学園渋谷中学
・桐朋中学
・慶應義塾中等部
・慶應義塾普通部
・早稲田中学
・早稲田実業学校中等部
・早稲田大学高等学院中学部
難易度の高い選抜テストで基準をクリアすることで入ることができるこのクラスでは、通常の授業よりも応用的で高度な内容が扱われます。
カリキュラムは中学受験に必要な思考力を育成する内容で構成されており、志望校合格に向けた実践的な学習が行われます。
また、すべての教室で行われているわけではなく、地域の拠点校でのみ開講されているため、各教室からレベルの高い生徒様、そして経験豊富な講師陣が集まるのも特徴です。
【最高水準設置校舎】
・代々木
・国立
・上野
・板橋
・塩浜
②詰め込み型ではなく「考える力」の育成に力を入れる指導
ena最高水準小学部では、単に知識を詰め込むのではなく、自ら考える力を育成することが重視されています。
通常の所属教室で行われている授業では基礎の定着を目的とした知識や基礎の学習とその実践を目的としています。
一方で、ena最高水準小学部では難解な問題に取り組むことで、論理的思考力や問題解決能力を養う指導が行われます。
このアプローチにより、単にテストの点数を上げるだけでなく、上位校で必要な発展的な問題を解くための学力が身につきます。
③受講教科は学年により変わる
ena最高水準小学部の受講教科は対象学年により変わってきます。
小学1〜3年生:国語・算数の2教科
小学4〜6年生:国語・算数・理科・社会の4教科
また、授業時間も各学年により長さが変わってきます。
受講の際にはあらかじめ各教室で確認しておきましょう。
2. ena最高水準小学部に在籍している生徒の特徴
ではena最高水準小学部に在籍している生徒様にはどのような特徴があるでしょうか。
基礎がしっかりと定着していることはもちろん、勉強を楽しみ、自ら学ぶ姿勢のある生徒様が多いです。
以下で詳しくみていきましょう。
①しっかりとした基礎の定着
ena最高水準小学部に在籍する生徒様は、日頃の通常授業の内容をしっかりと定着させ、基礎学力が高い生徒様しかいません。
基礎的な知識をしっかりとおさえ、基礎が確立されているからこそ、応用問題や難問に対しても対応できる学力を持っています。
基礎を疎かにせず、日々の勉強を着実にこなす姿勢が求められます。
②宿題と復習の習慣
宿題と復習をしっかりと行う習慣が身についていることも、ena最高水準小学部の生徒の特徴です。
毎日の学習サイクルを確立し、授業内容を復習することで理解を深め、知識を定着させています。
日常での学習習慣が身についていることが重要です。
このような習慣は、長期的に見ても学力向上に大きく影響を与えます。
③「考える」ことを楽しむ
ena最高水準小学部に在籍する生徒は、勉強を義務として捉えるのではなく、自ら「考える」ことを楽しんでいます。
難しい問題に挑戦し、自ら進んで学習に取り組む姿勢が見られます。
そして問題を解くことで得られる達成感や成長を実感することで、さらなる学習意欲へと変えています。
保護者様や塾主体での学習の促しにはどうしても限界があり、このような「自ら学ぶ」というポジティブな学習態度が、成績向上をより大きくする要因となります。
3. ena最高水準小学部に入るための条件とは?
ena最高水準小学部へ入塾するには選抜テストを受験し、基準を上回ることが求められます。
詳しい条件は公開されていませんが、どのような点に注意しておけば良いかを解説していきます。
最高水準の選抜テストを受験
ena最高水準小学部に入るためには、選抜テストを受験する必要があります。
このテストは非常に難しく、実際に受験した生徒様を例にとっても1回での合格はかなり厳しいです。
そのため、一度受験して終わりとするのではなく、受験後の解き直しや傾向の分析を行うことで、学力向上や次回の受験への対策とすることが効果的です。
テスト内容は、
「主に学校の既習範囲から出題します。ena最高水準の選抜テストになりますので、応用問題からの出題もあります(テストの内容により、合格基準点は異なります)。」
とenaのホームページに記載されています。
しかし、通常の授業ではなかなか扱えない思考力を用いる応用問題や発展問題が多く含まれており、難易度が高いと言われる要因となっています。
継続的な対策が必要です。
▼ena最高水準選抜テストの詳細については以下ページをご覧ください
4. 最高水準クラスに入った後の、保護者様によくあるお悩み
ena最高水準小学部に入塾した際には、新しい環境での勉強がスタートすることとなるので、今までになかった悩みが出てくるものです。
あらかじめ想定して、解決策を考えておくことで生徒様のスムーズな学力向上をサポートできます。
どのような悩みが出てくるか、その一例を見ていきましょう。
①生徒様の勉強量が追いつかない
ena最高水準小学部では、授業の進度が速いため、生徒様が勉強量に追いつけないと感じることがあります。
このような場合、保護者様はどのようにサポートすれば良いのでしょうか。
1つ挙げられるのは、学習スケジュール管理のサポートです。 生徒様が効率的に学習できるよう、日々のスケジュールを一緒に管理することが効果的です。
塾の指導が行き届かないご家庭での時間に、授業の復習や宿題の取り組みなどをチェックすることで、学習の習慣化ができ、学力の定着にもつながります。
他にも勉強時間と休憩時間のメリハリをつけるなど、無理のない学習計画を立てる手助けをしましょう。
②生徒様の学習意欲を保つためにの工夫
学習意欲が低下すると、成績にも影響が出てしまいます。
保護者様として、生徒様が学習意欲を保つような声かけをすることが効果的です。
(1)頑張りを褒める
小さな成功や努力を見逃さず、しっかりと褒めてあげることが大切です。
認められることで、子どもは自信を持ち、さらに努力しようとする意欲が湧いてきます。
また、難しい問題に直面しても普段から頑張りを認められていることで、「乗り越えよう」というメンタルになります。
(2)目標設定のサポート
子ども自身では、どのような目標を設定するのが適切か判断するのは難しいです。
保護者様の経験や塾の指導を基に長期的な目標だけでなく、目先の短期的な目標も設定しましょう。
そうすることで生徒様も、どこに向かえば良いか、何をすれば良いかが明確になり、モチベーションとなります。
例えば、次のテストで一定の点数を取る、そのために特定の課題を期限内に終わらせるなど、達成しやすい目標を設けることで、モチベーションを維持しやすくなります。
達成した際は「頑張りを認めてあげる」「褒める」ということを忘れないようにしましょう。
5. ena最高水準小学部入塾後、クラスについていくためにはどのように勉強すればよいのか
ena最高水準小学部を受講すると、授業時間が増加するとともに、宿題や復習といった自習に必要な時間も増えます。
これらを全てこなすには、適切な勉強スケジュールを組むことが必要です。
生徒様が何を、どの順番で取り組むべきか明確にすることで、少ない時間でも効率良く学習を進められるようなサポートをしてあげましょう。
①授業→宿題→復習のサイクルを徹底する
最高水準に入った後は、授業→宿題→復習のサイクルを徹底することが重要です。
授業で学んだ内容をしっかりと理解し、解いた問題を復習することを通じて定着させることで、最高水準受講の効果と更なる学力向上が期待できます。
復習では、授業の内容をノートを見返し、分からない部分は各教室の通常授業の担当講師に質問する姿勢が大切です。
また、思考力を育成することを講座のテーマとしているので、ただ単に授業の流れを振り返るのではなく、思考をプロセスの確認することが大事です。
このサイクルを継続することで、ena最高水準小学部の内容を生徒様の実力にすることができます。
②生徒様の学習スケジュールに無理が生じてないか気にかける
保護者様としては、生徒様が最高水準の授業についていく中で、無理が生じていないかを常に気にかけることが大切です。
最高水準の授業により授業時間が増えるだけでなく、最高水準は拠点校で開講されているため移動などの時間と労力がかかります。
そのため、生徒様の学習の進度を定期的にチェックし、進捗状況に応じて適切なサポートを行いましょう。
学習の進捗状況を共有し、一緒に学習計画を見直すことで、無理のない範囲での学習を提案することができます。
詰まったスケジュールによる過度な疲労などが溜まってしまうと、その他の授業や自習時の集中力にも影響が出てしまい、良い効果が出ません。
あくまで各教室で行われている通常授業が基本となり、最高水準はプラスアルファの内容です。
個人的に通常授業やその宿題や復習に悪い影響が出てしまっているようであれば最高水準の受講はおすすめしません。
保護者様としては、生徒様の努力や成果を認めることで、モチベーションを整えてあげましょう。
生徒様が最高水準の授業に無理なく取り組めるよう、日々の学習スケジュールの提案・管理や、励ましの言葉をかけることが大切です。
③1週間のルーティーンを作る
ena最高水準小学部の学習と通常授業の学習を並行して進めるためには、各授業の宿題や復習を行う曜日を決めて、1週間のルーティーンを作ることが効果的です。
各教室によって通常授業が組まれている曜日は異なっています。
その授業日程に応じて適切に学習日程を組みましょう。
これにより、学習のペースを一定に保ち、計画的に学習を進めることができます。
例えば通常授業の宿題・復習については、月曜日と木曜日を宿題の日、火曜日と金曜日を復習の日と決めます。
そして、間の水曜日には難関選抜ゼミの復習と宿題を行います。
このように曜日ごとに学習の内容を決めることで、学習のスケジュールが明確になり、効率的に学習を進めることができます。
保護者様は、生徒様の塾での通常授業のスケジュールを一緒に確認しながら、無理のない範囲で計画を立てる手伝いをすることが効果的です。
また、宿題・復習の進行状況を定期的に確認することで、継続的な学習をサポートできます。
まとめ|生徒様の自ら学ぶ・考える力を養い、学習の習慣化をサポート
ena最高水準小学部は、ただ知識を詰め込むのではなく、自ら考え、学び取る力を養うためのクラスです。
このクラスに在籍する生徒様は、高い基礎学力と学習意欲を持ち、難関中学校の合格を目指して日々努力することが必要となります。
保護者様としては、生徒様が効率よく学習できるよう、そして学習習慣を確立できるようサポートし、学習意欲を高める工夫をすることが大切です。
最難関の目標に向かって、一緒に挑戦し、サポートしていくことが成功への鍵となります。
▼当会では、中学受験生への指導に特化した家庭教師をご紹介しています。ぜひ併せてご覧ください。
ご相談・お問い合わせ
「塾に行っても全く成績があがらない」「勉強のやる気がない」「受験までわずかで焦っている」「反抗期で困っている」など、
周りに相談できずお困りの方はお気軽にお問合せください。
家庭教師サービスは、生徒様一人一人にあった解決方法をご提案するサービスです。
まずはご家庭様のお悩みをお伺いし、解決方法をご提案いたします。
当会で教師を探したらどんな教師と出会えるんだろう、と気になる方も、ぜひお気軽にお問い合わせください。
生徒様のご状況に合わせて、ぴったりの教師をお探しいたします。
enaに関する関連記事
当会では本ページ以外にも、ena・中学受験塾選びに関する記事を執筆しております。
ぜひ併せてご覧ください。
東大家庭教師友の会をもっと知る