- 進学先
- 麻布中学校
- 合格校
- 麻布中学校、海城中学校、城北中学校、栄東中学校
家庭教師を利用した受験勉強を振り返って感想を教えてください。
【保護者様より】息子は4年の2学期まで全く通塾せず、3学期から比較的小規模な塾にお世話になりました。些か出遅れ感もあったのですが、かといって塾で授業中理解できなかった問題を積極的に質問に行くタイプでもなく、それを放置しかねない性格でした。
この塾では、家庭教師は塾と異なる解法を教えて混乱するので明確に反対という姿勢で、5年次いっぱいは塾だけを頼りに勉強をさせました。しかし、①息子の性格上理解しそこなったことを気軽に質問できる環境が必要、②塾のテキスト以外幅広い演習をこなすことも必要、③複数の指導者から多様な解法を習得することはメリットの方が大きい、ということで5年生の3月から1名、6年生の7月からもう１名家庭教師の先生をお願いすることにしました。
家庭教師の先生をお願いする前は、母親が一緒に復習などをしていましたが、余りに難解な中学受験の算数は程なく手に負えなくなりました。東大家庭教師友の会の先生に来ていただいてからは、息子の理解が不十分な場所がどこかという点さえ把握しておけば、具体的な指導は先生にお願いするだけで済むようになり、とても楽になりました。また、中学受験では精神的成熟が大きな鍵と言われますが、母親への依存度を減らしたことは、様々な意味でプラスに働きました。
息子は集団内での対人関係が苦手で、塾でも周囲の目が気になり集中できない傾向がありましたが、家庭教師の先生とは１対１なので落ち着いて勉強ができたようです。東大家庭教師友の会の先生は、お二人とも個性こそ違えど非常に優秀な方で、息子の状態に合わせて毎回異なるリクエスト（今回はこの分野の基礎固めをしてほしい、今回は過去問で分からなかったところを教えてほしい、など）を出したのですが、いつでも即座に適切に対応してくださり助かりました。塾での学習に加えて、「中学への算数」を一緒に解いてもらうことで、難問に慣れてきて、前向きに取り組めるようになりました。塾の先生の解き方だけでなく、複数の先生の解き方や説明を聞くことで、理解が深まり、問題に対する解法の引き出しが増えたと思います。
11月後半からスランプに陥り塾に行きたがらなくなりましたが、その時は家庭教師の先生が非常に心配してくださり、自信とやる気を回復させるような授業をしてくださったおかげで、なんとか乗り切ることができました。
教師が大学生であることの良さを教えてください。
【保護者様より】年齢が近いことで、話しやすさを感じたようです。息子は、話を聞いてもらいたいタイプなので、授業中でも脱線して最近の出来事などを先生に聞いてもらってストレスを発散していました。6年次の11～12月にスランプに陥り勉強に取り組めなくなってしまった時には、その親近感に大いに助けられました。その時期、塾に対しては強い拒否反応を示しましたが、家庭教師の先生の授業は、多少嫌がりはしたものの拒絶するところまでは行かなかったので、多少進度を緩めてもとにかく勉強を続けることができました。
おかげで「受験勉強から離れてしまって戻ってこられない」事態を避けることができました。また、先生がご自身の体験談などを話して励ましてくださり、授業では簡単な問題を多く採り上げて自信とやる気を取り戻してくださいました。
教師の良かった点を教えてください。
【保護者様より】冷静で熱心で優しくて丁寧。ほぼ毎回約束の時間の前にいらして時間の延長も厭わず指導してくださいました。スケジュール変更なども常に息子の都合を第一に考えてくださいました。授業中、息子が脱線して関係のない話を始めても、区切りのよいところまでとりあえず聞いて、上手に勉強に戻してくださいました。答えが間違っていても、やる気をなくさせないような言い方で間違いを指摘して、解き始めの部分からひとつひとつ理解を積み重ねられるように丁寧に説明してくださり、次からは論理の飛躍による穴ができないように教えてくださいました。解けたときに「素晴らしい！」とほめてくださるので息子は喜んでいました。スランプ中に息子が荒れていても、「このまま続けていけば大丈夫よ」と、励ましながら我慢強く接してくださいました。入試本番直前には「湯島天神でお祈りしてきました」と、お守りをいただきました。親子で感激しました。
もうお一人の先生は関西のノリで明るくて元気で頼りがいがありました。先生ご自身が勉強好きな方で「これ、面白いだろう？」と教えてくださるので、勉強に対するイメージが苦しさ一辺倒ではなくなりました。算数や物理の力学分野、地学の天体分野などで分からない問題があった時には、気兼ねなく先生に質問することができたので、焦らずに済みました。そして、先生が問題を解く姿を見て、息子も、難問に対して逃げることなく「なんとかやってみよう」「この方法なら解けるかも」と取り組む姿勢を学んだようです。息子のスランプ中には、ご自身の体験談をお話ししてくださったり、息子の気持ちを聞いてくださったり、自信を取り戻せるように授業内容を考えたり、なんとか元気になってほしいとご尽力くださいました。授業が終わってお帰りになるときに、息子の肩を優しくぽんぽんとたたいて「応援してるで」と言ってくださったのも本当にありがたかったです。大阪出身の先生で、関西弁で「ムズいわあ、これ引くなあ！」といった発言で、息子はリラックスできたようです。
