こんなお悩みはございませんか?
・小学校で不登校になってしまった我が子。
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そんなお悩みはありませんか?
今回は不登校の生徒様が中学受験をする際に気を付けてもらいたいポイントと保護者様が抱えてしまいがちな悩み、おすすめの勉強方法や保護者様にできるサポートについて解説していきます。
▼不登校についての詳細、及び関連ページは以下をご覧ください
目次
・①中学受験は不可能ではない
・②中学受験で重要なポイント
2. 中学受験する際の学校選びのポイント
・①レベルが高すぎる中学は狙わない
・②生徒様にストレスがかかりすぎない環境かどうか
・③支援体制が整っているか
3. 保護者様が抱えてしまう悩み
・①不合格になったらどう声掛けをすればよいのか
・②合格しても不登校になるのではないか
4. おすすめの勉強方法と保護者様にできるサポート
・①内発的動機付けを高める
・②外部機関を活用する
・③中学から気持ちよく再スタートできる環境を整える
まとめ
1. 不登校でも中学受験は可能?
はじめに不登校生徒様が中学受験できるのか、中学受験の際の重要なポイントの2点について紹介していきます。
①中学受験は不可能ではない
現在不登校の小学生が中学受験をすることは可能です。
不登校の児童が中学受験をすることはレアケースというわけではなく、環境を変えるために受験をする、より高いレベルを求めて挑戦する児童は一定数存在します。
しかし、不登校の生徒様が中学受験をすることは、他の児童に比べ困難な道になる可能性があり、保護者様をはじめとした周囲の大人のサポートを要するケースが多いです。
不登校の生徒様は心に傷を負っている場合があります。
なかには勉強どころではなく、精神的なケアを優先する必要のある生徒様もいます。
その場合は受験勉強に割く時間が少なくなりますので不利になるともいえます。
また、学校に行けていないため自主学習で進めていくことになります。
学校のように半強制的に学習することは無いのでストレスは貯まりにくいですが、マンガやテレビが身近にある環境の中で自分を律して勉強する必要があるため、
「学校に行っていない分時間に余裕がある」と油断して結果的に勉強時間が少なくなってしまう場合があります。
▼小学生の不登校の詳細は以下ページをご覧ください
②中学受験で重要なポイント
次に中学受験における重要なポイントについて解説していきます。
(1)内申点
まずは内申書についてです。
内申書については中学校によって異なりますが、一般的には私立中学は内申書の提出を求めていない、もしくはそこまで評価しない学校が多いといわれています。
しかし、成績が極端に悪かった場合はマイナス補正がかかる場合があります。
志望する中学校に確認したり、小学校の先生に中学受験をする旨を伝えておくことである程度配慮してもらえる場合もあるため、積極的に連絡を取っていくことをおすすめします。
(2)出席日数
また出席日数についてですが、こちらも中学校ごとに異なっており、出席日数を考慮しない学校もあれば、重要視する学校もあるため、中学校に確認しておくといいでしょう。
今の時代は適応指導教室やフリースクールに通うことで出席扱いとなる場合が多いため、そのような場所をうまく利用することで出席日数をカバーすることが可能です。
こちらもあわせて確認しておくと生徒様にとって有利に働きます。
2. 中学受験する際の学校選びのポイント
国立中学校は75校、私立中学は778校あるといわれています。
多種多様な選択肢がある中で、不登校の生徒様に合う学校はどのように見つけていけばよいのでしょうか。
いくつかポイントを紹介していきますので、是非参考にしてください。
①レベルが高すぎる中学は狙わない
「よりよい学校で学ばせてあげたい」という気持ちが強くなりすぎると、生徒様のレベルを大きく超えた中学校を志望校に選んでしまうことがあります。
そうすると生徒様は受験勉強に追われ、大きなストレスを抱え込むことになってしまいますので、
今の生徒様に合ったレベル、もしくは無理なく勉強を続けていくことで狙えるレベルの学校を選んでいく必要があります。
また、中学受験の偏差値と高校・大学受験の偏差値は別物と考えた方がいいでしょう。
高校受験や大学受験は多くの生徒が受けるため、「偏差値50」=「平均程度の学力」という認識で問題ありませんが、
中学受験の場合は全小学生の約10%程、しかも学力の高い小学生が受験する傾向にあるため、「偏差値50」=「一般の小学生と比べると高いレベル」ということになります。
そこのズレを正しく認識しなければ「偏差値50の学校も厳しいのか」「こんなに勉強しても偏差値が低いなんて自分はダメなやつだ」といった誤った判断につながってしまいますので、注意が必要です。
②生徒様にストレスがかかりすぎない環境かどうか
また、入学後の生徒様の生活を考えることも重要です。
特に自宅から学校までの距離と時間に関しては十分検討してください。
移動時間が長くなるほど、生徒様が自由に使える時間が短くなります。
もちろん移動時間に勉強ができればよいのですが、疲れ切って寝てしまったり、ボーっとスマホをいじるだけの時間になってしまいます。
また、家を出る時間が早くなったり、帰ってくる時間が遅くなったりすると十分な睡眠時間を確保できず、勉強の効率が下がるだけでなく、メンタルヘルスにも悪影響を及ぼす可能性があります。
そのため、できるだけ通学時間が短く生徒様の負担が少なくなるような学校を選ぶ、通学時間を有意義に過ごせるような方法(読書などの趣味の時間に充てる、座れる時間帯、ホームの位置を探す)を一緒に考えていけるといいですね。
③支援体制が整っているか
最後に支援体制の有無についてです。
中学校でも再度不登校になってしまう可能性も考えていかなければなりません。
その際にどんな支援を受けることができるのかを確認しておくことは不登校の生徒様が中学受験をする際に最も重要な事項といっても過言ではありません。
具体的には以下の3点を確認しておけるとよいでしょう。
・塾や自宅学習で出席扱いにできるかどうか
・保健室登校や補習などを認めてくれるかどうか
・スクールカウンセラーはどの程度出勤しているか
もちろん、生徒様によって受けたい支援は異なりますので、生徒様の要望に合わせて学校に確認しておくとより安心ですね。
3. 保護者様が抱えてしまう悩み
次に中学受験に挑戦する不登校生徒様の保護者様が抱えてしまいがちな悩みについて解説していきます。
①不合格になったらどう声掛けをすればよいのか
第一志望に合格できる確率は約30%といわれています。
そのため生徒様が第一志望の学校を不合格になってしまうことは十分考えられます。
不合格になった際にどのように声をかければよいよか、接すればよいのかについて悩む保護者様はたくさんいらっしゃいます。
そんな保護者様によくお話するのは「そっとしてあげてほしい」こと「保護者様は先を見据えてほしい」ことです。
特に不登校の生徒様は敏感ですので、慰めようと声を掛けると「可哀想と思われている」「失敗したと思われてる」ことを感じ取り、会話を拒んだり、攻撃的になってしまうことがあります。
また不合格になったからといって終わりではありません。
その後の生活は続いていきます。
「別の学校を受験するのか」
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など、生徒様の進む道を決めなければなりません。
そのため、保護者様は生徒様が一人になれる時間を作るとともに、タイミングを見て
「ご飯食べようか」
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と誘い、生徒様から話し始めるのを待ってあげてください。
また、悲しみに暮れている生徒様の代わりに、今後のスケジュールについて考え、生徒様がスムーズに動き始められる準備をしてあげてください。
②合格しても不登校になるのではないか
努力が実り、無事に合格できたとしても「また学校に行けなくなってしまうのでは?」「合格しても不登校になったらどうしよう」と不安になってしまいますよね。
もちろん中学でも不登校になってしまう可能性は0ではありませんが、少なくとも公立中学に比べれば不登校のリスクは少なくなります。
文部科学省の調査(注1)によると、公立中学には6.3%不登校生徒がいるのに対して、国立中学と私立中学は2.9%しか不登校生徒がいません。
公立中学には様々な生徒が集まるので不登校なってしまう要因が多くありますが、
国立中学と私立中学には受験を乗り越えることができた生徒のみが集まったり、家庭環境が安定していたりと、学校や家庭でトラブルになる要因が少ない生徒が多いため、不登校になりにくいとされています。
4. おすすめの勉強方法と保護者様にできるサポート
最後に中学受験を考えている不登校の生徒様におすすめの勉強方法と保護者様にできるサポートを紹介していきます。
中学受験で成功体験を積むことができれば、その後の生活にも自信を持つことができるので、是非参考にしながら生徒様を支えてあげてください。
①内発的動機付けを高める
おすすめの勉強方法として「内発的動機づけを高める」ことを紹介していきます。
人の行動には必ず動機があります。
例えば「サッカーをする」ことの動機には「プロになりたいから」「みんなに褒めてもらえるから」「モテたいから」などが挙げられますよね。
これらの動機はすべて「自分がやりたいと思っている」ものです。
そのため、「自分の内側から生じる動機」=「内発的動機づけ」と呼ばれます。
反対に「親にやらされているから」「お小遣いをもらえるから」といった動機の場合は「他人がしてほしいと思っている」ものですので、
「自分の外側から生じる動機」=「外発的動機づけ」と呼ばれます。
内発的動機づけはモチベーションを保ちやすく、長期にわたって自発的に行動をとることができますが、
外発的動機づけの場合はモチベーションが低下しやすかったり、報酬(お小遣いなど)が低いもしくは貰えなかったりするとやる気がなくなってしまう可能性があります。
そのため生徒様に勉強を促す際には、
・勉強の面白さ(数式や年号をただ暗記するだけでなく、数式を使って解を導き出した気持ちよさや時代背景の理解を促す)を伝える
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など、生徒様の「この学校に行きたい」「ここで中学生活を過ごしたい」という気持ちを強め、内発的動機づけを高めてあげてください。
②外部機関を活用する
不登校の原因が無気力の場合は自主的に勉強を進めることが難しく、保護者様の働きかけにも応じない可能性があります。
生徒様としても国立中学、私立中学の受験を希望している場合は、「勉強しなくちゃいけないけど身体が動かない、勉強できない」という相反する感情のはざまで苦しんでいるかもしれません。
そんな時に検討していただきたいのが外部機関です。
例えば
・フリースクールにて集団で勉強する、レクレーションに参加しリフレッシュする
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といったことができます。
保護者様には言えない気持ちを外部の人になら打ち明けられるというのは思春期の生徒様にとって珍しいことではありませんので、外部機関をうまく利用し、生徒様のメンタルケアも行ってあげてください。
また、「勉強の仕方がわからない」「苦手科目の勉強が進まない」といった場合には塾や家庭教師の利用を考えることも1つの方法です。
対人関係に苦手さがある場合は、1対1かつ安心できる自宅で勉強ができる家庭教師の方がいいかもしれません。
受験についてよく知っている先生についてもらえば、受験のテクニックや注意する点など、勉強以外の部分についても教わることができるでしょう。
③中学から気持ちよく再スタートできる環境を整える
最後に紹介するのは「環境を整える」ことです。
生徒様は様々な理由で学校に行くのが難しくなってしまったのだと思います。
中学生になってから楽しく学校生活を送ってもらうためには、不登校になった原因を潰し、再度不登校にならないように対策を立てていく必要があります。
また、進学先が決まった際に学校側と情報共有を行っていくことで、先生たちにも気にかけてもらい不登校の再発を防止するだけでなく、些細な変化でも先生から報告してもらえるように、学校との信頼関係を築いていくことも重要です。
その他にも勉強できる環境を整える、学校や家庭以外の場所を作ってあげる、ストレス発散になるような機会は場所の提供など、生徒様にとって暮らしやすい環境を生徒様と話し合い、作ってあげてください。
まとめ
今回は不登校の生徒様が中学受験する際のポイントと保護者様が抱えやすい悩み、おすすめの勉強方法と保護者様にできるサポートについて解説しました。
不登校だからといって中学受験をあきらめる必要はありませんが、不登校であることが不利に働く場合があります。
しかし、様々な外部施設を活用したり、保護者様の献身的なサポートがあれば、十分乗り越えられます。
中学受験を成功させることで、生徒様は自信を持ってその後の生活を過ごすことができますし、
もし仮に失敗したとしても「お父さん、お母さんはこんなにも自分のために動いてくれるんだ」と家族の絆を強めることにも繋がりますので、生徒様と十分に話し合い、挑戦してみてはいかがでしょうか。
▼当会では、不登校の生徒様に対応した家庭教師をご紹介しています。ぜひ併せてご覧ください。
【脚注】
注1)文部科学省(2023) 令和4年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1302902.htm (参照2024-03-30)
注2)文部科学省(2006) 教職員給与の在り方に関するワーキンググループ(第7回)学校組織の現状について
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/041/siryo/__icsFiles/afieldfile/2019/05/20/1416842_001.pdf (参照2024-05-21)
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