1. 宝仙学園中学校とは?

1928年に設立された真言宗系の学校です。2007年に共学化し、2024年から6年間、順天堂大学と系属校協定を締結。同大学への内部進学枠が設けられることとなりました。この結果、2025年度入試より医学進学入試が開始されることになり、人気は高まることでしょう。
中学三年生でのシンガポール・マレーシア研修旅行、高校二年生でのアメリカ修学旅行など、英語にも力を入れています。

2. 宝仙学園中学校の入試傾向について

科目 試験時間・配点

第1回・第2回

2科4科入試     

算数・国語・理科・社会の4科目  

もしくは算数・国語の2科目 

算数/40分/100点

国語/40分/100点 

理科・社会合わせて40分/各50点    

第1回・第2回

医学進学入試

算数・理科の2科目

算数/50分/100点

理科/50分/100点

尚、医学進学入試では、2次選考で英語資格や作文が利用出来ます。その他、新4科特別総合入試・適性検査入試など様々な形態の試験がありますので、詳しくはHPをご覧下さい。

入試問題は、算数のスピードと正確性国語の記述力強化が大切となる問題です。

 

①算数

例年、大問3.4題の出題で、大問1番が計算問題、大問2番が小問集合、大問3番以降が単元別の問題です。出題傾向としては、次のようなポイントが挙げられます。

・大問2番は問題数が多く、10題ほど出題される。そのため、正確性を伴いながらもスピードが要求される。

・単元別の問題は、どの回数でも、図形、速さが頻出。基本~標準的な問題が中心となっている。

 

以下、特徴的な単元についてお話ししていきます。

【図形】

宝仙学園中学校で最も重要な単元となっている。

・平面図形、立体図形どちらも出題される。

・平面図形は、図形の移動、相似、面積、立体図形は、体積、表面積の問題が頻出。

 

【速さ】

・旅人算や点の移動が中心で、グラフを伴うものもある。

・生徒様自身でダイヤグラムが書けるようにすると良い。

図形については、2024年度第一回でも、平面図形で図形の移動が出題されました。図形の対策をしっかりと行なってきた生徒様とそうでない生徒様では差がついた問題でした。

 

②国語

例年、大問5題の出題で、大問1.2番が文章題、大問3〜5番が漢字の読み書きや語彙の出題となっています。この傾向は回数によりません。出題傾向は、次の通りです。

【文章題】

・物語文・説明文各々1題ずつの出題。

・語彙・接続詞・表現技法・抜き出し・正誤選択・記述問題など、満遍なく出題されている。

 

【記述問題】

・数多く出題されており、棒線部近くだけでなく、本文全体から考えて解答を導き出す問題もある。

・しっかりとした読解力・記述力が試される。

 

【表現技法】

・他校ではそれ程出題されない問題のため手薄になりがちだが、宝仙学園中学校では比較的出題されるため、擬声語・擬態語など基本的な表現技法は理解しておく必要がある。

・「わかる国語」(旺文社)などの総合的な文法書を1冊用意し、学習を進めると良い。

記述問題については、2024年度第一回でも、50字〜70字の記述問題が4題出題されました。本文全体から導く、やや難しい記述問題も含まれておりましたので、差がついたと思われます。

日頃から読書をして読解力をつけること、ポイントを外さずに論理的な文章が書けるように、練習をする必要があります。

 

③理科

例年、大問4題の出題で、物理・化学・生物・地学が満遍なく出題されています。全体としては基本〜標準的なものが多いですが、その場で考える問題も多く、比較的難しめのものも出題されています。また、記述問題も出題されています。この傾向は回数によりません。

 

各分野の出題傾向は、次の通りです。

【物理】

・幅広く出題されていて、典型的な計算問題がやや少なめの傾向。

・実験問題が出題されることが多く、現象理解の問題や実験を元にした計算問題が多い傾向にある。

 

【化学】

・中和・気体・溶解度と言った計算問題と、知識問題・現象理解の問題がバランス良く出題されている。

・実験器具の名前、使い方を問う問題も出題されている。

 

【生物・地学】

・知識問題だけで構成されることもあるが、考察問題が出題されて、その内容に基づいた現象理解を問う問題が多いこともある。

・単なる暗記で終わらせないように、理解を伴った学習が大切。

・地学では計算問題が出題されることがあるため、基本的な計算はできるようにしておく。

実験問題が出題されることの多い物理については、2024年度第一回でも、電磁石を中心とした現象理解の問題が出題されました。普段から何故そうなるのか、何故その計算式になるのかということを考えながら学習して下さい。

 

④社会

例年、大問2題の出題で、地理・歴史の出題が多めで、公民が少なめの出題となっています。知識レベルとしては基本的なものが多いですから、基礎を徹底させて下さい。この傾向は回数によりません。各分野の出題傾向は、以下の通りです。

【地理】

・地図を中心に学習するのが効果的。地図帳片手に場所を確認しながら、学習するのがお勧め。

・様々な場所に旅行に行くのも効果的です。伝統工芸品や特産物に関する問題が頻出のため、旅行の経験がそのまま試験対策になる。

・地形図や統計も複数題出題され、頻出される。

 

【歴史】

・それぞれの時代の特徴をよく整理しておくことが重要。

・出来事の並び替え問題が出題されるため、年号暗記は必須。

・年号そのものを答える問題も出題されている。

 

【公民】

・基本的な用語を理解することが大切。言葉の定義をしっかりと押さること。

・時事問題も出題されているため、ここ1.2年については理解しておいた方が良い。

このほか特徴的な問題は記述問題で、与えられた資料から答えさせる記述問題が多く出題されています。

2024年度第一回では、前提知識が必要な記述問題が出題されましたので、少し傾向が変わりました。理解をしながら学びつつも、本文や資料から適切なポイントを見つけて、論理的な文章が書ける練習もしておいた方が良いでしょう。

 

⑤適性検査

例年、適性検査はⅠ・IIがあり、Ⅰは国語の問題、Ⅱは理科・社会・算数の融合問題です。以下で、詳細を確認してみましょう。

【適性検査Ⅰ】

・長文を題材にした国語の問題で、説明文1題が出題される。

・記述問題が多く、作文問題も出題される。

 

【適性検査II】

・理科・社会・算数の各々に関する問題となっている。

・それぞれの科目を暗記ではなく、現象理解出来ているか、物事を深く考えているか、及び算数の論理的思考力が問われる。

・どの問題も文章が長いため、与えられている文章や表、資料から生徒様の考える力を問う良問となっている。

適性検査Ⅰについては、2024年度第一回適性検査型でも、最後の設問で350字以上400字以内の作文問題が出題されました。字数に差があるものの毎回同系統の出題で、これだけの長さの作文問題は付け焼き刃では対応出来ません。

しっかり対策をされていた生徒様とそうでない生徒様では、大きく差が開いたものと思われます。

 

⑥問題の形式等が似ている学校は?

【全体的な傾向】:駒込中学校

【算数の問題】:安田学園中学校

全体的な傾向としては、駒込中学校が似ているでしょう。算数の問題は、安田学園中学校も参考になると思われます。

 

3. 宝仙学園中学校を受ける際の併願パターンは?

①1月受験校

埼玉栄中学校

獨協埼玉中学校

西武学園文理中学校

1月は、練習として、埼玉栄中学校・獨協埼玉中学校・西武学園文理中学校が挙げられます。
しっかりと合格を手にすることで、精神的に落ち着けると思われます。

 

②2月1日

【午前】

宝仙学園中学校(2科4科など・1次)

 

【午後】

宝仙学園中学校(医学進学など・1次)

文化学園大学杉並中学校(2次)

午前・午後共に、宝仙学園中学校で決まりです。
但し、午後の宝仙学園中学校(医学進学・1次)は高偏差値になることが見込まれます。
そのため、宝仙学園中学校の他入試を受験するか、文化学園大学杉並中学校(2次)で抑えるのも手だと思われます。

 

③2月2日

【午前】

宝仙学園中学校(適性検査・2次)

駒込中学校(3次)

 

【午後】

宝仙学園中学校(新4科特別総合)

駒込中学校(4次)

午前・午後共に、宝仙学園中学校の入試があります。試験形態が特殊ですから、受験可能な生徒様は是非受験しましょう。一般的な入試形態ですと、午前・午後共に、駒込中学校が良いでしょう。
但し、1日に午前・午後受験されると思いますから、生徒様の疲労を考慮して、午前・午後どちらかの受験を回避しても良いかと思います。

 

④2月3日

【午前】

日本大学第二中学校(2次)

東海大学附属高輪台中学校(2次)

 

【午後】

かえつ有明中学校(3次)

サレジアン国際学園世田谷中学校(4次)

午前は、宝仙学園中学校に合格されていれば、日本大学第二中学校(2次)が良いでしょう。合格されていなければ、抑え校として、東海大学附属高輪台中学校(2次)が宜しいかと思います。
午後は、かえつ有明中学校(3次)かサレジアン国際学園世田谷中学校(4次)が良いでしょう。

 

⑤2月4日

【午前】

宝仙学園中学校(2科4科など・2次)

駒込中学校(5次)

東洋大学京北中学校(4次)

穎明館中学校(4次)

 

【午後】

宝仙学園中学校(医学進学・2次)

ドルトン東京学園中等部(3次)

東京電機大学中学校(4次)

文教大学付属中学校(5次)

4日は宝仙学園中学校の最後の入試です。宝仙学園中学校に合格されていれば、午前は駒込中学校(5次)・東洋大学京北中学校(4次)が良いでしょう。
午後は状況に合わせて、ドルトン東京学園中等部(3次)、東京電機大学中学校(4次)、文教大学付属中学校(5次)も候補に挙がります。

 

4. 宝仙学園中学校の受験対策方法

ここからは具体的な受験対策方法をお話ししていきましょう。

 

①時期別・教科別対策内容

(1)小学4年生

【算数】

・塾のカリキュラムに沿って対策する。

・塾に通われてない生徒様は「予習シリーズ」に沿って進めていくと良い。

・小問集合を含めると満遍なく出題されるため、苦手単元を作らないことが大切。

・計算力が必要な問題も多々出題されているため、速く、正確に計算ができるように毎日トレーニングする。

 

【国語】

・カリキュラム・予習シリーズをもとに対策する。

・文章が難しいと感じる場合は、少し簡単な文章から確実に読めるようにする。文章を読んでから、要旨を50字程度で書いていくのが、将来の宝仙学園中学校対策にはおすすめ。
・毎日の読書も欠かさず行い、読解力をつけることが非常に大切。
・適性検査型試験を受験される生徒様は、日頃から日記を書いて文章を書く練習をすると良い。

 

【理科】

・生物・地学を中心とした暗記単元が始まるため、今のうちにしっかりと暗記する。
・暗記問題では、身の回りの現象理解が必要な問題も出題される。
・現象理解は生徒様だけに任せるのは大変な場合があるため、保護者様も一緒に考察すると良い。

 

【社会】

・地理分野が本格的に始まるため、地図帳片手に場所を調べながら学習する。

・統計・雨温図・地形図など資料にも目を通すようにしておく。
・地理を理屈と共に理解するため、旅行に行くことも重要。

 

(2)小学5年生

【算数】

・引き続きカリキュラム通りに対策するが、小学4年生の内容及び小学5年生で習う内容も適宜復習する。

・全体的に基本〜標準的な問題をしっかり解けるようにしていく。

 

【国語】

・国語は、物語文・説明文共に客観的に読む訓練。生徒様自身の意見ではなく筆者の意見を読み取れるよう、要旨を80字程度で書く練習をする。

・書きたいポイントを箇条書きにしてから、記述すると良い。

・読書は幅広く継続的に行い、漢字・語彙も忘れずに対策する。

 

【理科】

・物理・化学などの計算問題が始まる時期。基本~標準的な問題は解けるようにしていく。

・物理については、光・電気といった現象理解が必要な単元も頻出されるため、計算問題以外も対応できるようにする。

 

【社会】

・歴史が始まるため、主な出来事が何時代なのか、判断できるまで反復する。

・出来事の並べ替え問題もあるため、年号暗記も必須。

 

(3)小学6年生(4月〜6月)

【算数】

・前学年までの復習をしっかりしながら、全体的なレベルを上げていく時期。図形・速さに不安がある場合は、この時期に克服するようにする。
・全体的な復習として、「ベストチェック」(みくに出版)に取り掛かると良い。
・過去問にも、一度取り掛かってみる。

 

【国語】

・標準的な文章を使用して、記述問題対策を行う。根拠をしっかりと辿ることが大切。
・過去問にも取り掛かる。

 

【理科】

・引き続き、身の回りの事柄への理解を深めつつ、計算問題の力をつけていく。
・計算問題が苦手な生徒様は、とくに力を入れて復習する。

 

【社会】

・公民が始まるため、幅広く基本的な内容を定着させる。

・時間を見つけて、地理・歴史の復習も取り入れて行くと、今後楽になる。

 

(4)小学6年生(7月〜8月)

【算数】

・秋以降は、過去問など演習に時間を取られるため、まとまった時間が取れる最後の時期となる。

・過去問を3〜5回分解く。

・苦手単元があれば、夏休み中に克服しておく。
・「ベストチェック」を1周させ、解き直しも行う。

 

【国語】

・過去問を3回分は解いて、形式に慣れるようにする。

・記述する際には、主語を書くことを意識すると良い。
・表現技法について、「わかる国語」(旺文社)といった総合的な文法書を使用して復習する。
・語彙・漢字を固める。

 

【理科】

・過去問を3〜5回分解く。

・理解不足のところは、基本に戻って理解する。

・知識問題はこの夏休みに定着させる。
・計算問題については、物理・化学だけでなく、地学の計算問題にも対応できるようにしておく。

 

【社会】

・過去問を3回分行うことで弱点を見つけ、補強する。
・ニュース・新聞で、時事問題について学習していく。

 

(5)小学6年生(9月~11月)

【算数】

・過去問中心、とくに解き直しに力を入れる。

・「ベストチェック」の解き直しをしつつ、「プラスワン」「ステップアップ」(東京出版)も解くと良い。とくに、図形・速さを中心に解く。

 

【国語】

・過去問を中心に進め、漢字・語彙の強化も忘れずに行う。

・過去問の解き直しも行う。

・この時期でも読書・日記は継続し、読解力向上を図る。

・適性検査対策として、新聞記事の感想・考えを書く練習をすると良い。

 

【理科】

・過去問を中心に対策し、過去問で出てきた内容の暗記だけでなく、きちんと理解ができているかを保護者様で確認すると良い。
・解き直しも忘れずに行う。

 

【社会】

・過去問と同時に、全般的な復習も忘れずに行う。
・「日本のすがた」(最新版)を利用した統計の勉強を行う。

・大手塾が出版している「重大ニュース」を読み、更に時事問題を強化していく。

 

(6)小学6年生(12月~1月)

【算数】

・過去問の解き直し、図形・速さを含めた全般的な定着を行う。
・この時期でも過去問演習は効果的なため、遡って行って下さい。
・基本〜標準的な問題で取りこぼしがないよう、「ベストチェック」「プラスワン」「ステップアップ」を復習する。

 

【国語】

・時間配分・設問形式を忘れないため、1週間~2週間に1度は過去問に触れる。
・漢字・語彙・表現技法の最終チェックも忘れずに行い、日々の読書も継続する。

 

【理科】

・今まで習ってきた内容や、過去問の内容で、理解しきれていないところはないか、確認する。
・計算問題も、標準的な問題や有名問題での取りこぼしがないように、単元問わず復習する。

 

【社会】

・全般的な復習をしつつ、地理では地図・統計・地形図を中心に確認する。

・歴史は年号の確認、公民は基本的な知識や条文を再度確認する。

・時事問題については、できるだけ多くの内容理解に努める。

 

②宝仙学園中学校の過去問対策方法

(1)過去問の効果的な使い方

【算数・理科】

計算問題は比較的似た傾向の問題が出題されるため、なるべく遡って行い、解き直しもしっかり行う。

 

【国語・社会】

国語・社会はそれぞれ記述問題が多く、苦労する点も多いと思われる。形式に慣れることが大切。

記述問題が苦手な生徒様は、10回分以上解くと良い。

 

(2)いつから解き始めればよいか

【算数・国語】…夏休み前から

この2科目は配点が高い科目で、とくに算数は差がつくため、早めに解き始めた方が良い。

 

【理科・社会】…夏休みに入ってから

あまり早く始めても、試験範囲の学習が終わっていない場合もあるため、焦らず夏休みに集中して行う。

 

(3)何年分を何周解けばよいか

【算数】

図形・速さといった頻出単元があり、素早く正確に解く練習も必要。そのため最低10回分、できれば20回分解いておく。まずは時間を測って解き、その後、間違えた問題を中心に3~4周は解き直しをする。

 

【国語】

オーソドックスな出題形式だが、記述問題が多いため苦労される生徒様も多い。記述が得意な生徒様は5~10回分苦手な生徒様は10回分以上解いて慣れる必要がある。2周解き直しができれば良い。

 

【理科】

過去問を解くことで、理解しきれていない箇所を発見し、周辺事項を理解し直すようにする。計算問題については、練習が必要。とくに化学の計算問題は良く似た問題が出題されているため、最低10回分、出来れば20回分解くと良い。解き直しについては、計算問題の解き直しを中心に3~4周行う。

 

【社会】

国語同様、記述の得意な生徒様は5~10回分苦手な生徒様は10回以上解くと良い。
解き直しは2周程度で良い。過去問で間違えた問題から弱いところを見つけ出し、その強化に時間を掛けるようにすること。

 

③保護者様にできるサポート内容

(1)成績が下降してきたら…

生徒様の成績が下降してきたときは、基本〜標準的な問題が出来なくなっている可能性が高いです。塾などで難しい問題ばかり行なっていると、基本的なところが疎かになり、土台が崩れて成績が下降する原因となるためです。

そのような場合は、次のような対応をおすすめします。

・小学4年生・5年生の単元などの基本的な問題に立ち戻って、再度復習をするよう生徒様に促す。

・試験の結果に一喜一憂せず、長い目で生徒様を見守ることを意識する。

具体的には、

「少し前の単元に戻ってやってみようか。」

「ゆっくり基本からやり直してみよう。」

などと声をかけ、生徒様を責めずに対応しましょう。

 

尚、復習とは、間違えた問題をできるまで解き直しを行うことで、できるまで行うことがポイントです。

また、一度解けたとしても、また暫く経ってから解き直すことも必要ですので、保護者様でしっかりと管理して頂くと良いでしょう。

 

(2)計算力対策

宝仙学園中学校は、計算力が鍵を握ります。計算問題は必ず出題されていますし、小問集合の問題数が多いですから、スピードも要求されます。毎日10問程度、四則演算の計算問題を解くと良いでしょう。
計算間違いが多い生徒様の場合、まずはゆっくりと正確に行う練習をしましょう。正確さが身についてから、スピードの順番でお願いします。

 

(3)理科の対策

宝仙学園中学校の理科は、これまでご説明している通り、理解を問う問題が出題されております。
保護者様としましては、身近な事柄について、生徒様と会話をし、一緒に調べて理解を促すようにして頂けると宜しいかと思います。

 

例えば、以下のような身近にあるものをしっかりと調べることは、理科の対策にとても重要です。

「洗濯物を干すと乾くのは何故だろうね?」
「シャボン玉の仕組みを一緒に考えてみようか。」
「虫眼鏡はどういう仕組みになっているんだろうね。」
「鏡で全身を映すにはどうしたら良いだろう。」

 

(4)時事問題対策

時事問題こそ、保護者様の出番です。今、ニュースや新聞で見聞きする内容は、保護者様にとっては常識的なことでも、生徒様には実感がわかない・わからないことも多いと思われます。ニュースや新聞で出てきた内容を生徒様と会話するようにして下さい。

例えば、次のような質問をきっかけに、生徒様と時事問題について一緒に調べることは重要です。

「今円安が進んでいるってニュースで言っていたけど、どういうことかわかる?」
「男女の格差社会ってどういうことなんだろうね?」

 

(5)ケアレスミス対策

計算間違い・見間違い・勘違いなど全てケアレスミスと言われます。しかし、そのミスは放っておいて直るのでしょうか。また、優秀な生徒様は何故ケアレスミスが少ないのでしょうか。ケアレスミスの対策法について、お伝えします。

 

まず、計算間違いの対策のポイントは、次の通りです。

・ゆっくり、正確に計算を行う。

・頭で計算(暗算)せずに、しっかりと筆算する。

・計算は大きく行い、計算の都度、確認をする。

 

次に、見間違い・勘違いへの対策を確認してみましょう。

・文章の数字や人物には丸をつけるなど、目立つようにする。

・何を答えるべきなのか、設問で聞かれていることにも印をつける。

・答えを出したら、もう一度問題文を確認し、生徒様自身の解答も、もう一度確認する。

このように徹底することで、今までのミスが格段に減ると思われます。保護者様も、是非、生徒様の横でチェックして頂けると良いかと思います。

 

まとめ

順天堂大学との系属校協定を結んだことで、医学部の内部進学枠が設置されることとなりました。その結果、今年度よりかなりの人気校となることが予想されます。入試問題は全体的に基本~標準的な問題です。

 

算数は図形・速さの問題を中心とした対策が必要で、スピードと正確性が求められる試験です。計算間違いが大きな失点へと繋がりますから、計算を確実に行えるようにしましょう。

国語は、記述問題が多いですから、ポイントを外さずに論理的に文章が書けるように練習しましょう。勿論、しっかりとした読解力が前提ですから、読書の習慣付けは必須です。様々な入試形態がありますから、生徒様に合った試験で合格を目指して下さい。

 

【参考文献】

宝仙学園順天堂大学系属理数インター中学校
宝仙学園順天堂大学系属理数インター中学校2025年度版10年間過去問声の教育社
駒込中学校2025年度版10年間過去問声の教育社
安田学園中学校2025年度版10年間過去問声の教育社

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