常総学院中学校とは?
常総学院中学校は、生徒一人ひとりの「可能性を引き出す教育」を大切にする学校です。
充実したICT環境や少人数のクラス編成を活用し、きめ細やかな指導を実現しております。また、グローバル教育といった未来を見据えたカリキュラムも充実させ、生徒の学び意欲を刺激する指導体制を整えています。
①学びの未来を見据えたICT教育
常総学院中学校の行っているICT教育の一例 ・生徒1人1台の「Chromebook」 ・最新のクラウド型学習システム「Classi」 ・「Google Classroom」を活用した課題の提出、フィードバック ・授業動画の配信 |
常総学院中学校では、ICTを積極的に活用することで、授業内外での効率的な学びを可能にしております。
②世界とつながる英語・国際教育プログラム
常総学院中学校の行っている国際教育の一例 ・10名のネイティブスピーカーが担当する少人数クラスのコミュニケーション英語 ・1週間に10コマの英語の授業 ・ニュージーランドへのファームステイ |
常総学院中学校では、生徒が実際に世界と触れ合う機会が豊富に用意されています。
生きた英語のコミュニケーション機会を提供することで、生徒たちの英語に対する学習意欲を高めています。そのため、中学3年生の英検準2級以上合格率が75.5%と高い水準になっております。
③『Jプロジェクト』で育む実践的な学びとリーダーシップ
常総学院中学校の『Jプロジェクト』とは 常総学院中学校では、生徒たちの実践的な学びを促進するため、プロジェクトベースの取り組みに力を入れています。イベントの企画運営や地域貢献活動、創造的な課題解決など、さまざまな活動を通じてリーダーシップやチームワークを養います。 |
定期的に行われるプロジェクト活動の中で、生徒たちは異なる学年の仲間と協力しながら、実社会で求められるスキルや柔軟な思考力を磨いていきます。
④生徒の可能性を伸ばす少人数制の進学クラス
常総学院中学校の行っている進学サポートの一例 ・生徒の学力や目標に応じたクラス分け ・放課後の個別指導、土日の特別講座 ・多数のルートで運行するスクールバス ・土曜日も含めた完全給食制 |
教師陣のきめ細かな指導と手厚い通学サポートにより、2024年度の進学実績では東大・京大・旧帝大クラスの難関大学に合格した卒業生が50名以上を記録しました。また、私立医学部進学者も毎年増加しています。
常総学院中学校の入試傾向について
常総学院中学校の入試では、どの科目にも独自の出題傾向があり、対策の質が合否を左右します。
全体の入試の特徴:思考力を問う問題が増加
常総学院中学校の一般入試では、国語・算数・社会・理科の4教科または国語・算数の2教科を選択可能です。どちらも基礎力を重視した出題が特徴で、応用問題よりも基本的な知識や解法を正確に理解しているかが問われます。
そのため、1科目に偏らず、まんべんなく得点することが重要です。どの科目も、時間内に解き終えるためのペース配分に注意しながら正確性を向上させましょう。特に算数や国語は時間に余裕がないため、普段からタイムマネジメントを意識した練習が必要です。
国語 |
文章読解が中心で、文章の主旨や要点を捉える能力が重視される。 |
算数 |
計算力や基本的な応用力を確認する問題が多く、複雑な問題は少なめ。 |
理科 |
基礎的な知識や簡単な実験結果をもとにした問題が出題される。 |
社会 |
教科書に基づく基本知識が問われ、時事問題も出題されることもある。 |
以下では、各教科についてさらに深堀りし、詳しい分析をしていきます。
国語:文章読解が勝負のカギ
国語では、記述式の問題が約30~40%と高い割合を占めています。長文読解では、物語文と説明文がどちらも出題されますが、特に説明文は論理的な内容を正確に把握し、自分の言葉で解答にまとめる力が問われます。
実際に2024年度入試では、物語文で登場人物の心情を問う記述問題や、説明文での要約や具体例の役割を考える問題が出題されました。
算数:基礎力の徹底が重要
算数では、基礎的な計算や図形問題が多く出題されます。文章題や図形に関する応用問題が含まれることもありますが、いずれも基本的な考え方を活用して解ける問題です。2024年度の入試では、「データの修正と平均値・中央値」や「展開図と表面積や体積の計算」、また「ルールが複雑な場合の数」が出題されました。
得点すべき問題に対応できるように、計算や基本的な文章題のドリルに取り組みましょう。また、過去問を使って制限時間内で解ききる練習を行うことで、時間配分への対応力も高まります。
理科:日常生活に根ざした問題
理科では、観察力や基礎知識を問う問題が出題されます。2024年度の入試では「水溶液の性質」や「植物の生態」についての問題、特に大問2と大問3では、簡単な実験結果をもとにした考察を問う問題が出題されています。
過去問で頻出の分野を徹底的に学習するとともに、理科の教科書や図鑑を用いて、観察や実験内容を理解しておくことが有効です。また、家で簡単な実験を行い、体験的に理解を深めることも効果的です。
社会:幅広い知識と時事問題への対応力
社会の問題は、地理・歴史・公民の基礎知識を中心に構成されています。例えば、2023年度の入試では「日本の地形と産業」に関する地理問題や、「戦国時代の出来事」を問う歴史問題が出題されました。また、近年の特徴として、簡単な時事問題やニュースで取り上げられたトピック(例:気候変動や国際イベント)も取り上げられています。
教科書に基づく基礎的な知識の定着を優先しつつも、ニュースや時事問題に触れる機会を日常的に持つことが大切です。また、資料読解力を高めるため、図やグラフを使った問題に慣れることが効果的です。
常総学院中学校を受ける際の併願パターンは
中学受験では、受験校の選定において「併願校の組み合わせ」が合否の分かれ目になることがあります。常総学院中学校を第一志望とする場合、その特徴や入試傾向に合った併願校を選ぶことで、子どもの負担を軽減し、万全の準備を整えることができます。
併願校を選ぶポイント ・常総学院中学校と同様に、基礎問題中心の学校を選ぶ。 ・入試難易度を分散させ、リスクを減らす。 |
1. 東洋大学附属牛久中学校
常総学院中学校と東洋大学附属牛久中学校には複数の観点において、併願先としての親和性があります。
東洋大学附属牛久中学校は、茨城県南エリア内に位置し、茨城県内の受験生にとってアクセスが良好な学校です。最寄駅のJR常磐線の牛久駅は、常総学院中学校の最寄り駅であるJR常磐線の荒川沖駅から2駅しか変わりません。
東洋大学附属牛久中学校の入試では、基本的な学力を問う問題が中心です。常総学院の受験対策をしっかり行っている受験生であれば、基礎問題への対応力が備わっているため、無理なく併願対策を進められます。
特に算数では計算力を中心とした基本の知識・技能が試され、国語では読解力が重視されます。これらは常総学院と類似する出題傾向であり、追加の負担が少ないことがポイントです。
東洋大学附属牛久中学校は、大学附属校としての安定した進路を提供しています。付属する東洋大学への進学ルートが保証されている一方で、他の進学校への進学も選択肢として可能です。
このように、将来の進路を多様に選べる環境は、保護者の安心感を高める要因となっています。
2. 土浦日本大学中等教育学校
土浦日本大学中等教育学校は、上記と同じく①地理的な利便性。②基礎力重視の出題傾向で対策が効率的。③附属校(系属校)ならではの進路の安心感。という3つの要素を兼ね備えています。
加えて、土浦日本大学中等教育学校は、常総学院中学校と同じく、国際的視野を広げる教育に力を入れています。例えば、英語ディベートや模擬国連大会などを通じて、国際的なコミュニケーションスキルを養う環境を整備しています。このように教育の方向性が類似していることは、入学後のギャップにより通学のモチベーションが低下するリスクを抑えます。
また、入学偏差値帯で比較しても同程度の水準にありますので、実力相応校という位置づけでの併願先として最適です。
3. 江戸川学園取手中学校
江戸川学園取手中学校は、難易度が比較的高めで、常総学院中学校を志望する受験生にとって「チャレンジ校」として位置付けられます。チャレンジ校を併願することで、より高い目標に向かって努力する動機付けが得られます。江戸川学園取手中学校の入試では、常総学院中学校の入試と比較して高度な読解力や応用問題の対応が求められるため、学力が伸びるきっかけにもなります。
加えて、両校とも、学力だけでなく、生徒の人間性を育む教育に力を入れています。道徳教育やボランティア活動などを通じて、社会性やリーダーシップを育むプログラムが多数用意されている点は、保護者の目線からも大きな魅力ではないでしょうか。
合格に向けて効果的な準備を!常総学院中学校の受験対策方法
常総学院中学校の受験においては、出題傾向で示したように基礎の完成度がカギとなります。確固たる基礎力を築き、過去問を活用した実践練習を進めることが大切です。受験までの全体の見通しを持って、より効果的な学習を進められるようにしましょう。
1. どこまで求めればよい?時期別・教科別の対策
①小学4年生:学習習慣の定着と基礎力強化
この時期は、受験に向けた「学ぶ基盤」をしっかり整えることが最優先です。保護者様が日々の学習をサポートすることで、生徒様が主体的に勉強に取り組む習慣を身につけることができます。
・学校の宿題や習い事を考慮し、毎日30分から1時間程度、机に向かう時間を決める。 ・学習を「楽しい」と思えるよう、短い休憩や達成感を得られる小さな目標を設定する。 |
・物語文や説明文を読み、感想をまとめたり、親子で内容について話し合ったりする。 ・算数は計算ドリルを繰り返し解き、ミスなく素早く答えられるようにする。 |
・本屋や図書館で生徒様が興味を持つ書籍を一緒に選ぶ。 ・教育アプリやゲームを活用して、楽しみながら学ぶ工夫をする。 |
②小学5年生:応用力と自信をつける学び
5年生になると、受験学習の本格的なスタートラインに立ちます。この時期は、基本を復習しつつ、応用力をつけていく段階です。学習量が増えるため、生徒様に負担のない計画を立てるのがポイントです。
・前学年のテストや模擬試験を見直し、苦手分野を洗い出す。 ・反復練習をすることで苦手分野を克服。 ・具体例を交えた問題を解きながら、徐々に難易度を上げていく。 |
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・模擬試験を定期的に受け、現時点での実力と課題を把握する。 ・結果を受け止め、ポジティブなフィードバックを忘れずに行い、次の努力につなげる。 |
③小学6年生:過去問対策と直前期の総仕上げ
受験本番が近づく6年生では、過去問演習を中心にした実践力の向上が重要です。また、苦手分野を最後まで諦めずに克服することが合格への近道となります。
・過去問を、初めは時間を気にせずじっくり解く。 ・解けなかった問題を分析し、翌週に類似問題に再挑戦する。 ・上記のサイクルを繰り返す。 |
・配点が高い国語と算数(各100点)に力を入れる。 ・算数は計算や文章題など、基礎を徹底的に鍛える。 ・国語は長文読解に慣れ、記述では「問われていることに対する答えになっているか?」という点を意識する。 |
・理科や社会は暗記すべきポイントをリストアップする。 ・短時間で用語を確認できるカードやアプリを活用する。 ・社会は、時事問題にも目を通す。 |
2. ただ単に解くだけではダメ?過去問対策の具体的な方法
・基礎重視の出題傾向を、過去問演習を通じて掴む。 ・時間をかけても良いので、生徒様自身が出題傾向を感覚として掴むことを重視する。 |
・問題を解いた後に自己分析を行い、ミスの原因を特定する。 ・「自分は○○でミスをしやすい」ということを意識する。 ・類似問題を解いて反復練習を行う |
・試験時間内に解き終えるための時間管理を意識する。 ・時間配分は「得点すべき問題をしっかり解いて、見直しまでできたか」という観点で考える。 |
3. 二人三脚で乗り越える!保護者様にできる受験生へのサポート
受験期はプレッシャーがかかるため、保護者様からの励ましや心のケアが欠かせません。適度な休息時間を設け、生徒様の気持ちをリフレッシュさせましょう。上手くいかない時こそ前向きな声かけを心掛けて、生徒様が自信を持って勉強に取り組めるようにしてあげてください。
家庭での学習計画を一緒に立てることで、生徒様が学習に集中しやすい環境を作りましょう。人は選択することに対して多くのエネルギーを使いますから、To Doを明確にしておくことで学習への入りがスムーズになります。
まとめ:常総学院中学校受験を目指す生徒様・保護者様へ
常総学院中学校は、ICTや少人数制、国際教育を通じて学力と人間性を育成しながら、生徒一人ひとりの可能性を伸ばす教育に力を入れています。
受験では、基礎力重視の入試に向けた計画的な学習と併願校選びが合格の鍵となります。保護者様のポジティブなサポートで、お子さまの夢を共に実現させましょう!