1. 日本大学豊山女子中学校とは?

日本大学系列唯一の女子校である日本大学豊山女子中学校。毎年、5~6割の生徒様が日本大学へと推薦により進学します。

高校2年生~3年生時に受験する「基礎学力到達度テスト」にて希望学部が決まっていきます。

 

一方、日本大学ではなく、別の進路を目指す生徒様のために、A特進クラス(難関国立・私大コース)や、理系Sクラス(理系・医療系コース)も用意されており、慶應義塾大学・青山学院大学など多くの大学へと合格実績があります(2023年度)。

 

A特進クラスでは、修学旅行でアメリカに行きますが、ハーバード大学の先生や生徒様の前で、英語でプレゼンテーションを行います。

 

非常に貴重な経験で、その後の人生に大いにプラスの影響があることでしょう。

2. 日本大学豊山女子中学校の入試傾向について

受験日程が多いため、募集人数の多い日程のみご紹介します。

 

日程 科目 試験時間/配点

2月1日午前   

(4科・2科)   

 

4科目

または

算数・国語    

算数:50分/100点   

国語:50分/100点     

理科:30分/60点

社会:30分/60点

2月1日午後

(2科・1次)    

 

算数・国語

算数:50分/100点

国語:50分/100点

理科:30分/60点

社会:30分/60点

2月2日午前

(2科選択型)

4科目から

2科目選択   

各科目90分/100点       

2月2日午後

(2科・2次)

算数・国語

算数:50分/100点

国語:50分/100点

理科:30分/60点

社会:30分/60点

2月5日午後

(2科・3次)

算数・国語

算数:50分/100点

国語:50分/100点

理科:30分/60点

社会:30分/60点

このほか、算数1科目入試・英語1科目入試・英語インタビュー入試・プレゼン(課題解決)型入試があり、多様化された試験内容となっています。

 

通常の二科試験や四科試験では合格最低点が約5割~6割となっています。

合格するためには、どの科目も基礎をしっかりと定着させることが大切です。文章の長い問題もありますから、読解力をつけて臨みましょう。

 

①算数

例年大問5題の出題で、次のような問題が出題される傾向にあります。総じて、難問は出題されません。

・大問1番:小問集合

・大問2番:図形の小問集合

・大問3番~5番:単元毎の問題

大問1番

大問1番は、計算問題と様々な単元からなる小問集合です。

計算問題がそのうち半分程度出題されます。確実な計算力が求められます。

 

大問2番

大問2番では、3題の図形問題が出題され、角度・面積・体積などが出題されます。

比と絡めた問題なども出題されています。基本~標準的な問題を演習しましょう。

 

大問3~5番

大問3番以降では、図形・速さ・場合の数・規則性などが出題されています。

 

大問3番の出題傾向と対策は、次の通りです。

出題傾向 対策
図形

・最もよく出題されている

・なかでも立体図形が多く出題(回転体・体積・表面積など)

・標準的な問題を学習し、対策する

速さ

・グラフと共に出題される傾向あり(水量とグラフが頻出)

・過去問で演習する
・問題集を解き直す

場合の数   

規則性  

・算数1科目入試では、やや発展的な内容も出題さる

・基本から標準的な問題を解く

 

②国語

国語は大問3題の出題で、1番が漢字・語彙・文法、2番が説明文、3番が物語文です。

出題傾向と対策
大問1番

・文法をしっかり習得する(日常使いしている言葉と正式な言葉の違いをしっかり認識する)

・和歌の季節に関する問題が頻出するため、植物・動物・天気をヒントに学習する

大問2・3番   

 

【説明文・物語文】

・正誤選択・抜き出し・語彙・漢字・記述問題など幅広く出題

・正誤選択問題では、傍線部の近くだけではなく、本文全体を踏まえた上で解答するようにする

 

【記述問題】

・例年1題程度で字数も多くないが、2024年度は記述問題が3題出題された

・論理的に矛盾のない文章が書けるように、日頃から日記を書くと良い

記述問題に関しては、2024年には各40字以内の文字数の記述問題が3題出題されました。

記述量が以前よりも増していたため、今後も同様の傾向となる可能性があります。

 

③理科

理科は例年、大問4題で、物理・化学・生物・地学が満遍なく出題されています。

全体的に計算問題はあまり出題されずに、現象理解を伴う問題が多い印象です。

出題傾向と対策
物理   

 

・全般的に出題されている

・計算問題よりも仕組みを問う問題が多い

・計算問題は、少し計算をすれば解ける問題がほとんど

 

化学

・実験問題が出題されることが多い

・物理同様、計算問題が出題されても、手数のかかる問題は出題されない

・知識問題や実験器具の問題も出題される

生物

 

・暗記も問われるが、考察問題として出題されることが多い

・身近な現象理解を問う問題あり

 

地学

・考察問題が出題されることが多く、理解を伴った暗記が必要

 

物理は、2024年度第一回では光の単元が出題されました。

計算問題は一つもなく、現象理解を問う問題だったため、日頃からテキストに書かれていることが何故なんだろう?と調べて納得していた生徒様が解ける内容となっていました。

 

化学では実験問題が出題されることが多いため、文章を読みながらどんな実験をしているのか、しっかりと理解している必要があります。

 

生物や地学では考察問題が出題されるため、日頃から丸暗記ではなく、保護者様と一緒に考えて学習する癖をつけておくと良いですよ。

 

④社会

例年、地理・歴史・公民・時事問題が出題され、地理・歴史の出題がやや多い傾向があります。

出題傾向と対策
時事問題    

 

・直近1年~2年程度の比較的最近の時事が出題される傾向にある

・記述問題は多少出題されるが、基本的な内容のため、暗記を主にした学習で対策すればOK

 

地理

・広範囲にわたって出題されている

・工業・雨温図・地図・地形図・統計が頻出している

歴史

 

・一問一答形式の問題が多い

・単語の確実な暗記と、ある出来事が何時代に起きたか紐づけてが学習する

 

公民

・国会・憲法・国際関係を中心とした暗記をしっかりと行う

時事問題では直近1年~2年程度の内容が出題されます。

2024年度第一回では、2024年3月開通の新幹線区間や、2023年4月のドイツ脱原発といった時事問題が出題されました。

 

毎年時事問題は出題されていますから、対策をしていた生徒様とそうでない生徒様では差がついたと思われます。

単語レベルでの暗記ができていれば良いので、ニュース・新聞などで広く知識を得るようにしましょう

⑤英語

英語1科入試では、英検3級レベルの筆記試験リスニング問題を合わせた内容となっています。

出題傾向と対策
筆記試験    

・文法・語法・文章題など総合的な問題

リスニング問題      

・約10分間行われる

・英検3級以上を取得している場合、合格証により優遇措置がある

英語インタビュー型入試は、英検3級程度のコミュニケーションがあるかが問われる面接型の入試です。

受験生1名に対して、日本人・ネイティブの2人の教員の方と面接形式で対話を行います。

 

生徒様自身の考えを伝える努力が肝心です。尚、この入試でも英語1科入試と同様の優遇措置があります。

 

⑥プレゼンテーション

2025年度は、女性のキャリアアップについての課題内容が与えられています。

課題や出題形式の詳細は、以下の通りです。

課題

(2025年)    

 

「あなたが社長になったとして、女性のキャリアアップの障壁を無くすためにどのような取り組みを行いますか。」

 

出題形式と対策      

 

・課題に基づくプレゼンテーションを10分ほどで行った後、5分間の質疑応答

・事前に資料作りをして試験に臨む

・試験官は2名

プレゼンテーション試験では、事前に資料作りをして試験に臨みます。パソコン・タブレット・手書きなど形式は問いません。

なお、試験官は2名で行われます。圧迫的な感じではありませんので、リラックスして臨んでください。

 

⑦問題の形式等が似ている学校は?

十文字中学校

大妻多摩中学校

同じくらいのレベルですと、十文字中学校の問題形式が似ていると思われます。

全科目的に日本大学豊山女子中学校に良く出る形式がありますので、演習材料になると思われます。

 

少し上のレベルでは、大妻多摩中学校の問題が似ています。

ただし、国語の記述が難しいなど、全体的に難しめですから、あくまで参考レベルです。

 

3. 日本大学豊山女子中学校を受ける際の併願パターンは?

①1月受験校

埼玉平成中学校

暁星国際中学校

大妻嵐山中学校

1月は練習として、埼玉平成中学校・暁星国際中学校・大妻嵐山中学校が挙げられます。

これらの学校で、しっかりと合格を手にすることで、精神的に落ち着けると思われます。

 

大妻嵐山中学校は、日本大学豊山女子中学校とレベル的には同じくらいです。

練習としては高めの偏差値ですから、受けなくても良いと思われます。ご家庭様のご判断になると思われます。

②2月1日

午前:日本大学豊山女子中学校(四科)

午後:日本大学豊山女子中学校(二科・1次)

午前・午後共に日本大学豊山女子中学校で決まりです。

③2月2日

午前:日本大学豊山女子中学校(二科選択型)

午後:日本大学豊山女子中学校(二科・2次)

2日の試験も午前・午後共に日本大学豊山女子中学校を受験できます。
体力的に大変だと思われますが、こちらも午前・午後を受験したいところです。

④2月3日

午前:明星中学校(3次)

3日午前は明星中学校(3次)が良いでしょう。

午後については、ここまで受験してきて相当に疲れていると思われますので、休養にあてた方が良いでしょう。

⑤2月4日

明星中学校(4次)

川村中学校(3次)

4日は明星中学校(4次)・川村中学校(3次)が良いでしょう。
ここで抑えていただいて、5日午後の日本大学豊山女子中学校(二科・3次)の試験に臨みましょう。

 

4. 日本大学豊山女子中学校の受験対策方法

日本大学豊山女子中学校は、昔から出題傾向に大きな変化はなく、基礎をしっかりと定着させることが重要です。

また、国語の文章が長めな傾向があり、理科の実験問題・考察問題でもやはり文章が長い場合があります。

 

そのため基礎力をしっかりつけることと、読解力をつけることが大切になります。

 

①時期別・科目別対策内容

(1)小学4年生

小学4年生で行う日本大学豊山女子中学校の受験対策のポイントは、次の通りです。

算数  

・苦手な単元を作らないようにする

・正確に計算できるようにする

国語

・読解力を身につける

・文章を書いたり、簡潔にまとめたりできるようにする

理科

・生物・地学などの単元を暗記する

・身の回りの現象理解ができるよう、親子で考察する

社会

・地理など、学習内容を理解できるようにする

各科目ごとの対策内容を、詳しく確認してみましょう。

 

【算数】

算数は、塾のカリキュラムに沿って対策しましょう。
塾に通われてない生徒様は「予習シリーズ」に沿って学習すると良いでしょう。


日本大学豊山女子中学校は、比較的満遍なく出題されますので、苦手単元を作らないことが大切です。

 

また、計算力も必須です。日本大学豊山女子中学校では計算問題が必ず出題され、計算力が必要な問題も多数出題されるためです。

速く、正確に計算ができるように毎日トレーニングをしてください。

 

【国語】

国語も、カリキュラム・予習シリーズをもとに対策します。文章が難しいと感じる場合は、少し簡単な文章から確実に読めるようにしてください。文章を読んでから、その内容を簡潔にまとめたものを50字程度で書くのが、将来の日本大学豊山女子中学校受験対策には良いでしょう。

 

文章を書くという意味では、日記も効果的です。保護者様が添削してあげると良いでしょう。

少しの時間でも良いので、毎日の読書も欠かさず行いたいところです。

 

【理科】

理科は、生物・地学を中心とした暗記単元が始まりますから、今のうちにしっかりと暗記をしましょう。

また、日本大学豊山女子中学校の入試問題に対応するには、暗記だけでなく、身の回りの現象理解がとても大切です。

 

これは生徒様だけに任せるのは大変かもしれません。ぜひ、保護者様も生徒様と一緒に考察してください。

例えば、シャボン玉はどうやってできるのか、など身近な内容について、考察してみると良いでしょう。

 

【社会】

社会は、地理分野が本格的に始まりますので、地図帳片手に場所を調べながら学習しましょう。

工業・雨温図・地図・地形図・統計が頻出単元ですから、この時期にしっかり理解しましょう。

 

(2)小学5年生

小学5年生で行う日本大学豊山女子中学校の受験対策のポイントは、次の通りです。

算数  

・学習した内容を適宜復習し、定着させる

・基本~標準的な問題をしっかり解けるようにする

国語

・文章を客観的に読める力や、文章をまとめる力をつける

・漢字・語彙・文法の学習も忘れず行う

理科

・基本的な計算問題が解けるようにする

・丸暗記ではなく、現象理解ができるよう考える癖をつける

社会

・歴史を反復して学習し、覚える

・地理の復習も適宜行う

各科目ごとの対策内容を、詳しく確認してみましょう。

 

【算数】

算数は、引き続き、カリキュラム通りに対策ましょう。小学四年生の内容、及び小学五年生で習う内容も適宜復習するようにしてください。

一度学習した内容も、少し時間が経ってしまうとできなくなってしまうことも多いためです。

 

全体的に基本〜標準的な問題をしっかり解けるようにしていきましょう。計算練習も忘れずに行ってください。

 

【国語】

国語は物語文も説明文も、客観的に読む訓練が必要です。
引き続き、読んだ文章の内容をを50字程度で書く練習をしましょう。その際、生徒様自身の意見ではなく、筆者の意見を読み取れるように注意してください。

 

文章を簡潔にまとめるには、書きたいポイントを箇条書きにしてから記述すると良いでしょう。
読書や日記も継続的に行い、漢字・語彙・文法の学習も忘れずに行ってください。

 

【理科】

理科は、5年生から物理・化学の計算問題が始まります。

計算問題はやさしめの問題しか出題されません。基本的な計算問題は解けるようにして行きましょう。

 

引き続き、単なる暗記ではなく、何故身近な現象が起きるのかを考える癖をつけましょう。
わからないことは調べつつ、理解を深めることが大切です。

 

【社会】

社会は、5年生になると歴史の学習が始まります。全体的な流れを理解しながら、暗記を行ってください。

 

主な出来事がどの時代に起きたことなのか、判断できるまで反復して学習してください。
時間を見ながら、地理の復習も適宜行うと良いでしょう。

 

(3)小学6年生(4月〜6月)

小学6年生(4月~6月)で行う日本大学豊山女子中学校の受験対策のポイントは、次の通りです。

算数  

・苦手を克服し、全体的なレベルを上げる

国語

・設問の解き方を再確認する

理科

・基本的な計算問題ができるようにする

社会

・国会・憲法・国際関係を中心に公民を理解できるようにする

各科目ごとの対策内容を、詳しく確認してみましょう。

 

【算数】

算数は、前学年までの復習をしっかり行いながら、全体的なレベルを上げていく時期です。
特に、図形・速さ・場合の数・規則性に不安がある生徒様は、この時期に克服できるようにしましょう。

 

【国語】

国語は、標準的な文章で、設問の解き方を確認してください。

 

抜き出し問題は、同じような内容の段落から選ぶと正答に近づきます。

練習をして、抜き出し問題に強くなりましょう。可能でしたら、過去問を解いてみましょう。

 

【理科】

理科は、引き続き、身の回りの事柄への理解を深めつつ、暗記も行うようにしましょう。

計算問題も、化学分野を中心に基本的な内容はできるようにしていきましょう。

 

【社会】
社会は、公民が始まります。国会・憲法・国際関係を中心に理解するようにしましょう。

 

時間を見つけて、地理・歴史の復習も取り入れて行くと、今後楽になります。
ニュースや新聞を見るようにすると、今後の時事問題対策に有効です。

 

(4)小学6年生(7月〜8月)

小学6年生(7月~8月)で行う日本大学豊山女子中学校の受験対策のポイントは、次の通りです。

算数  

・過去問や計算問題を繰り返し解く

・苦手な単元は、夏休み中に克服する

国語

・過去問を繰り返し解き、設問の形式に慣れる

・漢字・語彙・文法をしっかり身につける

理科

・過去問を解き、苦手な単元は基礎に戻って理解する

社会

・過去問を通して弱点を見つけ、補強する

・ニュース・新聞を見て、わからないことは調べる

各科目ごとの対策内容を、詳しく確認してみましょう。

 

【算数】

算数は、過去問を3〜5回分解くようにましょう。また、苦手単元があれば、夏休み中に克服するようにしてください。基本~標準問題対策として、「ベストチェック」(日能研)はおすすめです。

 

秋以降は、過去問など演習に時間を取られますので、まとまった時間が取れる最後のチャンスです。

計算練習は毎日5問でも良いですから、トレーニングを継続してください。

 

【国語】

国語も、過去問を3回分は解いて、形式に慣れるようにしましょう。
記述問題がうまく書けない生徒様は、まず書きたいポイントを箇条書きにした後に答案作成をしていきましょう。


漢字・語彙・文法については、この夏休みで固めていきましょう。

和歌の季節も対策を行いましょう。動物・植物・天気の季節が重要です。

 

【理科】

理科も、過去問を3回分解くようにしましょう。理解不足のところは、基本に戻って理解するようにしてください。
計算問題については、物理分野も基本的な問題は対策しておくのが良いでしょう。

 

【社会】

社会も、過去問を3回分行うようにしましょう。過去問を通して弱点を見つけ、補強することが大切です。
ニュース・新聞を見ながら、わからないことは調べていくと良いでしょう。

 

(5)小学6年生(9月~11月)

小学6年生(9月~11月)で行う日本大学豊山女子中学校の受験対策のポイントは、次の通りです。

算数  

・解き直しに力を入れ、過去問を繰り返し解く

国語

・過去問を繰り返し解く

・漢字・語彙・文法を強化する

理科

・過去問を繰り返し解く

社会

・過去問を繰り返し解く

・全般的な復習を行う

各科目ごとの対策内容を、詳しく確認してみましょう。

 

【算数】

算数は、過去問中心になりますが、特に解き直しに力を入れるようにしましょう。

図形・速さ・場合の数・規則性を中心に学習すること、なおかつ基礎を重視して取り組んでください。

 

【国語】

国語は、過去問を中心に進めますが、漢字・語彙・文法の強化も忘れずに行ってください。

過去問の解き直しを行い、読書・日記も継続していただくと良いでしょう。

 

【理科】

理科も、やはり過去問を中心に行っていきます。

過去問で出題されていた内容については、暗記ではなくきちんと理解できているか、保護者様で確認していただくと良いと思います。

 

解き直しも忘れずに行うようにしましょう。

 

【社会】

社会も、過去問は解きますが、それと同時に、全般的な復習も忘れずに行ってください。


この時期から「日本のすがた」(最新版)を利用した統計の勉強や、大手塾から出版されている「重大ニュース」を用いた時事対策を本格的に始めましょう。

 

(6)小学6年生(12月~1月)

小学6年生(12月~1月)で行う日本大学豊山女子中学校の受験対策のポイントは、次の通りです。

算数  

・過去問演習を繰り返し、解答法を定着させる

国語

・1週間~2週間に1度は過去問に触れる

理科

・過去問を解き、理解不足の単元がないか確認する

社会

・時事問題は直近2年以内に絞って対策する

各科目ごとの対策内容を、詳しく確認してみましょう。

 

【算数】

算数は、過去問の解き直し、図形・速さ・場合の数・規則性を含めた全般的な定着を行いましょう。
この時期でも、過去問演習は効果的なので行うようにしてください。


基本〜標準的な問題で取りこぼしが無いように、復習しましょう。

 

【国語】

国語は、時間配分・設問形式を忘れないために、1週間~2週間に1度は過去問に触れるようにしましょう。
漢字・語彙・文法の最終チェックも忘れずに行い、日々の読書も継続してください。

 

【理科】

理科は、今まで習ってきた内容や、過去問の内容で、理解しきれていないところはないかを確認してください。
計算問題も化学を中心に基本的な問題を繰り返すようにしましょう。

 

【社会】

社会は、全般的な復習をしつつ、地図帳・地形図・統計・時事問題での復習・強化を行ってください。
時事問題は直近2年以内に絞って対策を行いましょう。

 

②日本大学豊山女子中学校の過去問対策方法

(1)過去問の効果的な使い方

日本大学豊山女子中学校は、全体として過去問と似た問題が出題されます。

そのため、過去問を解くことが重要です。解くだけではなく、解き直しも必ず行うようにしてください。

 

(2)いつから解き始めればよいか

【算数】

算数は、夏休みから解き始めるのが妥当だと思います。

差のつきやすい科目ですから、基礎の定着をしっかりしてから解く方が良いためです。

 

【国語】

国語については、夏休み前から解き始めると良いでしょう。
文章の長さに慣れる必要がありますし、記述問題にも対応していかなくてはなりません。早めに行いましょう。

 

・【理科・社会】

焦らず夏休みに集中して行うようにしましょう。

理科・社会については、あまり早く始めても、試験範囲の学習が終わっていない場合があるためです。

 

(3)何年分を何周解けばよいか

【算数】

算数は、10回分、できれば15回分は解いておきたいところです。

図形・速さ・場合の数・規則性といった、よく出る単元がありますし、素早く正確に解く練習も必要なためです。


まずは時間を測って解き、その後、間違えた問題を中心に3~4周は解き直しをしましょう。

 

【国語】

国語は10回分以上解くと良いでしょう。2周解き直しができれば良いと考えます。

過去問が難しいようでしたら、少し短めの問題を解いて、慣れてから再度チャレンジしてみましょう。

 

【理科】

理科は、10回分解くと良いかと思います。解き直しについては3行いましょう。

過去問を解くことで、理解しきれていない箇所を発見し、周辺事項を理解し直すようにしましょう。

 

【社会】

社会も10回分解くと良いでしょう。解き直しは3周行ってください。

 

③保護者様にできるサポート内容

(1)成績が下降してきたら…

生徒様の成績が下降してきたら、基本的な問題に立ち戻って復習するよう促すことをおすすめします。

 

塾などで難しい問題ばかり行なっていると基本〜標準的な問題ができなくなってしまい、成績下降の原因となっている可能性があるためです。

 

例えば、小学四年生・五年生の単元などを復習するよう促すのがおすすめです。

その際、生徒様の成績が下がってきていることを責めずに対応しましょう。

 

「少し前の単元に戻ってやってみようか。」「ゆっくり基本からやり直してみよう。」などと声をかけ、試験の結果に一喜一憂せず、長い目で生徒様を見てあげてください。

 

(2)計算力対策

計算間違いが多い生徒様の場合、まずはゆっくりと正確に計算する練習をしましょう。
正確さが身についてからスピードのトレーニングをするというように、順序だてて対策することが必要です。

 

日本大学豊山女子中学校は、計算力が鍵を握ります。

毎日5問〜10問程度、四則演算の問題を解くと良いでしょう。

 

(3)理科の対策

理科の対策としては、身近な事柄について生徒様と会話をし、一緒に調べて理解を促すようにしましょう。

日本大学豊山女子中学校の理科は、これまでご説明している通り、理解を問う問題が多く出題されているためです。

 

生徒様と一緒に調べる身近な現象の例は、次の通りです。

・シャボン玉の仕組み

・地震が起きる仕組み

・洗濯物が干すと乾く現象

・月の形が毎日少しずつ変わる現象

このような当たり前のことをしっかり調べることは、理科の対策にとても重要です。

ぜひ、生徒様とご一緒に取り組んでみてください。

 

(4)時事問題対策

時事問題対策としては、ニュースや新聞で出てきた内容を生徒様と会話するようにしてください。

 

時事問題こそ、保護者様の出番です。

ニュースや新聞で見聞きする内容は保護者様にとっては常識的なことでも、生徒様には実感がわかない・わからないことも多いと思われます。

 

例えば、
「今円安が進んでいるってニュースで言っていたけど、どういうことかわかる?」
「男女の格差社会ってどういうことなんだろうね?」
と言った質問から、生徒様と一緒に会話をし、一緒に調べることは重要です。
ぜひ、取り組んでいただければと思います。

 

(5)書籍

日本大学豊山女子中学校の入試問題には読解力が必須のため、毎日の読書が必要です。

 

生徒様が読みたい本ばかりだとジャンルに偏りが生じるため、保護者様が本を選んであげることも大切です。

短編集やエッセイでも良いと思います。読めるものから少しずつ読み進めていただくと良いでしょう。

まとめ

日本大学豊山女子中学校は、5~6割の生徒様が日本大学へと進学するものの、他の難関校へと進学する生徒様もいらっしゃいます。難関校クラスでは、ハーバード大学での英語プレゼンテーションが設けられており、大変貴重な経験になります。


入試問題に目を移しますと、基本に忠実に学習を進めていくことが肝心です。

差がつきやすい算数も、基礎がしっかりとできれば、合格点を確保できるでしょう。

 

また、読解力も必須です。国語は素より、理科の実験問題・考察問題でも読解力は必要となりますので、毎日の読書や文章の要旨をまとめる練習などで対策をしていきましょう。

【参考文献】

日本大学豊山女子中学校
日本大学豊山女子中学校2025年度版10年間過去問声の教育社
十文字中学校2025年度版10年間過去問声の教育社
大妻多摩中学校2025年度版10年間過去問声の教育社

 

東大家庭教師友の会をもっと知る

■東大家庭教師友の会の「特徴」を確認する

東大家庭教師友の会の特徴

■コースごとのご料金を確認

東大家庭教師友の会の料金

■実際に在籍している「学生教師」を検索する

家庭教師検索

■当会の「プロ家庭教師」の詳細を確認する

プロ家庭教師コース

■当会の理念を確認

東大家庭教師友の会の理念

お問合せ・体験授業はこちら

お電話でのお問合せ

受付時間
11:00 - 20:00(平日)
11:00 - 16:00(土曜)

体験授業のお申込みや資料請求
各種お問合せはこちらから