明治大学系列の男子校、明治大学付属中野中学校。約8割の生徒様が明治大学に進学される一方、東京大学を始めとした難関大学へと進学される生徒様もいらっしゃいます。明治大学進学への権利を持ちながら、国公立大学受験が出来る点が魅力的です。
入試問題としては、基本~標準的な問題で、合格点は高めです。そのため、細かいミスが命取りになるような試験と言えるでしょう。これまで300人以上の生徒様をご指導してきました私が、明治大学付属中野中学校の対策について、徹底解説致します!
目次
2. 明治大学中学校の入試傾向について
・①算数
・②国語
・③理科
・④社会
・⑤問題の形式等が似ている学校は?
3. 明治大学付属中野中学校を受ける際の併願パターンは?
・①1月受験校
・②2月1日
・③2月2日
・④2月3日
・⑤2月4日
4. 明治大学付属中野中学校の受験対策方法
・①時期別・教科別対策内容
・②明治大学付属中野中学校の過去問対策方法
・③保護者様に出来るサポート内容
まとめ
1. 明治大学付属中野中学校とは?
1929年設立で、明治大学付属の男子中学校。明治大学への内部進学率は約8割で、東京大学を含めた難関大学へも進学しています。明治大学推薦希望者でも国公立大学併願受験が可能となっていることが進学実績に繋がっているものと推察されます。
明治大学への内部進学には、高校一年生・二年生・三年生の成績が2:3:4の比率で関わってきます。高校三年生の成績がより重要にはなりますが、高校一年生・二年生の成績も軽く見ることは出来ません。
明治大学付属校としての将来へ向けた連携体制も大きな魅力です。高校一年生対象の「明治大学特別進学講座」では、各学部の学部長が講師として特色を説明してくれます。また、明治大学が企画する「簿記講座」では、資格取得のための簿記を習うことが出来ます。
2. 明治大学付属中野中学校の入試傾向について
第一回・第二回各々、算数・国語・理科・社会の4科目の試験です。
試験時間は第一回・第二回共通で、算数50分・国語50分・理科30分・社会30分、配点は各々100点・100点・50点・50点です。
第一回・第二回で出題形式の変化はほぼ無く、昔からの出題形式が踏襲されている学校です。
科目としては、算数で差がつきやすい傾向にあります。
基本~標準的な問題で構成されていることや、合格点が高めであることから、細かいミスが命取りとなりやすい試験となっています。
速さ・図形・仕事・数の問題が頻出ですから、これらの単元を中心に学習して下さい。
尚、第一回・第二回共に受験された場合には、第二回入試の際に、3点が加点されます。
3点は少なく見えるかもしれませんが、実際にはこの中に何十人と生徒様がいらっしゃいます。
ですから、大きな加点だとお考え下さい。
①算数
例年、大問6〜7題の出題で、全体として基本〜標準的な問題が多く出題されます。第一回・第二回共に傾向に変化はありません。大問1・2番では、計算問題と小問集合が出題されます。大問3〜7番は、単元別の問題となっており、速さ・図形・仕事・数の問題が頻出です。以下、それぞれの単元について、ご説明していきます。
速さは、旅人算・時計算・点の移動が頻出です。グラフが示される事もあります。
図形では、平面図形・立体図形共に出題されます。小問でも図形問題は出題されていますので、十分な対策が必要です。
仕事は、ニュートン算や水量による問題が頻出です。問題集などで見かけるレベルの問題ですから、確実に解けるようにしましょう。
数の問題は、場合の数・規則性・推理・思考力問題が出題されています。2024年度第一回でも、この単元で2題出題されました。一つは場合の数、もう一つは思考力問題でした。どちらも、場合をしっかり分けて考えながら解いていく問題でしたが、苦手としている生徒様には難しい問題でした。そのため、差がついたと思われます。
見た目が難しそうに見える問題でも、実際には基本~標準的な問題です。最初分からなくても、諦めずにしっかりと考えて解いていきましょう。
②国語
例年、大問4〜5問の出題で、第一回・第二回共通です。第一問が文章題で、物語文・説明文・随筆文のどれか一つが出題されます。第二問以降は、漢字・語彙・文法問題が出題されます。
文章題では、とにかく抜き出し問題が多い事が特徴です。2024年度第一回でも同様の傾向で、抜き出し問題が7問出題されました。抜き出し問題が解けるかどうかで、かなり差がつく事になると思われます。しかし、抜き出し問題と言えども、記述問題の代わりに抜き出し問題になった形式が多いですから、記述問題を解く要領で答えていくとうまく正答できます。ですから、記述式問題に強くなる事が必要だとお考え下さい。傍線部の近くだけでなく、本文全体を踏まえて考える必要があるでしょう。
漢字は、読み書きや画数が出題されます。語彙・文法は、四字熟語・ことわざ・慣用句や、主語述語・敬語などが出題されています。
③理科
例年、大問7〜8題の出題で、物理・化学・生物・地学が満遍なく出題されています。一つ一つの問題は短いですが、計算問題・考察問題・知識問題がバランス良く出題されています。第一回・第二回で形式に変わりはありません。
物理・化学では、問題集レベルの標準的な計算問題と理解・知識問題が出題されています。化学では、実験器具の使い方や注意点が出題されますので、確認しておいて下さい。尚、2024年度では、第一回・第二回入試どちらにも、振り子が出題されました。振り子はここ最近は出題歴がありませんでしたので、疎かにされていた生徒様がいらっしゃったかと思われます。ですので、大きく差がついた問題だったと思われます。出題頻度に関わらず、必ず広範囲を網羅して頂きますよう、お願いします。
生物・地学は考察問題が出題されており、理解をしていないと解けない問題があります。しかし、知識問題も多く、特に生物では暗記が中心です。確実な知識の定着が求められます。
➃社会
例年、大問3〜4題が出題されており、地理・歴史・公民・時事問題が出題されています。「すべて」「誤っているもの」「漢字で」といった指定が設問に書かれる事が多いですから注意が必要です。記述問題が2題程度出題されますので、単なる暗記だけでなく、理解も必要となります。第一回・第二回で傾向に違いはありません。
地理では、地図に関する問題が毎年出題されます。2024年度第一回では、北海道についての問題と、統計問題で、地図が用いられました。テキストだけで勉強してしまうと、このような問題に対処出来ません。しっかりと地図帳で確認しながら学習を進める必要があるでしょう。尚、地理では全般的に出題されていますので、幅広く学習する必要があります。雨温図・統計・地形図など疎かになりやすいですから注意して下さい。
歴史では、一問一答的な問題が多いですが、記述問題が出題される事もありますので、背景理解が必要です。また、出来事の並び替え問題もありますから、年号暗記もして下さい。絵や写真の問題もありますので、資料も確認しましょう。
公民は時事問題と合わせて出題される事があります。日本国憲法・国会・選挙といった内容が頻出です。事例が出されて日本国憲法の第何条と関連があるか問われる問題もありますので、日本国憲法の内容をしっかりと理解して下さい。
⑤問題の形式等が似ている学校は?
全体的な傾向としては、立教池袋中学校や中央大学附属中学校に似ていると思われます。特に、立教大学池袋中学校の算数は、明治大学付属中野中学校とかなり似ていますので、参考になるでしょう。
3. 明治大学付属中野中学校を受ける際の併願パターンは?
①1月受験校
・城北埼玉中学校・西武学園文理中学校・栄東中学校・立教新座中学校
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1月は練習として、城北埼玉中学校・西武学園文理中学校・栄東中学校・立教新座中学校が挙げられます。
これらの学校で、しっかりと合格を手にすることで、精神的に落ち着けると思われます。
栄東中学校・立教新座中学校は、少しレベルが高めですから、無理はしなくても良いと考えます。
②2月1日
午前:中央大学附属中学校(1次)
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午前入試は、同じ附属校ということで、中央大学附属中学校(1次)が良いと思われます。
午後入試は、東京都市大学附属中学校(Ⅰ類・2次)が良いと思います。
もしくは抑え校として、獨協中学校(2次)も良いでしょう。
算数が得意な生徒様は、世田谷学園中学校(算数特選)もあり得ます。
③2月2日
午前:明治大学付属中野中学校(1次)
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午前は明治大学付属中野中学校(1次)で決まりです。
午後は、算数に強い生徒様であれば、高輪中学校(算数選抜)が考えられます。ですが、無理はしなくて良いでしょう。
1日の午後入試を受験されると思いますので、相当に疲れていると思われます。休養に充てましょう。
④2月3日
午前:法政大学中学校(2次)・学習院中等科(2次)・成城学園中学校(2次)・日本大学豊山中学校(3次)
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3日午前は抑え校に合格していれば、法政大学中学校(2次)や学習院中等科(2次)が良いでしょう。
抑え校に合格していなければ、成城学園中学校(2次)や日本大学豊山中学校(3次)が良いと思われます。
一方、午後は暁星中学校(2次)や日本大学豊山中学校(4次)がありますので、状況に応じて受験されるかどうか、お考え下さい。
⑤2月4日
・明治大学付属中野中学校(2次)
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4日は明治大学付属中野中学校(2次)で決まりです。
4. 明治大学付属中野中学校の受験対策方法
明治大学付属中野中学校は、昔から出題傾向に大きな変化はなく、算数で差がつきやすい傾向があります。
全科目的に細かなミスが命取りになりやすい試験です。ちょっとしたミスと思わずに突き詰めましょう。
算数では、基本~標準的な問題が多いですので、基礎の徹底が大切です。
速さ・図形・仕事・数の問題を中心に満遍なく解ける様にしましょう。
国語は、抜き出し問題に強くなる必要がありますが、記述問題をベースとした抜き出し問題が多く出題されています。
ですので、日頃から傍線部の根拠を見つけ出すように練習しましょう。
理科は、計算問題が中心ですので、問題集にある標準的な計算問題はしっかり解けるようにしましょう。
暗記と同時に理解が問われますので、何故そうなるのか、考えながら取り組みましょう。
社会は、広範囲に亘って出題されていますが、設問自体は基本~標準的な問題です。
地図帳をベースに学習して下さい。
①時期別・教科別対策内容
(1)小学四年生
算数は、塾のカリキュラムに沿って行っていきましょう。
塾に通われてない生徒様は「予習シリーズ」に沿って進めていくと良いでしょう。
明治大学付属中野中学校は、満遍なく出題されますので、苦手単元を作らない事が大切です。
また、計算力も必須です。明治大学付属中野中学校では、必ず計算問題が出題されます。
速く、正確に計算が出来るように毎日トレーニングをして下さい。
国語も、カリキュラム・予習シリーズをもとに行いますが、文章が難しいと感じる場合は、少し簡単な文章から確実に読めるようにして下さい。
文章を読んでから、要旨を50~100字で書いていくのが、将来の明治大学付属中野中学校対策には良いでしょう。
少しの時間でも良いので、毎日の読書も欠かさず行いたい所です。
理科は、生物・地学を中心とした暗記単元が始まりますから、今のうちにしっかりと暗記をしましょう。
この分野での暗記問題は多いのですが、身の回りの現象理解が必要な問題も出題されます。
この現象理解は生徒様だけに任せるのは大変かもしれません。是非、保護者様も生徒様と一緒に考察して下さい。
例えば、救急車の音は何故近づいてくると高くなるのか?など身近な内容について、考察してみると良いでしょう。
社会は、地理分野が本格的に始まりますので、地図帳片手に場所を調べながら学習しましょう。
地図の問題は必ず出題されています。この段階で、日本全国の地形・都市の場所・有名な産物などが頭に思い描けると理想的です。
ご旅行に行かれるのも大変重要です。旅行の思い出がそのまま地理の勉強にもなります。
(2)小学五年生
算数は、引き続き、カリキュラム通りに行って頂きたいですが、小学四年生の内容、及び小学五年生で習う内容も適宜復習するようにして下さい。
少し時間が経ってしまうと、出来なくなってしまう事も多いです。
全体的に基本〜標準的な問題をしっかり解けるようにしていきましょう。
速さ・図形・仕事・数の問題は難しい問題まで出来るようにしておきましょう。
国語は、物語文・説明文共に、客観的に読む訓練です。
生徒様自身の意見ではなく、筆者の意見を読み取れるよう、引き続き、要旨を80字程度で書く練習をしましょう。
書きたいポイントを箇条書きにしてから、記述するのが良いでしょう。
読書は継続的に行い、漢字・語彙・文法も忘れずに行って下さい。
理科は、物理・化学の計算問題が始まります。標準的な問題は解けるようにして行きましょう。
引き続き、単なる暗記ではなく、何故身近な現象が起きるのか、考えてみましょう。
わからない事は、調べつつ、理解を深めて下さい。
社会は、歴史が始まります。全体的な流れを理解しながら、暗記を行って下さい。年号暗記も忘れずに行って下さい。
主な出来事が何時代なのか、判断できるまで反復して下さい。写真や図といった資料の内容も忘れずに記憶して下さい。
(3)小学六年生(4月~6月)
算数は、前学年までの復習をしっかりしながら、全体的なレベルを上げていく時期です。
特に、速さ・図形・仕事・数の問題に不安がある場合は、この時期に克服したい所です。
全体的な復習として、「プラスワン」(東京出版)に取り掛かると良いでしょう。
過去問にも一度取り掛かってみましょう。
国語は、標準的な文章で、設問の解き方を確認して下さい。
抜き出し問題は、同じような内容の段落から選ぶと正答に近づきます。但し、明治大学付属中野中学校の抜き出し問題は、記述問題がベースになっている設問が多いです。ですので、記述問題を解くイメージ、即ち、傍線部の解答となる根拠を見つけ出すよう意識して解いていきましょう。文章全体の内容を踏まえて答えを出すようにしましょう。
過去問にも取り掛かると良いでしょう。
理科は、引き続き、身の回りの事柄への理解を深めつつ、計算問題の力をつけて行きましょう。
計算問題が苦手な生徒様は特に力を入れて復習して下さい。
社会は、公民が始まります。国会・日本国憲法・選挙については特に重要ですから、しっかり理解して下さい。
日本国憲法の条文と事例との関係をよく理解して下さい。
時間を見つけて、地理・歴史の復習も取り入れて行くと、今後楽になります。
(4)小学六年生(7月~8月)
算数は、過去問を3〜5回分解いていきましょう。また、苦手単元があれば、夏休み中に克服していきましょう。
「プラスワン」を1周させ、解き直しもしていきましょう。
秋以降は、過去問など演習に時間を取られますので、まとまった時間が取れる最後のチャンスです。
国語も、過去問を3回分は解いて、形式に慣れましょう。抜き出し問題対策が最も重要です。
語彙・漢字・文法については、この夏休みで固めていきましょう。
理科も、過去問を3〜5回分解きましょう。理解不足の所は、基本に戻って理解をしていきましょう。
計算問題については、少し難しい問題にも対応出来るようにしていきましょう。
社会も、過去問を3回分行いましょう。過去問を通して弱点を見つけ、補強して行きましょう。
ニュース・新聞で時事問題について学習していきましょう。不明な所は確認すると良いでしょう。
(5)小学六年生(9月~11月)
算数は、過去問中心になりますが、特に解き直しに力を入れて下さい。
「プラスワン」の解き直しをしつつ、余裕があれば「ステップアップ」(東京出版)も解くと良いでしょう。
特に、速さ・図形・仕事・数の問題を中心に解くことをおすすめします。
国語は、過去問を中心に進めますが、漢字・語彙・文法の強化も忘れずに行なって下さい。
過去問の解き直しも行いましょう。
この時期でも、読書は継続して頂き、様々なジャンルに触れましょう。
理科も、やはり過去問を中心に行っていきます。
過去問で出てきた内容については、暗記だけでなく、理解が出来ているか、保護者様で確認して頂くと良いと思います。
解き直しも忘れずに行って下さい。
社会も、過去問は解きますが、それと同時に、全般的な復習も忘れずに行って下さい。
この時期から「日本のすがた」(最新版)を利用した統計の勉強、及び大手塾が出版している「重大ニュース」について学習していくと良いでしょう。
(6)小学六年生(12月~1月)
算数は、過去問の解き直し、速さ・図形・仕事・数の問題を含めた全般的な定着を行いましょう。
この時期でも、過去問演習は効果的ですから、遡って行って下さい。
基本〜標準的な問題で取りこぼしが無いように、「プラスワン」「ステップアップ」を復習しましょう。
国語は、時間配分・設問形式を忘れないために、1週間~2週間に1度は過去問に触れましょう。
漢字・語彙・文法の最終チェックも忘れずに行い、日々の読書も継続してください。
理科は、今まで習ってきた内容や、過去問の内容で、理解しきれていない所は無いか、確認して下さい。
計算問題も、標準的な問題や有名問題での取りこぼしが無いように復習をして下さい。
社会は、全般的な復習をしつつ、地理・歴史で出てきた場所の確認を行いましょう。
過去問を使用しながら、疎かになりやすい地形図・雨温図・統計・年号・日本国憲法の条文・時事など漏れが無いようにして下さい。
②明治大学付属中野中学校の過去問対策方法
(1)過去問の効果的な使い方
算数・理科の計算問題は比較的似た問題が出題されますので、なるべく遡って行い、解き直しもしっかり行って下さい。
国語・社会については、形式に慣れれば良いと思われますので、そこまで遡らなくても良いでしょう。
(2)いつから解き始めればよいか
算数と国語については、夏休み前から解き始めると良いでしょう。
この2科目が差がつく科目です。ですので、早めに解き始めた方が良いでしょう。
一方、理科と社会は夏休みに入ってから始めれば良いと考えます。
あまり早く始めても、試験範囲の学習が終わっていない場合もありますので、焦らず夏休みに集中して行っていきましょう。
(3)何年分を何周解けばよいか
算数は、速さ・図形・仕事・数の問題といった、よく出る単元がありますし、素早く正確に解く練習も必要です。
従って、最低10回分、出来れば20回分解いておきたい所です。
まずは時間を測って解き、その後、間違えた問題を中心に3~4周は解き直しをしましょう。
国語は、抜き出し問題に対処するための練習が必要です。
従いまして、10回分解くと良いでしょう。2周解き直しが出来れば良いと考えます。
理科は、過去問を解くことで、理解しきれていない箇所を発見し、周辺事項を理解し直すようにしましょう。計算問題については、練習が必要です。
そのため、最低10回分、出来れば20回分解くと良いかと思います。
解き直しについては、計算問題の解き直しを中心に3~4周行いましょう。
社会は、出題形式にそれ程特殊性はありませんので、5〜10回分で良いでしょう。
解き直しは2周程度で良いと思われますが、過去問で間違えた問題から、弱い所を見つけ出し、その強化に時間を掛ける様にして下さい。
③保護者様に出来るサポート内容
(1)成績が下降してきたら…
基本〜標準的な問題が出来なくなっている可能性が高いです。
塾などで難しい問題ばかり行なっていると、基本的な所が疎かになり、土台が崩れていきます。
すると、成績が下降して行きます。ですので、保護者様には、是非基本的な問題、例えば小学四年生・五年生の単元に立ち戻って、再度復習をされる事をおすすめします。
生徒様にも「少し前の単元に戻ってやってみようか。」とお声掛けし、「ゆっくり基本からやり直してみよう。」と生徒様を責めずに、ご対応して下さい。
また、試験の結果に一喜一憂せず、長い目で生徒様を見てあげて下さい。
(2)計算力対策
明治大学付属中野中学校は、計算力が鍵を握ります。計算問題は必ず出題されています。
毎日10問程度、四則演算の計算問題を解くと良いでしょう。
計算間違いが多い生徒様の場合、まずはゆっくりと正確に行う練習をしましょう。
正確さが身についてから、スピードの順番でお願いします。
(3)理科の対策
明治大学付属中野中学校の理科は、これまでご説明している通り、理解を問う問題が出題されております。
保護者様としましては、身近な事柄について、生徒様と会話をし、一緒に調べて理解を促すようにして頂けると宜しいかと思います。
例えば、
「洗濯物を干すと乾くのは何故だろうね?」 「シャボン玉の仕組みを一緒に考えてみようか」 「地震が起きる仕組みを一緒に調べてみようか」 「月の形が毎日少しずつ違ってくるのはどうしてなんだろう。」
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など、日常当たり前の事をしっかりと調べることは、理科の対策にとても重要です。
是非、生徒様とご一緒に取り組んでみて下さい。
(4)ケアレスミス対策
計算間違い・見間違い・勘違いなど全てケアレスミスと言われます。
しかし、そのミスは放っておいて直るのでしょうか。また、優秀な生徒様は何故ケアレスミスが少ないのでしょうか。
まず、計算間違いからお話しましょう。
計算間違いを無くすには、まず(2)でお話したように、ゆっくり、正確に計算を行うことから始めます。
そして、頭で計算(暗算)せずに、筆算をしっかりしましょう。計算は大きく行いましょう。また、計算の都度、確認をすると良いと思います。
次に、見間違い・勘違いについてです。
文章の数字や人物には丸をつけるなど、目立つようにしましょう。また、何を答えるべきなのか、設問で聞かれていることにも印をつけます。
答えを出したら、もう一度問題文を確認し、生徒様自身の解答も、もう一度確認です。
このように、徹底することで、今までのミスが格段に減ると思われます。保護者様も、是非、生徒様の横でチェックして頂けると良いかと思います。
まとめ
明治大学付属中野中学校は、算数・国語で差がつきやすく、特に算数で差がつきます。全体的に基本~標準的な問題が出題され、合格点が高めですから、細かなミスが命取りになりやすい試験です。計算間違い、見間違い、勘違いなどそのようなミスを極力無くす必要があります。確認作業を怠らない様にしましょう。
最も差がつきやすい算数は、計算含めて、満遍なく出題されます。頻出の速さ・図形・仕事・数の問題を中心に、幅広く対応出来る様に繰り返し学習をして下さい。
【参考文献】
・明治大学付属中野中学校ホームページ
・明治大学付属中野中学校2025年度版10年間過去問声の教育社
・立教池袋中学校2025年度版10年間過去問声の教育社
・中央大学附属中学校2025年度版10年間過去問声の教育社
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