こんなお悩みはございませんか?
中学受験の過去問が解けなくて不安を感じていませんか?
過去問は難しいので、最初は解けなくて当たり前です。
本記事では、過去問が解けない際の原因を詳しく解説いたします。
原因を知り対策を練れば点数アップを目指せるはずです!ぜひ最後までお読みください。
目次
・①初めて過去問をやったときの正答率はどのぐらいであることが多いか
・②9月・10月
・③11月
・④12月
・⑤1月
2. 過去問で点数がとれなかった際の対応方法
・①受験者平均点未満の場合
・②受験者平均点以上はとれている場合
・③時間が足りなかっただけで、時間をかければそれなりに解ける場合
3. 過去問の適切な復習方法
4. 受験直前期になっても過去問で点数が取れない場合、志望校変更は検討すべきか
5. 過去問で点数が取れなかった際の、生徒様への適切な声かけ・対応の仕方
最後に
1. そもそも過去問は、何月に何点くらいとれていればよいか
過去問は取り組む時期によって目標となる点数が異なります。
受験本番で合格ラインに到達するために何月で合格ラインの何%とれていればいいか解説します。
①初めて過去問をやったときの正答率はどのぐらいであることが多いか
初めて過去問を解いたときの正答率は30〜50%程度が一般的です。
安全校だと50%を超えることもありますが、チャレンジ校だと20%程度またはそれ以下となります。
中学受験の過去問はレベルが高いため、最初から高い点数を取るのは困難です。
点数が低くてもこの時点で志望校を変える必要はありません。
ただし、初めて過去問を解いたときの正答率が20%以下、または合格ラインの半分以下の点数だった場合は危機感を持ちましょう。
科目によって点数の取りやすさが違います。
国語や社会は知識があれば基本問題で点数を取れますが、算数や理科は初見だと解き方がわかりにくく正答率が下がる傾向にあります。
また、学校独自の出題傾向がある場合も初回の正答率は低くなるでしょう。
初めて過去問を解いたときの正答率が低くても落胆する必要はありません。
過去問での結果を分析し、学習計画を立てることが大切です。
基礎固めできていない単元が見つかったら復習し、解き方がわかっているのに点数に結びつかない場合は過去問演習を繰り返せば良いのです。
なお、中学受験は100点満点を狙う必要はありません。
学校のレベルにもよりますが合格ラインの目安は60点前後です。
過去問対策は、合格ラインから何点離れているかで生徒様の実力を確認していきましょう。
②9月・10月
9月・10月に過去問を解く際は、合格ラインの50~70%程度の正答率が望ましいです。
チャレンジ校の場合は40~60%程度でも良いです。
過去問は9月から解き始めるよう推奨されています。
生徒様の実力が合格ラインに届かないことを自覚するのもこの時期です。
9月・10月に良い点数が取れなくても落ち込む必要はありません。
生徒様の現状が把握できれば良いので、改善の余地は十分にあります。
9月の得点よりも、その後の伸びが重要なのです。
③11月
11月に過去問を解く際は、合格ラインの70~80%程度の得点を目指しましょう。
チャレンジ校を目指す場合は、80%以上の得点率を維持することが望ましいです。
実力相応校であれば、60~70%程度の得点でもまだ間に合います。
受験本番までまだ時間があるので、11月以降に得点が伸びる可能性は十分あります。
得意科目と不得意科目で点数に差が出る頃なので、過去問の結果を自己分析や対策に役立てましょう。
④12月
12月に過去問を解く際は、合格ラインの80~90%程度の得点を目指します。
チャレンジ校を目指す場合は90%以上、実力相応校であれば70~80%程度の得点でも良いでしょう。
12月に生徒様の正答率が伸び悩んでいたら、過去問でミスした問題を解けないまま放置しているのかもしれません。
解答を読んでわかったつもりになっても実際はまだ解けないというパターンもよくあります。
12月からは合格ライン到達に向けて、よりポイントを絞って勉強を進めていかなければなりません。
過去問の出題傾向が把握できたら類題を探して解き、同じミスを繰り返さないようにしましょう。
過去問同様の問題が出題されたり、他の受験校で類題が出たりするかもしれませんよ。
⑤1月
1月に過去問を解く際は、合格ラインの90~100%に到達していることが理想です。
直前に追い込み受験本番で良い点数を取るために、苦手な問題を1問ずつ減らしていきましょう。
過去問で合格ラインに到達していても、気が緩んでしまうと受験直前に失速します。
受験本番で緊張してしまい、普段の実力を発揮できないこともあります。
本番の不安な気持ちに打ち勝つために、1問でも多く解けるよう苦手な問題を克服しておきましょう。
2. 過去問で点数がとれなかった際の対応方法
中学受験の過去問で点数がとれない場合、受験生の平均点を上回るかどうかで対応方法が異なります。
また、制限時間をオーバーして得点できなかった場合も別の対策が必要なので解説します。
①受験者平均点未満の場合
過去問の点数が受験者平均点未満だった場合は、基礎知識の復習が必要です。
間違えた問題を丁寧に見直し、なぜ間違えたのかを分析します。
計算ミス、知識不足、時間不足などさまざまな理由があるはずです。
特に点数が低い科目や単元があれば、出題パターンも含めて把握しておきましょう。
学習計画を見直し、一問一答形式の問題集などで基礎固めをします。
復習が終わるまで過去問に取りかからない方が良いです。
長期的な成長に焦点を当てましょう。
②受験者平均点以上はとれている場合
過去問の点数が受験者平均点以上とれているものの合格ラインに届かない場合は、応用問題に挑戦し実力の底上げを図る必要があります。
学校独自の難易度が高い問題が出題される場合もあるので、過去問を繰り返し解き、志望校の応用問題の解き方のコツを掴みましょう。
もし弱点となる単元が残っていたら、生徒様が克服するための時間を設けると良いですね。
受験直前期のみ家庭教師を依頼する生徒様もいらっしゃいますよ。
また、記述問題では部分点がもらえる場合があります。
最後まで解けなくても途中まで解答用紙に記入すれば1点もらえるかもしれません。
答えを間違えてもいいから解答用紙をなるべく埋めてくるように、生徒様にアドバイスできると良いですね。
生徒様は過去問で平均点以上とれていてすでに実力が備わっているので、さらなる高みを目指して努力できるよう保護者様がサポートしてあげましょう。
③時間が足りなかっただけで、時間をかければそれなりに解ける場合
過去問を制限時間内に完答できなかったときは、生徒様の解くスピードが遅い場合と、そもそも問題数が多く生徒様が捨てる問題を決めないといけない場合に分かれます。
生徒様の解答スピードが遅い場合は、どこでつまずいているか確認が必要です。
社会であれば知識を思い出すまで時間がかかっているため、練習すれば改善します。
すぐに思い出せないならその問題を後回しにして先に進むテクニックを生徒様に覚えてもらいましょう。
算数だと記述問題など思考力が問われる問題でつまずくパターンが多いです。
図や書き方を効率化できるよう、過去問を解きながら慣れていきましょう。
過去問を繰り返し解き時間配分を意識できるようになると、最後まで解き終わってから見直す時間も確保できるかもしれません。
過去問対策で自信をつけてメンタル面を強化し、本番に向けてコンディションを整えられると良いですね。
一方、問題数が多く捨てる問題を選ぶ必要がある場合は生徒様の決断力が問われます。
一般的には、解き方が全く思いつかない問題や生徒様の不得意分野の問題をあきらめることが多いです。
一度捨てると決めた問題でも、他の問題を解き終わって時間が余ったら、途中まででも良いので解き進めましょう。
部分点がもらえるかもしれませんよ。
3. 過去問の適切な復習方法
過去問の復習方法で重要なポイントは、間違えた問題をすぐに確認することと、解けなかった単元の教科書を復習することです。
また、科目によって過去問の復習方法も異なります。
全ての単元をまんべんなく復習する方法では受験本番に間に合わないため、科目ごとに効率良く復習する方法を知る必要があります。
4. 受験直前期になっても過去問で点数が取れない場合、志望校変更は検討すべきか
過去問を繰り返し解いても点数が上がらないなら、志望校のレベルによっては変更を検討する必要があります。
志望校がチャレンジ校の場合、受験直前期から短期間で合格ラインまで成績を上げるのは難しいです。
入学できたとしても学校が求める学力レベルに達していないため、授業についていけないかもしれません。
志望校のレベルを少し下げましょう。
どうしてもチャレンジ校を受験したい場合は、併願校に安全校を増やす、午後受験を追加するなど、他の学校に合格できるよう工夫しましょう。
また、今までの勉強のペースでは合格は難しいため、勉強時間を増やしたり、一層集中して勉強したりするなど危機感を持って勉強に取り組むことをおすすめします。
志望校が実力相応校の場合、過去問を解いて出題傾向を把握すればまだまだ成績アップが狙えます。
最後の詰め込みで合格に届くかもしれないので、志望校は変更しなくても良いでしょう。
志望校が安全校なのに点数が取れない場合、基礎固めが不十分です。
志望校は変えなくて良いですが過去問対策よりも教科書の復習を優先しましょう。
5. 過去問で点数が取れなかった際の、生徒様への適切な声かけ・対応の仕方
点数が取れなかったことを指摘する前に、まずはポジティブな声かけをしてあげると良いです。
「難しかったね」「頑張ったね」と過去問を最後まで解き終わったことをほめてあげましょう。
次に、生徒様が過去問の難易度をどのように捉えたか聞いてみます。
難しいと感じていて点数も低かったのなら、生徒様が焦らないよう「他の子も最初はあまり点数が取れないよ」とフォローしてあげましょう。
易しい問題だと思っていたのに点数が取れていないのなら原因を探る必要があります。
ケアレスミスで失点したのか、緊張や焦りで上手く解けなかったのか、何かしら理由があるはずです。
過去問演習で対策を練れば試験本番までに上手に解けるようになるでしょう。
過去問の採点が終わったら、なるべくすぐに親子で見直ししましょう。
なぜ間違えてしまったか確認し、次に似たような問題が出たときに生徒様が正解できそうか考えてあげてください。
必要に応じて間違えた問題の単元の復習も行いましょう。
過去問演習はなかなか高い点数を取れなくて生徒様にとっても辛いと思いますが、「新しいことを学ぶと楽しいよね」と声をかけて、中学受験を終えた後に明るい未来が待っていることを伝えてあげてくださいね。
最後に
中学受験の過去問は難しくてなかなか解けませんが、問題を根気強く見直せば少しずつ点数がアップし合格を目指せるようになります。
受験本番までの時間を有効活用し1問でも多く解き方を覚えられると良いですね。
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