こんなお悩みはございませんか?
中学受験の過去問はいつから解き始めるべきか、過去問はいつ買えばよいか、お悩みの方はいませんか?
本記事では、過去問を解き始める適切なタイミングを解説しております。
ぜひ本記事を読み、受験本番に向けて学習スケジュールを立てる際にお役立てください。
目次
2. なぜこの時期から始めるのがよいとされているのか?
・①理由1:勉強の基礎固めが完了する
・②理由2:受験本番までに実力アップできる
・③理由3:各学校の出題傾向を確認できる
・④理由4:受験前に緊張感を経験できる
3. 中学受験の過去問演習の開始が早い場合、遅い場合のデメリット
・①早い場合
・②遅い場合
4. 子どもとは、過去問の開始時期についてどのようにすり合わせておけばよいか
・①子どもが早くから過去問対策を始めようとしていた場合
・②子どもが過去問対策を始めようとするのが遅い場合
5. 中学受験の過去問はいつ頃買いそろえておくのがよいか
最後に
1. 中学受験の過去問を解き始める一般的なタイミングは?
中学受験の過去問は小学6年生の9月に解き始めるのが一般的です。
志望校のレベルによって、過去問を解き始めるおすすめのタイミングが以下のように異なります。
・第1志望校:9月
・チャレンジ校:9月
・実力相応校:11月
・安全校:11月
・腕試し校:11月
第1志望校とチャレンジ校の過去問を9月に解いた結果、実力不足だと判明した場合は、11月までに志望校や安全校へのシフトを考える必要があります。
1月に受験する腕試し校も11月までに着手するのがおすすめです。
2. なぜこの時期から始めるのがよいとされているのか?
小学6年生の9月に中学受験の過去問を解き始めると良い理由は4点あります。
①理由1:勉強の基礎固めが完了する
小学6年生の9月は、夏期講習が終わり勉強の基礎固めが完了する時期です。
夏休み明けは気が緩みやすいですが、過去問に着手するとモチベーションを維持できるでしょう。
基礎学習が早めに終わっていれば夏休み中に過去問に着手しても良いです。
学力面で不安が残っているなら9月より1~2ヶ月遅い時期にずらしましょう。
②理由2:受験本番までに実力アップできる
小学6年生の9月は受験本番までおよそ4ヶ月あります。
過去問を繰り返し解き問題量・時間配分に慣れていけば、自分の実力を志望校のレベルまで引き上げられます。
受験本番では100点満点を取る必要はありません。
合格最低点を超えていれば志望校を最終決定できますよ。
9月に第1志望校やチャレンジ校の過去問に取り組みレベルが高い問題に早くから慣れておくと、11月に実力相応校や安全校の過去問に取り組む際に確実に解ける問題が増えていることを実感できます。
12月以降は、これまでの学習の総仕上げと本番を想定した演習に集中できるでしょう。
③理由3:各学校の出題傾向を確認できる
出題傾向がかけ離れている学校は併願しないほうが良いと言われています。
各問題の時間配分をつかむのが難しく、学習範囲も広くなるためです。
9月から過去問に着手することで、段階的に受験への準備を進めて特定の単元に力を入れる戦略を立てられるのです。
④理由4:受験前に緊張感を経験できる
過去問を通じて緊張感を経験していくと、残り時間が短くなったときに集中力が減ったり焦ったりする子どもも出てきます。
生徒様ご自身が異変に気付き、深呼吸したり、自分は大丈夫だと言い聞かせたりすることで受験本番までにメンタルを立て直す練習ができると良いですね。
3. 中学受験の過去問演習の開始が早い場合、遅い場合のデメリット
中学受験の過去問演習は、早い場合も遅い場合も悪影響を及ぼします。
デメリットを具体的に解説します。
①早い場合
小学4~5年生では中学受験に必要な知識が不足しています。
解けない問題が多く、生徒様が自信をなくす恐れがあるでしょう。
小学6年生になっても、基礎知識を固める前に過去問に着手してしまうと学習内容が偏ります。
問題の意図や解法の本質を理解できないまま過去問の答えを暗記すると、思考力や応用力が伸びません。
過去問を解くために志望校を早い時期に決めてしまうと、生徒様の可能性を狭めてしまいます。
中学受験のプレッシャーを長期間感じてしまうと疲労感が高まりストレスを抱えやすくなるため、過去問に早く着手することはおすすめできないのです。
②遅い場合
過去問の開始が受験の直前になってしまうと、過去問が解けない場合に十分な対策を練る時間が足りません。
過去問では、出題形式・時間配分に慣れていく必要があります。
生徒様の苦手分野や不得意な問題が出てきた場合、しっかり復習して点数アップを図るために復習したい単元が出てくるはずです。
復習する時間が足りないと、志望校を変更しなければなりません。
また、過去問を解く年数が少なく学校特有の解答形式に慣れていないと、試験に対して不安を感じたり、努力して克服したりするための時間も足りません。
集中力が散漫になりやすく、本番での自信につながらないのです。
4. 子どもとは、過去問の開始時期についてどのようにすり合わせておけばよいか
生徒様の性格によっては、過去問を開始したい時期が保護者様の想定とずれることもあるでしょう。
子どもの心を傷つけないように具体例を交えて説得する方法を解説します。
①子どもが早くから過去問対策を始めようとしていた場合
生徒様が早くから過去問を解こうとしている場合は、まだ基礎固めが終わっていないことを分かりやすく説明しましょう。
サッカーや野球で例えると、ルールを覚えている途中なのに試合に出場しようとしている状態です。
また、お料理に例えると、包丁の持ち方を習っていないのに野菜を切ろうとしている危なっかしい状態となります。
具体例を用いても生徒様が納得しない場合、過去問を解くのではなく、試しに1問だけ問題を読ませるという方法もあります。
算数だったら分数や小数を使ったややこしい計算問題を見せたり、国語だったら難しそうな漢字の問題を見せたりすることで、生徒様が過去問の難易度を認識できると良いですね。
準備が不十分であることを生徒様に納得してもらったら、過去問を解き始めるタイミングを決めてもらいましょう。
どうしても早く解き始めたいのなら、数年前の過去問を1年分だけ解かせてあげてください。
生徒様の気持ちを尊重しながら親子にとって納得できる過去問対策スケジュールを組めるといいですね。
②子どもが過去問対策を始めようとするのが遅い場合
過去問対策を始めるのが遅い場合、本番で実力を発揮できないかもしれません。
マラソンに例えるなら、準備運動や短距離走の練習をしないまま本番でいきなり42.195kmを走るようなものです。
良い結果や明るい未来は訪れないでしょう。
生徒様が想定している時期より早く過去問に着手した場合のメリットも教えてあげましょう。
過去問を解くと本番にどんな問題が出るか予想できること、問題ごとの時間配分が感覚的に覚えられることなどを伝えてあげてください。
適切なタイミングで過去問対策に着手すれば合格に一歩近付くと生徒様ご自身が気付けば、前向きに検討できるかもしれません。
過去問での失敗を恐れていたら「本番までにミスを直せば絶対大丈夫」と応援してあげることが大切です。
自分の弱みだけでなく強みを見つけるチャンスなので、過去問対策の重要性を親子で理解し、小学6年生の9~1月までしっかりと演習の時間を確保できると良いですね。
5. 中学受験の過去問はいつ頃買いそろえておくのがよいか
中学受験の過去問は小学6年生の7〜8月頃に購入すると良いです。
9月から本格的な過去問学習を始めるため、その前に購入しておくと計画的に学習準備を進められます。
最初は、志望校の過去問と同レベルの併願校の過去問、2冊の購入がおすすめです。
学校により過去問の掲載年数が5年分・10年分など異なります。
試験日が2月1日と2月2日など複数ある場合は過去問もそれぞれ収録されています。
解答用紙を見て出題内容が似ているか予想しておくと良いですね。
学校によっては、学校説明会・入試説明会にて過去問を無料配布もしくは割引販売しています。
本番同様の冊子形式で過去問を解くチャンスなので、入手できたらぜひ活用しましょう。
志望順位が高い学校の場合は、メルカリやブックオフなどで少し古い年数の過去問を入手すると試験対策を強化できます。
過去問を中古で購入する際は解答用紙が未記入か事前に確認しておきましょう。
もし、生徒様の志望校がまだ決まっていない、基礎固めに不安が残っているなどの事情がある場合は、購入時期を少し遅くしても良いです。
ただし、遅すぎると過去問対策が間に合わなくなるため気を付けましょう。
逆に過去問を早く購入してしまうと生徒様にとってプレッシャーとなるため注意してください。
最後に
中学受験の過去問は、小学6年生の7〜8月頃に購入し、9月から解き始めるとラストスパートをかけられます。
過去問演習を繰り返すことで自信をつけて本番で最高の結果を出せるよう頑張ってくださいね。
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