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【2025年度】成城中学校の入試傾向と対策、併願パターンを徹底解説!

【2025年度】成城中学校の入試傾向と対策、併願パターンを徹底解説!

東京都心部にある伝統校、成城中学校。「自学自習」による自主的な勉強を主眼においており、高校卒業後も主体的に行動出来るような人材育成を目指しています。そういった学校方針もあって人気の同校。入試問題は、基本~標準問題を徹底することにより、合格可能性は高まりますが、それ以外に対策すべきポイントも書き切れないほどあります。

これまで300人以上の生徒様をご指導してきた経験から、そんな成城中学校の入試対策を解説いたします!

この記事を書いた人

実才和平

駒場東邦中学・高等学校、東京大学経済学部を卒業。民間会社に入社しましたが、生徒一人一人の人生に携わりたいと考え、教育業へ転身しました。

現在は、プロ家庭教師、予備校講師として日々数多くの生徒さんと向き合っており、全科目指導をしております。

指導してきた生徒様は延べ300人以上。

灘・開成など最難関中学や東京大学・国公立医学部など最難関大学での合格実績は元より、その子その子に合った指導に定評があります。

趣味はピアノ、テニス、旅行、子供と遊ぶこと。毎日子供とのやり取りを大切にしながら過ごしています。

 

目次

 

1. 成城中学校とは?

都心の一等地にある成城中学校。成城学園中学校と名前は似ていますが、100年ほど前に分離しており、全く別の学校です。ちなみに、成城大学と関係性があるのは、成城学園中学校の方です。

成城中学校の特徴は「自学自習」自分で勉強をしなければ力がつかないという意味で、校訓となっています。自分で主体的にやらなくてはいけませんから、引っ張って欲しい生徒様にはやや不向きではあります。しかし、成城中学校に入学すれば、多くの生徒様が自学自習のスタイルを身に付けていくようです。成城中学校・高等学校のOBがチューターとして常駐し、生徒様のサポートを行っている点も魅力的でしょう。

2. 成城中学校の入試傾向について

試験科目は、算数・国語・理科・社会の四科目です。
試験時間は各々50分・50分・30分・30分、配点は100点・100点・60点・60点となっています。
これは、第一回~第三回まで共通です。第二回・第三回の難易度は高めです。

試験問題としては、算数で最も差がつきやすく、図形・速さ・規則性・場合の数などが頻出です。
国語も差がつきやすく、文章が長く、設問には記述問題が多い形式です。
理科は、計算問題の比率が高く、理解を伴う問題も多いため、単なる暗記では歯が立ちません
社会は地図の見方・記述問題・時事問題の対策が必要です。これからお話することに取り組んでみて下さい。

①算数

例年、第一回~第三回まで大問数が8〜9題出題されていましたが、2024年度では6題と減少しました。また、2024年度第一回では大問3番で会話形式の問題が出題されました。このような形式的な変更はあったものの、実質的な中身は変わっていません。頻出単元の、計算・割合と比・規則性・場合の数・図形・速さは変わらず出題されております。過度に敏感になる必要はないでしょう。差がつきやすい図形・速さ・規則性・場合の数についてお話していきます。

図形は、平面図形・立体図形を問わず出題されていまして、それぞれ1題ずつ出題されることが多いです。平面図形では面積が、立体図形では切断の問題がよく出題されています。立体切断の問題を苦手とする生徒様は多いですが、基本~標準的な問題しか出題されておりません。嫌がらずにしっかり対策をすれば大きな得点源になるでしょう。

速さは、グラフを伴う問題が毎回出題されています。旅人算だけではなく、点の移動や特殊算が出題されておりますが、標準的な問題です。
2024年度第一回では、今までの傾向通り、流水算の単元で、グラフと共に出題されました。速さの問題は、特に差がつきやすいです。グラフの形式に慣れて完答を目指しましょう。

規則性・場合の数は具体的に書き出して考えてみると解けることが多い問題です。場合の数は導入文が長めで、状況を把握するのに時間がかかるかもしれません。やはり手を動かして考えていくことが重要でしょう。

②国語

国語は大問3題の出題で、大問1番が漢字・語彙・文法、2番が説明文、3番が物語文となっています。第一回~第三回まで形式は変わりません。

大問1番では、文法問題に注意が必要です。主語述語の問題や言葉使いの問題など、普段使用している話し言葉と正確な言葉遣いは違います。しっかり対策を行う必要があります。

説明文・物語文では、20字~50字以内の記述問題や正誤選択問題、抜き出し問題がメインです。設問となっている傍線部や空欄の近くに答えがあるとは限らず、全体の内容を理解した上でないと答えられない設問もありますから、よく文章を読んでから答えましょう。
また、大問の最後には要旨を答える設問がありまして、2024年度第一回大問2番設問8番でも、例年通り、文章の要旨に関する問題が出題されました。但し、対話形式からなる設問で、普通の記述問題よりも解きにくかった可能性があります。真の読解力が試されていたという意味で、差がついた問題であったと思われます。

③理科

例年大問3題の出題で、物理・化学・生物・地学の4分野から3分野出題されます。中では、地学の出題が少なめです。第一回~第三回まで傾向は変わりません。

物理では、てこ・電気・光などが出題されていまして、計算問題だけではなく、仕組みを理解して解く問題も出題されています。
2024年度第一回では、電気の問題が出題されました。前半がコイルの問題、後半がガスコンロとIH調理器に関する問題で、2023年度とはジャンルが違うものの、電気分野という意味では2年連続だったため、対策を怠った生徒様もいらっしゃったかと思います。成城中学校は単元別でのバランスはあまり考慮されていません。「去年出題されたから、今年は出題されないだろう。」とお考えにならずに、全体的に学習を進めて下さい

化学は、水溶液の性質と、その計算問題が頻出です。グラフや表が与えられた実験問題が出題されることが多く、過去問を使用して慣れていく必要があります。化学分野は4分野の中では最も出題されていますから、力を入れて対策を行いましょう。

生物は、一部暗記問題があるものの、考察問題が中心です。そのため、現象理解が必要となるでしょう。動物や虫に関する問題が多く、日頃から興味関心を持っておくと良いでしょう。

地学は、4分野の中では、出題頻度は少なめです。しかし、年度によっては、第一回・第二回連続で出題されたこともありますから、対策を怠ってはいけません。惑星・月・天気・地球がよく出題されていまして、計算問題も出題されることがあります。生物同様、暗記問題は少なめで、現象理解を問う問題が多く見受けられます。

④社会

例年、大問3題で、1番が歴史、2番が地理、3番が公民・時事問題の出題となることが多いです。それぞれの大問の最後には記述問題が出題されまして、資料をよく読みこんだ上で答える20字程度の問題です。第一回~第三回まで傾向は変わりません。

歴史は、時代ごとの事柄を答える問題が多く、歴史の流れを理解していれば答えられる標準的な問題です。古代から現代まで偏りなく出題されていますので、全般的な学習が必要です。

地理は、地図の問題が出題されるのが特徴です。地図の見方・縮尺など、しっかりと学習しましょう。その他は、都市の場所・地形・工業・農業・雨温図・統計などが出題されています。

公民・時事問題では、基本的な公民知識と、ここ最近の時事問題が問われることが多く、年度によっては、時事問題が大半を占めることもあります。2023年度ではSDGsに関する時事問題が出題され、公民の設問は1題のみでした。
2024年度第一回でも公民分野はほぼ出題されず、貿易に関する地理と時事に関する問題でした。為替レートや関税など生徒様にとっては難しい内容が問われていましたので、差がついたものと思われます。

⑤問題の形式等が似ている学校は?

全体的な傾向としては、佼成学園中学校の問題は似ていると考えます。算数や国語の形式は参考になりますし、社会の地図に関する問題も演習材料として良いでしょう。時事問題や記述問題については似た問題は出題されておりませんので、過去問の演習が最も良い教材です。

3. 成城中学校を受ける際の併願パターンは?

①1月受験校

 

城西川越中学校・城北埼玉中学校・西部学園文理中学校

 

1月は練習として、城西川越中学校・城北埼玉中学校・西部学園文理中学校が挙げられます。
これらの学校で、しっかりと合格を手にすることで、精神的に落ち着けると思われます。

②2月1日

 

午前:成城中学校(1次)

午後:獨協中学校(2次)・東京電機大学中学校(2次)

 

午前入試は成城中学校(1次)で決まりです。
午後入試は獨協中学校(2次)が良いかと思われます。
もしくは抑え校として、東京電機大学中学校(2次)も良いでしょう。

③2月2日

 

午前:東洋大学京北中学校(3次)・獨協中学校(3次)

午後:日本大学豊山中学校(2次)・穎明館中学校(3次)

 

午前は東洋大学京北中学校(3次)獨協中学校(3次)が良いでしょう。
午後は日本大学豊山中学校(2次)を受験するか、抑え校として穎明館中学校(3次)が良いと思われますが、無理はしなくて良いでしょう。
1日の午後入試を受験されると思いますので、相当に疲れていると思われます。休養に充てるのも手です。

④2月3日

 

午前:成城中学校(2次)

午後:日本大学豊山中学校(4次)

 

3日午前は成城中学校(2次)で決まりです。
一方、午後は日本大学豊山中学校(4次)が良いと思われます。
午前・午後どちらも受験するのは、体力的に難しいと思われますが、2日の午後受験を回避して、どちらも受験する手もあります。生徒様のご様子でお考え下さい。

⑤2月4日

 

成蹊中学校(2次)・獨協中学校(4次)

 

4日は成蹊中学校(2次)・獨協中学校(4次)が宜しいかと思います。尚、2月5日に成城中学校(3次)がありますから、そこまで頑張って頂ければと思います。

4. 成城中学校の受験対策方法

成城中学校は、昔から出題傾向に大きな変化はなく、算数と国語で差がつきやすい傾向があります。

算数では、基本~標準的な問題をいかにミスなくしっかりと取れるかが重要です。
図形・速さ・規則性・場合の数は重要単元ですから、特に力を入れて下さい。

国語は、文章の全体的な理解、即ち要旨を読み取れるかが重要です。日頃から要約を書く練習が必要です。
また、記述問題が多いですから、毎日日記を書いて、書く練習をすると良いでしょう。

理科は、暗記よりも理解が問われますので、何故そうなるのか、考えながら取り組みましょう。
計算問題も出題されますから、標準的な問題は解けるように演習しましょう。

社会は、地図の見方・記述問題・時事問題がポイントになります。
この後お話しますので、是非最後まで読んで実行して下さい。

①時期別・教科別対策内容

(1)小学四年生

算数は、塾のカリキュラムに沿って行っていきましょう。
塾に通われてない生徒様は「予習シリーズ」に沿って進めていくと良いでしょう。
成城中学校は、比較的満遍なく出題されますので、苦手単元を作らない事が大切です。

また、計算力も必須です。成城中学校では、計算問題が必ず出題されますし、計算力が必要な問題も多数出題されます。
速く、正確に計算が出来るように毎日トレーニングをして下さい。

国語も、カリキュラム・予習シリーズをもとに行いますが、文章が難しいと感じる場合は、少し簡単な文章から確実に読めるようにして下さい。
文章を読んでから、要旨を50字程度で書いていくのが、将来の成城中学校受験対策には良いでしょう。
文章を書くという意味では、日記も効果的です。保護者様が添削してあげると良いでしょう。
少しの時間でも良いので、毎日の読書も欠かさず行いたい所です。

理科は、生物・地学を中心とした暗記単元が始まりますから、今のうちにしっかりと暗記をしましょう。
また、成城中学校の入試問題に対応するには、暗記だけでなく、身の回りの現象理解がとても大切です。
これは生徒様だけに任せるのは大変かもしれません。是非、保護者様も生徒様と一緒に考察して下さい
例えば、シャボン玉はどうやって出来るのか、など身近な内容について、考察してみると良いでしょう。

社会は、地理分野が本格的に始まりますので、地図帳片手に場所を調べながら学習しましょう。
都市の場所・地形・工業・農業・雨温図・統計が頻出単元ですから、この時期にしっかり理解しましょう。
また、地図の見方がかなり重要です。地図記号・縮尺・等高線などしっかり学習して下さい。

(2)小学五年生

算数は、引き続き、カリキュラム通りに行って頂きたいですが、小学四年生の内容、及び小学五年生で習う内容も適宜復習するようにして下さい。
少し時間が経ってしまうと、出来なくなってしまう事も多いです。
全体的に基本〜標準的な問題をしっかり解けるようにしていきましょう。
計算練習も忘れずに行って下さい。

国語は、物語文・説明文共に、客観的に読む訓練です。
生徒様自身の意見ではなく、筆者の意見を読み取れるよう、引き続き、要旨を50~80字程度で書く練習をしましょう。
書きたいポイントを箇条書きにしてから、記述するのが良いでしょう。
読書・日記は継続的に行い、漢字・語彙・文法も忘れずに行って下さい。

理科は、物理・化学の計算問題が始まります。計算問題はよく出題されておりますので、しっかり復習をし、基本~標準的な問題は解けるようにして行きましょう。
引き続き、単なる暗記ではなく、何故身近な現象が起きるのか、考えてみましょう。
わからない事は、調べつつ、理解を深めて下さい。

社会は、歴史が始まります。全体的な流れを理解しながら、暗記を行って下さい。
主な出来事が何時代なのか、判断できるまで反復して下さい。
時間を見ながら地理の復習も適宜行えると良いでしょう。

(3)小学六年生(4月〜6月)

算数は、前学年までの復習をしっかりしながら、全体的なレベルを上げていく時期です。
特に、図形・速さ・規則性・場合の数に不安がある場合は、この時期に克服したい所です。
過去問にも一度取り掛かってみましょう。

国語は、標準的な文章で、設問の解き方を確認して下さい。
抜き出し問題は、同じような内容の段落から選ぶと正答に近づきます。
練習をして、抜き出し問題に強くなりましょう。
可能でしたら、過去問を解いてみましょう。

理科は、引き続き、身の回りの事柄への理解を深めつつ、計算問題の力をつけて行きましょう。
計算問題が苦手な生徒様は特に力を入れて復習して下さい。

社会は、公民が始まります。基本的な内容は理解するようにしましょう
時間を見つけて、地理・歴史の復習も取り入れて行くと、今後楽になります。
ニュースや新聞を見る様にすると、今後の時事問題対策に有効です。

(4)小学六年生(7月〜8月)

算数は、過去問を3〜5回分解いていきましょう。また、苦手単元があれば、夏休み中に克服していきましょう。
基本~標準問題対策として、「ベストチェック」(日能研)はおすすめです。
秋以降は、過去問など演習に時間を取られますので、まとまった時間が取れる最後のチャンスです。
計算練習も引き続き、毎日5問でも良いですから継続して下さい。

国語も、過去問を3回分は解いて、形式に慣れましょう。記述対策が最も重要です。
記述問題がうまく書けない生徒様は、まず書きたいポイントを箇条書きにした後に答案作成をしていきましょう。
漢字・語彙・文法については、この夏休みで固めていきましょう。

理科も、過去問を3回分解きましょう。理解不足の所は、基本に戻って理解をしていきましょう。
計算問題については、グラフや表を見ながら答えていく問題に慣れていきましょう。

社会も、過去問を3回分行いましょう。過去問を通して弱点を見つけ、補強して行きましょう。特に記述問題の対策に力を入れましょう。資料を読むことで正解に辿り着けますが、どこに目をつければ良いか、学習していきましょう。
ニュース・新聞を見ながら、わからないことは調べていくと良いでしょう。

(5)小学六年生(9月~11月)

算数は、過去問中心になりますが、特に解き直しに力を入れて下さい。
図形・速さ・規則性・場合の数に力を入れて学習して下さい。
基礎を重視して取り組んで下さい。

国語は、過去問を中心に進めますが、漢字・語彙・文法の強化も忘れずに行なって下さい。
過去問の解き直しも行いましょう。
この時期でも、読書・日記は継続して頂くと良いでしょう。

理科も、やはり過去問を中心に行っていきます。
過去問で出てきた内容については、暗記だけでなく、理解が出来ているか、保護者様で確認して頂くと良いと思います。
解き直しも忘れずに行って下さい。

社会も、過去問は解きますが、それと同時に、全般的な復習も忘れずに行って下さい。
この時期から「日本のすがた」(最新版)を利用した統計の勉強や、大手塾から出版されている「重大ニュース」を用いた時事対策を本格的に始めましょう。

(6)小学六年生(12月~1月)

算数は、過去問の解き直し、図形・速さ・規則性・場合の数を含めた全般的な定着を行いましょう。
この時期でも、過去問演習は効果的ですから、遡って行って下さい。
基本〜標準的な問題で取りこぼしが無いように、復習しましょう。

国語は、時間配分・設問形式を忘れないために、1週間~2週間に1度は過去問に触れましょう。
漢字・語彙・文法の最終チェックも忘れずに行い、日々の読書も継続してください。

理科は、今まで習ってきた内容や、過去問の内容で、理解しきれていない所は無いか、確認して下さい。
計算問題も、基本~標準的な問題や有名問題での取りこぼしが無いように復習をして下さい。

社会は、全般的な復習をしつつ、地図の見方・統計・時事問題での復習・強化を行って下さい。
記述問題がスムーズに解けるか確認しましょう。

②成城中学校の過去問対策方法

(1)過去問の効果的な使い方

成城中学校は、全体として過去問と似た問題が出題されます。
算数と国語で差がつきやすく、この2科目を中心に対策をしていくと良いでしょう。
理科は現象理解を伴う問題が多く出題されます。過去問と同じ問題は出題されませんが、どんな問題が出題されるのか確認し、身近にあるものの仕組みを理解するようにして下さい。
社会は、地図の見方に関する問題や記述問題が高頻度で出題されます。過去問を通して学習をしましょう。

(2)いつから解き始めればよいか

算数と国語については、夏休み前から解き始めると良いでしょう。
先程お話したように、差がつきやすい科目です。早めに始めると良いでしょう。

一方、理科と社会は夏休みに入ってから始めれば良いと考えます。
あまり早く始めても、試験範囲の学習が終わっていない場合もありますので、焦らず夏休みに集中して行っていきましょう。

(3)何年分を何周解けばよいか

算数は、図形・速さ・規則性・場合の数といった、よく出る単元がありますし、素早く正確に解く練習も必要です。
従って、最低10回分、出来れば20回分解いておきたい所です。
まずは時間を測って解き、その後、間違えた問題を中心に3~4周は解き直しをしましょう。

国語は、記述問題に対処するための練習が必要です。
従いまして、10回分~15回分解くと良いでしょう。
2周解き直しが出来れば良いと考えます。その際、記述問題はポイントを箇条書き出来ているか、確認しながら行って下さい。

理科は、過去問を解くことで、理解しきれていない箇所を発見し、周辺事項を理解し直すようにしましょう。
計算問題については、数多く出題されますので、相当に練習が必要です。
そのため10回分、出来れば15回分解くと良いかと思います。
解き直しについては、計算問題の解き直しを中心に3~4周行いましょう。

社会は、地図の見方や記述問題の演習が重要ですから、10回分は解くようにしましょう。
苦手意識が御有りであれば、もっと増やしても良いでしょう。

③保護者様にできるサポート内容

(1)成績が下降してきたら…

基本〜標準的な問題が出来なくなっている可能性が高いです。
塾などで難しい問題ばかり行なっていると、基本的な所が疎かになり、土台が崩れていきます。
すると、成績が下降して行きます。ですので、保護者様には、是非基本的な問題、例えば小学四年生・五年生の単元に立ち戻って、再度復習をされる事をおすすめします。

生徒様にも「少し前の単元に戻ってやってみようか。」とお声掛けし、「ゆっくり基本からやり直してみよう。」と生徒様を責めずに、ご対応して下さい。
また、試験の結果に一喜一憂せず、長い目で生徒様を見てあげて下さい

(2)計算力対策

成城中学校は、計算力が鍵を握ります。
毎日5問〜10問程度、四則演算の計算問題を解くと良いでしょう。
計算間違いが多い生徒様の場合、まずはゆっくりと正確に行う練習をしましょう。
正確さが身についてから、スピードの順番でお願いします。

(3)理科の対策

成城中学校の理科は、これまでご説明している通り、理解を問う問題が多く出題されております。
保護者様としましては、身近な事柄について、生徒様と会話をし、一緒に調べて理解を促すようにして頂けると宜しいかと思います

例えば、
「洗濯物を干すと乾くのは何故だろうね?」
「シャボン玉の仕組みを一緒に考えてみようか」
「地震が起きる仕組みを一緒に調べてみようか」
「月の形が毎日少しずつ違ってくるのはどうしてなんだろう。」
など、日常当たり前の事をしっかりと調べることは、理科の対策にとても重要です。
是非、生徒様とご一緒に取り組んでみて下さい。

(4)時事問題対策

時事問題こそ、保護者様の出番です。今、ニュースや新聞で見聞きする内容は、保護者様にとっては常識的な事でも、生徒様には実感がわかない・わからないことも多いと思われます。
ニュースや新聞で出てきた内容を生徒様と会話するようにして下さい。

例えば、
「今円安が進んでいるってニュースで言っていたけど、どういうことかわかる?」
「男女の格差社会ってどういう事なんだろうね?」
と言った質問から、生徒様と一緒に会話をし、一緒に調べることは重要です。
是非、取り組んで頂ければと思います。

(5)立体切断対策

成城中学校は、算数で差がつきやすいことはお話ししましたが、特に立体切断が苦手な生徒様はとても多いです。
やはり、イメージがつきにくい部分があるのでしょう。
そこで、保護者としましては、生徒様と一緒に、実際に行ってみると良いと思います。
発泡スチロールや豆腐のような食材を始めとした、立方体や直方体の物を用意して頂き、問題で出題された通りに切断してみて下さい。
具体的にイメージが出来てきますと、生徒様としても、今後解きやすくなると思われます。

まとめ

成城中学校は、算数・国語で差がつきますが、どちらも基礎を固めることが重要です。

算数であれば、難しい問題には手を出さずに、基礎~標準レベルをしっかりと定着させることが大事です。特に、頻出単元の図形・速さ・規則性・場合の数には力を入れて定着させましょう。
国語は、文章の要旨を理解することが大切です。日頃から、文章での要約を書く練習をしていきましょう。また、文法も出題されますので、正しい日本語を身に付けるようにして下さい。

全体として難問はほとんど出題されませんので、この記事で書かれていることを実践して、合格を勝ち取ってください。

 

【参考文献】

成城中学校

成城中学校2025年度版10年間過去問声の教育社

佼成学園中学校2025年度版10年間過去問声の教育社

 

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