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中学受験の社会はどう勉強する?勉強法や家庭でできるサポートを紹介

中学受験の社会はどう勉強する?勉強法や家庭でできるサポートを紹介

こんなお悩みはございませんか?

中学受験にあたって勉強しているけれど、社会を苦手としていて、成績がなかなか上がらない……。

そのようなことでお悩みではありませんか? 今回は、中学受験の社会の、

・社会に伸び悩みが生じる理由
・効果的な勉強方法
・家庭でのサポート

 

について、元塾講師で中学受験の社会を担当した私がお伝えしていきます。

この記事を書いた人

花畑むぎこ

大学時代は教育学部に在籍。

塾講師として4年間働いており、中学受験を5件担当して、すべて合格に導いてきた実績があります。

現在は市役所勤務を経て、フリーライターとして活動中です。

読書が大好きで、図書館や本屋を巡るのが趣味です。

目次

 

 

中学受験の社会で苦手・伸び悩みが生じてしまう理由

なぜ、生徒様は社会を苦手とし、伸び悩んでしまうのでしょうか。

ここでは、中学受験の社会の特徴と、社会が苦手・伸び悩む生徒様の特徴を紹介します。

 

中学受験の社会の特徴

学習した分だけ点数になる

中学受験の社会では、全体を通して基本的な項目が出題されます。

そのため、基本を押さえれば簡単に得点を重ねることができます

学校によっては、社会全体の配点が100点満点ではないところもあります。

しかし、社会の配点が国語・算数と同じ学校を併願として受験する可能性もあるでしょう。

「配点が低いから、社会にそこまで力を入れなくてもいいや」と思って勉強してしまうと、社会の学力が足りず、受験する学校を狭めてしまう恐れがあります。

また、ライバルたちも社会に力を入れていきます。

以下の表は、2024年度入学の学校ごとの社会の平均点と得点率を抜粋したものです。(下に右図を挿入)

学校名 配点 合格者平均点 得点率
開成中学校 70 52.5 75.00%
鷗友学園女子中学校 (第1回) 100 76.9 76.90%
武蔵野高等学校中学校 60 45.5 75.80%

いずれも、合格には7割以上の得点が必要になっています

このように、社会で得点を重ねることが合格に結びつくことがあるのです。

時事問題が出題される

社会の入試問題では、時事に関する問題が数問出題され、最新のニュースや出来事に関心を持っているかどうかが問われます。

教科書やワークだけを対策しているだけでは解答できないため、常日頃から新聞やニュースを見て、知見を深めていくことが大切です。

 

社会が苦手になったり、伸び悩んでしまう生徒様の特徴

暗記を苦手とする

社会の問題を解く上では、教科書にある膨大な知識をしっかり理解しなければなりません。

そのため、覚えることが苦手な生徒様が陥りやすいのが、問題で何が問われているのか、勉強したのに思い出せない、分からないということです。

暗記が苦手な生徒様は、1つ1つの語句をそのまま覚えようとしがちです。

まずは、1つの知識と他の知識の関連性や流れを考え、理解することから始めると、定着しやすくなります。

地理・歴史・公民分野に関心がない

地理や歴史の流れ、政治、経済に関心がないと、社会へのモチベーションも上がりません。

そのような生徒様は、社会の教科に対して、「難しいもの」とハードルを高くしてしまっているのです。

そこで、社会を身近に感じるような働きかけが必要になります。

例えばスーパーマーケットで野菜を見て、どこで作られているのか保護者様と一緒に話してみるなど、社会を自分ごととして捉えられると、社会へのモチベーションも上がります。

 

中学受験社会の効果的な勉強法

ここからは、社会の勉強法について紹介していきます。

保護者様の中には、「社会ってどのように普段勉強するものなの?」と疑問に思われる方も多いのではないでしょうか。

先程、社会は知識と知識の関連性や流れを理解すると定着しやすくなると書きましたが、日頃の勉強の中でも関連性を考えて問題を解くことが重要になります。

今回は、日頃の勉強で意識するべきこと、またやってはいけないNGな勉強方法について解説していきます。

 

日頃の勉強の際に意識するべきこと

予習

まずは、教科書・ワークの説明部分を読んで、単元で大切なところや流れを押さえましょう。

そして、実際にその単元の問題を解いてみて、できなかった部分は、なぜ間違えてしまったのかを考えながら、説明文や解説をしっかり読み込みます

解説を読んでも分からない部分は、先生に質問できるように、あらかじめまとめておきましょう。

授業

先生の解説には、自分では気づかなかったこと、解説書には載っていないポイントが多くあります。

学校や塾で授業を受ける際には、板書を丁寧にまとめると共に、先生の話の中で大切なところをメモしておきましょう

また、予習の段階で分からないと思ったところを先生に質問して、疑問を解消しておきましょう。

ノートの取り方

板書をノートにただ写すのではなく、その語句が何を指しているのか、どのような関連があるのか、考えながら書くことをおすすめします。

大切なところは赤鉛筆か赤いボールペンで書くと、赤シートで被せることで見えなくなり、板書ノートがそのまま暗記ノートになります。

白地図や年表、大切な図などは、後で見やすいように印刷してノートに貼り付けたり、そのまま書いてみたりするのもよいでしょう。

宿題・復習

まず、授業の内容が理解できているかどうか、予習のときに解いた問題と同じ問題を解いてどれだけ定着しているかチェックしましょう。

不正解だったところは、定着が不十分だったところです。

しっかり見直して、改めてノートに書き込んだり、間違ったところをまとめたりするとよいでしょう。

また、演習問題を解いて、自分の知識を活用できるかどうかチェックすることも大切です。

繰り返し問題を解くことで、より理解が深まります。

 

NGな勉強方法

塾でしか勉強しない

算数と国語に力を入れすぎて、社会を疎かにしてしまう……ということはあってはいけません。

塾の授業の他に、塾の自習室や家でも社会の予習・復習、演習を繰り返しおこない、定着させていきましょう

問題集を1回しか解かない

問題集を1回解いて、満足してしまう……というケースが、よく見られます。

社会において、知識を頭に入れるインプットはもちろん大切ですが、その知識を問題を解いてアウトプットすることはより重要になります。

1回だけでなく、何度も繰り返し解くことでアウトプットの練習になり、知識も定着します

漢字で書かない

社会では小学校では習わない漢字を使った語句が多く登場します。

漢字が分からないからといって、ひらがなで書くことなく、丁寧に正しく書くようにしましょう。

分からない漢字は辞書で調べたり、繰り返し書いたりして、覚えていくとよいでしょう。

 

中学受験社会の重要単元ごとのおすすめ勉強方法

中学受験の社会では、地理、歴史、公民分野から幅広い単元の問題が出題されます。

そのため、どこから対策していいか分からない保護者様もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、つまずきやすい単元をランキング化し、それぞれの勉強法を紹介します。

 

つまづきやすい単元のランキング

1位:地理的特徴(地形・産業)

地理分野の中でも、そして全体を通して出題されやすく、間違えやすいのが、その土地の地形や産業について問われる問題です。

選択肢から選ぶ問題もありますが、漢字で正式名称を書く問題も出やすいので、しっかり押さえていないと正解するのは難しいです。

2位:近現代史

歴史分野の中でも、一番学習するのが後になる近現代史。

明治から現代まで150年ほどの短い期間の間にも、重要な出来事や人物、用語がたくさんあります。

その部分の勉強が足りず、取りこぼしてしまうケースが多く見られます。

3位:時事問題

先程も述べましたが、時事問題では最新のニュース、出来事に関心を持っているかが問われます

時事問題は教科書に載っていない内容から出ることが多く、新聞やニュースなどから情報を得ていくことが大切です。

4位:外交史

歴史の分野の中で間違えやすい単元の1つが、日本と他の国・地域とのつながりを考える外交史です。

特に、江戸時代の鎖国が明けて以降、開国してから日本が世界とどのように関わり合っていったのか、流れを理解する必要があります。

5位:選挙制度

公民の分野で、間違いやすいのが選挙制度です。

特に、衆議院と参議院の選挙の違いや、どのように議席を割り当てるのかが出題されやすく、さらには間違いやすいポイントです。

 

重要単元ごとの勉強のポイント

地理的特徴(地形・産業)の勉強法

地理的特徴を押さえるために、白地図と地図帳を活用しましょう

まず、地図帳を見ながら、それぞれの地方で特徴的な地形(川、平野、山など)を書き込んでいきます。

テキストに載っているような地図を見てもいいですが、地図帳の方がカラーで山の部分と平野の部分や川などを色分けして書いているので、特徴を一目見ただけで捉えやすいです。

そして、次にその地形でどんな名産品や産業が発達しているのか、イラストを描き込んでみましょう

イラストであれば、視覚的に見て覚えることができます。

書き込んだ白地図は、何枚もコピーして、トイレや勉強机そばの壁など、あちこちに貼っておきましょう

何度も見ることにより、いつの間にか記憶にも定着しています。

近現代史の勉強法

近現代史では、まず明治から現代までの出来事を年表にして書き出していきましょう

その出来事に、「だれが」「どこで」「どのように」……といった、項目を付け足していきます

そして、最後に「なぜ」その出来事が起きたのか、出来事が起こった結果「どうなった」のか、前後のつながりも踏まえて考えてみましょう。

出来事が起きたのには、必ず理由と結果があるはずです。

近現代史は、出来事が密に関連し合っているため、流れを理解する上で原因と結果を考えることは欠かせません

時事問題の勉強法

時事問題を解く上では、まず新聞を読む習慣をつけることが大切ですが、いきなり大人向けのものを読むのは難しいでしょう。

そこで、最初は子ども用の新聞を取って読んでみることをおすすめします。

子ども新聞には、例えば「読売KODOMO新聞」や、「朝日小学生新聞」など、種類もたくさんあります。

読みやすいものから、新聞を読む習慣をつけるとよいでしょう。

また、最新のニュースをしっかり理解する上で効果的なのが、新聞を書いてみるということです。

もし自分が新聞記者なら、この出来事についてどのように書くか考えながら、調べたり書いたりすることで、出来事に対する理解が深まります。

外交史の勉強法

外交史を学習する際には、それぞれの時代に「どの国(今のどの地域か)と」、「どんなやりとりがあって」、「その結果どうなったか」を理解することが必要です。

時代ごとに関わりのあった国、出来事、結果をまとめてみましょう

特に江戸時代や明治時代では、日本のどこでやりとりがあったか、また何を輸出し、輸入したかもよく問われます。

選挙制度の勉強法

選挙制度を理解する上で効果的なのは、実際の選挙がどのような結果になったのか、調べてみることです。

中学入試にも、選挙の例が載っていることがよくあります。

どれくらいの人数が当選したら、どれくらい議席を獲得できるのか、衆議院と参議院の選挙はどのように違うのか、実際の選挙について調べてみると、さまざまな発見があるはずです。

 

家庭内で中学受験社会をサポートする際の心構え

ここまで、中学受験の社会の対策について紹介してきました。

そこで、他にできるサポートはないか気になる保護者様もいらっしゃると思います。

今回は、家庭内で保護者様が社会についてサポートする方法を紹介します。

 

生徒様が社会に苦手意識を持っている場合の対応方法

①一緒に外へ出かける

社会科は文字通り「社会」を学ぶ科目です。

ただ闇雲に暗記するのではなく、社会の広がり、つながりを意識することが大切になります。

社会を身近に感じられる一番のコツは、外に出て生徒様と一緒に考えてみることです。

例えば、

・河川敷に行って、川がどこからどこへ向かって流れているのか調べる
・神社に行って、誰がどんな目的で建てたのか、お参りのマナーについて考える
・スーパーマーケットで、野菜の生産地を見て、どのようなところで作られているのか知る

 

など、外には社会を考える教材がたくさんあります。

しかし、外に出ても受験には直結しないのではと考える保護者様もいらっしゃるのではないでしょうか。

ですが、まずは生徒様が社会科に慣れ親しむことが最優先です。

社会について知り、興味を持つことで、社会へのモチベーションが上がり成績アップにもつながります

②漫画など取りかかりやすい教材を用意する

外に出て社会に興味を持ったものの、「勉強」となると身構えてしまい、ハードルを感じてしまいがちです。

そこで、漫画を使って理解することをおすすめします。

漫画はイラストを使って説明しているので、視覚的に理解することができます

特に歴史では「なぜ」「何が起きて」「どうなったのか」、流れを押さえることが大切になるので、漫画で流れを押さえ、そこに知識を肉付けしていくことで、より理解が深まります。

 

保護者様が丸付けをするときのコツ

保護者様が生徒様に頼まれて丸付けをすることもあるでしょう。

ここでは、丸付けをする上で大切なコツを紹介します。

①設問に目を通す

正誤だけを見るのではなく、問題では何を問われているのか、それに対して生徒様が何と答えたのか読みながら丸付けをしてみましょう

生徒様がこの問題を理解できているかどうかをよく確認することが重要になります。

②なぜこの答えになったのか説明してもらう

丸付けができたら、なぜこの答えになったのか説明してもらいましょう

合っている問題については、より知識を定着させることにもつながります。

間違っている問題についても、思考の過程のどこで間違えてしまったのかはっきりさせることで、次に間違えることが少なくなります。

自分で考えて説明する癖をつけることで、記述問題の対策をすることにもつながります

 

成績を伸ばすことができているご家庭様の事例

私が担当した生徒様は、社会の成績が伸び悩んでいました。

社会に対してあまり興味がなく、やる気がない様子で、保護者様も悩んでいました。

そこで私は、保護者様と一緒に勉強することを提案しました。

学習漫画を一緒に読んだり、白地図に一緒に書き込みをしたり、インターネットを使った調べ学習を一緒にしたり……などです。

教えるのではなく、生徒様と同じ目線に立って自分も勉強するつもりでいること

すると、学ぼうとする保護者様の姿勢を見て、生徒様も学びたくなります。

私が担当した生徒様の保護者様も、ノートを広げて一緒に勉強したところ、自分が小学生時代に学習したとき以上の学びがあったといいます。

そして、その様子を見て生徒様も徐々に理解を深めていき、成績が向上していきました。

 

中学受験社会の勉強法・まとめ

中学受験の社会の勉強において、大切なポイントは以下の3点です。

①問題集を何度も繰り返し解いて定着させる
②外に出て社会への関心を持つ
③生徒様と一緒に保護者様が勉強してみる

 

社会科は自分と社会のつながりを知る教科です。

より身近に感じることができるような働きかけが大切になります。

【参考】

・野村恵祐(2016年)『中学受験第一志望に合格したいなら社会の後回しは危険です 合否を分ける”あと数点”は社会で稼ぐ!』

・佐藤智(2023年)『SAPIXだから知っている 頭のいい子が家でやっていること』

・中学受験の社会科目別の問題の特徴とその勉強法についてご紹介|INHOPコラム
https://inhop.co.jp/column/study/exam-society-ns-ncv (参照:2024年5月28日)

 

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