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【2025年度】横浜雙葉中学校の入試傾向と対策、併願パターンを徹底解説!

【2025年度】横浜雙葉中学校の入試傾向と対策、併願パターンを徹底解説!

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横浜女子校御三家の1つである横浜雙葉中学校。早慶上智といった難関私立大学の合格実績も高く人気のある女子校です。

全盛期に比べ、近年は入試難易度が下がり受験しやすくなっています。受験は帰国生を含めて3回あり、1期入試2期入試ともに倍率は3倍台となっています。

入試問題の難度は標準的な問題が多いため、速く解くことと正確に解くことを意識して準備できれば入試でも力が発揮できます。

今回は横浜雙葉中学校の入試対策について、ポイントをわかりやすく解説します!

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焼きそばパン先生

教育業界20年以上の現役学習塾講師。

幼児から高校生まで指導しており、中学受験のみならず高校受験や大学受験から逆算した指導をしています。

東大、早慶をはじめとした難関大学への合格実績、開成、慶應女子といった難関中高を受験する小中学生の指導実績もあります。

自身も子育て真っ最中であり長女の大学受験を控えています。

目次

1. 横浜雙葉中学校とは?

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JR石川町駅から徒歩13分、閑静な住宅街の中にあるキリスト教系の女子校です。横浜女子御三家として神奈川を牽引してきた難関校ですが近年は入試難度としては落ち着いてきた印象です。試験問題のレベルは標準的な問題が中心で一部特徴的な記述問題などが見られます。

時間内に正確に解ければ決して難しい入試ではありません。しっかりとした準備をして合格へ向けての学習を進めましょう。大学合格実績は難関私立大学の合格を中心に、国公立大学にも卒業生を輩出しています。

2. 横浜雙葉中学校の入試傾向について

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それでは横浜雙葉中学校の入試について、具体的にチェックしましょう。各教科ではとくに2024年度入試でポイントになった問題を厳選して解説します。

①横浜雙葉中学校入試の特徴

横浜雙葉中学校の受験科目や入試結果は次のとおりです。
※帰国生入試については中学校HPをご確認ください。

<受験科目>
・算数50分(100点)
・国語50分(100点)
・理科40分(80点)
・社会40分(80点)
※4教科360点満点

<2024年度1期入試結果>
・合格者最低点:242点
・合格者最高点:310点
・受験者平均点:233.3点(64.8%)
・合格者平均点:261.4点(72.6%)

<1期合格者平均得点率>
・算数67.6点(67.6%)
・国語80.1点(80.1%)
・理科55.0点(68.7%)
・社会58.7点(73.3%)

<2024年度2期入試結果>
・合格者最低点:269点
・合格者最高点:325点
・受験者平均点:248.6点(69.0%)
・合格者平均点:287.1点(79.7%)

<2期合格者平均得点率>
・算数72.3点(72.3%)
・国語81.9点(81.9%)
・理科66.3点(82.8%)
・社会66.6点(83.2%)

2回の入試を分析していくと、合格者の得点が7割〜8割と比較的高いことがわかります。1期入試は75%、2期入試では80%の得点率を目標にしましょう。

テスト問題は取るべきものは得点し、ボーダーになる問題にもチャレンジして得点しきることが求められます。毎年高得点の戦いになります。

②算数

例年大問3題構成で、大問2と3には記述問題が出題されています。

第1問は小問集合となっており、計算、特殊算、食塩水の濃度、データの整理や平面図形などさまざまな内容が出題されます。大問2、3については平面図形の動点問題、規則性、グラフに関する問題、数の性質の問題などが出題されています。

さまざまな分野から出題されていますが、決して難しすぎる内容ではないので確実に得点することが大切です。過去問題などを通して何度も時間内に解答できるような練習をして、きっちりと計算式や思考過程を書き残しながら学習できるようにしましょう。

2024年特長的だった問題は大問3の積み木の規則性の問題でした。積み重ね方の規則性を捉え、また見えるところに色を塗った場合の、色がない積み木から逆算して考える問題などは、中学受験の規則性の問題をしっかり学習できているかどうかが問われる良い問題でした。

また、その思考に必要な過程が前の問題に記述されているところなどはよく組み立てられている問題だったと言えます。

③国語

近年は大問3題構成になっており、大問1は総合問題で漢字の読み書きの他、表現などの知識に関する問題が出題されています。表現の問題は覚えておくというよりも、正しく使い分けることが大切です。

大問2は小説で100字程度の自由記述問題が出題されています。大問3は論説文でした。2024年は自由記述が大問2だけという形のため、受験生にとってはすこし負担は軽減された印象だったと思います。とはいえ、また記述解答が増える可能性もあるため出題されるものとしての想定をして準備を進めるのがよいでしょう。

2024年度特徴的だった問題は前述しましたが、100字程度の自由記述の問題でした。小説の自由記述問題ですが、登場人物の行動とそれに伴う心情を正確に読み取って記述する問題でした。

国語の得点が比較的高いため、この問題の可否が合否にも影響します。完答とはいかずとも、部分的にでも解答できるように準備したいところです。

④理科

大問4題で出題される出題傾向になっており、理科4分野がそれぞれ大問になっています。2024年度の大問1はメダカの生態の出題でした。食物連鎖など生物分野の出題が近年は続いています。

大問2は化学の水溶液の問題でした。プラスチックや気体の問題、混合物の分離といった問題が出題されており、水溶液の学習などから対策を始めると進めやすくなります。

大問3は太陽の年周運動が出題されました。星、地震、気象観測といった問題が出題されていたため、バランス良く学習するのが必要になっています。

大問4は光の屈折が出題されました。電気、振り子の運動といった問題なども出題されていますが、受験生が苦手とする分野をしっかり扱う印象です。欠かさず対策をしましょう。

2024年度特徴的だった問題は、大問4の光の問題でした。屈折について考察する問題でしたが、数値資料などもある中で問題を解きます。一見複雑そうに見えるため敬遠してしまいそうになりますが、必要なものをしっかりおさえられると解答できます。

⑤社会

例年、歴史、地理公民の大問3題構成になっています。中には時事的な内容なども含んだ問題も含まれます。

大問1は歴史の問題です。歴史上の女性人物についてということで女子校らしいテーマの出題でした。
中には考察問題なども入ってくることが特徴で、論理的な説明が必要になっています。外交に関する問題なども過去には出題されています。

大問2は地理の問題で、横浜から青森に引っ越した友人からの手紙からはじまる問題でした。こちらにも説明記述があります。正確なグラフの読み取りができれば、解答できる問題でした。近年はある都道府県をテーマに出題されており、各都道府県の特産物などを正確に理解しておきたいところでした。

大問3は国会に関する問題でした。政治や国際問題を中心にしながら出題されます。基本的な公民の知識を問う問題が中心ですので、焦らずしっかり解答しましょう。

2024年度特徴的だった問題は、大問2の地理の問題でした。神奈川の受験生からすると馴染みの薄い東北地方に関する問題を多くの資料を使って考察しながら解いていく問題でした。地方についての興味関心などがあるかどうか、地方にも親しんでほしいという出題の意図も感じられた問題でした。

⑥問題の形式等が似ている学校は?

併願先を考えていくと、横浜共立学園中学校、神奈川学園中学校、鎌倉女学院中学校などを中心に準備を進めていただけると良いと思います。通学圏内で考えて学習する他、湘南白百合中学校なども受験の可能性を考え過去問題の演習ができると良いと思います。

3. 横浜雙葉中学校を受験する際の併願パターンは?

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受験校を決めるにあたっておすすめなのは「第一志望校の受験日までに合格」をしていることです。どの生徒様にとっても初めての受験。併願校で合格して本命に望めるかどうかは大きな安心材料になります。

1月に受験する併願校から2月2日まで徐々にステップアップして受験することが個人的にはおすすめです。

①1月

基本的には受験せずに本番に突入することになります。偏差値のランク的にも千葉、埼玉の学校は高くなるところもあり、無理に受験する必要もありません。

②2月1日

午前:横浜雙葉中学校
午後:神奈川学園中学校・清泉女学院中学校・湘南白百合中学校

本命の横浜雙葉中学校です。まずはこの日に最善を尽くしましょう。午後受験では1科目受験を中心に考えていくことが多くなります。合格をということであれば、神奈川学園中学校や清泉女学院中学校を受験するのがよいでしょう。

③2月2日

横浜雙葉中学校・鎌倉女学院中学校・清泉女学院中学校

第一志望校の2回目の受験日です。合格圏内の実力であれば受験を、そうでなければ合格をとりに行きます。併願で一番多いのが鎌倉女学院です。ついで清泉女学院中学校といった順序です。

④2月3日

横浜共立学園中学校・鎌倉女学院中学校・カリタス女子中学校

偏差値的な余裕があってチャレンジなら横浜共立学園中学校です。抑えの受験になるのであれば、鎌倉女学院中学校やカリタス女子中学校ということになります。

⑤2月4日

田園調布学園中学校・神奈川学園中学校

受験校数が少なくなってきます。この時期には受験をせずに進学先を決定したいところですが、チャレンジなら田園調布学園中学校、合格を確保しにいくという形であれば神奈川学園中学校という形ですすめることになると思います。

⑥2月5日

おすすめの受験校はありません。というのもこの時期は偏差値ポイントの高い学校、そして共学が一部残っているだけのためです。2月5日まで想定しなくて済むように出願戦略を立てましょう。

4. 横浜雙葉中学校の受験対策方法

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横浜雙葉中学校の入試問題は難関校にふさわしく全科目、全分野の準備をしておく必要があります。まずは基礎の学習を徹底しましょう。

基本の土台があって初めて力が生きてくる問題も多いですから、早めの準備とたっぷりと余裕を持った学習、そして勉強だけでなくさまざまな自然、社会といったものに興味関心を持つことも大切です。それでは具体的に解説します。

①時期別・教科別対策内容

(1)小学4年生

受験勉強は小4から始めましょう。

算数

算数は特殊算(周期算・植木算・つるかめ算など)の考え方や図形の理解を深めたいところです。

国語

国語は読書量を増やし、説明文読解に触れる機会を増やすことが大切です。

理科  

理科は4分野が満遍なく出題されるため小4生の段階ではまず中学受験教材を使って学習をスタートし、理科は百科事典や図鑑を見て知識を広げておくことをしましょう。

社会

社会は地理、歴史、公民といった分野の出題があるため地理は地図帳や資料を読み、歴史は歴史まんがなどを活用、公民は新聞やニュースを見ましょう。興味関心を日常的に広げるのが大切です。

(2)小学5年生

受験科目の学習スタートです。「算数国語は小5で一通りの学習を終え、理社は図表や地図など知識を深める」ようにしましょう。

算数

算数は小5までで単元ごとの学習を完了しましょう。横浜共立学園中学校のような難関校では割合、速さ、図形といった問題の出題傾向があるため、とくに力を入れて難問までチャレンジしておきたいところです。

国語

国語は記述問題と文法事項の確認を進めましょう。文法の学習が必要なのは問題に文法が出題されるからだけでなく、選択問題を論理的に考えて解くことと、記述問題を正確に書けるため必要です。

理科  

理科は計算が必要な問題、速さ、質量、体積の問題を十分演習しましょう。とくに化学や物理の計算問題については出題されやすい傾向にあるためしっかり練習しましょう。

社会

社会は近現代の統計が揃っている時代の資料を使った問題を解いておき、教科書にも出てくる農産物の生産量、工業製品の出荷額など目を通してください。社会の教科書のグラフ、資料の読み取りの時間を作りましょう。

(3)小学6年生(4月〜6月)

全領域を完成させて総合演習に入る時期です。この時期には入試問題を演習しましょう。自分で対策をするというよりも、志望校対策をする中学受験塾に通って、効率よく仕上げ学習するのがよい時期です。

算数
国語

算数と国語は総合演習です。志望校以外の入試問題で構成された演習問題を解きながら実力養成をしましょう。志望校の入試問題は9月以降にとっておき、入試本番を想定した過去問演習で使うのがよいです。この時期は時間内に問題を解く、正確にミスなくできるようにする、そして得意分野を作っておく練習をする時期です。そして復習ノートを作って間違い直しをして、自分の弱点分野にあたる学習を復習しましょう。

理科
社会

理科社会も分野別の学習から分野を横断した入試問題形式の学習を進めましょう。この段階で知識不足がないように、小4、小5の学習を進めておきたいところです。

(4)小学6年生(7月〜8月)

まとめの時期です。基礎、標準レベルの問題で失点しないことが中学受験では重要なため、夏期講習などを通して徹底して基礎力を固めましょう。そして勝負を分けるのが難度の高い問題です。速さ、時間、割合といった問題にチャレンジおいてください。

理社はここがまとまった弱点補強の機会です。分野別に復習をしていくこと、資料を読み解いて知識を深めることなどやりたいことはたくさんありますが、優先準備を決めて取り組みましょう。

塾では志望校別のテキストを使って対策をする時期です。この時期は成果重視で学習塾などの環境も上手く使うべきです。また、ともに同じ志望校を目指して学習する同級生がどの程度のレベル、到達度なのかを比べ合うことも重要な経験です。

(5)小学6年生(9月~11月)

志望校の過去問題の演習時期です。第一志望校と併願校の過去問題を演習し本番力をつけます。試験なれをして、最後まで集中しきって解答できるように、この時期にリズムをとって進めます。最低でも過去問題は10年分。一度ではなく二度三度と解きなおしをします。

この時期の学習のポイントは「本番力の養成」です。入試本番の試験時間、試験問題を意識した学習を進めて本番で得点できる力をつけます。詳しくは「過去問題対策方法」に記載していますのでそちらもご覧ください。

(6)小学6年生(12月~1月)

入試本番へ向けての最終調整の時期です。この時期には志望校、併願校、入試スケジュールなどはほぼ決まっていますので、試験日から逆算して過去問題の演習と弱点補強、日々のルーティンとしての問題演習などを進め、万全の状態で本番を迎える準備をする時期です。

規則正しい生活リズムを意識して、健康的な生活を意識しましょう。受験のことを考えると集中力のピークを午前中に持っていきましょう。

②横浜雙葉中学校の過去問対策方法

(1)過去問の効果的な使い方

横浜雙葉中学校のような難関校の問題は次のように進めるのがおすすめです。

  1. 入試本番と同じ時間、時間割で問題を4教科解く
  2. 自己採点をして解説をよく読む
  3. 該当分野の問題演習を進める
  4. 間違えた問題は再度チャレンジする

この4つです。

(2)いつから解き始めればよいか

標準的な開始時期は小6の9月です。過去問題の対策は、4教科の学習と演習が終了した後に実施しましょう。受験勉強のなかで、過去問題を使った学習は本番の次に重要と言ってもいいくらいの大切な学習です。

雰囲気を味わいたいので大問1つだけ昨年度の問題をやってみるといったことは避けて丸々1年分解くことがおすすめです。

(3)何年分を何周解けばよいか

4教科で10年分は解きましょう。時間に余裕があれば15年分解いても良いと思います。ただし、1度解いて終わりではなく、解き直しと再チャレンジを含めても同じ年度を最低3周は解いておきたいところです。

入試の過去問題はどの問題が出題されても、バッチリできるようにしておくのがベストです。

算数

算数はとくに勝負を分ける科目です。最低10年分を3周は必ず、問題の独自性を考えるとさらに追加して過去問題の演習はしておきたいところです。

時間配分や問題の解きなれにもなるように、たっぷり時間をかけて準備を進めてください。

国語

国語は10年分を3周必ずしましょう。そして記述問題の根拠を時間内に見つけ、文構造を組み立てて解答する練習をしっかりしましょう。

理科
社会  

理社についてはまずは10年分。復習は2周分でも足りるかもしれませんが、分野ごとの演習をさかのぼって問題を解いておくのはありです。ただ、問題を解く前に単元別の復習をよくしておくべきなので、得点と時間をよく考え、相談しながら決めましょう。

③保護者様にできるサポート内容

(1)生徒様のモチベーションを高める

受験へ向けて最も成績を左右するのは生徒様のモチベーションです。高いモチベーションを維持するには身近にいる保護者様がよいパートナーになっていることが望ましいです。生徒様は怒ったり、叱られるということよりも「信頼され期待される」ことのほうを望んでいます。

とくに学習ではテストの点数などで落ち込んだり、フラストレーションがたまることがあります。その時によく話を聞いて、優しいアドバイスや前向きな言葉がけをしていただくだけで生徒様はまた頑張ろうと思って行動に移せます。とくに親子の関係では、「生徒様の意見をよく聴く」ことを意識してください。

(2)スケジュールの管理、ペース配分などのサポート

小学生が苦手なところとしてどの生徒様もあるのがスケジュール管理です。中学受験をする小学生はある意味アスリートと同じような状態にありますので、保護者様がマネジメントをすると学習に集中できます。

いつまでに何を終わらせるか?といったことも生徒様だけに任せてパンクしてしまうよりも、ご家庭でオープンにして「いつまでに何をやる」という目標を立てたり、「うまくいかなかった場合にどうリカバリーするか」などを管理していただけると生徒様も安心して学習に集中できます。

(3)学習環境の構築

学習環境は中学受験ではとても重要なポイントです。ここでの学習環境は勉強部屋のような施設・設備だけではなく、使う教材や通う塾のことも示しています。

多くの方は中学受験塾に通塾されて準備をすると思いますが、教材や塾選びも大切です。どのくらい生徒様の面倒をみてくれるか、相性はどうか?といったところまで生徒様にすべて考えさせることは難しいですから、保護者様が万全の状態で受験の準備ができるように、整えていくことが大切です。

まとめ

横浜の女子御三家の1つ横浜雙葉中学校。入試問題は標準的な問題が中心ですが、問題を速く正確に解く準備が大切です。

今回解説しポイントをよく準備し、併願戦略をしっかり組み立ててぜひ本番にのぞんでください。きっと持っている力をすべて発揮できるはずです!

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