1.エクタスに入塾する方法

①エクタスの入塾テストは体験授業

エクタスでは、入塾テストを体験授業という形式で実施しています。これは通常授業に準じた形で行われ、該当学年のすべての教科を受けることが推奨されています。

 

エクタスの体験授業は単なる学力測定ではなく、授業における参加姿勢や学習意欲も評価基準の一部となります。そのため、事前の準備と適切なサポートが必要です。具体的には、授業内容への興味や積極的な参加姿勢、質問に対する対応力が重視されています。

 

体験授業中には、講師が論理的思考力や問題への興味・関心など、生徒様一人ひとりの特性を観察します。これにより、エクタスの求める教育環境に適応する力があるかどうかが、判断されます。

さらに、合格基準は、単なる知識量だけではなく、授業での積極性や柔軟性を含む多面的な視点で評価されるため、従来の学力テストとは異なるアプローチが取られています。

 

特に低学年の体験授業では、算数における論理的思考力や国語における表現力が重視されます。また、体験授業は保護者様にとっても、エクタスの教育方針や雰囲気を直接確認できる貴重な場になることでしょう。


②入塾テスト(体験授業)の科目と授業時間は?

エクタスの体験授業の科目と授業時間(週ごと)は、学年によって異なります。
※具体的な日程や授業回数については、エクタスの各教室にお問い合わせください。
Z会エクタス公式サイト「教室一覧」(2024年12月版)

(1)小学1・2・3年生 エクタスコース

科目

算数・国語

授業時間

各60分/週

(2)小学4年生 エクタスコース

科目

算数・国語・理科・社会

授業時間

算・国:各120分/週、理・社:各90分/週

(3)小学5・6年生

科目

算数・国語・理科・社会

授業時間

算・国:各180分/週、理・社:各90分/週


③入塾テスト(体験授業)を受けたその後は?

体験授業後には、保護者様との面談が行われます。入塾についての合否結果が伝えられるとともに、今後の学習方針に関する具体的なアドバイスが提供されます。このアドバイスで生徒様の強みや成長の余地を明確にし、次の学習ステップへの道筋が示されます。

 

また、面談の中では、エクタスで求められる学習環境への適応方法や、入塾後の学習計画についても説明があります。保護者様はこの機会を活用し、生徒様の今後の目標を講師と共有することで、より効果的な学習支援が可能となります。
そのため、残念ながら不合格となってしまった場合でも、具体的な改善点と次のステップが提案されることで、再チャレンジへの道が開かれていると言えるでしょう。

※小学1・2・3年生は、入塾テスト(体験授業)に再チャレンジが可能ですが、4年生以降は、再チャレンジはできません。高学年になるほど、入りにくくなるのでチャレンジするのであれば早いほうが良いでしょう。

2.エクタスの入塾テストに合格するための対策方法

エクタスの入塾テストでは、授業内容を理解し、進行スピードについていけるかどうかが試されます。また、学力だけではなく授業への積極性や適応力、学習意欲が評価されます。

入塾テストの形式は特殊ですが、適切な対策をすることで突破できます。以下に、算数と国語の対策を学年ごとに説明し、体験授業本番での注意点をまとめました。

①入塾テスト:算数の対策ポイント

(1)低学年の場合(小学1・2・3年生)

低学年では、基礎的な計算力や問題文の読解力が中心に評価されます。例えば、足し算や引き算の計算スピードや正確性を鍛えることが重要です。特に以下を意識しましょう。

基礎計算の徹底練習

毎日10~15分程度の反復練習で計算力を強化。具体的には、百ます計算やフラッシュカードがおすすめです。

問題文の理解を深める

短い文章問題を音読し、どの計算が必要なのかを自分で考える習慣をつけましょう。

(2)中学年の場合(4・5年生)

中学年になると、文章題や図解の活用が求められます。特に掛け算や割り算を含む複雑な問題が出題されることが多いため、次の点に注意してください。

文章題の解法練習

問題文を読んで状況を想像し、それを図や表で整理する訓練を積みましょう。例えば、「三角形の周囲の長さを求める」問題では、図を描いて各辺を足し算する流れを確認します。

応用力を鍛える

パズル問題や「なぜこうなるのか」を考える練習を取り入れると、柔軟な思考力が育ちます。

(3)高学年の場合(6年生)

6年生は中学受験を見据えた高度な思考力が求められます。割合や速さ、立体図形の問題など、苦手意識が出やすいテーマを重点的に練習しましょう。

難易度の高い問題を克服

市販の中学受験用ドリルを活用して、過去問に近い問題に触れておくと安心です。

時間配分の練習

試験形式の演習を行い、1問にかける時間を管理する力を養いましょう。


②入塾テスト:国語の対策ポイント

(1)低学年の場合(小学1・2・3年生)

文字の正確な書き取り

間違いやすいひらがな・カタカナの練習に注力します。

簡単な文章読解

短いお話を読んで「どんな気持ちだった?」など簡単な問いに答える習慣をつけます。

(2)中学年の場合(4・5年生)

要点をつかむ練習

短文を読み、「何が言いたいか」を一文でまとめる訓練を行いましょう。

語彙力の向上

辞書を引く習慣をつけ、読書感想文の宿題に取り組むのも効果的です。

(3)高学年の場合(6年生)

記述式問題の演習

記述の際、「主語と述語の対応」を意識し、簡潔で論理的な文章を書く練習が必要です。

難解な文章読解

中学受験用のテキストで、難しい語彙や表現を含む文章を読んで慣れておくことが役立ちます。


③入塾テスト:注意点

(1)授業中の心構え

積極的に発言する

授業中の質問や発表は、先生に積極性をアピールする大きなポイントになります。

聞く力を重視

先生の指示や説明を正確に理解する力は、授業の進行についていくために欠かせません。

周囲と協力する

特に高学年では、グループワークやペアワークで協調性が試されることがあります。

(2)具体的なアドバイス

ノートを整理する

授業中に先生が強調した部分をメモし、後で復習できる形にする。

態度を良くする

明るく礼儀正しい態度は、先生や周囲に良い印象を与えます。


3.ご家庭で出来るサポート方法

エクタスへの入塾を目指す生徒様にとって、ご家庭での準備は欠かせません。

ここからは、体験授業でのパフォーマンスを最大限に引き出すために、保護者様がどのようなサポートをすればよいのかを具体的に解説します。特に学年ごとに異なるポイントを押さえ、生徒様に合った準備を進めることが重要です。

①学習環境の整備

家庭内での学習環境が整っていることは、体験授業への準備において基本中の基本です。テレビやスマホなどの気が散る要素がない、集中できる静かな学習スペースを確保しましょう。

特に低学年の生徒様の場合は、親の目が届くリビングの一角など、適度に見守れる場所が理想です。一方、4年生以上になると集中力の持続時間が伸びるため、個室の学習環境も効果的です。

②学年別のポイント

(1)小学1・2・3年生

低学年では、学習そのものを「楽しい」と感じることが重要です。たとえば、算数の計算ドリルやパズル問題に親子で取り組むことで、学びへの興味を引き出せます。
また、国語では音読の習慣をつけることが効果的です。「この言葉ってどういう意味だと思う?」と質問することで、文章を読んだ際の深く考える力を育てられます。

【家庭でのサポート例】

・1日15分程度の「お話づくり」遊びで、想像力を鍛える

・簡単な計算カードをタイムアタックで解くことで、楽しく計算力を強化

(2)小学4・5年生

中学受験を視野に入れ始める時期です。この段階では、基礎力の確認と応用問題への挑戦が重要となります。算数では文章題における「式を立てる」練習を取り入れましょう。国語では物語や説明文を読み、感想を話し合う習慣をつけると効果的です。また記述の書かず嫌いを克服するために、日記や感想文を書くなど「自分の考えや思いを言葉で表現する」練習を取り入れると良いでしょう。

【家庭でのサポート例】

・中学受験用の教材で学習する

・毎日、教科ごとに10分の振り返り時間を設ける

・記述式の国語問題に親子で挑戦する

(3)小学6年生

いよいよ受験を控えた6年生は、試験本番さながらの演習が鍵となるでしょう。入塾後は、最難関中学受験に向けたスーパー講座や特訓講座が提供され、合格に直結する指導が行われます。教科に限らず、入塾前に中学受験に向けた学習を概ねすべて終わらせておく必要があります。また、時間を測って問題を解く練習が必要です。

国語では「読み取る力」を重点的に鍛えるため、文章の要約や内容の比較ができるよう指導しましょう。

【家庭でのサポート例】

・すでに他塾に通っている場合は、「総合回」や「まとめ回」の復習をしておく

・毎日、教科ごとに10分の振り返り時間を設ける

・苦手分野をリストアップして計画的に補強する

(4)おすすめの中学受験用教材

・中学受験新演習(栄光ゼミナール)

日本教材出版「『中学受験新演習シリーズ』『中学受験基本シリーズ』」(2024年12月版)

・予習シリーズ(四谷大塚・早稲田アカデミー)

中学受験の四谷大塚「ベストセラー教材 予習シリーズ」(2024年12月版)

・サピックスの書籍(SAPIX)

SAPIX小学部 「教材・書籍」(2024年12月版)

③学習以外の準備

時間を守る習慣をつける

低学年のうちから、学習時間を明確に設定し、毎日同じ時間に取り組む習慣をつけることが大切です。

基本的なマナーを教える

挨拶や礼儀を意識させることで、体験授業中の立ち振る舞いにも自信が生まれます。

自分で文房具を準備する癖をつける

低学年から責任感を育てるため、文房具の管理を自分でできるように声をかけていきましょう。

興味を持つ話題を共有する

例えば、興味を持っている科目に関連する話題を取り入れると、学習意欲を高めやすくなります。

まとめ|入塾テストで合格するカギは「適応力」と「積極性」

今回の記事では、エクタスの入塾テスト(体験授業)対策とご家庭でのサポート方法について解説しました。

エクタスの体験授業は、単なる学力測定ではなく、生徒様の適応力や積極性が評価されます。エクタス入塾に向けた準備は保護者様との協力が鍵です。

まずは、この記事で得た情報を元に、今日からできるサポートを始めてみてください。生徒様が、志望校に向けて最高の学習環境で学べるよう、応援しています。

▼当会では、中学受験に対応した家庭教師をご紹介しています。ぜひ併せてご覧ください。

中学受験のための家庭教師なら東大家庭教師友の会

 

【参考文献】

1) Z会エクタス公式サイト「入塾までの流れ」(2024年12月版)

2) Z会エクタス公式サイト「低学年の入塾合格判定について」(2023年3月版)

3) Z会エクタス公式サイト「[小1・小2・小3|算数] 8つのオリジナルプリントで培う『試行(思考)力 』」(2024年10月版)

4) Z会エクタス公式サイト「[小1・小2・小3|国語] 読解と記述の融合|技能教科としての反復トレーニング」(2024年10月版)

5) Z会エクタス公式サイト「小1~小3 エクタスコース」(2024年12月版)

6) Z会エクタス公式サイト「小4~小6 エクタスコース」(2024年12月版)

7) Z会エクタス公式サイト「合格体験記2024」(2024年2月版)

8) 日本教材出版「『中学受験新演習シリーズ』『中学受験基本シリーズ』」(2024年12月版)

9) 中学受験の四谷大塚「ベストセラー教材 予習シリーズ」(2024年12月版)

10) SAPIX小学部 「教材・書籍」(2024年12月版)

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