1. エルカミノのレベルに不安を感じるご家庭様は多い

エルカミノに通塾されている約3分の1(※注1)の生徒様・保護者様は、エルカミノの授業レベルについていけないことを悩んでいるようです。特に学年が上がるにつれて、ついていけないと感じる生徒様・保護者様が、増加する傾向にあります。

エルカミノの教育方針や学習方法が合わないと感じる場合は、受験勉強が本格化する小学6年生に進級する前までに、転塾を検討してみるのもよいかもしれません。
後章では、エルカミノの授業についていくための学習方法や、転塾の検討ポイントについてもご紹介します。

(※注1:約3分の1という数値は、口コミ・評判からの全学年の推計値です)

 

2. エルカミノの授業についていけなくなってしまう理由

理由1:エルカミノでは先に解答や解説を教えない

エルカミノは、演習型の授業を中心に行い、生徒様の自主性を重視しています。先に解答や解説を教えないことによって、論理思考力や応用力を育みます。

例えば、高学年の算数では、生徒がまず自力でオリジナル教材に取り組み、解けた生徒様が挙手して解答を発表します。他に異なる解法があれば順に挙手して発言し、最後に講師が解説や補足を行う流れとなっています。

そのため、事前に丁寧な説明がほしい生徒や自分から手を挙げるのが苦手なタイプの生徒には合わない可能性があります。

 

理由2:算数のレベルが高い

エルカミノには、特に有名な特徴が3つあります。

①算数の学習の質やレベルが特に良いこと

②最難関中学への合格率が高いこと

③できる子に合わせて授業が進行されること

です。

ここから、エルカミノの授業は算数や勉強全般が得意で最難関中学を目指す生徒には最適ですが、算数や勉強全般が嫌いまたは苦手な生徒には負担が大きく、ついていけなくなる可能性があります。

 

理由3:小学4年生からの授業内容は、1~3年生までと大きく異なる

エルカミノの入塾の多い時期は、小学1年生と3年生の途中です。

あまり負担が大きくないカリキュラムの小学3年生までとは異なり、小学4年生からは入塾テストもしくは進級テスト(※注2)によって一定以上の学力水準が求められるほか、中学受験を見据えたカリキュラムに大きく変化します。

以下は、小学4年生からの変更点をまとめたものです。

項目 小学1〜3年生 小学4年生以上
授業内容(算数) パズル 中学受験を見据えた本格的な内容
授業内容(国語) 音読・俳句作りなど 文章読解・記述力重視の応用的内容
通塾回数 週1回 週2回
教科数 2教科 4教科(受験コースの場合)

(※注2:入塾テストの合格率は約3割、進級テストの合格率は約7割です。)

時間管理能力や家庭学習の質が、学力の差につながり、低学年の頃よりも授業についていけなくなる生徒様が増えるでしょう。

 

理由4:エルカミノの学習レベルは、小学5年生後期以降さらに高まる

最難関中学合格を目指す生徒様が多いエルカミノでは、小学5~6年生から受験勉強が本格化し、特に小学5年生後期以降は宿題やテストの頻度が増加するため、これまで以上に学習量が求められます。

生徒様の中には、この急激な負担増加に対応するのが難しくなり、学習の遅れやストレスを感じるケースも少なくありません。

 

3. エルカミノの授業についていくための勉強法

エルカミノの授業はハイレベルであり、ついていくためには積極的な学習姿勢と家庭学習の習慣化が不可欠です。
以下のポイントを意識して取り組みましょう。

1. 授業後に疑問を解消する

授業中にわからなかった点はそのままにせず、授業後に先生へ質問しましょう。エルカミノは少人数制のため、質問しやすい環境です。しかし何等かの事情で、授業後に質問できなかった日は、次回早めに行って質問してよいかを確認しておきましょう。積極的な姿勢をアピールすれば、講師も熱心に教えてくれるはずです。

 

2. 間違えた箇所を何度も復習する

間違えた箇所や難しいと感じた所は何度も復習し、理解を深めることが重要です。何度も解いているうちに、難しく感じなくなります。

 

3. 毎日の家庭学習を徹底する

基礎学力のためには、典型問題が確実に解けなければなりません。できるだけたくさん何度も解いてください。
エルカミノの教材では同じ解法で解ける問題が繰り返し出題されるため、解法が「考え方」として定着し、応用力も自然に養われます。成果が出るには時間がかかるかもしれませんが、毎日の家庭学習は、確実に学力を向上させてくれます。

 

4. 保護者様にできるサポート

1.メンタルのサポート

生徒様が悩んでいたら、「何か困っていることはない?」と質問し、生徒様の本音を聞いてみましょう。「授業についていけないと辛いよね」と気持ちを受け止め、寄り添う姿勢を見せることが大切です。

 

2. エルカミノとの連携

エルカミノには連絡ノートや個別面談などがあります。まずはエルカミノの担当講師に、「最近、授業で分からないところが多いようなのですが、何か家庭でできることはありますか?」と建設的な相談をしてみましょう。何かよいアドバイスがもらえるかもしれません。

 

3. 家庭での学習方法の見直し

例えば、良本を選んであげたり、低学年のうちは一緒に音読をしたりして、読解力向上をサポートするのもおすすめです。また、小学5年生までは、丸付けも保護者様が行うのが有効な方法とされています。
間違えた問題は何度も復習する必要があるので、保護者様がファイリングしてくれると生徒様は助かるでしょう。
一緒に勉強をする際、エルカミノでは保護者様や講師から先に解答や解き方を教えない教育方針です。声がけをするとしたら「どこが間違えていたと思う?」と言い、生徒様自身で考えることが重要です。論理思考力が身につきます。

 

4.毎日の勉強習慣の確立

自主的に家庭学習をしない生徒様の場合は、保護者様が決まった時間に声がけをして毎日勉強をする習慣を作りましょう。「勉強の時間だよ」「勉強の時間が過ぎてるけど、今日はどうしたの?」などと声がけをしてみてください。毎日の勉強習慣を継続することは、エルカミノの授業についていくためのみならず、受験に勝つためにも、非常に重要なことです。
エルカミノ村上綾一代表取締役の著書「1日10分で大丈夫!「自分から勉強する子」が育つお母さんの習慣」や「中学受験で成功する子が10歳までに身につけていること」も参考になるでしょう。(※注3)

 

5. 家庭教師など個別指導の検討

もし、生徒様がご自身で家庭学習をすることが難しいと感じたら、保護者様と一緒に取り組んでください。保護者様が忙しい場合は、家庭教師の利用を検討しましょう。
家庭教師は、中学受験経験者や塾経験者が多く、学習の楽しさを教えたり、苦手分野の克服をサポートしたりしてくれます。進級試験前のスポット利用も可能ですので、必要に応じて活用することで、エルカミノでの学習をより効果的に進めることができるでしょう。

 

5. 転塾を検討する際に考慮すべき5つのポイント

エルカミノの授業についていけない場合、転塾を検討することも選択肢の一つです。しかし、安易な転塾は逆効果になることもあるため、慎重に進める必要があります。
ここでは、転塾を検討する際に重要なポイントを解説します。

1. 転塾理由と求めることの明確化

まず、なぜ転塾したいのか、その理由を明確にしましょう。「講師との相性が合わない」「レベルが合わない」など、具体的な理由を箇条書きで整理することで、次にどのような塾を求めているのかが見えてきます。その上で、「苦手科目を克服したい」「家庭教師などから個別指導を受けたい」「もっと手厚いサポートを受けられる塾が良い」など、転塾先に求めることを明確にすることで、塾選びがスムーズになります。

 

2. 塾のタイプと生徒様の性格のマッチング

塾も生徒様の性格も、さまざまなタイプがあります。例えば、生徒様数が多い塾の中には、競争意識を高める教育方針で頻繁に組分けテストとクラス替えを行っているケースがよくあります。そのような塾の場合は、競争意識が強いタイプの生徒様に合っていますが、マイペースな生徒様にはストレスになるかもしれません。生徒様の性格や学習スタイルを考慮し、たくさんの塾の中から見極めることが大切です。

 

3. 情報収集と体験授業

気になる塾があれば、資料請求だけでなく、必ず体験授業や見学に参加しましょう。塾の雰囲気や講師の教え方、カリキュラムなどを実際に体験することで、入塾後のミスマッチを防ぐことができます。

 

4. 転塾のタイミング

転塾に適したタイミングは、学期や学年の変わり目です。特に新学年は新しい生徒様が多いため、馴染みやすいようです。受験を控えている場合は、受験の1年前までに、転塾を完了させましょう。小学6年生の受験コースは、どの塾でも学習のボリュームが多いため、新しい環境に慣れるための時間を確保することが重要です。

 

5. 塾を変えるか迷う場合の判断ポイント

一般的に転塾を検討した方がよいとされるケースは、塾に行きたくない理由が明確にある、教育方針や指導内容が合わない、何年も成績や学習姿勢などに何も良い変化がない、などが挙げられます。ただし、成績が伸びない原因が塾以外にある可能性も考慮し、冷静に判断しましょう。

 

6. まとめ

エルカミノの授業についていけないと感じた時は、なるべく早く適切な対策を講じることが大切です。講師への積極的な質問、家庭学習の習慣化、間違えたところや難しかったところの反復練習、そして必要に応じてエルカミノとの連携や家庭教師の検討も有効です。それでも困難な場合は、転塾も選択肢の一つとなります。
さまざまな方向性を検討し、生徒様にとって最適な学習環境を見つけてください。学力が向上するスピードや、努力の成果を実感できる時期は、人それぞれ異なりますが、毎日の学習習慣が、いつか良い結果をもたらしてくれるはずです。どのような選択をするにしても、生徒様・保護者様ともに適度な休息も大切にしてください。

 

【参考文献】

※注3:ダイヤモンド社、エルカミノ村上綾一代表取締役の著書、「1日10分で大丈夫!「自分から勉強する子」が育つお母さんの習慣」

エルカミノ村上綾一代表取締役の著書、「中学受験で成功する子が10歳までに身につけていること」

 

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