JPREPという塾の名前をご存じでしょうか。
ひょっとすると、英会話の塾などのように思っていたけど、実態はわからない。そんな方も多いのではないかと思います。
この記事では、JPREPの授業内容や特徴、どんな生徒様に向いているのか、などを他塾と比較しながら分析しました。
大学受験に向けて、塾を検討したいという保護者様には、ぜひ参考にしてください!
目次
・JPREPの特徴
・JPREPのカリキュラム
・入塾までのフロー
・クラス分けの仕組み
・使用している教材
・料金形態
2.JPREPのメリット・デメリット
・JPREPに通うメリット
・JPREPに通うデメリット
3.他大手塾との違いは?
・鉄緑会との違い
・SEGとの違い
・平岡塾との違い
・グノーブルとの違い
・東進・河合塾・駿台・代々木ゼミナール等の大手塾との違い
4.JPREPに通わせた場合、保護者としてどのようなフォローが必要になるか
・勉強面でのギャップをフォロー
・目的とのズレをフォロー
5.JPREPと相性が良いと思われる/悪い可能性があるご家庭様の特徴
・相性が良いと思われるご家庭様
・相性が悪い可能性があるご家庭様
6.JPREPに通っているご家庭様の実際の口コミ・評判
・JPREPの学習環境に関する口コミ
・JPREPのカリキュラムに関する口コミ
・JPREPの講師に関する口コミ
・その他に関する口コミ
7.最後に
1.JPREPとは?
JPREP(斎藤塾)は渋谷や自由が丘、横浜などに拠点をもち、世界のトップ大学に通じる英語力の習得をめざす英語塾です。
話す・聴く・読む・書く・考えるの5技能を通して実践的な英語力の習得を目的としています。
2024年度実績では、東京大学など日本の難関大学をはじめ、イェール大学などの海外名門大学への入学者も多数輩出しているようです。
JPREPの特徴
JPREPは、話す・聴く・読む・書く・考えるの5技能の教育を通して世界で通用する英語力と教養を同時に身につけるような方針を表明しています。
そのためのカリキュラムは、生徒様の英語力に合うよう細分化されたコースで展開されており、原則学年関係なく授業を受けることができます。
授業では、
・少人数レッスン
・AIも活用した発音の学習ツール
・ビデオ教材
・自分の考えを表明する英作文
・プレゼン、ディスカッション
などを取り入れることで、5技能を万遍なく伸ばす内容が受けられます。
特に、自分の考えを整理して表現する力の養成は、他塾と比べ、大学受験にとどまらない英語力の育成という観点で非常に特徴的な点と言えます。
JPREPのカリキュラム
CEFRや英検などのレベルに応じて、JPREPレベル1(CEFRのA1、英語入門レベル)からレベル6(CEFRのC2、英語上級レベル)まで分かれており、このレベルに応じて細かくコース(クラス)が分かれています。
原則、学年関係なくレベルに応じてコース、クラスが決まりますが、推奨学年が決められているコースもあります。
多くのコースが週1回3時間、年間45回ですが、一部のコースでは時間や回数が異なります。
JPREPは英語塾ですが、中1~高1を対象に高校数学を4年間で終えるカリキュラムも用意しています。
【授業内容】
英語母語講師 | 環境問題など設定されたトピックに関する文章や洋書を読み、英語でスピーチやディスカッションを行います。 |
日本語母語講師 | オリジナル教材を使った文法や読解の演習、ライティングなどを行います。 |
自主学習 | 語学学習ツール「JPREPPortal」を使った単語、文法、シャドーイングやディクテーションなどの学習を行います。 |
こうした授業が、以下のカリキュラムに沿って展開されます。
(1)英語コアカリキュラム
日本語母語講師と英語母語講師のチームティーチングが行われるコースです。
設置されたコースごとに、授業内容や時間が少しずつ異なります。
小学5年生から高校1年生までを対象とし、レベル1からレベル4まで実力にあわせてコースを受講することができます。
高校1年生までに、国内の一流大学合格、英語圏大学留学に必要とされる十分な英語力を養うことを目標とします。
授業内演習を中心に行う標準コースと、毎週4時間以上の予習を前提とした集中コースが分かれており、レベル3以上は集中コースのみの設置となります。
(2)国内大学受験カリキュラム
高校生を対象に各大学の入試形式に対応した問題を取り扱い、志望校合格を目指すコースです。
大まかに、高1でレベル4、高2でレベル5、高3でレベル6の水準となっており、設定された学年の生徒様の入塾が推奨されております。
(3)JPREP Scholars
オールイングリッシュのクラスで、主に海外大学などを視野に入れている人に対する授業が行われます。
より深い思考力や表現力を養うクラスです。
入塾までのフロー
コースごとに指定された入塾テストまたは認定テストを受ける必要があります。
レベル認定テストの結果をもとに、コースやレベルの推奨クラスを伝えられます。
文法知識、読解力、語彙力を総合的に判定し、なおかつ作文および口頭表現、応答の基礎力を測定するテストです。
国内大学受験カリキュラムでは、テストの結果入塾できないケースもあるようです。
クラス分けの仕組み
CEFRや英検などのレベルに応じて、JPREPレベル1(CEFRのA1、英語入門レベル)からレベル6(CEFRのC2、英語上級レベル)まで分かれており、このレベルに応じて細かくコース(クラス)が分かれています。
原則、学年関係なくレベルに応じてコース、クラスが決まりますが推奨学年が決められているコースもあります。
クラスでの授業の取り組み具合や、各学期末に行われるテストの成績をもとに、年度の途中でも必要に応じてレベル変更を行う場合があります。
使用している教材
様々な学問分野のトピックや種類を記し、英語の四技能をバランスよく鍛えられるCLIL(教科横断型)教材や、アカデミック・ライティングの教材、語学学習ツール「JPREPPortal」などを使用して学習していきます。
料金形態
入塾登録料:30,000円
教材費:30,000円程度(コースによって異なります)
上記の費用に加え、以下の授業料がかかります。
英語コア・カリキュラム33,000円/月
国内大学受験英語カリキュラム33,000円/月
※高3から入塾の場合38,000円/月
2.JPREPのメリット・デメリット
JPREPに通うメリット
(1)将来を見据えた英語学習ができる
早いうちから、英語で思考し表現する力を養うことができます。
大学受験だけでなく、それ以降の人生にも役に立つ力を身につけられる可能性が高いです。
(2)思考力、表現力の養成ができる
英語学習塾ですが、ディスカッションやプレゼンのために考えること・表現することは、英語に限らずこれからの社会に必要な力と言えるでしょう。
(3)学習範囲の先取りができる
学校範囲とは異なりますが、学校の進度より早く違った内容を学べることが多いです。
学校の授業が物足りない、もっと先を進めていきたい人にとってはメリットと言えます。
JPREPに通うデメリット
(1)必ずしも受験に直結する内容ではない
塾の方針のため、大学受験に直結しない内容の学習も含まれます。
たとえば、ライティングやスピーキングを重視しない大学を目指す場合、その時間を無駄と感じてしまう生徒様もいるかもしれません。
(2)コミュニケーションが必須
英語母語講師の授業で行われるディスカッションなどは、他者とのコミュニケーションが必須となります。
うまくできない人に向けて、サポートも充実しているようですが、向き、不向きがあることは確かです。
3.他大手塾との違いは?
大学受験のための塾はJPREP以外にもたくさんあります。 この項では、他塾を簡単に紹介したうえで、JPREPとの違いをまとめました。
鉄緑会との違い
鉄緑会は代々木に本拠地を持つ、主に中高一貫校向けの生徒を対象とした「東大受験指導専門塾」です。
早めに学習を進めて反復していく点や多量の宿題はJPREPも似ている点がありますが、東京大学合格から逆算している、あくまで大学入試を目的としたカリキュラムという点で異なりがあります。
鉄緑会は先取り学習と多量の宿題を通して中学生のうちに高校範囲を一周勉強し、高校三年生までに演習や宿題で基礎を反復学習し完成度を高めている点に特徴があります。
▼鉄緑会についての詳細は以下ページをご覧ください
SEGとの違い
SEGは、主に中高一貫校の生徒様を対象にした理数系科目中心の塾です。
学ぶ楽しさ・達成する楽しさを経験させたいと標榜している点がJPREPとの大きな違いです。
そのため、プロの講師による、原理原則から学ぶ授業を特徴としており、宿題の量は少な目と言われており、この点もJPREPとの違いといえるでしょう。
英語は多読主義を取っており、英語の原書をたくさん読むことによって英語力の向上をめざしております。
JPREPも英語の原書を読みますが、その活用方法や目的に違いがあると言えます。
▼SEGについての詳細は以下ページをご覧ください
平岡塾との違い
平岡塾は、渋谷に拠点をおく、英語のみの単科塾です。
英語は、日本語を通じてマスターすべきものという方針で授業を展開しており、英文法の理解に特に重点を置いている点や床に座ってローテーブルで授業を受ける点が大きな違いです。
また、高2までは学力別のクラス編成は行わず高3から大学入試に特化したクラス分けをしていることも違いと言えます。
▼平岡塾についての詳細は以下ページをご覧ください
グノーブルとの違い
グノーブルは、中学受験の塾サピックスの大学部門であったNUXUSから独立してできた塾です。
新宿やお茶の水、横浜などに拠点があります。
英語、数学だけでなく古文、生物などを高1時点で受講できる点が違いの一つです。
少人数制で添削を必ず行ったり面倒見が良い双方向的な授業を行うことではJPREPに近い点もありますが、語源を使った単語学習と頭から訳す直訳式を採用している点で違いがあります。
▼グノーブルについての詳細は以下ページをご覧ください
東進・河合塾・駿台・代々木ゼミナール等の大手塾との違い
いわゆる大手の予備校、塾は、幅広い生徒様に合うよう、学校の進度と大きく違わないようカリキュラムが組まれています。
通常授業の中で大学入試全般に通用する力を養成し、各大学に向けた対策は季節講習や冠コース(志望大学の名前がついたコース)などで行うことが多いので、
大学入試だけでなくその後の英語力の養成も見据えたカリキュラムが組まれているJPREPとは異なる点です。
また、大手予備校や塾は、講師や担任が大学入試のプロのことが多いです。
豊富なデータに基づく模試や判定を実施しているため、いろいろな大学の対策、進路指導が可能となっている点でも違いがあると言えます。
4.JPREPに通わせた場合、保護者としてどのようなフォローが必要になるか
JPREPに通わせた場合のメリットやデメリットもふまえて、生徒様が勉強を続けていくために必要なフォローを説明します。
勉強面でのギャップをフォロー
JPREPは、洋書を読んで、その内容についてプレゼンを行うなど、生徒様がこれまで触れてきたことのないような課題もあります。
戸惑ったり、どう進めようか考えてしまう可能性もあります。
精神面で落ち込むことがないようなフォローが必要になります。
目的とのズレをフォロー
JPREPは大学受験だけでなく、英語5技能の養成や将来に向けた英語力の育成を目的としています。
生徒様の目指す将来や目的によっては、ギャップが出てしまう可能性もあります。
生徒様とコミュニケーションを行い、目的と塾の授業があっているかを調整していく必要があると言えます。
5.JPREPと相性が良いと思われる/悪い可能性があるご家庭様の特徴
これまでの内容をもとに、JPREPと相性が良いと思われるご家庭様、相性が悪い可能性があるご家庭様について説明します。 入塾をご検討中の方はぜひご参考ください。
相性が良いと思われるご家庭様
(1)将来、国際的に活躍したい方や留学したい方
JPREPの授業では、外国人とのコミュニケーション力や、英語で考え表現する力が身に付きます。
将来、国際的に活躍したいと考える人にとっては、早くからそのための力を養成していくことができるでしょう。
(2)現代のトピックやテーマについて考えることが好きな方
英語に限らず、現代の諸問題などを考えたり話したりすることが好きな方は、積極的に授業をこなせる可能性が高いと言えます。
相性が悪い可能性があるご家庭様
(1)大学入試の学習をしたい方
大学入試の学習と必ずしも直結しているわけではない部分もあるため、目標がずれてしまっている場合相性が悪いといえるでしょう。
(2)自分で考え、表現することに苦手意識がある方
ディスカッションやライティングでも、自分の考えを表現する力を重視しているため、苦手意識がある方は注意が必要です。
6.JPREPに通っているご家庭様の実際の口コミ・評判
実際にJPREPに通っている(通っていた)生徒様、保護者様の口コミなどを紹介します。
JPREPの学習環境に関する口コミ
・予習用のタブレットで観れるビデオ教材がある。教科書もオリジナル。 (引用:塾ナビ)
JPREPのカリキュラムに関する口コミ
・いわゆる受験英語だけでなく、英語で考え、意見を言えるようになるようなクラスがあるため、留学などを考えている方にもおススメです。(引用:エキテン)
JPREPの講師に関する口コミ
・生徒に発言させて、発音や文法の理解が進むような教え方をしている。(引用:塾ナビ)
その他に関する口コミ
・会話力、物怖じしない精神力がついた。一方、受験向きかというとそうでもない。(引用:塾ナビ)
7.最後に
JPREPは、話す・聴く・読む・書く・考えるの5技能の教育を通して大学受験にとどまらず世界で通用する英語力と教養を同時に身につけるようカリキュラムを展開しています。
そのための授業は、ディスカッションなども含んだ独特なものですので向き、不向きがあるかもしれません。
ぜひこの記事を参考に検討してみてください。
▼当会では、大学受験生への指導に特化した家庭教師をご紹介しています。ぜひ併せてご覧ください。
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