グノーブルという塾の名前をご存じでしょうか。
中学受験で有名などの噂は聞いたことがあるけど、実態はわからない。そんな方も多いのではないかと思います。
この記事では、グノーブル大学受験の授業内容や特徴、どんな生徒様に向いているのか、などを他塾と比較しながら分析しました。
大学受験に向けて、塾を検討したいという保護者様には、ぜひ参考にしてください!
目次
・①グノーブルの特徴
・②グノーブルのカリキュラム
・③入塾までのフローとクラス分けの仕組み
・④使用している教材
・⑤料金形態
2. グノーブルのメリット・デメリット
・①グノーブルに通うメリット
・②グノーブルに通うデメリット
3. 他大手塾との違いは?
・①鉄緑会との違い
・②平岡塾との違い
・③SEGとの違い
・④JPREPとの違い
・⑤東進・河合塾・駿台・代々木ゼミナール等の大手塾との違い
4. グノーブルに通わせた場合、保護者としてどのようなフォローが必要になるか
・①モチベーションの維持
5. グノーブルと相性が良いと思われる/悪い可能性があるご家庭様の特徴
・①相性が良いと思われるご家庭様
・②相性が悪い可能性があるご家庭様
6. グノーブルに通っているご家庭様の実際の口コミ・評判
・①グノーブルのカリキュラムに関する口コミ
・②グノーブルの講師に関する口コミ
・③グノーブルの教室の雰囲気に関する口コミ
最後に
1. グノーブル大学受験とは?
グノーブル大学受験(以下グノーブル)は、中学受験の塾「SAPIX」の大学部門であった「NUXUS」から独立してできた塾です。
中学受験塾としても有名な塾で、新宿やお茶の水、横浜などに拠点があります。
少人数制からなる面倒見の良い双方向性授業を展開しており、2024年度には104名の東大合格者を輩出しています。
①グノーブルの特徴
グノーブルは「合格する力」と「合格の先の力」のどちらも重視しております。
大きな特徴は、添削と少人数制のクラスからなる面倒見の良さです。
先生はクラスの生徒全員の名前を覚え、演習・添削等を通して双方向的な授業を行い理解度を高めます。
質問対応も非常に丁寧と言われています。
高1時点で英語・数学に加えて、古文・生物を受講でき、早くから受験に向けて古文と生物を固めることができるところも、他塾と比べた場合の特徴です。
②グノーブルのカリキュラム
1科目週1回の授業です。
中1生~中2生は2時間30分、中3生~高3生は2時間の授業ですが、授業時間の延長が多いことでも知られています。
※高3からの大学受験生クラスの英語は、「読解」と「作文・文法」で分かれており計4時間の授業時間です。
(1)授業科目
中学3年生までは英語、数学のみで、高1からは古文と生物を加えて受講することができます。
高2からは、さらに現代文と物理・化学も受講でき、高3からの大学受験生クラスでは小論文の受講も可能です。
高1から受講できる古文と生物は、1年間で高校の授業範囲を全て学習する流れとなっています。
(2)授業の進み方(英語)
演習をその場で添削し解説する手法を取っており、先生は生徒の名前を全員覚えて、解説では双方向的な授業が展開されます。
その授業を担当する先生が作成したプリントを使って授業するので、生徒様の学力に合った内容です。
また、独自の英語音声教材GSLを使い、ネイティブによる美しい英語に対し、多聴・シャドーイング・音読などを練習することで、英語をその語順のまま瞬時に理解することを重視しています。
単語は、単語帳の使用ではなく語源からイメージを膨らませた「言語地図」をノートに自作して、語幹を理解して語彙を増やしていく学習方法を推奨しています。
(3)学年別の授業内容(英語)
中1:文法の基本、受動態など
中2:不定詞、関係代名詞、前置詞など
中3:助動詞、仮定法、分詞構文など含め高校範囲の文法事項を一通り修了。
以後は、授業内に毎回、和訳問題などの添削を行い、大学入試の読解問題を扱い始めます。
テーマ別リーディングによってさまざまな分野の英文を理解したうえで、「読む」「聞く」「書く」「話す」の4技能の土台を築き、大学入試に向けた対策を進めます。
高2の冬からは、英語が読解、作文・文法の2つに分かれ、合計4時間の授業となります。
③入塾までのフローとクラス分けの仕組み
年5回ほど実施される入室テストに合格にすると通常授業の入室が認められます。
クラス分けも兼ねており、難易度は高いようですが合格基準などは公表されてません。
講習会は入室テストなしで受けることができます。
④使用している教材
先生が添削などの結果をもとにしながら直接プリントを作成し、それを授業で使用しています。
そのため、実際に授業を受けている生徒様の状況に合った教材が提供されます。
また、英語音声教材GSLを使用して、ネイティブの音源に対して音読の訓練をすることができます。
⑤料金形態
入室登録料:16,500円
事務手数料:3,300円(年額)※大学受験生【高3・既卒生】は2,640円(年額)
上記に加え、以下の授業料(英語)が必要です。
中1、中2200,750円(授業回数35回)
中3167,200円(授業回数35回)
高1174,900円(授業回数35回)
高2220,000円(授業回数35回)
高3295,680円(授業回数28回)
2. グノーブルのメリット・デメリット
①グノーブルに通うメリット
(1)自分に合った学習ができる
授業を担当している先生が作成したオリジナルプリントと添削、授業内でのやり取りを通して、生徒様の学力を正確に測るための仕組みがあります。
今の学力やわかっていないところを補強してくれる可能性が高いと言えます。
(2)バランスの取れた宿題量
宿題量は多すぎず少なすぎずなので、勉強も学校生活もどちらも重視したい方には適していると言えます。
(3)早期から古文、生物を学習できる
高1から古文、生物を学習できる塾は多くありません。
1年間で高校範囲を学ぶことで、ライバルに差をつけることが可能です。
②グノーブルに通うデメリット
(1)講師との相性
先生が生徒様の名前を覚えており、授業で指名などもされる可能性が高いです。
講師との相性や生徒様の適性によってはデメリットとなってしまいます。
(2)双方向性の授業
グノーブルでは、先生に指されることや発言することは当たり前のようにあり、そのやり取りの中で学力を深めていきます。
そうした少人数制の授業が合わない生徒様の場合、デメリットになりえます。
(3)授業時間が長い
面倒見の良さの反面、延長が頻繁にあるため、生徒様の帰宅時間が遅くなる可能性はあります。
3. 他大手塾との違いは?
大学受験のための塾はグノーブル以外にもたくさんあります。この項では、他塾を簡単に紹介したうえで、グノーブルとの違いをまとめました。
①鉄緑会との違い
鉄緑会は代々木に本拠地を持つ、主に中高一貫校向けの生徒を対象とした「東大受験指導専門塾」です。
入塾テストや指定校制度を通して生徒を選抜し早期からクラス分けをしています。
早めに学習を進めて反復していく部分は似ていますが、グノーブルはその練習量を授業中の演習や添削なども利用している点が違いです。
▼鉄緑会についての詳細は以下ページをご覧ください
②平岡塾との違い
平岡塾は、渋谷に拠点をおく、英語のみの単科塾です。
英語は、日本語を通じてマスターすべきものという方針で授業を展開しており、英文法の理解に特に重点を置いているところや宿題量の多さはグノーブルとの違いです。
学習環境では、床に座ってローテーブルで授業を受ける点や、高2までは学力別のクラス編成は行わず高3から大学入試に特化したクラス分けをしていることもグノーブルとの違いと言えます。
▼平岡塾についての詳細は以下ページをご覧ください
③SEGとの違い
SEGは、主に中高一貫校の生徒様を対象にした理数系科目中心の塾です。
SEGは学ぶ楽しさ・達成する楽しさを経験させたいと標榜しているところが大きな違い、プロの講師による原理原則から学ぶ授業を特徴としており、宿題の量は少な目と言われています。
他にも英語の多読主義を取っていることが違いの一つです。
中学生の頃から英語の原書をたくさん読むことによって英語力の向上をめざしています。
▼SEGについての詳細は以下ページをご覧ください
④JPREPとの違い
JPREP(斎藤塾)は渋谷や自由が丘、横浜などに拠点をもち、世界のトップ大学に通じる英語力の習得をめざす英語塾です。
話す・聴く・読む・書く・考えるの5技能を通して実践的な英語力の習得を目的としている点は、合格の先の力の習得も目指すグノーブルと近しい点があります。
しかし、JPREPは文法以外のスピーキングやディスカッションなど、話すことに特化した授業も行われることが違いです。
▼JPREPについての詳細は以下ページをご覧ください
⑤東進・河合塾・駿台・代々木ゼミナール等の大手塾との違い
いわゆる大手の予備校、塾は、幅広い生徒様に合うよう、学校の進度と大きく違わないようカリキュラムが組まれています。
通常授業の中で大学入試全般に通用する力を養成し、各大学に向けた対策は季節講習や冠コース(志望大学の名前がついたコース)などで行うことが多いところが異なる点です。
また、大手予備校や塾は、講師や担任が大学入試のプロのことが多いです。
豊富なデータに基づく模試や判定を実施しているため、いろいろな大学の対策、進路指導が可能となっている点でも違いがあると言えます。
4. グノーブルに通わせた場合、保護者としてどのようなフォローが必要になるか
①モチベーションの維持
グノーブルは、授業中に指名されるなど双方向性が特徴なこともあり、合う合わないは生徒様によって大きく異なるところです。
もし生徒様に合わない場合は、塾側との話し合いや先生の変更を検討するなどしてみてもよいかもしれません。
5. グノーブルと相性が良いと思われる/悪い可能性があるご家庭様の特徴
これまでの内容をもとに、グノーブルと相性が良いと思われるご家庭様、相性が悪い可能性があるご家庭様について説明します。
入塾をご検討中の方はぜひご参考ください。
①相性が良いと思われるご家庭様
(1)積極的に質問することができる生徒様
双方向性の授業を取っているため、こちらからの質問に対しては丁寧に答えてくれます。
自分から話していく積極的な生徒様の場合、多くのことを吸収できるはずです。
(2)バランス型の生徒様
宿題は多すぎず少なすぎず、バランスを求める生徒様にも向いている可能性があります。
②相性が悪い可能性があるご家庭様
グノーブルの授業では先生が生徒様の名前を覚えて指してくることもあります。
そういったことが嫌いな生徒様には合わない可能性があります。
6. グノーブルに通っているご家庭様の実際の口コミ・評判
実際にグノーブルに通っている(通っていた)生徒様、保護者様の口コミなどを紹介します。
①グノーブルのカリキュラムに関する口コミ
・安心してお任せできる塾でした。個別に相談があると対応もして頂けますし、授業内容も良かったと思います。ただ、授業が全体的に時間押し気味で、前の授業が押してスタートが遅れる→終了も大幅にずれ込むことが多く、夜遅く女の子だと心配も多かったです。熱心に授業していただけるのは有難いが、想定して時間割して欲しかったなと思います。(引用:塾ナビ)
・英語は基本東大形式の問題を毎授業解かしてくるためレベルが高く、自然と他大学の英語も解けるような力がつく。数学では1年で数学1A2Bを2年で数学3Cを一通り教え、3年の前期で総復習し、後期で様々な大学の過去問をピックアップして試験形式で解かせ、クラスごと平均点や最高点が発表されるため自分の立ち位置がわかる。(引用:医学部予備校マニュアル)
②グノーブルの講師に関する口コミ
・塾の課題だけではなく、学校の課題や大学の過去問の添削、個人的な相談にも乗ってくれた。とても生徒に寄り添ってくれたと思う。(引用:塾ナビ)
・講師の先生方は、かなりご熱心に授業をしていただけるのがありがたいです。子どもも嫌がらずに通っておりますので、全体的には良いと思います。(引用:Ameba塾探し)
③グノーブルの教室の雰囲気に関する口コミ
・学習意欲の高い人たちが多かったので、自然に勉強に集中できました。自分のレベルを相対的に把握できる点も良かったと思います。(引用:Ameba塾探し)
最後に
グノーブルは、少人数制をもとに、一人ひとりの学力を正確に把握して、それぞれに合った指導をしやすくしている点が強みです。
一方、双方向的な授業には向き不向きもあります。
ぜひこの記事を参考に検討してみてください。
▼当会では、大学受験生への指導に特化した家庭教師をご紹介しています。ぜひ併せてご覧ください。
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