鉄緑会についていけない生徒様の数は非常に多いです。成績が伸び悩む生徒様を心配されるご家庭様も多いことでしょう。
しかし、一度鉄緑会についていけなくなった生徒様が再びついていくためには、まず何をすればいいのでしょうか?
そこで今回は、実際に鉄緑会で指導を受けてきたOBの方に、勉強方法についてインタビューを行いました。
先輩方はどうやって鉄緑会の授業についていったのか?気になる方必見のインタビューです。
目次
Q1.鉄緑会の授業にはどのようについていきましたか?
Q2.宿題には週何時間程度をかけましたか?
Q3.学校の授業との両立に苦労した思い出はありますか?
Q4.刺激になった優秀な同級生はいますか?
2.鉄緑会についていくための具体的な勉強方法
①予習を行う
②宿題を有効活用する
③自己管理ができない場合は?
鉄緑会OBの方に勉強のコツをインタビュー
有効な勉強法のひとつに、「できている人の真似をする」というものがあります。
現時点では鉄緑会についていけない方であっても、形から入るだけで多少は改善しますし、これを実践しているうちに「なぜこの方法がいいのか」が分かればこちらのものです。
今回インタビューを行ったお二人はいずれも「鉄緑会についていけていた人」であるため、鉄緑会についていくために参考となる有用な情報が多くあるはずです。ぜひ最後までご覧ください。
【インタビューした方のプロフィール】
1人目:Mさん ・東京大学理科Ⅰ類2年生
2人目:Aさん ・(大学名非公開)
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Q1.鉄緑会の授業にはどのようについていきましたか?
Mさん:自分の場合は「もう既に知っていること」または「既に知っていることから派生していること」しか授業に出なかったので授業自体に苦労はしていません。
ただ、途中から入った場合は授業内容について知らないことも多く、厳しくなると思いますので、予習することが大事になると思います。
Aさん:予め鉄緑会で配られるテキストを先に読んでいました。学校の教材も利用しました。おかげで授業中に不明な点が出てくることはなかったです。
(筆者より)
お二人のお話を総合すると、鉄緑会の授業についていくためには予習が大切であることがわかります。
予習の教材に特別なものを購入する必要はなく、予め鉄緑会や学校から配布される教材で十分のようです。
Q2.宿題には週何時間程度かけましたか?
Mさん:中学生の頃は週2~3時間かけていました。
ただ、高校に入ってからは特に英語の分量が増えたため、高1・高2では週5時間程度をかけていました。高3は、それぞれやることがあるので、出される宿題の量がそもそも少なかったです。
宿題にかかる時間を短縮するための工夫は特にやっていません。
強いて挙げるとするならば、出された宿題の内容および質を全面的に信頼してついていくことで、理解につなげていました。
Aさん:数学しか受講していなかったので、その宿題しか出ていなかったのですが、割とだらけてしまっていたところがあるので、週2~3時間程度はかかっていました。
宿題自体には苦労はしていませんでした。
(筆者より)
宿題にかかる時間ですが、鉄緑会の担当者も過去にインタビュー記事で「中学生なら週2~3時間程度」と回答していたことがあります。
これを踏まえると、お二人が宿題にかけた時間は想定の範囲内といえるでしょう。
とはいえ、宿題にかかる時間は鉄緑会の授業の理解度に比例します。
先ほどの予習の話と総合すると、「授業の予習をする」「授業を受ける」「授業後、出された宿題で復習をする」というサイクルを組んで、授業・宿題の双方に対処していたようです。
Q3.学校の授業との両立に苦労した思い出はありますか?
Mさん:高校の頃、英語では鉄緑会の方がどんどん先に進んでいたので、学校でやっていたこととかなりギャップがあり、苦労したのを覚えています。
Aさん:自分はそこまで苦労した記憶はありません。鉄緑会の方が進度が早い分、学校の授業についていけなくなる、ということはまずありませんでした。
(筆者より)
人によってはあまり両立には苦労しないようですが、進度に差が大きくなる高校以降はついていけない可能性が上がります。
その理由は「自己管理の難しさ」にあります。
まだ十代ですから、部活や遊びなど勉強以外のことにも精を出すのは自然なことですし、悪いことではありません。
しかし、それで勉強をほったらかしにしすぎると、いつの間にか鉄緑会についていけない状態になるでしょう。
生徒様が自己管理が出来ているかを調べる方法としては、今鉄緑会でやっている単元をどの程度正確に答えられるかを確認するとよいでしょう。
例えば、数学について質問したときには「この前の授業は中間値の定理を習ったよ」「そろそろ微分の勉強が終わって積分が始まるよ」といったことを生徒様が答えていればOKです。
Q4.刺激になった優秀な同級生はいますか?
Mさん:テストの度に成績優秀者のリストが公開されるのですが、同じ開成中高にいる友達も多く、しかもほぼ毎回固定の顔ぶれだったので、こんなに優秀な人が身近にいるんだ、と刺激をもらっていました。
Aさん:有名な中学の方がたくさん載っていて、「本当に実在するんだ!」と感じ、刺激になりました。
(筆者より)
自分と同じ学校にいるか、そうでないかに関わらず、実際に自分と同い年の人が自分と同じテストを受けて、非常に優秀な成績を残していることは衝撃的で刺激的なことであり、モチベーションに繋がることがわかります。
ただし、これはあくまで一面的な話で、逆の捉え方、すなわち、「どうしてまわりはこんなに優秀なんだ、自分はここにいていいのか」というような捉え方をされる生徒様もいるでしょう。
しかし、それ自体は悪いことではありません。そのような生徒様にはモチベーションを上げるための別のアプローチがあります。
鉄緑会についていくための具体的な勉強法
ここまで、鉄緑会OBのお二人のインタビューをご覧頂きました。
次はインタビューの結果をどのように活かしていけばいいのか、鉄緑会についていくためには具体的に何をすればよいのか、を解説します。
①予習を行う
今回インタビューした方は、お二人とも予め授業内容を知っておくことで鉄緑会の授業についていっていました。
ここでは筆者おすすめの予習方法を紹介します。
最もおすすめできる予習方法は教科書の先の内容をとりあえず眺めることです。
その部分に繋がっていることがわかっていれば、読んでいるだけでも理解できる場合が多いです。
それでも理解できない場合は英語の場合は本文を音読して知らない単語を覚える、数学の場合は例題を解くといった対策が考えられます。
とにかく、あまり負担にならない範囲で先の内容を知っておくことが大切です。
②宿題を有効活用する
鉄緑会のテキストは総じてレベル・完成度ともに高いことが知られており、これを活用しない手はありません。
つまり、出された宿題を漫然と解くのではなく、これを理解につなげようという意識のもと積極的に活用していくことが求められます。
例えば数学の宿題を解くときに、習ったばかりの方法を授業ノートを見ながら使うだけではなくて、「なぜこの方法がいいのか」といったことを考えながら解く、といったことが必要になるでしょう。
宿題の本来の目的は復習と理解の定着です。
機械的にこなすことなく、習った内容を自分のものにしてやるという意識を持つことが望ましいのです。
③自己管理ができない場合は?
しかし、以上の内容を全ての生徒様がすぐに実行できるわけではありません。
例えば、予習をしようにもテキストの内容が高度すぎて何をいっているのかわからない、宿題が難しすぎて理解がままならないといったことが考えられます。
そしてそれ以上の壁が自己管理の難しさです。
特に鉄緑会は自己管理が得意な人がとても多い環境であり、そうした内面の部分が鉄緑会での競争の明暗を分けます。
極端な話、自己管理が出来なければ後から取り返しのつかないほどの差をライバルにつけられるでしょう。
その場合、そうしたことを生徒様一人で行うことは困難であると考えられます。
そんな時は、ぜひ「東大家庭教師友の会」をご利用ください。
鉄緑会出身の教師が、生徒様の躓いているポイントに合わせて指導を行うことができます。
最後に
鉄緑会についていくための勉強法をまとめると、「①予習をする」「②宿題を有効活用する」となります。
「授業の予習をする」「授業を受ける」「授業後、出された宿題で復習をする」というサイクルを組んで、授業・宿題の双方に対処できるようにしていきましょう。
また、生徒様が自己管理が出来ているかを調べる方法としては、今鉄緑会でやっている単元をどの程度正確に答えられるかを確認するのがおすすめです。
もし、生徒様が一人で鉄緑会の授業についていくのが難しいようでしたら、その際はぜひ「東大家庭教師友の会」をご利用ください。
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