1. 塾と家庭教師の併用のポイントは?家庭教師にできること
①塾の授業の予習・復習と宿題のフォロー
家庭教師はマンツーマンのため、生徒様の要望に合わせて柔軟に対応することができます。そのため、「塾がメインで家庭教師がサブ」という使い方ができます。 具体的には、家庭教師が塾の宿題を手伝ったり、塾でわからなかったことを教えるフォローアップができます。
家庭教師のフォローをつけることで塾の勉強に余裕が生まれると、予習・復習や苦手対策にもしっかり取り組めるようにもなります。 「学習内容への理解が深まる」ため、結果的に全体的な学力向上につながっていくでしょう。
②塾ではカバーしきれない苦手分野や志望校に合わせた集中対策
集団塾では、受験本番に必要な演習量をしっかりと積むことができます。しかし、あらかじめカリキュラムが決まっているため、生徒様一人ひとりの志望校・併願校に合わせた過去問対策をすることや、個人の苦手な部分をピンポイントにフォローすることは難しいのが現状です。 そのため、過去問対策や苦手な科目は自分で補う必要があります。
しかし、苦手な箇所をどのように勉強すればいいかわからなかったり、そもそも「どこが苦手か」や「なぜ苦手か」が自分ではわからず対策が立てられなかったりする場合もあるでしょう。
マンツーマン指導の家庭教師なら、生徒様の志望校・併願校に合わせた過去問対策をフォローしたり、一人ひとりの苦手にフォーカスして集中的に教えることができます。 このように、「一人では難しい苦手対策に効率よく取り組めること・生徒様だけに合わせた受験指導ができること」が大きなメリットといえます。
③受験や塾の経験を活かし、生徒様の「メンター」として学習計画とモチベーションを管理
家庭教師は、忙しい保護者様に代わって家庭学習を見守るペースメーカーとなることができます。 適切なペースで家庭学習を導いてもらうことは、長期戦である受験を乗り切るためのアドバンテージにもなります。
特に、学生家庭教師の場合は、現役大学生から実体験をもとにした実用性のある勉強方法や、受験についての話を聞くことができます。学生家庭教師が「入学後の学校生活」について話すことで、生徒様の志望校への憧れを強くし、受験へのモチベーションにもつながります。
学生家庭教師は、時には身近なよき先輩、時にはお手本として、受験まで伴走するメンターとなることができます。
一方、家庭教師を専門職としているプロ家庭教師の場合は、経験と実績にもとづく受験戦略を持っていることがあります。過去問の分析や、合格から逆算した学習計画の作成など、生徒様の成績状況や苦手にしっかりコミットして対策をすることができます。
プロ家庭教師は、塾とは違う、生徒様だけの受験のサポーターとして、強力な存在になるでしょう。このように塾と家庭教師を併用する効果をしっかりと把握することで、より一層メリットを感じられるでしょう。
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2. 塾と家庭教師の併用で効果が出る!成功パターン
①塾の授業についていけない・塾ではわからない部分を解消できない生徒様
算数・数学のような基礎から積み重ね型の科目は特に、一度つまずいてしまうと、その後もどんどん置いてけぼりになってついていけなくなるということが多々あります。 そのため、つまずいてしまったところは早めに復習し、わからないことを解決することが重要です。
しかし、学習計画が立てられなかったり、宿題に追われたりして、つまずきがそのままになってしまう生徒様も多いのが実情です。
そんなときに、家庭教師がつまずきを見つけたり解消したりするサポート役として入ることで、塾の授業をより効果的に受けられるようになります。
②家での宿題や自学が進まず、ペースメーカー・監督役がほしい生徒様
受験塾や進学校の生徒様からは、宿題に追われるというお悩みもよく聞かれます。 授業で学んだことの定着のためにも、宿題をきちんとこなすことは重要です。
しかし、宿題を終わらせることが目的になってしまうと宿題の効果がなくなったり、そもそもつまずいているところがあると宿題に一層時間がかかって大変になったりします。
この場合も、生徒様が宿題で消化不良になってしまわないように、家庭教師を併用した方が良いと言えます。
また、小中学生の場合は特に、遊びたいことややりたいことを自制して自主的に勉強に取り組むことが難しい生徒様も多くいらっしゃいます。 家は誘惑が多く勉強しにくい環境のため、塾にいる間は真面目に取り組み、家に帰ると勉強をしなくなってしまうということもよくあります。
一方で、生徒様が夜遅くまで塾の自習室で勉強するのは、帰りが遅くなるのが心配な保護者様も多いでしょう。 その点、家庭教師は、家庭学習のペースメーカー、監督役になることができます。塾や学校ではなかなか指導しづらい、宿題の取り組み方を教えてもらえるのもメリットの1つです。
③勉強や受験のイメージがわかず、モチベーションが低い生徒様
勉強や受験のモチベーションが低い原因の一つに、受験や合格後のイメージがわきにくいという場合があります。
そのような場合、家庭教師のサポートが、生徒様のモチベーションを向上させることができます。
例えば、家庭教師が生徒様の状況に合わせた学習計画を立てることで、今取り組むべき課題が明確になり、具体的な目標を持ちやすくなります。
また、教科の指導だけでなく、志望校の提案や受験情報の提供を行い、志望校選びについて生徒様の要望を引き出す手伝いができる場合もあります。 特に、生徒様の志望中高出身や志望大学・学部に在籍する大学生家庭教師であれば、教師が受験生だった時の過ごし方や学校生活のリアルな話もきくことができます。モチベーションを高く保つための身近なロールモデルとして、家庭教師が貢献することもあるのです。
このような家庭教師のサポートによって、生徒様が受験への道のりや志望校に合格したあとのイメージを持てるようになると、生徒様のモチベーションもあがってくるでしょう。
④宿題や模試などのスケジュール管理が苦手な生徒様
受験勉強をする上でスケジュール管理をすることは、非常に重要です。
しかし、複数科目やらなければいけない塾の宿題や学校の課題を計画的にこなしたり、模試へ向けて学習計画を立てたりすることは、忙しい生徒様にとって容易なことではありません。
生徒様自身で計画的にスケジュール管理をすることが苦手な場合にも、家庭教師を併用することを検討してみると良いでしょう。
家庭教師が生徒様の生活スタイルに合わせて、「月曜日は塾に行く、火曜日は塾の宿題をする、水曜日は苦手科目の復習…」というように塾や学校のことも含めて勉強をスケジュールに組み込むサポートをすることで、家庭学習の時間を有効かつ確実に設けることができます。
3. 塾と家庭教師の併用が逆効果になるNGパターン
①目的があいまいなまま家庭教師を併用する
1.塾と家庭教師の併用のポイントは?家庭教師にできることで述べたように、家庭教師がどのように日々の学習や受験をフォローするかという、塾と併用する目的(家庭教師の役割)を明確にすることが大切です。
明確でないまま併用してしまうと、生徒様の宿題ややるべきことがただ増えただけになってしまいます。その結果、効果的どころか逆に大きな負担になってしまう可能性があるでしょう。
②そもそも忙しすぎて勉強時間がとれていない
塾以外にも部活や習い事で忙しく、現時点であまり勉強時間が取れていない生徒様の場合は、塾に加えて家庭教師を始めると逆効果になるおそれがあります。 結局塾も家庭教師も中途半端になり、消化不良を起こしてしまう可能性があるためです。
生徒様が受験学年でない場合は、家庭教師をつける前に、まずは今ある勉強時間の中で、より効率良く質の高い勉強をできるような工夫ができるか見直すとよいでしょう。例えば、予習・復習・宿題の時間配分を変えたり、「火曜日は数学メインで、水曜日は英語メイン」のように曜日で教科をわけるなどです
または、同じ時間数の中でより効率よく勉強するためのサポートを、家庭教師に依頼するとよいでしょう。
学習スケジュールの見直しと計画立案をお願いしたり、塾の宿題がこなせていないのであればまずは宿題のサポートをしてもらったりすることができます。 貴重な勉強時間を有効に活用できるようになってきたら、新しいことに取り組んだり、苦手分野の克服など具体的な教科の課題の解決に取り組めるとよいでしょう。
一方、生徒様が受験学年の場合は、生徒様それぞれの苦手な箇所や志望校・併願校の過去問対策にコミットすることが、より一層重要な時期になっていきます。
集団塾では複数の子どもへ向けて指導するため、生徒様一人ひとりにとことんコミットすることは難しいことが多いでしょう。そのため受験学年の生徒様は特に、受験までの限られた時間をより効果的に活用するため、家庭教師や個別指導塾での個別対策を優先して、スケジュール調整をした方が良い場合があります。
③塾と家庭教師で指導方針が異なり、生徒様が混乱する
塾のフォローとして家庭教師を依頼したにもかかわらず、塾と家庭教師で指導方針が異なる場合には、併用しても逆効果になってしまう可能性があります。
例えば、家庭教師が塾の方針に賛同せず、独自の学習方法で指導してしまったり、塾のスケジュールを考慮せずに宿題を出してしまったりすると、生徒様を混乱させる上に負担も大幅に増やしてしまうというケースがあります。
塾のフォローとして家庭教師をつける際には、塾の状況を考慮し、塾とも足並みを揃えながら指導を進められる家庭教師を選ぶことが大切です。
4. 塾と家庭教師の併用、費用はどれくらい?
実際に塾と家庭教師を併用した場合、費用はどれくらいかかるのでしょうか。 ここでは、個別指導塾と家庭教師それぞれの1ヶ月あたりの料金相場を、学年別に紹介します。併用した際の費用の参考にしてみてください。
※下記は指導料についての相場です。指導料以外に、別途、初期費用として入会金や教材費等が発生することがあります。詳細は、それぞれの塾や家庭教師センターにご確認ください。
①【中学受験】塾と家庭教師を併用した場合の指導料の費用相場
月額:52,000円(税込)
| 塾 |
22,000円(5,500円×1時間×月4回) |
| 家庭教師 |
30,000円(4,500円×1.5時間×月4回+管理費3,000円)+交通費 |
②【高校受験】塾と家庭教師を併用した場合の指導料の費用相場
月額:52,000円(税込)
| 塾 |
22,000円(5,500円×1時間×月4回) |
| 家庭教師 |
30,000円(4,500円×1.5時間×月4回+管理費3,000円)+交通費 |
③【大学受験】塾と家庭教師を併用した場合の指導料の費用相場
月額:59,000円(税込)
| 塾 |
23,000円(5,750円×1時間×月4回) |
| 家庭教師 |
36,000円(5,500円×1.5時間×月4回+管理費3,000円)+交通費 |
④ 東大家庭教師友の会の場合の月額費用例
東大家庭教師友の会で家庭教師を利用した場合の料金は、以下の通りです。
①中学受験コース(学生教師)の例
月額:30,060円+交通費(税込)
| 指導料 |
27,060円(4,510円×1.5時間×月4回) |
| 管理費 |
3,000円 |
②塾対応コース(学生教師)の例
月額:41,600円+交通費(税込)
| 指導料 |
39,600円(6,600円×1.5時間×月4回) |
| 管理費 |
3,000円 |
上記はコースの一例です。 生徒様の学年や選択するコースによって、1時間当たりの指導料は前後しますが、塾の月額相場と合わせると、併用した場合の月額費用は約5〜9万円程度です。
詳しくは、以下より各コースの料金をご確認ください。 コース選択などでお悩みの場合は、ぜひお気軽にご相談ください。
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5. 塾と家庭教師の併用?転塾?生徒様に合った勉強方法の選び方
生徒様のタイプにより、塾によって「合う・合わない」や「メリット・デメリット」はあります。
たとえば、自分から質問をするのが難しい生徒様には個別指導の方が相性がよく、ライバルがいた方がモチベーションが高まるタイプの生徒様には集団指導の方が適していると考えられます。
しかし、必ずしもすぐに転塾すればよいということではないので、注意が必要です。「塾でうまくいっていない」と感じている場合には、まずは「原因は何なのか」を考えてみることが大切です。
「宿題をやっていないから」「苦手分野をそのままにしていたから」などが原因の場合は、すぐに転塾するのではなく、塾の先生に、勉強習慣や勉強方法について相談してみるとよいかもしれません。 今の塾に通いながら、学習状況が改善できる可能性があります。
一方、習慣づけや一時的な問題ではなく「どの教科、どの分野でも慢性的に塾の授業についていけていない」場合や、逆に「塾の授業は理解できていて宿題も難なくこなしているのに、成績が上がらない」という場合は、塾のレベル感が生徒様に合っていない(高すぎるまたは低すぎる)可能性があります。
また、生徒様が塾に行くのを嫌がっている場合、塾の指導方針や教室の雰囲気が生徒様に合っていないということもあります。
もし、塾のレベルや方針が生徒様に合っていないようであれば、転塾や家庭教師を併用することを検討してみましょう。 判断に悩む時は、塾の先生に相談したり、無料体験授業を実施している家庭教師を体験してみたりして、生徒様に合った学習方法を探してみると良いでしょう。
まとめ:塾と家庭教師の併用は「目的」の明確化が成功のカギ
今回の記事では、塾と家庭教師の併用についてお悩みの方へ向けて、併用は本当に効果があるのか、費用相場や併用の成功例・失敗例などを解説しました。生徒様の現在の学習状況によって、塾と家庭教師を併用することの効果は変わってきます。 大切なことは、「併用する目的を明確にすること」です。
塾と家庭教師の併用について迷った際は、ぜひ東大家庭教師友の会へご相談ください。 本記事が塾と家庭教師の併用について、検討の参考になりましたら幸いです。
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当会には東大生約9,700名をはじめ、早慶生や医学部生など難関大生が多数在籍しております。
上記は在籍教師の一例です。他にも様々な経歴の教師が在籍しています。ご希望の条件の教師が在籍しているかは無料でお探しできますので、まずはお気軽にお問合せください。
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