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1. 中高一貫校をやめて高校受験を選ぶのは前向きな選択肢
学校が合わず悩むご家庭様は少なくない
「せっかく入った中高一貫校をやめるなんて、これまでの努力が無駄になるのではないか」「周囲からどう思われるだろう」と、不安や後ろめたさを感じる保護者様は少なくありません。
しかし、高い倍率を勝ち抜いて入学した中高一貫校でも、授業の進度についていけなかったり、学校の雰囲気や校風が合わなかったりして、悩みを抱えるご家庭様は決して珍しくありません。
特に、思春期特有の人間関係の悩みや、中学受験後の燃え尽きによって学校へ行きづらさを感じる生徒様もいらっしゃいます。これは特別なことではなく、誰にでも起こり得る環境のミスマッチです。今の環境に無理にとどまり続けることだけが正解ではありません。
環境を変えて前向きな学校生活を送る生徒様もいる
実際に、中高一貫校から外部の高校受験を選び、新しい環境で前向きな学校生活を送っている生徒様は毎年一定数いらっしゃいます。
例えば、今の学校では授業の進度についていけず成績が低迷し、自信を失っていた生徒様が、ご自身の学力やペースに合った高校へ進学したことで学習意欲を取り戻し、成績が向上したケースがあります。その後、自信を取り戻し、希望する大学へ進学した生徒様もいらっしゃいます。
今の学校では力を発揮できなくても、環境が変わることで本来の力を発揮できるようになる生徒様は少なくありません。
高校受験は、これまでの努力を無駄にする選択ではなく、生徒様に合った環境で再スタートを切るための前向きな選択肢の一つです。
中高一貫校から高校受験を前向きに検討すべき目安
進路の判断に迷う場合は、次のような様子が見られるときに、高校受験も選択肢の一つとして検討してみることをおすすめします。
・学校に行くことへの強いストレスや行き渋りが見られる
・どれだけ努力しても成績が伸びず、自信を失い続けている
・内部進学後の高校生活を前向きにイメージできない
多くの中高一貫校では、中学3年生の秋頃までに内部進学の意思確認や権利放棄の手続きが行われます。直前になって準備を始めると、高校受験対策の時間を十分に確保できない可能性があります。
中学2年生の終わり頃から中学3年生の春頃を目安に、生徒様の学習状況だけでなく、心の状態についても改めて見つめ直してみることが大切です。
2. 中高一貫校から高校受験する4つのハードル
中高一貫校から高校受験をする場合は、公立中学校から受験するケースとは異なる点があります。事前にどのようなハードルがあるのかを知り、早めに対策を進めることで、不安を減らしながら受験準備を進められます。
①内部進学を辞退する際のルール
最も確認しておきたいのは、内部進学に関する学校のルールです。
多くの私立中高一貫校では、外部の高校を受験する意思を示したり、調査書の発行を依頼したりした時点で、内部進学の権利を辞退したものとみなされます。
学校によって運用は異なりますが、一度辞退すると、後から取り消すことはできないケースが一般的です。不合格だったからといって今の学校に戻ることは原則できません。
高校受験を決断する際は、確実に合格できる滑り止めの併願校をしっかり用意することが不可欠です。
②公立中学とは異なる内申点(調査書)の仕組み
高校受験では、通知表の評定(内申点)が合否に影響する高校も少なくありません。
中高一貫校では、周囲の生徒様の学力レベルが全体的に高いため、一生懸命勉強していても評定が公立中学校より厳しく付く場合があります。そのため、公立高校など内申点の比重が大きい入試では、不利になる可能性があります。
内申点に不安がある場合は、当日の学力試験を重視する私立高校や、当日点の配点が高い公立高校を選ぶなど、志望校選びを工夫することも大切です。
③中高一貫校の先取り学習と高校受験対策の違い
多くの中高一貫校では、中学3年生の段階で高校1年生の学習内容を先取りして授業を進めます。一方、高校受験で出題されるのは、中学校3年間の学習内容です。
そのため、中高一貫校で先取り学習をしているからといって、高校受験で有利になるとは限りません。学校では高校受験を前提とした演習や中学範囲の総復習を行わないことが多く、自分で受験対策を進める必要があります。
また、理科や社会では、公立中学校とは学習する順番が異なるため、高校受験までに未習の単元が残るケースもあります。
高校受験を目指す場合は、高校受験向けの演習に取り組むだけでなく、未習単元がないかを早めに確認し、必要に応じて計画的に補うことが大切です。
④周囲が内部進学する中で感じる孤独感
中高一貫校では、多くの生徒様がそのまま内部進学するため、外部受験を選ぶ生徒様は精神的な孤立を感じやすい傾向があります。
周りの友達が受験のプレッシャーなく過ごしている中で、自分だけが受験勉強を続けなければならない状況は、大きな心理的負担になります。進路について相談しづらかったり、焦りや不安を抱えたりすることも少なくありません。
だからこそ、ご家庭では、生徒様が安心して悩みや不安を話せる環境をつくることが大切です。「いつでも味方でいる」という姿勢を伝え続けることで、孤独感が和らぎ、前向きな気持ちで高校受験に取り組みやすくなります。
3. 失敗しない高校受験スケジュールと志望校選び
中高一貫校からの高校受験では、早めに全体のスケジュールを把握し、生徒様に合った志望校を選ぶことが大切です。余裕を持って準備を進めることで、受験勉強と学校生活を両立しやすくなります。
①動き出す時期は中2冬〜中3春が目安
中高一貫校からの高校受験は、中学2年の冬から動き出すのが理想的です。「学習・志望校選び」と「学校への手続き」の流れを時期ごとに確認していきましょう。
【中2冬~中3春】
・志望校選び:親子で高校受験について話し合い、大まかな方向性を確認する。
・学習:受験勉強を開始し、中学校3年間の学習内容を総復習する。高校受験に向けた基礎学力を固める。
【中3・7~8月頃】
・志望校選び:学校説明会やオープンスクールに参加し、志望校・併願校の候補を絞り込む。
・学習:基礎固めを終え、弱点や苦手分野を重点的に補強する。
【中3・9月頃】
・手続き:今の学校(担任の先生)へ外部受験の意思を相談する。
・志望校選び: 夏の模試結果なども踏まえ、受験校(志望校)を最終決定する。
・学習:志望校の過去問演習を本格的にスタートする。
【中3・10~11月頃】
・手続き:学校が定める期限までに内部進学の権利放棄手続きを行い、調査書の発行を依頼する。
・学習:志望校の出題傾向に合わせた実践演習を繰り返し、本番に向けて仕上げる。
【中3・1~3月】
・手続き:公立・私立高校の出願や受験に必要な手続きを進める。
・学習:入試本番に臨む。
中学3年生の夏以降に受験勉強を始めると、中学校範囲の総復習や未習単元の補強、志望校対策を短期間で進めることになり、十分な準備時間を確保しにくくなります。余裕を持って受験対策を進めるためにも、中学2年生の冬から中学3年生の春頃までに準備を始めるのがおすすめです。
②生徒様に合った志望校の選び方
志望校を選ぶ際は、偏差値だけで判断するのではなく、「なぜ今の学校が合わなかったのか」を振り返ることが大切です。
例えば、授業の進度が速すぎたのか、校風や規則が合わなかったのか、人間関係に悩んでいたのかなど、理由によって向いている学校は変わります。授業が丁寧で面倒見の良い学校、自由な校風で個性を尊重する学校など、生徒様が「ここなら安心して通えそう」と思える環境を選ぶことが、高校生活を充実させる第一歩です。
単位制高校や特色ある教育を行う私立高校など、進学先にはさまざまな選択肢があります。偏差値だけでなく、教育方針や校風、学校生活の雰囲気まで含めて比較検討しましょう。
また、公立高校と私立高校では、入試制度や評価方法にも違いがあります。
■公立高校:原則5教科(国数英理社)
内申点と当日点の比率があらかじめ定められており、日頃の通知表の評価も合否に大きく影響します。
■私立高校:原則3教科(国数英)
当日の学力試験を重視する学校が多く、中高一貫校で培った英語・数学の学力を活かしやすいのが特徴です。
どちらが生徒様の学力や現在の状況に合っているかを踏まえて判断することが大切です。
学校説明会や文化祭などに参加し、学校生活の雰囲気も確認しながら、秋の手続きが始まる前までに志望校を絞り込んでおきましょう。
③学校への伝え方と調査書の依頼方法
今の学校の先生に外部受験を伝えるときは、中学3年生の2学期が始まった頃(9月頃)に相談するのがスムーズです。受験に必要な調査書の発行には時間がかかるため、学校が指定する期限までに担任の先生へ正式に依頼する必要があります。
学校へ伝える際は、現在の学校への不満を伝えるのではなく、「本人の将来の目標に向けて、新しい環境に挑戦したい」といった前向きな理由を伝えることで、その後のやり取りも円滑に進めやすくなります。
外部受験では、学校との連携が欠かせません。保護者様が担任の先生と早めに相談し、必要な書類や提出期限を確認しながら、余裕を持って手続きを進めることが大切です。
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4. 中高一貫校から高校受験する際に保護者様ができるサポート
周囲の大半が内部進学に進むなかで高校受験に向かう生徒様は、孤独や不安を感じやすい状況に置かれます。また、「せっかく中学受験をさせてもらったのに申し訳ない」と、保護者様に対して負い目を感じているケースも少なくありません。
だからこそ、ご家庭での関わり方が、生徒様の安心感や前向きな気持ちを支える大きな力になります。ここでは、保護者様ができる具体的なサポートのポイントを3つご紹介します。
①「いつでも味方」という姿勢で不安に寄り添う
生徒様は、「高校受験を選んで本当に良かったのだろうか」「もし志望校に合格できなかったらどうしよう」と、不安を抱えることがあります。
そんなときは、「今の学校をやめることは失敗ではないよ」「あなたの選択を応援しているよ」「いつでも味方だからね」といったメッセージを、言葉にして繰り返し伝えてあげてください。
不安が大きい時期ほど、保護者様も焦りから「早く勉強しなさい」と急かしてしまいがちですが、これは逆効果になりやすいものです。勉強の進み具合や結果だけに目を向けるのではなく、「自分のことを認め、見守ってくれている」という安心感を与えることが、生徒様が前向きに受験へ向かう力につながります。
②心身の健康を支え、勉強に集中できる環境を整える
高校受験では、毎日の学習を無理なく続けることが合格への大切な土台になります。そのためには、保護者様が生徒様の生活を支え、安心して勉強に取り組める環境を整えることも大切です。例えば、次のようなサポートが挙げられます。
・集中して勉強に取り組める静かな学習スペースを整える
・十分な睡眠や栄養バランスの取れた食事など、規則正しい生活リズムを支える
・疲れがたまっているときは適度に休息を取り入れ、無理をさせすぎない
保護者様が心身の健康を支えることで、生徒様は安心して日々の学習に集中できるようになります。
③信頼できる「第三者」を頼り、親子の風通しを良くする
中高一貫校から高校受験を選ぶ生徒様は一定数います。しかし、身近に同じような経験をした人が少なく、進路について相談できる相手が限られることもあります。また、お互いを大切に思うからこそ、親子では進路の話が感情的になってしまうことも少なくありません。
そのようなときは、学校や塾の先生、家庭教師など、信頼できる第三者に相談することも大切です。
「心配をかけたくない」という思いから保護者様には話せない本音や不安も、斜めの関係(親でも友達でもない大人)である先生になら、素直に打ち明けられる生徒様は多いものです。特に中高一貫校の学習環境や高校受験に詳しい先生であれば、一人ひとりの状況に応じた学習計画や志望校選びについて客観的なアドバイスを受けられます。保護者様だけで悩みを抱え込まず、第三者の視点を取り入れることで、親子ともに安心して受験準備を進めやすくなるでしょう。
5. 東大家庭教師友の会が中高一貫校からの高校受験で選ばれる理由
中高一貫校から高校受験を目指す場合は、学校独自のカリキュラムや内部進学制度など、一般的な高校受験とは異なる事情があります。東大家庭教師友の会では、こうした中高一貫校ならではの課題を踏まえ、生徒様一人ひとりの状況に合わせたサポートを行っています。
①中高一貫校の内部事情に精通した教師が多数在籍
当会には、東大生をはじめとする難関大生の教師が多数在籍しており、その中には中高一貫校出身の教師も多くいます。
そのため、「ニュートレジャー」や「体系数学」といった中高一貫校独自の教科書や授業進度、定期テストの難易度、公立中学校との学習範囲の違いを踏まえた指導が可能です。つまずきやすいポイントを見極め、学校の授業をこなしながら、最短ルートで高校受験の得点力を身につけるオーダーメイドの学習プランをご提案します。
②勉強だけでなく進路や気持ちの面までサポート
当会では、学習指導だけでなく、生徒様が安心して悩みや不安を相談できる関係づくりも大切にしています。
中高一貫校で学んだ経験を持つ教師だからこそ、周囲が内部進学する中で外部受験を選ぶ不安や葛藤にも寄り添いながらサポートできます。勉強の質問はもちろん、進路への悩みや学習の進め方についても相談しやすく、生徒様が前向きな気持ちで高校受験に取り組めるよう支えます。
③教師常駐のオンライン自習室で学習習慣をサポート
当会では、指導のない日でも学習を継続しやすいよう、自宅から参加できるオンライン自習室を開講しています。
自習室には東大・難関大生の教師が常駐しているため、分からない問題があればその場で質問でき、疑問を早めに解消できます。
また、自宅にいながら他の生徒様と一緒に学習する環境があることで、適度な緊張感を持ちながら学習習慣を維持しやすくなります。授業の日だけでなく、自学自習まで継続してサポートすることで、高校受験まで計画的に学習を進められる環境を整えています。
6. 中高一貫校からの高校受験でよくある質問
中高一貫校からの高校受験について、保護者様からよくいただく質問にお答えします。
Q1. 中高一貫校から高校受験する生徒は実際にいますか?
A:はい、毎年一定数います。
授業の進度についていけない、学校の雰囲気や人間関係が合わない、自分に合った環境で学びたいなど、理由はさまざまです。決して珍しい選択ではなく、新しい環境で前向きな学校生活を送り、学習意欲を取り戻している生徒様も多くいます。
Q2. 中高一貫校からの高校受験は不利になりますか?
A:いいえ、必ずしも不利になるわけではありません。
中高一貫校ならではの注意点はありますが、学校の特徴に合わせて受験戦略を立てれば、十分に合格を目指せます。
詳しくは「2.中高一貫校から高校受験する4つのハードル 」をご覧ください。
Q3. 高校受験の準備はいつから始めるべきですか?
A:中学2年生の冬から中学3年生の春頃に始めるのがおすすめです。
中学校3年間の学習内容を復習し、中高一貫校とのカリキュラムの違いを補うためには、ある程度の準備期間が必要です。早めに取り組むことで、余裕を持って受験対策を進められます。
詳しくは「3.失敗しない高校受験スケジュールと志望校選び」をご覧ください。
Q4. 内申点が低くても合格できますか?
A:はい、十分に合格を目指せます。
私立高校の一般入試(オープン入試)や、当日の学力試験を重視する高校であれば、内申点の影響を抑えられる場合があります。内申点だけで諦めず、志望校選びや受験対策を工夫しましょう。
詳しくは「2-②公立中学とは異なる内申点(調査書)の仕組み」をご覧ください。
Q5. 学校にはいつ相談すればよいですか?
A:一般的には、中学3年生の9月頃を目安に相談するとよいでしょう。
学校ごとに内部進学や調査書の手続きの時期は異なるため、締め切りを確認したうえで、余裕を持って担任の先生へ相談することが大切です。
詳しくは「3-③学校への伝え方と調査書の依頼方法」をご覧ください。
Q6. 塾なし(独学)でも高校受験はできますか?
A:不可能ではありませんが、計画的に進めることが重要です。
中高一貫校は公立中学校と学習内容や進度が異なるため、独学では受験範囲の抜け漏れが生じることがあります。不安がある場合は、中高一貫校の事情に詳しい塾や家庭教師などを活用することも検討しましょう。
まとめ:中高一貫校からの高校受験は前向きな選択肢
中高一貫校をやめて高校受験を選ぶことは、決して失敗ではありません。生徒様が自分に合った環境で学び直し、前向きな高校生活を送るための選択肢の一つです。
大切なのは、一人で悩みを抱え込まず、早めに情報を集めて準備を始めることです。適切な受験戦略とサポートがあれば、中高一貫校からの高校受験でも十分に合格を目指せます。
東大家庭教師友の会では、中高一貫校のカリキュラムや高校受験に精通した教師が、生徒様一人ひとりの状況に合わせて学習面・進路面の両方をサポートしています。
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