1. 早稲田アカデミー(早稲アカ)のSSクラスとは?
①SSクラスの目的と他クラスとの違い
早稲田アカデミー(早稲アカ)では、生徒様の習熟度に適した学習環境をつくること、競争の中で生徒様の実力を育むことを目的として少人数クラスを数多く編成するクラス分け方式を採用しています。そして、その中でも最上位のクラス帯がSSクラスとなります。
すなわち、早稲アカのSSクラスは早稲アカでも特に優秀な生徒様に、難関中学の合格を見据えたハイレベルな指導を行うことを目的としています。
SSクラスと他クラス(SA/SB)との違いと共通点は次の通りです。
(1)違い:授業で扱う問題の難易度
SSクラスとSB、SAクラスでは授業で扱う問題の難易度が違います。
SSの授業では難関校、最難関校対策のために応用問題を、SB・SAの授業では中堅校対策のために基本問題を解くのが中心です。また、SSクラスでは難易度の高い問題を扱うため、授業スピードが必然的に早くなります。
(2)共通点:使用するテキストは四谷大塚の「予習シリーズ」
テキストは一律で「予習シリーズ」を使用しますが、授業で扱う問題、スピードが異なります。
SSクラスでは先ほど見たように「予習シリーズ」に掲載される問題の中で、より難しい応用問題を扱います。
②SSクラスに入るための偏差値の基準は?
早稲田アカデミー(早稲アカ)のSSクラスに入るためには、四谷大塚の組み分けテストでCコース以上の判定を取る必要があります。
その基準はおよそ偏差値56であるとされており、これは組み分けテストで約7割を得点できるレベルです。
また、Cコースも含めた各コースに判定されるための偏差値の基準は以下のようになっています。
・Sコース(偏差値63以上)
・Cコース(偏差値56〜63)
・Bコース(偏差値46〜56)
・Aコース(偏差値46以下)
ただし、注意点として、早稲アカのクラス編成基準は、校舎によって異なり、明確な基準はありません。
そのためSSクラスに入るための詳細な基準を知りたい場合、検討する早稲アカに確認するのが確実でしょう。
▼早稲アカのクラス分け対策の詳細については、以下ページも併せてご覧ください。
③「SS1」「SS2」など、校舎規模によるクラス分けの基準と違い
大規模な校舎では、SSクラスが複数あるところもあります。この場合、SSクラスは上から「SS1」「SS2」「SS3」…のように細分化されます。このうち、SS1クラスの偏差値基準は大規模校の場合はおおよそ62~63程度であるとされます。しかし、これも校舎ごとに差があり、明確な基準は存在しません。
大規模校に通うメリットとして、こうしたSSクラスを複数設置する校舎ほど競争原理が強く働き、レベルが高くなることがあります。
一方で、毎回の組み分けテストでの1点の価値が大きくなります。少しでも点数が下がると一気に危険領域に入り、そのままクラス落ちになることもあります。
ライバルとの競争を求めて大規模校に転校することを考えている場合は、生徒様の性格や移動時間など、様々な要素を多角的に見てから慎重な判断をすることをおすすめします。
④SSクラスの主な進学先と合格実績
早稲田アカデミー(早稲アカ)のSSクラスの生徒様は首都圏で中学受験をされている生徒様の中でも特にレベルが高く、必然的に「御三家」「新御三家」と並び称される名門校や筑駒といった難関校へ多数進学しています。
進学先と併せて合格した中学校の組み合わせとして、例えば開成や海城に進学する生徒様は本郷や栄東にも合格する傾向があります。
女子校の場合、雙葉に進学した生徒様が白百合や浦和明の星にも合格していた、というパターンもあります。
▼「御三家」と呼ばれる学校群の詳細については、以下ページも併せてご覧ください。
2.早稲田アカデミー(早稲アカ)のSSクラスを目指すうえでよくあるお悩み
ここからは早稲田アカデミー(早稲アカ)のSSクラスを目指すご家庭様によくあるお悩みと、その解決策をご紹介します。
①目的意識を持って勉強してくれない
SSクラスへのクラスアップについて、生徒様自身が目的意識を持てないというケースも多いのではないでしょうか。
もっと上のクラスに行きたい、という意識が低い生徒様はそもそも成績が伸びることの喜びを知らない可能性があります。逆に言えば、それさえ知ってしまえば「早くSSクラスに行きたい!」と思えるようになるでしょう。
この状態に持っていくためには成功体験を増やしていく必要があります。
まずは、漢字練習を毎日10分やるようにしたら漢字テストで満点を取れるようになった、というような小さなものからで大丈夫です。
勉強すれば成績が上がる、それは嬉しいことだと思えるようになることが何よりも大切です。楽しみながら学力を伸ばしていきましょう。
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②モチベーションが続かない
四谷大塚の組み分けテストで偏差値56を取ることはなかなか簡単なことではありません。そのため、なかなかクラスアップとはならず、途中でモチベーションが尽きてしまうこともあります。
そういった場合は、元々目指している第一志望校への憧れを思い出しましょう。まだ第一志望校が決まっていない、今の志望校にそこまで憧れがないといった場合は実際にその学校の文化祭に行ってみる、といった経験を通して生徒様の気持ちに火をつけてみましょう。
3.SSクラスへの昇級・維持のための具体的な勉強法
①まずは組み分けテスト対策!昇級のための教科ごとの勉強法
早稲田アカデミー(早稲アカ)の組分けテストは、四谷大塚が作成するテストです。そのため、「予習シリーズ」「演習問題集」など四谷大塚テキストの指定範囲から出題されます。
早稲アカに通うと早稲アカ作成のテキストやプリントも使用しますが、クラスアップが目的であれば、まずは四谷大塚テキストをしっかり勉強するのが得策です。
以下、教科ごとの勉強法を解説します。
(1)算数
組分けテストで正答率50%前後の問題を全問正解するようにしましょう。正答率50%前後の問題とは、「予習シリーズ」でいうと「基本問題」「練習問題」のレベルです。
応用問題である「実戦問題」レベルの問題も数問正解できればより良いですが、算数が苦手であれば、無理する必要はありません。得意教科でカバーできますし、まずは正答率50%前後の問題を確実に得点するのが大切です。
(2)国語
漢字では満点、知識問題で9割を取るようにしましょう。読解問題では7割程度、獲得できると安心です。
予習シリーズの「発展問題」をしっかり解くようにしましょう。
読解問題の勉強で大切なのは、間違えた問題をしっかりと見直すことです。
国語の予習シリーズの解説には、読解の仕方や設問を解く際のポイントなど細かく解説されています。
解説を精読しつつ、組分けテストで使える解法を身につけるようにしましょう。
(3)社会
「予習シリーズ」「演習問題集」など四谷大塚のテキストに準拠した問題が出題されます。
テキストの内容をしっかり覚えれば解ける問題が多いですが、その分点数の差がつきにくいので、9割は取れるようにしましょう。
(4)理科
社会と同じく「予習シリーズ」「演習問題集」をしっかり覚えれば、大きく点は落としません。たまに難問も出ますが、大切なのは基本問題で確実に得点することです。予習シリーズに出てくる内容は、必ず答えられるようにしましょう。
②SSクラスを維持するための学習習慣
SSクラスの基準である偏差値56付近を毎回の組み分けテストで安定してマークすることは難しく、維持するのは大変です。ここでは生徒様に行って欲しい学習習慣をまとめます。
(1)基礎をおろそかにしない
SSクラスの授業では、難関校対策として応用問題を主に扱います。これは基礎問題中心であったBコースまでとの大きな違いです。また、宿題も応用問題が中心になります。
そのため、基礎が理解できているかを自身で把握し、不足していると感じた場合の補強は自分で行わなくてはいけません。
一方で、SSクラスの維持のために、応用問題を完璧にする必要はありません。予習シリーズの「練習問題」レベルで、確実に点を取れるように勉強するのが大切です。そのため、応用問題で悩んだら基礎が分かっているか、自主的に確認するようにして下さい。
(2)ケアレスミスをしない
組分けテストの平均点とその前後10点の点数帯では、1点につき50位程度順位が変動すると言われています。
例えば、算数で1問ミスをすると8点もしくは10点のマイナスになるので、順位をおよそ500位も落としてしまうのです。よって、正答率の高い問題は確実に得点する必要があります。
つまり、ケアレスミスをなくしましょうということです。
ケアレスミスは問題演習の量を積むことによって減らすことが出来ますので、ケアレスミスが減らなくて悩んでいるご家庭様はまずは基本問題を解く量を増やしましょう。
組み分けテストの本番は、ケアレスミスは絶対しない、1点でも多く点を取るぞ、という気持ちで臨むことが大切です。
③保護者にできるサポート方法と注意点
ここからは保護者様にできるサポート方法をご紹介します。(1)は主に昇級、(2)と(3)は主に維持目線で記載しています。
(1)生徒様のミスの原因を分析する
先述の通り、基本問題でのケアレスミスは避けなければなりません。
ここでは、保護者様が特に注意を払うべき生徒様のケアレスミスの事例をご紹介します。
よくあるケアレスミスの内容としては、各教科以下の通りです。
【算数】
・計算ミス(繰り上がりと繰り下がりを間違える、筆算の位がズレている、など)
・問題用紙に計算した答えを、解答用紙に移す際の転記ミス
・分からない問題に時間をかけ過ぎていて、そもそも見直しの時間を作っていない
【国語】
・漢字のトメハネが出来てない
・抜き出し問題で本文そのままで抜き出さない (例えば本文にはない箇所に句読点をつけてしまう、平仮名をカタカナに書き換えてしまうなど)
・記述問題が文章になってない(例えば「しました」を「しした」とか、焦るあまり書いてしまう)
【社会・理科】
・用語の漢字を間違える、似たような用語を混同する
・資料の読み取りミス
・単位を付け忘れる、付けるべき単位を間違える(本来[m]単位で答えるべき問題で[cm]単位で答えてしまう、など)
・正誤問題で「正しくない」を選ぶべきなのに「正しい」を選んでしまう(逆も然り)
上記のケアレスミスは間違えた原因を意識しながら解くことを繰り返せば改善することが多いです。
特に算数は、簡単な問題から解いていくことを意識すれば見直しの時間を確保しつつ点数を安定させやすくなります。
完全にケアレスミスがなくならない場合でも、着実にその頻度は少なくなるはずです。
生徒様の多くは結果を見るだけで、なぜ間違えたのかまでは細かく確認しません。しかし、ミスの内容を確認し、対策しないとまた同じ原因で失点してしまいます。
そのため、ミスの内容把握と、改善方法の模索は保護者様も一緒に行って頂きたいです。
(2)宿題のフォローをする
SSクラスに入ると宿題の内容が応用問題中心になります。そのため、生徒様が宿題で苦戦した場合には、保護者様でフォローをしてあげて下さい。何が分からないかをヒアリングし、対策を一緒に考えたり、基礎に戻るアドバイスをしてあげましょう。
早稲アカの宿題は多いことで有名です。しかし、講師に頼めば宿題の難易度、量を調整してもらえる場合があります。それぞれの生徒様のペースがありますので、基礎演習を増やしたい、宿題を減らして1つの問題にじっくり向き合う時間を作りたい、などと思ったらぜひ相談してみて下さい。
(3)正答率の低い問題が解けなくても責めない
SSクラスを維持したいのであれば応用問題は解けて欲しい、という思いも出てくるでしょう。
しかし、組分けテストで正答率が数%の問題は間違えて当然の難問であり、今すぐ解ける必要性は低いです。
応用問題がその時できなくても、神経質にならないようにしましょう。
まずはSSクラスに残れる基準を目標にして組分けテストで点を取るのが大切です。
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4.もしもSSクラスから落ちてしまったら?
早稲田アカデミー(早稲アカ)は、組み分けテストでの1回だけの成績不振ではSSクラスからは落ちないようになっています。
ですが、成績不振の状況が続けばやはり他の塾同様にSSクラスからの降格を経験することになります。
ここでは、もしも生徒様がSSクラスから落ちてしまった場合の対応策をご紹介します。
①落ち着いて原因を分析する
まずはどの問題を間違えてしまったのかを分析しましょう。先述の通り、早稲アカのSSクラスは組み分けテストの成績不振が連続するとクラスが下がります。そのため、毎回繰り返し間違えている分野から取り組むと効率がよいです。
苦手な分野が見つかったらまずはその範囲の基本問題を落とさないように対策をしていきましょう。
先ほども書いたように、応用問題が今すぐ解ける必要はありません。まずは基礎がおろそかになっていないかを確認してください。
②再チャレンジは成長の機会だと捉える
苦手分野を克服したらいよいよ再チャレンジです。このとき大事なのは生徒様が再チャレンジを通して「自分は前より成長した」と思えるように日々の学習を行っていくことです。
中学入試の本番までの間、生徒様はSSクラス落ちに限らずたくさんの逆境を経験することがあります。それらを一つ一つ乗り越えられる生徒様が、試験本番で一番強い生徒様です。保護者様は、生徒様の努力を後押しすることに努めていきましょう。
まとめ:SSクラスはゴールではない!
志望校合格への通過点として捉えよう
本記事では早稲田アカデミー(早稲アカ)のSSクラスへの昇格・維持のポイントをお伝えしました。
しかし、SSクラスはゴールではありません。ゴールはあくまでその先、第一志望校への合格です。
早稲アカは生徒様の夢を叶えるためのカリキュラムを提供しています。
その夢が叶うその日まで、上手く早稲アカのカリキュラムを利用して走り抜いてください。ご健闘お祈りしております。
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