1. 【原因編】中学受験で成績が上がらない・伸びない5つの理由
①基礎を「わかったつもり」で応用問題に手を出している
塾の授業や解説動画を見て「理解した」と思っていても、宿題や模試、試験本番で「自力で解ける」わけではありません。学習した単元の基本問題を「何も見ずに正確に解く」ことができるでしょうか?
「難しい応用問題が解けないから偏差値が上がらない」のではなく、「確実に正解したい基本問題」で失点していることが、成績の伸びない原因となっている場合があります。
また、たとえ基本問題で正解していても公式や解法の意味を理解できていないと、他の問題で応用することができず、得点を重ねることができません。
「基礎をしっかりと理解し、定着しているか」をまずはよく確認することが必要です。
②SAPIXや日能研など大手塾の膨大なカリキュラム・宿題についていけない
「子どもが塾の宿題を消化しきれず、復習が追いつかない」という消化不良の悩みを抱え、実質的なパンク状態に陥っているご家庭様は少なくありません。
2026年の首都圏の私立・国立中学校の受験率は、18.06%で過去3番目の高さとなりました(首都圏模試センター推定)。この受験競争の激化に対応するため、大手進学塾のカリキュラムは高度化し、先取り学習で受験に備えるために、授業スピードも高速化しています。
さらに、小学6年生以降は通塾日数も増え、志望校別特訓なども加わります。そのため、日々こなさなければならないテキスト・プリントの量も大幅に増していきます
・すべての宿題や復習をこなそうとするあまり、睡眠時間が削られて体調を崩してしまう
・基礎を理解できないまま進んでしまい、中途半端になっている
・ただ次々こなしているだけになり、間違えた箇所の復習や苦手の克服ができていない
など、悪循環に陥っている可能性があります。
③模試の結果に一喜一憂し「正しい復習」ができていない
成績が伸び悩む生徒様の多くは、模試が返却されても間違えた問題の「解き直し」をしていなかったり、解答の赤字をノートに書き写しただけで「復習したつもり」になっていたりする傾向があります。
模試の本当の価値は「現在の偏差値に一喜一憂すること」ではなく、「今何に躓いているかを発見すること」です。
模試の直後に自分のミスの原因と向き合い、次に類似問題が出たときに「自力で解ける状態」まで復習する生徒様と、解きっぱなしで放置してしまう生徒様とでは、数ヶ月後の学力の伸びに差がついてしまいます。
④問題の取捨選択を見極められていない
私立中学校の受験では、ほとんどの学校で満点を取る必要はなく、実際の合格最低点は「5〜6割ほど」に設定されています。つまり、全問正解できなくても合格は十分に可能です。
合格点をクリアするためには、全ての問題を解こうとするのではなく、
・基本問題
・生徒様の得意分野や、得意な傾向の問題
これらを確実に正解した上で、
・正答率の低い応用問題
・解くのに時間がかかる問題
で、さらに得点を重ねることで、周囲と差をつけることができます。
それにもかかわらず、偏差値が上がらず悩んでいる生徒様は、模試や過去問演習において「解けない難問や普段から苦手と感じている問題」に10分以上時間をかけてしまい、「本来なら解ける基本・標準問題に手が回らない」という時間配分ミスをしているケースがあります。
「捨てるべき難問」と「確実に取るべき基本問題」の見極めは、スランプ期の生徒様にとって、伸び悩みの原因の1つになっています。
⑤プレッシャーや周囲との比較で精神的に限界を迎えている
生徒様は口に出さずとも「塾の友達より点数や偏差値が低い…」「このままでは受験に失敗するのでは…」など、大人が想像する以上のプレッシャーと戦っています。
また、脳科学や教育心理学の研究では「過度なプレッシャーやストレスは脳に悪影響を与える」(※参考:(「ストレスと脳」/東邦大学)ことが指摘されています。たとえば、「次のテストでクラスが落ちたらどうするの」といった不安を煽る声かけや強いプレッシャーは、子どもの脳を過剰に緊張させ、本来の力を発揮できなくしてしまうのです。
家や塾でプレッシャーに晒されている生徒様ほど、試験で頭が真っ白になってしまったり、普段なら絶対にしないようなケアレスミスを連発してしまったり、最悪の場合、プレッシャーのあまり普段のテストなどでカンニングをしてしまい、点数が取れているように偽ってしまうケースもあります。
2. 【対策編】中学受験の偏差値を上げる効果的な5つの方法
①塾のテキストを「今やるべき課題」と著しく「後回しにする課題」に絞り込む
大量の課題に追われて「量をこなす」だけで精一杯になり、消化不良になっている生徒様は、「どれをやって、どれを後回しにする(もしくはやらない)か」を見極める必要があります。
「全部やる」のではなく、生徒様の塾のクラスや志望校に合わせて「今やるべき問題」を絞り込み、それを何度も繰り返して定着させましょう。
例えば、偏差値50〜50以下の生徒様にとって、難易度の高い発展問題・応用問題は今やるべき課題ではありません。なぜなら、偏差値50未満ということは、正答率の高い問題を解けていない可能性があるからです。
応用問題に取り組む前に、まずは安定して正解したい基本・標準問題を確実に正解できるかを見直してみてください。
また、偏差値50〜55くらいで伸び悩んでいる生徒様の場合は、得意分野や得意な問題形式など、周囲と差をつける「得点源」を作りましょう。失点している苦手な箇所を特定し、集中して克服することは伸び悩みの打破に繋がります。
生徒様や保護者様の判断で取捨選択するのが不安な場合は、家庭教師や塾など受験のプロに相談し、「現在の偏差値から見て、今絶対に落とせない課題はどれか」をマークしてもらうと良いでしょう。
課題を取捨選択することで生徒様の負担は減り、1問への集中度と定着率が劇的に上がりやすくなります。
②小さな「できた」を積み重ねて、失った自信を取り戻す
心理学者アルバート・バンデューラが提唱した概念(※参考:自己効力感に関する研究の展望と今後の課題/九州大学)で、自己効力感(「自分ならできる」と信じる力)を高める最も強力な方法は「小さな成功体験・達成経験の積み重ね」と言われています。
成績が上がらない時期の生徒様は、「自分はダメなんだ」と自信を喪失していることがあります。この状態のまま難易度の高いテキストに挑んでも、解けない現実を再認識させるだけで、生徒様は劣等感をさらに強めてしまいます。
そこで、スランプに陥った生徒様に「最初にまず得意教科から始める」「最初の10分間は、あえて1学年下(5年生前半など)の課題や、確実に点が取れる基礎教材を解いてもらう」などのアプローチが有効な場合があります。
「全問正解できた!」という達成感を味わい自信にすることで、その後のメインの学習に対しても前向きに取り組めるようになるケースは非常に多くあります。
生徒様の気持ちが前向きになってきたら、
・難易度をあげる
・解く問題数を増やす
・苦手分野にチャレンジする
など、少しずつ成功体験のレベルをあげながら、自信を取り戻していくと良いでしょう。
③「成績が伸びる子」はやっている!綺麗に書くより「間違い直しノート」を作る
テストや模試で間違えた問題に対して、「なぜ間違えたか」を分析せずに、赤ペンで解答を写すだけではまた同じ間違いを繰り返してしまう恐れがあります。自分専用の「間違い直しノート」にまとめると、今後の復習を効率よく進め、知識をより定着させることができるでしょう。
◆「間違い直しノート」作成で期待できる効果
・間違えた問題だけをまとめて「ミスの多い単元・苦手な問題パターン」を可視化できる
・復習するべき箇所の優先順位をつけられる
◆「間違い直しノート」作成のポイント
・間違えた問題を書き写すのに時間がかかる場合は、コピーして貼って時間短縮
・カラフルな装飾に時間をかけず、黒と赤の2色(多くて3色)程度でシンプルに作る
・今回間違えた理由と、次回同様の問題がでた時の解き方ポイントを自分の言葉で書く
ノートを作る「作業」が目的にならないように注意しましょう。慣れてきたら素早くまとめられるようになるため、早いうちから習慣にしておくのがおすすめです。
自分の「ミスの癖」を自分で自覚する「間違い直しノート」は、「自分だけの最終確認問題集」として、模試直前の最後の見直しなどにも活用できます。中学受験を突破するための強力な武器となるでしょう。
④「成績がた落ち・伸び悩み」の時期にこそ有効な保護者様のサポート
スランプを早期に脱出しているご家庭様には、ある共通点があります。それは、保護者様がご自身の役割を以下の3つに割り切っているということです。
・スケジュール管理
・塾の大量のプリントの整理
・生徒様の体調管理(食事・睡眠等)
保護者様が勉強を教えようとすると、受験の時期が近づく焦りもあり、「どうしても感情的になって空気が悪くなったり喧嘩っぽくなったりしてしまう」というお悩みを抱える保護者様は非常に多くいらっしゃいます。
そのため、勉強内容の具体的な指導は塾や家庭教師などの「外部の第三者」に任せることも有効な解決策です。
また、過度な詰め込みやプレッシャー、成績の悪化などにより「もう勉強したくない」と無気力になってしまう「燃え尽き症候群(バーンアウト)」を引き起こしてしまっては元も子もありません。
生徒様にとって「成績が伸び悩んでいる時でも安心できる家庭環境」を作るため、以下のことを意識してサポートしてあげてください。
・偏差値や成績ではなく、努力や小さな変化を褒めてモチベーションを上げる
・うまくいっていない時も、保護者様はいつも味方だと伝える
・ストレスのサインを見逃さず、リフレッシュを提案するなどメンタルサポートをする
▼こちらの記事も併せてご覧ください。
⑤中学受験の「伴走者(サポーター)」と共にスランプを突破する
近年の中学受験では、集団塾のカリキュラムが高度化していることもあり、塾の授業をサポートするための個別指導や家庭教師の重要性が高まっています。
実際、東大家庭教師友の会を利用されている中学受験生の8割前後は、塾に通いながら家庭教師を併用されています。
膨大な集団塾のカリキュラムを、生徒様一人ひとりに合わせて最適化し、成績アップや志望校対策を行うため、多くの保護者様が併用を選択しています。 小学校高学年は思春期でもあり、保護者様の言うことには反発しやすい生徒様も多いかもしれません。
数年前に同じように成績の伸び悩みを克服して憧れの学校に合格した「少し年上の先輩(学生家庭教師)」は、単なる学習指導だけでなく「よき理解者・メンター」となります。
生徒様の学習面の伴走は第三者に担ってもらうことで、保護者様は生徒様の体調管理などに専念することができます。
▼こちらの記事も併せてご覧ください。
3. 6年生から成績・偏差値を上げるための重要ポイント
不安・焦りは逆効果!ミスを減らす&基礎をおさえて安定して解ける問題を増やす
6年生で成績が上がらないからといって、焦って新しい応用問題集や他塾の教材に手を出すのは、おすすめできません。模試や過去問の基本問題で失点を防ぎ、ケアレスミスをできる限りゼロにすることに力を注ぎましょう。
中学受験の合否を分ける大きな要因は、誰も解けないような難問の正答率ではなく、「落としてはいけない基本問題でケアレスミスをしていないか」です。なぜなら、各教科の基本・標準問題は、入試問題全体において非常に大きな配点比率を占めているからです。
最初の計算ミスや問題文の読み飛ばしによる「わずかな失点」のせいで合格ラインに一歩届かなかった、というケースは決して珍しくありません。
6年生秋以降は志望校の出題傾向に特化した演習を積み重ねる
6年生の秋以降は、志望校の過去問演習が本格化しますが、学校ごとに出題の「癖」が異なります。過去問を見て、出題されやすい単元や選択式の問題と記述式の問題の比率など、志望校の出題傾向を分析して演習を重ねておくことで、本番でも落ち着いて解答することができます。
傾向がわかれば、日々の学習の優先順位を見直すことができますし、「過去問でよく出るけれどここはいつも苦手だな」という単元があれば、早めに対策を始めることもできます。志望校の出題傾向に特化した対策を積み重ねることで、ここからの逆転は十分に可能です。
▼こちらの記事も併せてご覧ください。
「中学受験の過去問はいつから始める?最適なタイミングと効果的な活用法」
「中学受験の過去問のやり方は?正しい使い方で点数アップを狙おう!」
4. 中学受験の成績・偏差値アップに関するよくある質問
Q. 成績が上がらない場合、転塾や家庭教師の併用を考えるタイミングは?
A. 中学受験において、現在の塾から別の集団塾への転塾は、新小学6年生(小学5年生の2月)のスタート前までに検討すると良いでしょう。
多くの中学受験塾では、5年生の終わりまでに受験に必要な重要単元の学習や基礎固めを終えて、6年生からは「演習量の訓練・志望校別特訓・過去問対策」へと移行します。
受験対策をする学校の偏差値帯や出題傾向は、塾ごとに異なるので「生徒様の志望校にあった演習ではない・レベル感が合わない」などの場合は、志望校にあった演習をする集団塾・個別塾に乗り換えると効果を感じられる場合はあります。
しかし、成績が上がらない原因が「基礎がまだ理解できていない」という場合は、6年生からの転塾はあまり効果的とは言えません。多くの集団塾では基礎固めではなく演習に取り組む時期だからです。
もし転塾をするなら、集団塾ではなく、基礎固めから生徒様の課題に合わせて伴走してくれる個別指導塾を選ぶか、転塾ではなく現在の塾を継続したまま、個別指導や家庭教師を併用するという選択肢もあります。
どちらにしても「転塾」という大きな環境の変化は、生徒様の心身に負担がかかるため、6年生になる前に早めに検討することがおすすめです。
Q. 成果が出るまでにはどのくらいの期間がかかりますか?
A. 学習時間や取り組み方による差はありますが、勉強法を劇的に改善しても、テストの「偏差値」として表れるまでには、最低でも2〜3ヶ月のタイムラグがあります。
なぜなら、大手塾のマンスリーテストや公開模試は、1〜2ヶ月前に学んだ内容からも広く出題されるからです。さらに、新しい勉強法が模試の出題範囲とかみ合うだけでなく、生徒様の中に定着した知識となって点数に結びつくまでには、どうしても数ヶ月の時間がかかります。
知識や勉強法の定着には時間が必要だと捉え、対策を始めてすぐに成績や偏差値が上がらなくても、生徒様を責めずに見守りましょう。ノートの書き方や計算ミスの減少など、今の生徒様が改善・成長できた部分を褒めてあげてください。
Q. 算数だけ極端に成績が伸びないのですが、苦手対策にはどう取り組めばいいのでしょうか?
A. 苦手が深刻化している原因の多くは、現在習っている内容ではなく、過去に習った「その分野の土台(基礎)」が抜けていることにあります。どの教科も過去の基礎の上に新しい単元が積み重なっていくため、躓いた箇所を放置したままでは成績アップは望めません。
苦手分野を克服するためには「どこで躓き始めたのか」の原点までさかのぼり、ピンポイントで「理解できていない基礎」を克服することが必要です。
しかし、スピードの早い集団塾に通いながら、生徒様が自力で過去の躓きを特定し、遡って勉強し直すのは時間的にも技術的にも容易ではありません。集団塾の他に、苦手克服に取り組む専用として個別指導塾や家庭教師を併用することで「どの学年のどの基礎まで戻れば良いか」を受験のプロに見抜いてもらうことも有効な方法です。
5. まとめ:成績が上がらない時こそ、課題と向き合うステップアップのチャンス
中学受験の学習において、成績や偏差値が上がらない時期は生徒様にとっても保護者様にとっても、非常に苦しいものです。しかし、それは生徒様の努力が足りないわけではなく、勉強のやり方や課題の量などに問題があるサインであり、課題と向き合うステップアップのチャンスです。
成績が伸びない原因を正確に探し、適切な対策を講じることで、ここからの逆転合格は十分に目指せます。もし「頑張っているのに、なぜ偏差値が上がらないのかわからない」「今の成績では受験に間に合わない」など、中学受験のことでお困りの際は、東大家庭教師友の会にお気軽にご相談ください。
体験授業を申し込む
ご相談からでもOK!
中学受験の指導が可能な家庭教師
上記は在籍教師の一例です。他にも様々な経歴の教師が在籍しています。ご希望の条件の教師が在籍しているかは無料でお探しできますので、まずはお気軽にお問合せください。
合格実績
当会はこれまで、多くの受験生の皆様をサポートしてきました。当会で指導をさせていただいた生徒様の代表的な合格実績をご紹介します。
中学受験の合格実績
■東京都
御三家(麻布・桜蔭・女子学院他) / 新御三家(海城・駒東・鷗友学園他) / 渋渋 / 慶應中等部 / 広尾学園 / 都立小石川 など
■神奈川県
浅野 / 横浜共立 / 慶應普通部 / 洗足学園 / 鎌倉学園 / 逗子開成 / 山手学院 / 中央大学附属横浜 など
■千葉県
渋幕 / 市川 / 東邦大付属東邦 / 昭和学院秀英 / 芝浦工業大柏 / 専修大松戸 など
■埼玉県
栄東 / 開智 / 大宮開成 / 開智所沢 / 淑徳与野 / 浦和明の星女子 など
■その他地域
海陽 / 洛南高校附属 / 東大寺学園 / 西大和学園 / 大阪星光学院 / 同志社女子 / ラ・サール など
東大家庭教師友の会の料金
料金システム
当会では、「入会金」「指導料」「交通費」「学習サポート費」以外のご料金は、一切ご請求しておりません。指導キャンセル料や教師交代費、解約金等は一切発生いたしませんので、ご安心ください。
ご入会時
体験授業料0円
ご入会金 22,000
体験授業は1ご家庭様につき1人のみ無料でご受講いただけます。2人以上受ける場合、1人につき2,420円(税込)の体験授業料が発生します。
月々のお支払い
交通費は教師が所持する定期区間を除きます。
口座振替でお支払いの場合、手数料385円(税込)が発生します。
東大家庭教師友の会「7つの0円」
学年別のコース料金
東大家庭教師友の会の特徴
東大家庭教師友の会の4つの特徴
生徒様に選ばれ続けて26年!“累計指導実績2万名”
生徒様の憧れとなる教師のご紹介と、安心・充実のサポート体制で、生徒様の目標達成に貢献します。
中学受験対策、大学受験対策に選ばれる理由を動画で紹介
生徒様の声
ご利用の流れ
STEP 1
STEP 2
STEP 3
STEP 4
お電話(平日11:00 - 19:30)
150分無料体験授業 受付中
お気軽にご相談ください
あわせて読みたい|【教務チーム監修】中学受験のいろはシリーズ











