1. 子どもが「中学受験をやめたい」と言ったら?子どもの本音とSOSサイン
これまで必死に頑張ってきた生徒様が「やめたい」と漏らす時、それは決して甘えや一時的な感情ではありません。その胸の奥には、大人には想像もつかないほどの深い葛藤が隠されています。 まずは、その言葉の裏側にある「本当の気持ち」を紐解いていきましょう。
なぜ「やめたい」のか?子どもが口にできない3つの本音
1. 自由時間がない:習い事や遊びなど好きなことをする時間が無く、大きなストレスを感じている
2. 努力が報われない:頑張っているのに成績が伸び悩み、自信と学習意欲を失っている
3. 家庭内で孤独感を抱いている:家庭では受験の話ばかりで、家が安らげる場所ではなくなっている
2025年の「中学受験に関する調査(SPRIX)」によると、「中学受験のために我慢したこと」という問いに対し、受験生の75.7%が「友達との遊び」、「ゲーム(68.0%)」、「YouTube(61.2%)」と回答しています。さらに約半数が受験勉強のために、それまで継続していた習い事を辞めたという結果も出ています。
また「中学受験にまつわる一番つらかったこと」は、「勉強でストレスを感じることが増えたこと(67.0%)」と、「志望校のレベルに届かないことへのプレッシャー(50.5%)」が半数を超えており、受験勉強のストレスやプレッシャーを抱えている子どもが多いことがわかります。
そして家族間では、成績や受験関連の話題が多くなり、子どもは不安な気持ちを打ち明けることができず、家庭内で孤独感を抱いてしまうこともあります。
このように、多くの子どもが受験期に大きなストレスを抱えており、「中学受験をやめたい」のは個人のわがままではなく、「娯楽の制限」や「習い事の断念」などの問題が背景にあると言えるでしょう。
学年別(4・5・6年)に見る「やめたい」の深刻度
今まで受験勉強に取り組んできた生徒様が「やめたい」と口にする時の深刻度は、学年によって異なります。
| 4年生 | まだ「受験」の体制に慣れていないため、遊びたい気持ちとの葛藤や、塾の学習速度・リズムに馴染めないことが要因となりやすい。慣れてくると解消することも多い。 |
| 5年生 | 学習内容の高度化(小5の壁)により、努力しても成果が感じられず悩みやすい時期。徐々に心理的な負荷も高まり、成績の伸び悩みやモチベーションをどうケアするかが重要。 |
| 6年生 | 入試直前のプレッシャーが強くなる時期。撤退のピークは「小6の夏(35%)」に集中しており(※1)、学習内容の高度化に心が追いつかなくなるケースが多い。 この時期に「やめたい」気持ちや発言が急に高まる場合は、子どもの心の限界が近い証拠。煮詰まっている時は、一度勉強から距離を置いて、遊びやリフレッシュする時間を取り入れるのも有効。改めて親子で話し合い、「何のために受験をするのか」「なぜこの志望校へ行きたいのか」など、勉強の目的や将来について立ち戻るのもよい。 |
(※1)中学受験をやめた保護者100名へのアンケート調査/塾選ジャーナル
「親からのプレッシャー」という壁
これまで保護者様が中学受験に向けて、子どものために熱量と愛情を注いできた日々は、並大抵の努力ではなかったはずです。しかし、2026年現在の激化する中学受験環境は、大人の想像を遥かに超える過酷なものになっています。
特に12歳という年齢は、子どもから大人へと成長する、一生で最も多感な時期です。この不安定な成長段階にある子どもにとって、受験は時に受け止めきれないほど大きな重圧になってしまう場合があります。
そして子どもは保護者様の表情や家庭の空気を、驚くほど繊細に感じ取っています。
親心ゆえの「この子の将来のために」という熱心なサポートが、「合格しなければ認められない」という無言のプレッシャーに変換されてしまっているケースも少なくありません。
「頑張った自分」だけでなく「うまくいかない自分」も否定せず認められる自己肯定感の土台は、受験に合格すること以上に、一生物の大きな財産となります。保護者様が生徒様の成長を信じて見守ることが、結果として、持てる力を存分に発揮できるメンタルを育てることにもつながります。
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2. 後悔しないための「撤退」と「継続」の判断基準|やめた方がいいケースの特徴
【チェックリスト】子どもの心身の不調や親子関係悪化の予兆に注意
・頭痛や腹痛など、原因のはっきりしない不調が頻繁にある
・寝付けない、夜中に起きるなどの睡眠障害
・食欲不振や異常な過食
・爪を噛む、髪を抜くなどの自傷行為
もし生徒様にこのような症状がある場合は、心身ともに限界だというSOSサインである可能性があります。「がんばれば乗り越えられる」というような根性論で解決できる状態ではなく、一度立ち止まり、心身の健康の回復を最優先する必要があると言えるでしょう。
学力が伸び悩む「小5の壁」は撤退のタイミング?
小学5年生になると、算数で比や割合・速さが登場し、丸暗記が通用しなくなる「小5の壁」が立ちはだかります。理科や社会でも、単なる暗記では解けない複雑な問題が増えていきます。
それに加えて塾の課題量も増し、懸命に頑張っているのについていけなくなり、気持ちが折れてしまいやすい時期でもあります。
この時期に勉強への意欲や自信を失い、精神的に追い詰められてしまうと、生徒様は勉強そのものを嫌いになってしまう危険性があります。それを防ぐためにも、このまま本当に中学受験を継続するのかどうか、親子で話し合うことも選択肢の1つです。
塾についていけない場合は「環境のリセット」も選択肢の1つ
塾の速度についていけず、授業内容を消化できない状態や、宿題に追われて復習に手が回らない状態が慢性的になってしまっている場合は、塾が生徒様に合っていない可能性もあります。そういった生徒様には、「環境のリセット」が有効なケースがあります。
たとえば、転塾を検討したり個別指導か家庭教師に切り替えたり、または併用するなどの選択肢があります。
実際に、中学受験を目指して塾に通っていた子どもが「成績の伸び悩み」や「塾とのミスマッチ」などの理由から、41.2%が「転塾」を経験しているという調査結果(転塾に関する実態調査/ツナガル中学受験)もあり、学習環境を変えることは珍しいことではありません。
3. 【解決策】「全撤退」だけが選択肢じゃない「第3の選択肢」
「中学受験をやめたい」と悩んだ際、選択肢は「今の内容で受験勉強を継続するか、完全に辞めるか」だけではありません。
志望校ランクを下げ、子どもに合った目標を再設定する
中学受験自体をやめるのではなく「志望校のランクを下げて受験する」という選択肢もあります。
模試の結果や点数、偏差値に翻弄される日々から一度離れ、志望校のランクにこだわらず、生徒様の性格や興味に合った「本当に行きたい学校」に目標を再設定することで、勉強のモチベーションを持ち直せるケースもあります。
難関校受験への重圧から解放されることで、本来の力を発揮できる生徒様もいるでしょう。
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集団塾から「個別指導・家庭教師」への転換で劇的に変わるケース
大手の集団塾で、周囲にライバルがたくさんいる環境の方が力を伸ばせる子どももいれば、集団授業が合わずなかなか学習効果を上げにくい子どももいます。
その場合には、先述したように個別指導や家庭教師に切り替える、または併用することも方法の1つです。
個別指導や家庭教師では一人ひとりのペースや苦手な単元、志望校に合わせた「オーダーメイドの授業」が受けられるので、集団塾で努力しているのに成績が伸び悩んでいる・合わないと感じている生徒様は、一度検討してみるのも良いでしょう。
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憧れの先輩(メンター)が子どもの「閉塞感」を打破する理由
東大家庭教師友の会に在籍する現役大学生たちは、自らも中学受験を乗り越えてきた経験があります。
親でも塾の先生でもない存在が、「メンター(伴走者)」として、また受験を乗り越えた「憧れの先輩」として、勉強のコツを教えるだけでなく、生徒様に寄り添い精神的な支えとなることができます。
生徒様が抱える受験の過酷さや閉塞感を受け止めながら、受験の先にある学校生活の楽しさ、勉強の本来の面白さを共有することで、生徒様のモチベーションを支え、目標に向かって全力で伴走します。
4. 中学受験をやめても学力は「一生の資産」になる
「やめてよかった」と思えるリスタートの切り方
2026年の「中学受験をやめた保護者100名へのアンケート調査/塾選ジャーナル」によると、実際に中学受験をやめた家庭の94%が「やめてよかった」と回答しています。
勇気を出して中学受験を撤退したことにより、親子の関係が良好になったり、子ども自身が主体的に「次の目標(高校受験など)」を見つけられるようになったりするなど、結果的に良い方向へと進んでいく人も多いことがわかります。
しかし、「ただなんとなく嫌になった」「塾に通うことや大量の宿題が面倒になった」などの理由から安易にやめてしまうと、「あの時諦めないで、チャレンジすれば良かった…」と後悔するケースもあります。「本当はどうしたいのか」を親子で冷静に話し合うことが大切です。
中学受験で培った基礎力は、高校受験・大学受験で活きる
たとえ途中で中学受験をやめたからといって、これまでに積み重ねてきた生徒様と保護者様の努力が無駄になってしまうということはありません。
中学受験は競争率や難易度が高く、中学受験での偏差値50は、一般的な高校受験の偏差値に換算すると、60~65程度に相当すると言われています。
なぜなら、中学受験のために勉強に取り組んできた小学生の多くが、専門的な受験対策を行ってきた学力上位層だからです。
中学受験という厳しい世界で生徒様が懸命に培った「論理的思考力」や「圧倒的な知識量」は、公立中学進学後の強力な貯金(学力資産)となります。
5. 親子の絆を守るために:保護者様のメンタルケアと心得
感情的にならない適切な声掛けの方法
2025年の「中学受験の葛藤に関する調査/ネオマーケティング」によると、保護者の約半数の49.3%が「受験をやめたい」と感じた経験があると答えています。
さらに男女別に見ると、「やめたい」と感じた父親は39.6%という結果に対し、母親は66.7%と上回り、子どもの学習・精神面のサポートを母親が主体的に担っており、受験負担をより強く感じていると推察できます。
多くの保護者様は、常にそのような負担を感じながらも生徒様を励まし、親子で中学受験という険しい試練に立ち向かっています。それは精神的・身体的にも負担が大きく、決して容易なことではありません。
だからこそ、模試の判定や受験撤退か継続かなどを親子で話し合う時に、生徒様を大切に思うあまり、感情的になってしまうことがあるかもしれません。
しかし、子どもにとっての最大のサポートは、「いつもの保護者様のままでいてくれること」なのです。
もし感情的になりそうな時には、「この子の人生は、受験の結果だけで決まるわけではない」ということを心の片隅に置いておくと、少し冷静になって話を聞いてあげられるかもしれません。
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今までかけた時間とお金は無駄にならない
受験勉強の継続か撤退かで悩んだ時、「今辞めたら、これまでの努力が水の泡になる」という不安は、誰しもの頭によぎることではないでしょうか。
しかし、中学受験を目指す過程で子どもが努力して得たものは、目に見える「合格」という形ではなくても、生徒様の学力の基礎となり、将来の財産として一生残っていくものです。
保護者様の孤独を解消する「第3の相談先」の重要性
中学受験の継続や撤退で悩んだ時には、ご家庭様だけで悩まず、塾の講師や家庭教師などにも相談することをおすすめします。客観的な視点を持つ「第三者の声」を取り入れることで、より冷静な判断が可能になります。
6. まとめ:立ち止まることは、最適な方向転換のためのステップ|「新たな可能性」に変えるために
中学受験が原因で、心身ともに疲弊し家族関係が悪化してしまっては、元も子もありません。
中学受験は、生徒様の長い人生の通過点の1つです。立ち止まることや、環境を変えることは、幸せな未来のために「最適な方向転換」を、親子で真剣に模索している証です。
そしてこの葛藤さえも、将来生徒様が困難にぶつかった時の糧となるでしょう。
「あの時、親子でしっかり悩んで決断した」という経験は、中学受験以上に価値のある人生のプロセスとなるはずです。
「中学受験をやめるか、継続するか、それとも違う方法を探すか…」とお悩みの時には、ぜひ東大家庭教師友の会にお気軽にご相談ください。「相談してよかった」と感じていただけるよう、全力でサポートいたします。
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中学受験の指導が可能な家庭教師
上記は在籍教師の一例です。他にも様々な経歴の教師が在籍しています。ご希望の条件の教師が在籍しているかは無料でお探しできますので、まずはお気軽にお問合せください。
合格実績
当会はこれまで、多くの受験生の皆様をサポートしてきました。当会で指導をさせていただいた生徒様の代表的な合格実績をご紹介します。
中学受験の合格実績
■東京都
御三家(麻布・桜蔭・女子学院他) / 新御三家(海城・駒東・鷗友学園他) / 渋渋 / 慶應中等部 / 広尾学園 / 都立小石川 など
■神奈川県
浅野 / 横浜共立 / 慶應普通部 / 洗足学園 / 鎌倉学園 / 逗子開成 / 山手学院 / 中央大学附属横浜 など
■千葉県
渋幕 / 市川 / 東邦大付属東邦 / 昭和学院秀英 / 芝浦工業大柏 / 専修大松戸 など
■埼玉県
栄東 / 開智 / 大宮開成 / 開智所沢 / 淑徳与野 / 浦和明の星女子 など
■その他地域
海陽 / 洛南高校附属 / 東大寺学園 / 西大和学園 / 大阪星光学院 / 同志社女子 / ラ・サール など
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