こんなお悩みはございませんか?
「どのように英語を勉強すれば、成績が上がるのかわからず、苦手意識があるようだ」
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英語は基礎を積み重ねれば点数が安定する重要な科目である一方、暗記事項が多くできるようになるまでに時間がかかり、苦手意識や嫌悪感を抱えている方が多いのではないでしょうか。
この記事では英語の成績をあげるための、効果的な勉強方法・学習計画の立て方とともに、英語の勉強をサポートするために家庭内ではどのように子どもに声かけ・対応をするのが効果的なのかをご紹介します。
実際に、私は以下に紹介する方法で、塾に行くことなく、定期テストで英語学年一位、模試で学年一位、偏差値75を取ることができました。
中学生の生徒様の英語の勉強が心配なご家庭様は、是非参考にしてください!
目次
・①英語特有の概念が理解しづらい
・②4技能を身につけることが難しい
・③暗記事項が多く、できるようになるまで時間がかかる
・④文法問題や長文読解は、感で解いてしまいがちである
2. 中学英語のおすすめ勉強法
・①単語
・②文法
・③和訳/英訳
・④英作文
・⑤長文読解
・⑥スピーキング
・⑦リスニング
・⑧テストの対策
・⑨テストの復習
3. 保護者はどのように子どもの英語の勉強・成績状況を把握すればよいか
・①親子で円滑なコミュニケーションを
・②英語のテスト結果の受け止め方
4. 保護者にできる中学英語の勉強サポート方法
・①生徒様のペースにあわせ、適宜助言をする
・②英語を勉強する環境を整備する
・③英語に触れ合う経験をすすめる
5. 中学英語の重要性:中学英語ができるとどんないいことがあるか
・①受験や高校英語でのアドバンテージに
・②外国の価値を知ることで、自らの価値を相対化できる
・③将来のキャリアの幅が広がる
まとめ
1. 中学英語ができない・わからない・嫌い・苦手になってしまう原因とは
英語の成績を上げるためには、まず勉強法の重要性を認識することが不可欠です。
中学英語ができない・わからない・嫌い・苦手になってしまう原因について詳しく解説します。
①英語特有の概念が理解しづらい
小学校では、英語に慣れ親しむ学習が主でした。
しかし、中学校からは本格的に文法や単語、長文読解が始まります。
主語・述語などの語順、現在完了などの時制、三単現、単複の使い分けなど日本語にはない英語特有の文法や表現、概念が登場することが、混乱してしまう要因の一つとなります。
②4技能を身につけることが難しい
英語は、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4つの技能があり、単なる暗記ではなく実践的な能力が求められます。
そのため、他の科目と比べて学習の比重が大きく、苦手意識を持ちやすい傾向があります。
③暗記事項が多く、できるようになるまで時間がかかる
英語は、まず単語や文法をある程度身につけないと、4技能を向上させることはできません。
しかし、中学では英単語は約1200語、文法も多く覚えなければならないことがあります。
さらに、熟語やセットになる前置詞なども覚える必要があります。
実践的な問題に取り組むために必要となる基礎的な暗記事項が多いため、他の科目と比べて成績が上がるまでに時間がかかりやすいのです。
④文法問題や長文読解は、感で解いてしまいがちである
文法問題を「なんとなくこれっぽい」という理由で選んでいませんか?
また、長文読解では、細かい文法事項や単語、和訳を確認せずに、感覚でおおざっぱに内容をつかむだけの通読をしていませんか?
感覚のみで解答していては、応用力が身につきません。
一単語一単語を説明できるような精読を行う必要があります。
英語も言語ですので、感覚や慣れはもちろん必要ですが、理論に基づいた「論理的思考力」を磨くことが大切です。
2. 中学英語のおすすめ勉強法
では、どのように中学英語を勉強すればいいのでしょうか。
まず単語、文法、和訳・英訳、英作文、長文読解、スピーキング、リスニングの7つの分野それぞれのおすすめ勉強法を紹介した後、テストの対策、テストの復習についても具体的に紹介します。
英語は、数学と並び中学で一番重要な科目といっても過言ではなく、何よりも言語であるため成績をとるためには、総合力が必要です。
必ず毎日触れるようにしましょう。
①単語
(1)単語の覚え方
単語は市販の単語帳を買いましょう。まずは音声を聞きながら単語帳を見て、意味やスペル、発音を確認しましょう。
その後、音読をしながら書き、単語帳を何周もして覚えていきます。
一度にすべてを覚えようとするではなく、一日数十分でもいいので毎日コツコツ取り組むことでより覚えやすくなります。
特に覚えづらい単語は印をつけておき、重点的に練習しましょう。
さらに、数週間・数か月後にもう一度復習を行い、忘れていないか確認を行いましょう。
全ての単語について、2秒で日本語の意味や英単語が答えることができる状態を目指しましょう。
(2)コツ①:学習した単語を用いて例文を自分で作る
英単語暗記のコツは2つあります。
1つ目は、学習した単語を用いて例文を自分で作ることです。
単語を効果的に覚えられ、英作文の練習にもなるからです。
(3)コツ②:よく使われるフレーズや前置詞もセットで覚える
2つ目は、よく使われるフレーズや前置詞もセットにし、チャンク(意味の塊)で覚えることです。
例えば、「薬を飲む」の英訳は何でしょうか。
「eat medicine」や「drink medicine」ではなく、正解は「take medicine」です。
また、動詞「live」や「arrive」とよくセットで使われる前置詞は何でしょうか。
それぞれ「in」と「at」です。
このように単語単体で「take 飲む」「live 住む」「arrive 着く」のように覚えていたとしても、実践的な英語は身につきづらいです。
よくあるフレーズや前置詞を含め、単語を覚えるように心がけましょう。
②文法
時制は英語特有の表現であることが多いですが、矢印などの図で具体的なイメージをつかむことがポイントです。
時制ごとに、肯定文・否定文・疑問文とその進行形を適切に英訳、和訳できるようにノートにまとめましょう。
また、現在分詞とto不定詞の違い、助動詞の違い、関係代名詞の違いも特に間違えやすいポイントですので整理をしておきましょう。
論理的に理解をした後は、例文を暗記するまで音読し、自由に使いこなせることを目指しましょう。
文法事項は読解の軸となるとても重要な事項です。
わからなくなったら、必ず一つずつ基礎に戻るようにしましょう。
③和訳・英訳
和訳や英訳は、副詞や前置詞、時制などに気を付けて、細かい要素を一つ残らず訳し、“自分が理解できていることをアピール”できるような丁寧な訳を心掛けましょう。
英訳に関しては、自分が知っている英語表現が使えるように、日本語の問題文を意味が同じになるように解釈しなおすこともポイントです。
④英作文
意識するべき点は、以下の二点です。
・自分が知っている間違えない表現のみを使う
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スペルミスや間違えた表現で減点されるのはもったいないです。
意見は本心である必要はないので、自分が確実に知っていてスペルミスがないと自信をもって言える表現のみを使えるように心がけましょう。
また、明瞭な文構造にするために、典型的な型を覚えることも有効です。
結論→根拠(→字数に余裕があれば再び結論)の順番で書きましょう。
自分の考えを述べる時は、「I think that ○○ for X reasons. First, ~. Second, ~. ……」を利用することをおすすめします。
英作文はなかなか自己採点することが難しいので、先生などに頼んで採点してもらいましょう。
⑤長文読解
まず、すべての設問をざっと把握し、該当する問題文の傍線付近に、何について読み取ればいいのか軽くメモをとります。
その後、通読していきます。
わからない単語があっても前後から推測して、文章の大枠を把握できるようにしましょう。
結論や定義など、重要な部分に線をひいたり、パラグラフごとに軽く要旨をまとめたりすることで、文構造をつかんでいきます。
傍線部分まで達したら、文法、単語、文構造、問われていることを意識しつつ、周辺を精読します。
問題を解き、解答・解説を確認し終わったら、必ず一文一文を日本語訳と照らし合わせながら、精読を行いましょう。
わからなかった単語や文法は適宜復習をします。
最後に音読をしながら、問題文に目を通し、何も見ずともスラスラ内容を理解できているかチェックしましょう。
この練習を積むことで、読解スピードを上げることができます。
⑥スピーキング
イントネーションやアクセント、表情を真似しながら、音読練習を繰り返すことで、表現力が身につきます。
日常会話で使いやすい表現を学びつつ、他の人と話す練習を積でいきましょう。
今の時代、インターネットやAIで、会話練習ができるので、是非ご活用ください!
⑦リスニング
ラジオやインターネット上の動画で、毎日英語を聴き、英語特有の抑揚や強弱、子音と母音の重なりなどに慣れるようにしましょう。
聞くときに意識するべき点は、場面をイメージしながら、要点や主張を理解できるようにすることです。
さらに、リスニング問題に取り組む際は、解答を待つ意識を持つことが大切です。
まずイラストや誘導文、問題文に軽く目を通し、あらかじめテーマや状況を把握します。
その後、何を聞き取るべきなのか確認し、問題文が音声で流れる場合は想像しましょう。
音声が二度流れる場合は、一度目は状況を把握することに重点を置き、二度目に解答の要素が流れてこないか集中的に聞くようにしましょう。
一度しか流れない場合は、状況を頭にいれつつ、主題をつかみましょう。
また正誤判定問題は、音声で流れた単語を言い換えたものが正解となったり、選択肢すべてに、音声に登場した単語が含まれたりする場合もあります。
くれぐれも、聞こえてきた単語がある選択肢を答えだと決めつけないようにしましょう。
⑧テストの対策
(1)定期テスト編
まずは英単語帳のテスト範囲該当部分を必ず覚えて、ここで点数を確実にとることが大切です。
次に、授業で扱った文章を読み直し、読解ポイントや単語、文構造を把握し、暗記するレベルで音読練習をつみましょう。
英語の定期テストは時間が足りないことが多いので、授業で扱った文章は設問を読んで解いていき、分からなかった時のみ文章に戻ることで、時間をかなり節約できます。
最後に、リスニングや初見の長文が出題されることがあります。
時間配分に気をつけつつ、初見問題は、普段の練習で得た文章の読み方・設問の解き方を発揮できるようにしましょう。
(2)模試編
定期テストと同様に単語や文法など知識問題で確実に得点できるように日々対策を進めましょう。
また、リスニングは毎日欠かさず取り組むとともに、本番数日前に、問題集で長文読解の演習を行い、日頃培った英語を読む感覚が失われないようにしておきましょう。
⑨テストの復習
模試・定期テスト・過去問などは、解答が渡されたその日のうちに復習を行い、音読を行いましょう。
その後、自分がどの技能が演習不足であるのか、どの分野が苦手なのか分析し、弱点を補強しましょう。
英語は、総合力の勝負であるため、バランスよくすべての力を伸ばせるように、地道に練習を積むことが大切です。
3. 保護者はどのように子どもの英語の勉強・成績状況を把握すればよいか
それでは、保護者はどのように子どもの英語の勉強・成績状況を把握すればよいのでしょうか。
①親子で円滑なコミュニケーションを
まずは、親子で円滑なコミュニケーションをとり、家庭を居心地の良い空間にすることで、生徒様が勉強の状況や悩みを相談しやすい環境を整えましょう。
結果が返ってきても、悪い点を指摘するのではなく、
「英作文が得意なのさすが。」
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など、プラスの言葉に変換することが大切です。
勉強だけではなく、部活や行事、課外活動など、小さな努力でも“過程”を褒めつつ、話をよく聞いてあげて、生徒様を見守ってあげましょう。
くれぐれも、「定期テストで○○点以上取らないと、部活を禁止にする、スマホの使用を制限する」など賞罰で管理したり、勉強を強要したり、他人と比較したりしないようにしましょう。
勉強を “やらされている”と思った瞬間、子どものやる気はなくなってしまいます。
②英語のテスト結果の受け止め方
模試や定期テストの点数や偏差値はもちろん生徒様の全体の中での位置を確認し、志望校を決める際の一つの指針となります。
しかし、目先の点数や偏差値に一喜一憂してはいけません。
英語の長文やリスニングは、基礎の積み重ねが大切であるため、成績が上がるのは時間がかかるからです。
今まで取り組んできた勉強と結果を見比べて、苦手分野・得意分野をそれぞれ分析し、勉強範囲や方法の修正を促すようにしましょう。
一緒に弱点部分を補強できる問題集を買いにいくのも一つの手段です。
4. 保護者にできる中学英語の勉強サポート方法
最後に、実際に保護者はどのように子どもの中学英語の勉強のサポートを行えばいいのかご紹介します。
①生徒様のペースにあわせ、適宜助言をする
塾や学校は、生徒様一人一人に準拠しているわけではないため、どうしても人によってついていけなかったり、進度が遅すぎたりする可能性があります。
目標やスケジュールなどの勉強計画を立てる際、テストの結果が返ってきた際などに、生徒様に今の勉強法が合っているのか確認をして適宜助言を行ってあげましょう。
例えば、
「長文読解の演習の前に、英単語の知識が抜けているから、単語帳を先に確認したの方がいいかも。」
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などです。
さらに、生徒様からの勉強の質問に答えたり、一緒に考えたり、参考書や問題集・勉強計画を立てる手帳を購入するなど英語の勉強のサポートを行えるようにしましょう。
くれぐれも、生徒様の主体性を奪わないように気を付けましょう。
一度勉強の軌道にさえ乗れば、生徒様は自主的に勉強を進めることができると思います。
②英語を勉強する環境を整備する
生活習慣を整えさせるために、朝食、夕食、入浴、就寝、起床の時間などを一定に保つことができるようサポートしたり、
静かで居心地が良い勉強空間を作り出せるように、必要に応じてリビングのテレビやゲームの音を小さくしたり、スマートフォンなど集中力を削ぐものを近くに置かないよう心がけましょう。
さらに、英語はリスニングやスピーキングなど、デジタルデバイスを利用した学習が効果的です。
さらに、紙の辞書よりも、電子辞書の方がより効率的・効果的に英単語の意味や用法について調べることができます。
デジタル環境をなるべく整えることができるように努めましょう。
③英語に触れ合う経験をすすめる
英語は、言語であるので何よりも実践することが大切です。
留学生との交流会や、海外旅行、留学など、英語に生で触れ合う機会を生徒様におすすめしましょう。
これらの経験は、英語能力の向上だけではなく、多様な価値観、柔軟な思考、適応能力を養うことができます。
さらに、異文化交流は何よりも楽しく、英語のモチベーションアップにつながること間違いなしです。
私自身も中学3年生の夏に、オーストラリアで2週間程留学した経験があるのですが、日本との文化の違いに圧倒され、グローバルな視野を養えただけではなく、自分自身の限界を試し、突破する経験ができました。
5. 中学英語の重要性:中学英語ができるとどんないいことがあるか
中学英語ができるとどのようないいことがあるのでしょうかを解説します。
是非モチベーションアップのご参考にしてください!
①受験や高校英語でのアドバンテージに
計算ミスをしやすい数学や、高得点をとりづらい国語に比べ、英語は日々の勉強や練習がそのまま得点に結びつきやすく、安定的に高得点を狙うことができます。
英語ができれば、高校受験で大きなアドバンテージになるとともに、高校での英語学習がスムーズに進み、更に応用力を高めることができるのです。
②外国の価値を知ることで、自らの価値を相対化できる
留学や外国人との交流、海外の文献を調べることなどを通じて、異文化理解が深まります。
異なる文化を知ることで、自らの価値を再認識・相対化し、国際的な視野が広がるだけではなく、柔軟な思考や適応力、忍耐力や問題解決能力が養われます。
③将来のキャリアの幅が広がる
英語を使う職業には、翻訳者、通訳者、国際ビジネス、観光業、教育、IT、メディア、航空業界、外資系企業、医療、国際機関など多岐にわたります。
中学英語の基礎ができていると、ビジネス英語や専門的な英語を習得するための土台となり、これらの職業に就くチャンスが広がり、国際的な環境で活躍できます。
また、英語ができることで、海外との取引や国際的なプロジェクトに参加するチャンスが増えます。
まとめ
これまで、英語が苦手になる要因やおすすめの勉強方法、保護者様のサポート方法、中学英語の重要性などを紹介してきました。
英語は実用性が高く、異文化理解、新しい発見、価値観の相対化など多くの成長をもたらしてくれます。
毎日英語を勉強し、総合力を高めるとともに、何よりも洋楽や外国人との交流などを経て英語に親しんでください。
私の好きな言葉に、「これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず。」というものがあります。
知的好奇心に従って楽しくコツコツ英語を勉強し、見識を広げて教養を深めてください。
英語を楽しむことで学びが一層充実し、成果も上がります。
中学校で培った教養や勉強方法、知識、思考力は高校、大学、そして社会でも必ず活きるはずです。
勉強、部活、行事すべてを楽しんで、生徒様が中学生活を満喫されることを願っています。
▼当会では、中学生向けに家庭教師をご紹介しています。ぜひ併せてご覧ください。
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