1. 中学生の英語が全くわからなくなる3つの原因
英語が全くわからないと感じている場合、原因は「本人の努力不足」ではないことがほとんどです。学ぶ量の増加・単元のつまずき・勉強法のミスマッチという3つが重なって起きています。まずは、どれが当てはまるのかを確かめるところから始めましょう。
▼3つの原因と、当てはまったときの進め方
| 原因 | こんな様子が見られる | 読むところ |
| 学ぶ量が多い | 単語が覚えきれない、授業が速い | 2章の4ステップ |
| 単元のつまずき | 今の単元だけ勉強しても点が伸びない | 1章②のチェック |
| 勉強法が合っていない | 時間はかけているのに結果が出ない | 1章③・3章 |
① 学ぶ量が増えて追いつけなくなっている
2021年度から中学校で新しい学習指導要領が全面実施され、英語で扱う語数が大きく増えました。文部科学省の学習指導要領解説によると、小学校で600〜700語程度、中学校で1,600〜1,800語程度が示されています。
以前の中学校の目安は1,200語程度でしたので、中学校卒業までに触れる語数は合計で2,200〜2,500語程度になります。
■語数は増えたが、授業時間は変わっていない
中学校の英語の授業時数は週4時間のままです。1回の授業で扱う内容が以前より濃くなっているため、一度乗り遅れると戻りにくい構造になっています。
■高校の内容が中学校におりてきている
感嘆文、原形不定詞、仮定法、現在完了進行形など、以前は高校で扱っていた文法が中学校の学習内容に加わりました。
■小学校での学習量にも差がある
小学校での英語の進め方は学校によって幅があるため、中学校入学時点の力にも差が出やすくなっています。
「全くわからない」と感じるのは、生徒様の力不足ではなく、学ぶ量が急に増えたことの影響が大きいという点は、最初に共有しておきたいところです。
② 前の学年の単元でつまずいたまま進んでいる
英語は前の単元の理解を土台にして次に進む教科です。そのため、今の単元だけを勉強しても点数が上がらないことがあります。
どこで止まっているかを先に確かめると、勉強の効率が大きく変わります。
▼つまずいている単元を見つけるチェック
| チェック項目 | 当てはまる場合に戻る単元 |
| am・is・are の使い分けに迷う | 中学1年生 be動詞 |
| 否定文・疑問文の作り方で手が止まる | 中学1年生 一般動詞 |
| 動詞の過去形が思い出せない | 中学1年生 過去形 |
| to+動詞の意味が文ごとに変わって見える | 中学2年生 不定詞 |
| 主語と動詞がどこかわからない文がある | 中学2年生 受け身・接続詞 |
▼重要ポイント
■戻るのは「学年」ではなく「単元」
中学1年生の教科書を最初からやり直す必要はありません。当てはまった単元だけに絞れば、短い期間で立て直せます。
■戻る範囲は多くても2〜3単元に絞る
広げすぎると終わらずに止まってしまいます。当会の指導では、まず1単元を仕上げてから次に進む形をとることが多くあります。
遠回りに見えても、つまずいた単元まで戻るのがいちばんの近道です。
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③ 成績が上がりにくい勉強法を続けている
時間をかけているのに点数が伸びない場合、勉強のやり方が合っていない可能性があります。
よく見られるのは、次の3つです。
■単語を発音せずに書くだけで覚えている
音がわからないままだと、リスニングでも長文でも使えません。書く作業に時間を取られ、覚えた量のわりに点数につながりにくくなります。
■答えを写して終わりにしている
丸つけのあとに「なぜ間違えたのか」を確かめていないと、同じ間違いが次のテストでも出ます。
■教科書を読んで理解した気になっている
読んでわかることと、自分で書けることは別です。手を動かす練習がないまま進むと、テストで手が止まります。
保護者様から見て、勉強している時間のわりに結果が出ていないと感じる場合は、この3つのどれかに当てはまっていることが多くあります。まずは取り組み方を見直すところから始めてみてください。
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心当たりがあっても、直せば結果は変わります。次の章から、具体的な手順を見ていきましょう。
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2. 中学生の英語勉強法の基本となる4ステップ
英語の勉強は、取り組む順番で伸び方が変わります。単語がわからないまま長文を読んでも、時間だけがかかってしまうためです。
次の4ステップを、この順番で進めてください。
▼4ステップの全体像
| 順番 | 取り組むこと | 身につく力 | 1回あたりの目安 |
| ステップ1 | 英単語 | 意味と音の結びつき | 10〜15分 |
| ステップ2 | 文法 | 文の組み立て方 | 15〜20分 |
| ステップ3 | 和訳・英訳 | 理解しているかの確認 | 10〜15分 |
| ステップ4 | 音読 | 読む速さと聞く力の土台 | 5〜10分 |
※目安の時間は当会の指導現場から見た傾向であり、生徒様の状況により異なります。
① ステップ1 英単語は音とセットで覚える
英単語は、書いて覚えるよりも音に出して覚えるほうが定着しやすくなります。音を知らない単語は、長文でもリスニングでも思い出せないためです。
次の手順で進めてください。
■1.音声を聞いて、声に出す
教科書の音声やアプリで発音を確かめ、単語を3回ほど声に出します。
■2.意味を見ずに言えるか試す
英語だけを見て意味が言えるか、その場で確かめます。言えなければ、もう一度音声に戻ります。
■3.書くのは最後に1〜2回だけ
つづりを確認する目的で書きます。10回書く必要はありません。
▼重要ポイント
■「覚える回数」より「思い出す回数」
眺める時間を増やすより、テスト形式で思い出す回数を増やすほうが定着します。1日20語を1回やるより、10語を朝と夜に分けて確認するほうが効果的です。
■覚えられない単語だけを残していく
言えた単語は外し、残った単語だけを繰り返します。回を重ねるごとに量が減るので、負担も軽くなります。
② ステップ2 文法は例文ごと覚えて使う
文法は、ルールだけを覚えても使えるようにはなりません。ルールと例文をセットにして覚えると、テストで書けるようになります。
■ルールは自分の言葉で1行にまとめる
「不定詞は to+動詞の原形」のように、短く書き出します。長い説明を写すと、覚える量が増えてしまいます。
■例文は教科書から1つ選ぶ
参考書ではなく教科書の文を使うと、定期テストにそのまま生きます。
■例文の一部を入れ替えて自分で作る
主語や動詞を変えて1文作ってみます。ここまでやって、初めて「使える」状態になります。
ワークを解くときは、間違えた問題に印をつけ、後日もう一度解き直してください。解き直しまで含めて1つの勉強です。
③ ステップ3 和訳と英訳で理解を確かめる
和訳と英訳は、理解が本物かどうかを確かめる作業です。なんとなく読めている状態と、構造をつかめている状態を切り分けられます。
▼和訳と英訳で確かめられること
| 取り組み | わかること | つまずいたときの戻り先 |
| 和訳 | 主語と動詞を見つけられているか | 文法(文の組み立て) |
| 英訳 | 語順どおりに並べられるか | 例文の暗記 |
教科書の本文を1文ずつ和訳し、次に日本語だけを見て英語に戻す。この往復が、定期テストの英作文にそのままつながります。
④ ステップ4 音読で音と意味を結びつける
音読は、英語の勉強のなかでも取り組みやすく、効果が広い方法です。読む速さが上がるだけでなく、リスニングの土台にもなります。
■意味がわかっている文だけを読む
意味がわからないまま読んでも効果は出ません。和訳を終えた本文を使ってください。
■1回目はゆっくり、意味を思い浮かべながら
日本語に訳さず、英語のまま意味が浮かぶかを確かめます。
■慣れたら音声と同じ速さで読む
教科書の音声に近い速さで読めるようになると、長文を読むスピードも上がります。
1日5〜10分でかまいません。毎日続けるほうが、週末にまとめて取り組むより効果が出やすくなります。
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3. 中学生の英語勉強法に効くノートの作り方
ノートは「きれいに書くもの」ではなく、あとで自分が使うための道具です。使い方を決めておくと、テスト前の勉強時間が大きく変わります。
英語では、次の3冊に分けると管理しやすくなります。
▼英語のノート3冊の役割
| ノート | 書くもの | 使うタイミング |
| 授業ノート | 板書と、後から書き足す気づき | 授業当日と復習時 |
| 単語ノート | 覚えられない単語だけ | 毎日のすきま時間 |
| 間違い直しノート | 間違えた問題と、その原因 | テスト前 |
① 授業ノートは右側に余白を取って書く
板書だけを写したノートは、見返しても新しい発見がありません。書き足すためのスペースを最初から空けておきます。
■左側に板書、右側は空けておく
ページを縦に分け、右側は授業中に書きません。
■右側には自分の言葉を書く
「なぜこの形になるのか」「どこで迷ったか」を、あとから日本語で書き足します。
■わからなかった箇所には印をつける
その場で解決しなくても、印があれば質問する場所がすぐわかります。
右側が埋まったノートは、そのままテスト前の復習教材になります。
② 単語ノートは思い出す回数が増える形にする
単語ノートは、書き写す量を増やすほど効果が出るものではありません。隠して思い出せる形にしておくことが大切です。
■左に英語、右に日本語で分けて書く
片方を隠せば、そのままテストになります。
■書くのは覚えられなかった単語だけ
教科書の単語をすべて書き写す必要はありません。3回試して言えなかった単語に絞ります。
■言えた単語にはチェックを入れて外す
残る単語が減っていくと、続けやすくなります。
③ 間違い直しノートに原因を1行書き添える
間違い直しは、正しい答えを写すだけでは意味がありません。なぜ間違えたのかを1行書くことで、次に同じ失点を防げます。
▼間違い直しノートの書き方
| 書く内容 | 書き方の例 |
| 問題 | 間違えた問題文をそのまま写す |
| 自分の答え | 消さずに残しておく |
| 正しい答え | 赤で書く |
| 原因(1行) | 「三単現のsを忘れた」「単語の意味を知らなかった」など |
原因を書きためると、自分が落としやすいパターンが見えてきます。テスト前はこのノートだけを見直せば十分です。
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4. 中学生の英語長文の勉強法と読解の手順
長文が読めない原因の多くは、読む力そのものではなく読む手順が決まっていないことにあります。手順を固定すれば、同じ時間でも読める量が変わります。
▼長文を解くときの手順
| 順番 | やること | 目的 |
| 1 | 設問を先に読む | 探す情報を決める |
| 2 | 本文を前から区切って読む | 戻り読みを減らす |
| 3 | 知らない単語は印をつけて進む | 時間切れを防ぐ |
| 4 | 答え合わせのあとに読み直す | 次に生かす |
① 設問を先に読んで探す情報を決める
本文から読み始めると、どこが問われるかわからないまま全体を読むことになります。先に設問を見ておけば、読みながら答えを探せます。
■設問の疑問詞に印をつける
Why・What・Whoのどれを聞かれているかで、探す情報が変わります。
■選択肢は先に読まない
先入観が入り、本文を正しく読めなくなることがあります。設問文だけを確認します。
■設問の順番は本文の流れと合うことが多い
問1の答えは前半、問3の答えは後半にあると見当をつけて読み進められます。
② スラッシュリーディングで語順のまま読む
日本語の語順に直しながら読むと、文の後ろから前に戻る回数が増え、時間がかかります。英語は前から順に意味をとるのが基本です。
スラッシュリーディングは、意味のまとまりごとに区切って読む方法です。
■区切る場所は3種類だけ覚える
主語のあと、前置詞の前、接続詞の前。まずはこの3つだけで十分です。
■区切りごとに日本語を頭に浮かべる
ノートに訳を書く必要はありません。頭の中で意味が流れれば十分です。
■慣れたらスラッシュを書かずに読む
区切りが自然にできるようになったら、書き込みはやめてかまいません。
教科書の本文で練習してから、問題集の長文に移ると取り組みやすくなります。
③ 知らない単語の扱いを先に決めておく
知らない単語が出るたびに止まってしまうと、最後まで読み終わりません。読む前に対応を決めておきます。
▼重要ポイント
■印をつけて先に進む
1文のなかに知らない単語が1〜2語なら、前後から意味を推測して読み進められます。
■1文に3語以上わからない場合は文章のレベルが合っていない
教材を一段やさしいものに変えるか、単語の勉強に戻る合図です。
■調べるのは答え合わせのあと
解いている途中で辞書を引くと、本番と同じ状況で練習できません。
④ 答え合わせのあとに読み直して定着させる
長文は、解いて丸つけをした時点ではまだ力になっていません。読み直すところまでが1セットです。
■1.間違えた設問の根拠を本文から探す
どの文が答えの手がかりだったのかを線で示します。
■2.読めなかった文だけ和訳する
全文訳は不要です。止まった文に絞ります。
■3.知らなかった単語を単語ノートに入れる
長文で出会った単語は、文の中で覚えられるため定着しやすくなります。
■4.最後に音読する
意味がわかった状態で読むと、2章④の音読がそのまま長文対策になります。
1つの長文をここまで使い切れば、新しい問題を何題も解くより力がつきます。
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5. 中学生の英語リスニングの勉強法と原因の見つけ方
リスニングは、聞く量を増やすだけでは伸びにくい分野です。何が聞き取れていないのかを先に切り分けると、短い時間でも変化が出ます。
▼聞き取れない原因と対策の対応表
| 原因 | こんな状態 | 取り組むこと |
| 音 | 文字で見ればわかるのに聞き取れない | ディクテーション |
| 語彙 | 文字で見てもわからない語がある | 2章①の単語 |
| 速さ | 1文ずつならわかるが、続くと追えない | オーバーラッピング |
① 聞き取れない原因は音・語彙・速さに分かれる
まずは、聞き取れなかった音声のスクリプトを見てください。ここで原因が分かれます。
■スクリプトを見たらわかった場合=音の問題
知識はあるのに、音と単語が結びついていません。ディクテーションが有効です。
■スクリプトを見てもわからない場合=語彙・文法の問題
リスニングの練習より先に、単語と文法に戻るほうが早く伸びます。
■ゆっくりならわかる場合=速さの問題
音声と同じ速さで読む練習を重ねると、追いつけるようになります。
原因が語彙や文法にある場合、リスニング教材を増やしても変化は出にくくなります。
② ディクテーションで聞き取れない音を見つける
ディクテーションは、聞こえた英語を書き取る練習です。自分が聞き取れていない音が、そのまま目に見える形になります。
■使うのは2〜3文の短い音声でよい
教科書の本文の一部で十分です。長い音声は続きません。
■3回聞いて、書けるところまで書く
空欄のままでかまいません。書けなかった部分が課題です。
■スクリプトと照らし合わせる
聞き取れなかった語を確認し、その部分だけもう一度聞きます。
つながって聞こえる音や、弱く発音される音が、繰り返し出てくることに気づけます。
③ オーバーラッピングからシャドーイングへ進める
音声に合わせて読む練習には2つの段階があります。いきなり難しいほうから始めると続かないため、順番を守ってください。
▼2つの練習の違い
| 練習 | やり方 | 難しさ |
| オーバーラッピング | スクリプトを見ながら音声に重ねて読む | 取り組みやすい |
| シャドーイング | スクリプトを見ずに、少し遅れて追いかける | 負荷が高い |
▼重要ポイント
■まずはオーバーラッピングから
文字を見ながらでかまいません。音声から遅れずに読めるようになることが目標です。
■シャドーイングは同じ音声を使う
内容を覚えている音声で行うと、負荷が下がり続けやすくなります。
④ 教科書の音声を使って毎日続ける進め方
リスニング教材を新しく買う必要はありません。教科書の音声が、そのまま定期テストにも入試にも使える教材です。
■1日の目安は5〜10分
短くても毎日続けるほうが効果が出やすくなります。
■同じ音声を1週間使う
毎日違う音声より、同じ音声を繰り返すほうが変化がわかります。
■取り組む時間を決めておく
登校前や寝る前など、時間を固定すると習慣になります。
※取り組む時間の目安は当会の指導現場から見た傾向であり、生徒様の状況により異なります。
6. 【学年別】中学生の英語勉強法とつまずきやすい点
英語は学年ごとに、つまずく場所が決まっています。今どこにいるのかがわかると、対策を絞り込めます。
▼学年別の学習内容とつまずきやすい点
| 学年 | 中心となる内容 | つまずきやすい点 |
| 中学1年生 | be動詞・一般動詞・過去形 | 否定文と疑問文の作り分け |
| 中学2年生 | 不定詞・動名詞・比較・受け身 | 似た形の使い分け |
| 中学3年生 | 関係代名詞・分詞・仮定法 | 1文が長くなり構造が見えない |
※学習する順序や時期は使用する教科書により異なります。詳細は学校で使用している教科書でご確認ください。
① 中学1年生 be動詞と一般動詞を区別する
中学1年生でつまずく場面として多いのが、be動詞と一般動詞の区別です。ここが中学英語すべての土台になります。
■1つの文で、両方をそのままの形では使わない
「I am play tennis.」のような文は作りません。be動詞の文か一般動詞の文かを決めてから書き始めます。
■否定文・疑問文はセットで覚える
be動詞はnotを後ろに置く、一般動詞はdo・doesを使う。この違いを表にして手元に置いておきます。
■三単現のsは印をつけて確認する
主語が he・she・it などのときは、動詞の形が変わります。間違い直しノートに最も多く並ぶ項目です。
小学校で英語に触れていても、文法として整理するのは中学校が初めてです。ここでの理解が、そのまま中学2年生以降に響きます。
② 中学2年生 不定詞・動名詞・比較で表現を広げる
中学2年生は、似た形の文法が続けて出てくる学年です。1つずつは理解できても、混ざると判断できなくなります。
▼重要ポイント
■「形」ではなく「意味」で見分ける
to+動詞の形は同じでも、文の中での働きが変わります。例文を並べて比べると整理しやすくなります。
■比較は3つの形をまとめて表にする
原級・比較級・最上級を1枚にまとめておくと、テスト前に見直せます。
■受け身は主語の入れ替えで理解する
もとの文を書き、主語を入れ替える練習を繰り返すと、形が身につきます。
なお、現在完了形は教科書によって中学2年生のうちに扱う場合と、中学3年生で扱う場合があります。学校の進度に合わせて取り組んでください。
③ 中学3年生 関係代名詞と仮定法まで仕上げる
中学3年生では1文が長くなり、主語と動詞を見つけにくくなります。読解に直結する学年です。
■関係代名詞は2文に分けて考える
長い1文を、もとの2文に戻す練習をすると構造が見えます。
■仮定法は新しく加わった内容
2021年度からの学習指導要領で、以前は高校で扱っていた仮定法や原形不定詞、現在完了進行形が中学校の内容に加わりました。前の学年の教材には載っていないため、注意が必要です。
■受験に向けて中学1・2年生の復習を並行する
入試は3年分から出題されます。新しい単元と並行して、前の学年の単元を1日1つ確認する形が取り組みやすくなります。
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7. 英語が苦手な中学生の定期テストと実力テストの対策
定期テストと実力テストでは、求められる力が異なります。同じ勉強を続けていると、片方だけ点数が伸びないことがあります。
▼2つのテストの違い
| 項目 | 定期テスト | 実力テスト・入試 |
| 出題範囲 | 直前の単元に限られる | 既習範囲すべて |
| 本文 | 教科書から出ることが多い | 初めて読む文章 |
| 必要な力 | 覚えた内容を正確に書く | 初見の文を読み解く |
① 定期テストは2〜3週間前から逆算して進める
英語は暗記と練習の両方が必要なため、直前に詰め込む形では点数が安定しません。範囲が出る前から動けると有利です。
▼テスト前のスケジュール例
| 時期 | やること |
| 2〜3週間前 | 範囲の英単語を覚え始める |
| 2週間前 | 学校のワークを1周する |
| 1週間前 | 間違えた問題だけを2周目として解く |
| 3日前 | 教科書本文の音読と英作文の確認 |
| 前日 | 間違い直しノートを見直す |
※スケジュールは一例です。テスト範囲や部活動の予定に合わせて調整してください。
② 教科書本文とワークを得点源にする
定期テストの多くは、教科書の本文と学校のワークから出題されます。手元の教材を完璧にすることが、最も確実な得点源です。
■教科書本文は和訳と音読をセットで
本文を見て意味が言え、日本語から英語に戻せる状態を目指します。
■ワークは2周目が本番
1周目は現状の確認です。間違えた問題だけを解き直す2周目で点数が変わります。
■新しい問題集には手を出さない
範囲が同じなら、教材を増やすより手元の教材を繰り返すほうが効果的です。
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③ 進度が速い学校での定期テスト対策
中高一貫校をはじめ、教科書を先取りして進む学校では、1回のテスト範囲が広くなりがちです。学年の目安とは別に、学校の進度に合わせた進め方が必要になります。
■範囲が出てから動くと間に合わない
授業で進んだ単元のワークを、その週のうちに解く形にしておきます。
■市販の問題集で補うより、学校の教材を優先する
進度が速い学校ほど、独自教材からの出題が多くなります。
■つまずきに気づいたら早めに戻る
進度が速い分、放置した期間の分だけ戻る量が増えます。1つの単元でつまずいた時点が、対応しやすいタイミングです。
当会にも、授業の進度に追いつくためのご相談を多くいただいています。学校の教材に沿って進められる点は、1対1の指導が力になりやすい部分です。
④ 実力テストと入試で求められる力の違い
定期テストでは点が取れるのに実力テストで伸びない場合、初めて読む文章への対応が課題になっていることが多くあります。
▼重要ポイント
■暗記に頼らない読み方が必要
教科書本文を覚えるだけでは通用しません。4章の読解の手順が、そのまま実力テスト対策になります。
■時間配分を決めて解く
長文に時間をかけすぎると、最後まで解き終わりません。大問ごとの目安時間を決めて練習します。
■範囲は3年分あることを前提に
前の学年の単元が出題されます。中学1・2年生の復習を、日々の勉強に少しずつ組み込んでください。
⑤ テスト後の間違い直しを次の点数につなげる
返却されたテストは、次の点数を上げるための材料です。点数だけを見て終わらせてしまうのは、もったいない使い方です。
■失点を3つに分類する
「知らなかった」「覚え違い」「うっかり」のどれかに分けます。分類によって、次にやることが変わります。
■知らなかった問題は単元ごと戻る
その問題だけでなく、同じ単元のワークをもう一度解きます。
■うっかりが多い場合は解く順番を見直す
見直しの時間を確保できる配分に変えます。
分類した内容は、3章③の間違い直しノートにまとめておくと、次のテスト前にそのまま使えます。
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8. 中学生の英語学習を支える保護者様の関わり方
英語が苦手な時期は、生徒様自身がいちばんもどかしさを感じています。保護者様の関わり方次第で、取り組みやすさは大きく変わります。
① 生徒様のペースに合わせた声のかけ方
結果だけに目が向くと、生徒様は取り組みそのものを避けるようになります。過程に触れる声かけが、次の一歩につながります。
▼声かけの例
| 控えたい声かけ | おすすめの声かけ |
| 「なんでこんな点なの」 | 「どこが難しかった?」 |
| 「もっと勉強しなさい」 | 「今日は単語だけやってみようか」 |
| 「お兄ちゃんはできたのに」 | 「前より読めるようになったね」 |
他のご家庭様や兄弟姉妹と比べる言葉は、取り組む意欲を下げてしまいます。比べる相手は、前回の生徒様自身にしてください。
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② 英語に取り組みやすい環境を整える
英語は音を使う教科です。声を出しやすい環境があるかどうかで、取り組みやすさが変わります。
■音読しても気にならない場所をつくる
ご家族に聞かれるのが気になって音読できない、という声は少なくありません。時間帯や場所を相談しておきます。
■音声を聞ける環境を用意する
教科書の音声を再生できる機器やアプリを、すぐ使える状態にしておきます。
■机まわりから気が散るものを減らす
短い時間で集中して取り組むために、手の届く場所に娯楽を置かない形にします。
③ 英語に触れる機会をつくる
勉強としての英語だけでは、苦手意識が残りやすくなります。楽しめる形で英語に触れる時間があると、気持ちが変わることがあります。
■好きな分野の英語に触れる
音楽、動画、スポーツなど、興味のある分野から入ると続きます。
■検定試験などの目標を置く
合格という目に見える形があると、取り組む理由がはっきりします。
■成果を求めすぎない
「触れる時間」と「勉強の時間」は分けて考えてください。楽しむ時間に採点を持ち込むと続きません。
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9. 中学生の英語の苦手克服を支える東大家庭教師友の会
ここまでの手順を一人で進めるのが難しい場合、1対1の指導が力になります。保護者様が判断される際の目安と、当会の特徴をご紹介します。
▼1対1の指導を検討したいサイン
■どこまで戻ればよいか判断がつかない
1章②のチェックで、当てはまる項目が多かった場合です。
■勉強時間は取れているのに点数が変わらない
やり方の見直しが必要な状態です。
■学校の進度に追いつけていない
授業が先に進むほど、自力での立て直しが難しくなります。
■保護者様が教えると関係がぎくしゃくしてしまう
ご家庭様の中だけで抱えず、第三者が入ることで落ち着いて進められる場合があります。
① 難関大に合格した教師が英語のやり直し方を伝える
当会には、東大生をはじめとする難関大の教師が多数在籍しています。英語をどの順番で身につけたのか、自身の経験にもとづいて具体的に伝えられる点が強みです。
■単語の覚え方、ノートの取り方まで具体的に
「頑張ろう」ではなく、今日やる内容を決めて伝えます。
■年齢が近く、相談しやすい
数年前に同じ内容を学んだ教師だからこそ、つまずく場所を理解したうえで説明できます。
② 単語から長文まで一人ひとりに合わせた指導
英語の課題は生徒様ごとに異なります。単語でとまっているのか、文法の理解なのか、読む速さなのかによって、取り組む内容が変わります。
■現状を確認したうえで計画を立てる
どの単元まで戻るかを一緒に決めるところから始めます。
■学校の教材をそのまま使える
教科書やワークに沿って進められるため、定期テストに直結します。
■長文・リスニングも同じ教師が対応
分野ごとに分かれないので、優先順位をつけながら進められます。
③ 定期テスト前など短期間からの利用にも対応
長期の契約が前提ではありません。テスト前の数週間だけ、苦手な単元だけ、といったご利用も可能です。
■テスト前の期間だけ回数を増やす
範囲が広い時期に合わせて調整できます。
■塾に通いながらの併用もできる
塾の授業でわからなかった部分を、1対1で確認する使い方をされるご家庭様も多くあります。
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④ 指導のない日に使えるオンライン自習室
英語は毎日の積み重ねが結果につながる教科です。当会では、指導のない日にも学習を続けられるよう、オンライン自習室を開講しています。
■教師が常駐している
単語の読み方や文法の疑問を、その場で質問できます。
■取り組む習慣をつくりやすい
1人だと続かない音読や単語も、取り組む時間が決まっていると続けやすくなります。
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10. 中学生の英語勉強法に関するよくある質問
Q1. 英語は毎日どのくらい勉強すれば効果が出ますか?
-
A:まずは1日30分を目安に、毎日続ける形をおすすめしています。
週末にまとめて取り組むより、短くても毎日続けるほうが定着します。内訳の目安は 「2. 中学生の英語勉強法の基本となる4ステップ」 の表をご覧ください。
Q2. 英語が全くわからない場合、どこから始めればよいですか?
-
A:新しい単元ではなく、つまずいた単元まで戻るところから始めてください。
戻る範囲の見つけ方は 「1. 中学生の英語が全くわからなくなる3つの原因」 のチェック表をご覧ください。
Q3. おすすめの英単語帳やアプリはありますか?
-
A:まずは教科書の巻末にある単語リストから始めるのが確実です。
教材を選ぶ際は、音声がついているかどうかを基準にしてください。覚え方の手順は 「2. 中学生の英語勉強法の基本となる4ステップ」 でご紹介しています。
Q4. 英語のノートは何冊に分けるとよいですか?
-
A:授業用・単語用・間違い直し用の3冊に分ける形をおすすめしています。
それぞれの書き方は 「3. 中学生の英語勉強法に効くノートの作り方」 をご覧ください。
Q5. リスニングは毎日どのくらい聞けばよいですか?
-
A:1日5〜10分で十分です。聞く量より、同じ音声を繰り返すことを優先してください。
取り組む順番は 「5. 中学生の英語リスニングの勉強法と原因の見つけ方」 でご紹介しています。
Q6. 塾に通いながら家庭教師を併用することはできますか?
-
A:可能です。塾に通いながら当会をご利用いただくご家庭様も多くあります。
回数や期間のご相談も承っております。詳しくは 「9. 中学生の英語の苦手克服を支える東大家庭教師友の会」 をご覧ください。
まとめ|中学生の英語は手順を決めれば少しずつ変わる
英語が全くわからないと感じていても、つまずいた単元まで戻り、単語・文法・和訳英訳・音読の4ステップを順番に進めれば、点数は少しずつ変わっていきます。
長文もリスニングも、必要なのは特別な力ではなく決まった手順です。ノートの使い方まで整えば、同じ勉強時間でも身につく量が変わります。
一人で進めるのが難しいと感じたときは、1対1の指導という選択肢もあります。当会では無料の体験授業を承っておりますので、お気軽にご相談ください。
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中学英語の指導ができる家庭教師の紹介
上記は在籍教師の一例です。他にも様々な経歴の教師が在籍しています。ご希望の条件の教師が在籍しているかは無料でお探しできますので、まずはお気軽にお問合せください。
東大家庭教師友の会の特徴
東大家庭教師友の会の4つの特徴
生徒様に選ばれ続けて26年!“累計指導実績2万名”
生徒様の憧れとなる教師のご紹介と、安心・充実のサポート体制で、生徒様の目標達成に貢献します。
中学受験対策、大学受験対策に選ばれる理由を動画で紹介
東大家庭教師友の会の料金
当会では、「入会金」「指導料」「交通費」「学習サポート費」以外のご料金は、一切ご請求しておりません。指導キャンセル料や教師交代費、解約金等は一切発生いたしませんので、ご安心ください。
ご入会時
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ご入会金 22,000
体験授業は1ご家庭様につき1人のみ無料でご受講いただけます。2人以上受ける場合、1人につき2,420円(税込)の体験授業料が発生します。
月々のお支払い
交通費は教師が所持する定期区間を除きます。
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