1. 中学生が塾で成績が上がらない5つの原因
塾に通っているのに成績が上がらないとき、原因は生徒様の能力ではなく、学習の進め方にあることがほとんどです。
当会にお寄せいただくご相談も、次の5つのいずれかに当てはまることが多くあります。まずはどれに近いかを見てみてください。
▼成績が上がらない5つの原因と、対策が読める章
| 原因 | よく見られる様子 | 対策が読める章 |
| ①家庭学習につながっていない | 授業では「わかった」と言うが、自分では解けない | 3章①② |
| ②前の学年の単元が残っている | 今の単元より前の内容でつまずく | 3章④ |
| ③塾のレベルや指導形式が合わない | 授業中に手が止まる、質問できない | 5章②/7章① |
| ④学習量を抱えすぎている | 宿題に追われ、解き直す時間がない | 3章①③ |
| ⑤勉強する目的が定まっていない | 言われたときだけ机に向かう | 4章③ |
①授業を聞くだけで家庭学習につながっていない
塾の授業は、教わって理解するための時間です。点数に変わるのは、その後に自分の力でもう一度解いたときです。
授業の直後は「わかった」と感じていても、自分で解く練習をしないまま次の週を迎えると、身につかないまま進んでしまいます。
▼重要ポイント
■「わかる」と「解ける」は別の段階
授業で解説を聞いて理解できる状態と、何も見ずに自分で解ける状態は違います。成績に表れるのは後者です。
■通塾時間が長くても、解き直しの時間がなければ変わりにくい
週の通塾時間を増やすより、授業で間違えた問題をもう一度解く時間を確保するほうが、点数につながりやすくなります。
■家庭学習は「時間の長さ」より「中身」で見る
机に向かっていた時間ではなく、間違えた問題を解き直した数で確認すると、実態がつかみやすくなります。
上の3つは、家庭学習を見直すときに押さえておきたい考え方です。
実際に家庭学習が回っているかどうかは、生徒様の普段の様子からも確かめられます。次のような場面がないか、見てみてください。
▼家庭学習が回っていないときに見られる様子
■テキストを開く日が限られている
・塾のテキストを開くのは、塾に行く日と宿題をする日だけ
■答え合わせで終わっている
・丸つけはしているが、間違えた問題をもう一度解いていない
■ノートがきれいに整いすぎている
・板書を写すことが中心で、自分で解いた跡が少ない
▼あわせて読みたい
「中学生の勉強法|効率の良い進め方と定期テスト対策・ノート術」
②前の学年のわからない単元が残っている
英語と数学は、前に学んだ内容を土台にして次の単元へ進みます。前の内容がわからないままだと、その先の授業も理解しにくくなる教科です。
土台に抜けがあると、今の単元の解説を聞いても手が動きません。塾の授業についていけない原因が、今習っている範囲ではなく前の学年にあるケースは少なくありません。
▼前の学年の抜けが疑われるサイン
■基本問題でも手が止まる
・今の単元の基本問題でも、解き方の最初の一手が出てこない
■教科によって差が大きい
・国語や社会は取れているのに、英語と数学だけ点数が伸びない
■計算や文法でつまずく
・応用問題ではなく、途中の計算や単語の形の変化で失点している
③塾のレベルや指導形式が合っていない
塾のクラスが今の学力より難しすぎると、解説を聞く時間が長くなり、自分で手を動かす時間が減ります。反対に易しすぎると、生徒様が塾に通っていること自体で満足してしまうことがあります。
また、質問が苦手な生徒様が大人数の集団指導に通っている場合、わからない箇所がそのまま残りやすくなります。
■レベルが高すぎるときのサイン
・宿題に2時間以上かかる、答えを写す場面が増えている
■レベルが易しすぎるときのサイン
・宿題が塾から帰ってすぐ終わる、塾内テストは高得点でも模試が伸びない
■形式が合っていないときのサイン
・授業でわからなかった箇所を、質問しないまま持ち帰っている
※上記は当会の指導現場から見た目安です。生徒様の状況により当てはまり方は異なります。
④塾の宿題と部活・学校の課題を抱えすぎている
中学生は、部活動や学校の課題と塾の宿題が重なります。すべてをこなそうとすると、どれも中途半端になりがちです。
時間が足りないときに最初に削られるのが、成績に直結する解き直しの時間です。
▼平日の学習時間の使い方(当会の指導現場から見た傾向)
| 状態 | 学習時間の中身 | 成績への表れ方 |
| 抱えすぎている | 宿題を終わらせることで時間が終わる | 通塾しても点数が動きにくい |
| 整理できている | 宿題+間違えた問題の解き直し | 同じ形式の問題で落としにくくなる |
※学習時間の目安は生徒様の状況により異なります。表の内容は当会の指導現場から見た傾向です。
⑤勉強する目的を生徒様自身が持てていない
保護者様に言われて通い始めた場合、塾に行くこと自体が目的になってしまうことがあります。
デリケートな時期の生徒様は、その目的が自分のものになっているかどうかで、取り組み方が変わります。
■目的が定まっていないときの様子
・志望校の話になると話題を変える、「まだ決めていない」が続く
■近い目標なら決めやすい
・志望校が決まらないうちは、次の定期テストの目標点や、苦手教科を1つ決めるところから始められます
■学校見学が手がかりになる
・文化祭や説明会で校風に触れると、目標が具体的になることがあります
2. 塾に通う中学生の成績が上がらない原因の見極め方
原因を1つに決める前に、どの成績が動いていないのかと、学習のどこで止まっているのかを確かめることが大切です。
ここは、ご家庭様でも今日から確認できる手順です。順番に見ていくと、対策すべき場所が絞れます。
①上がっていない「成績」の種類から原因を絞る
ひとくちに成績といっても、定期テスト・内申点・塾内テスト・模試の偏差値では、測っているものが違います。
どれが動いていないかによって、見直す場所が変わります。
▼成績の種類別に見る、原因の絞り方
| 成績の種類 | 測っているもの | 上がらないときに考えられること |
| 定期テスト | 学校で習った範囲が身についているか | 学校のワークの取り組みが不足。塾の先取りと学校の範囲がずれている |
| 内申点 | テストの点数に加えて、提出物や授業への取り組みも含む | 提出物の期限、授業中の取り組み方 |
| 塾内テスト | 塾で習った範囲が身についているか | 宿題の解き直し不足、クラスのレベル |
| 模試の偏差値 | 同じ模試を受けた受験生の中での位置 | 前の学年から残っている単元の抜け |
※内申点の付け方や対象となる学年は、お住まいの都道府県によって異なります。詳しい内容は学校や各自治体の資料でご確認ください。
②授業・宿題・テストのどこで止まっているかを見る
学習は、授業を聞く、宿題を解く、間違えた問題を解き直す、テストで同じように解く、という順番で進みます。
この4つのどこで止まっているかがわかると、次にやることが決まります。
▼重要ポイント
■【授業】先週習った内容を、生徒様の言葉で説明できますか
説明できない場合は、授業のレベルや座席、集中できる環境を見直します。塾への相談は 「5. 中学生の成績が上がらないときの塾への相談・クレームの進め方」 が参考になります。
■【宿題】答えを見ずに手が動いていますか
手が止まるなら、授業の内容が身につく前に宿題へ進んでいます。「3. 塾で成績が上がらない中学生の勉強の立て直し方」 の解き直しから始めます。
■【解き直し】間違えた問題をもう一度解いていますか
丸つけで終わっている場合、ここが最も改善しやすい箇所です。
■【テスト】解き直した問題と同じ形式が出たら解けましたか
解けていない場合は、解き方を覚えるだけで終わっている可能性があります。質問の仕方と苦手な単元の補強を見直します。
③何も見ずに解き直せるかで理解不足かを見分ける
理解できているかどうかは、解説を読ませても判断が難しいものです。答えと解説を閉じた状態で、もう一度解けるかどうかで確かめられます。ここで手が止まる問題こそ、次に取り組みたい問題です。
■手順1:間違えた問題に印をつける
・丸つけのときに、間違えた問題へ印を残しておきます
■手順2:解説を読んで理解する
・どこで間違えたのかを、計算・読み違い・知識不足のどれかに分けます
■手順3:翌日に何も見ずに解く
・解けたら身についている、手が止まったら理解不足と判断できます
■手順4:解けなかった問題だけを週末にもう一度
・もう一度解く問題を絞ると、短い時間でも進められます
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3. 塾で成績が上がらない中学生の勉強の立て直し方
原因が見えたら、次は勉強の進め方を整えます。新しい教材を増やす前に、今ある塾のテキストの使い方を見直すほうが効果が出やすくなります。
実際に取り組むのは生徒様です。保護者様は、できているかどうかを一緒に確かめるつもりでお読みください。
▼立て直しの4ステップ
| ステップ | やること | ねらい |
| ①解き直し | 間違えた問題を翌日に解き直す | 「わかる」を「解ける」に変える |
| ②質問 | わからない箇所を書き出して塾へ持ち込む | わからないままの問題を残さない |
| ③両立 | 定期テスト前は学校の範囲を優先する | 内申点につながる点数を守る |
| ④補強 | 前の学年の単元に戻って埋める | 今の授業が理解できる土台を作る |
①宿題は間違えた問題の解き直しを優先する
時間が足りないとき、宿題を最後まで終わらせることより、間違えた問題を解き直すことを優先するほうが点数につながります。
すべての問題を1回ずつ解くより、解けなかった問題を2回解くほうが、同じ時間でも身につきます。
■宿題に取りかかる順番
・前回間違えた問題の解き直し → 今回の宿題の基本問題 → 応用問題
■時間切れのときに残してよいもの
・応用問題や発展問題は後回しにできます。基本問題の解き直しを先に終えます
■間に合わないときは塾に伝える
・どこまで解いたかを伝えると、教師が次の指示を出しやすくなります
②わからない問題は質問できる形にして持ち込む
「わからない」とだけ伝えると、質問する側も答える側も時間がかかります。どこまで進んで、どこで止まったかを書き出しておくと、短い時間でも解決できます。
質問が苦手な生徒様でも、メモを見せる形なら切り出しやすくなります。
▼重要ポイント
■質問メモに書く3つのこと
問題番号/自分が書いた途中式や考え/どこで手が止まったか、の3点だけで十分です。
■「解説のこの行がわからない」まで絞る
解説のどの行から追えなくなったかを示すと、答えが具体的になります。
■質問する場面を決めておく
授業前の10分や自習時間など、質問するタイミングをあらかじめ決めておくと習慣になります。
③塾の進度と学校の定期テスト対策を両立させる
塾が学校より先の内容を進めている場合、学校の定期テストの範囲とずれることがあります。塾のテストは取れるのに定期テストが伸びない場合、この使い分けが原因になっているケースがあります。
テスト2週間前からは、学校の範囲に軸を移す進め方が取り組みやすくなります。
▼定期テストまでの時期別の進め方
| 時期 | 中心にすること | 塾の課題の扱い |
| 3週間前まで | 塾の宿題と解き直し | 通常どおり進める |
| 2週間前 | 学校のワークを1周する | 基本問題を中心に絞る |
| 1週間前 | ワークの間違えた問題を解き直す | 分量の調整を塾に相談する |
▼あわせて読みたい
「中学校の定期テストのおすすめ勉強方法」
④英語・数学でつまずきやすい単元から補強する
英語と数学は、抜けている単元まで戻ると、今の授業の理解が進みます。学年をさかのぼることに抵抗を感じる生徒様もいますが、戻る範囲を絞れば短期間で終えられます。
次の単元は、つまずきが残りやすく、後の学習に影響しやすい箇所です。
▼英語・数学でつまずきが残りやすい単元
| 教科 | つまずきが残りやすい単元 | 戻る目安 |
| 英語 | be動詞と一般動詞の使い分け/3人称単数現在(三単現)のs/過去形と現在完了/関係代名詞 | 文のしくみを扱う中1の単元 |
| 数学 | 正負の数と文字式/一次方程式/一次関数/図形の証明 | 計算を扱う中1の単元 |
英語・数学とは違い、国語は読解の手順を整えると点数が動きやすい教科です。教科ごとの進め方は、次の記事もあわせてご覧ください。
4. 塾に行っても成績が上がらない中学生への保護者様の関わり方
成績が動かない時期は、保護者様にとってももどかしい時間です。ただ、この時期の関わり方によって、生徒様が学習に向かう姿勢は変わります。
デリケートな時期だからこそ、順番を意識した声のかけ方が役に立ちます。
①デリケートな時期は生徒様の考えを先に聞く
塾の話を切り出すときは、保護者様の考えを伝える前に、生徒様がどう感じているかを先に聞く順番が取り組みやすくなります。
本人にしかわからない情報が出てくることも多く、その後の判断材料にもなります。
■聞く場面を選ぶ
・テストの結果を受け取った直後ではなく、落ち着いた日を選びます
■事実から聞く
・「塾はどう?」より「今週の授業でわからなかったところはどこ?」のほうが答えやすくなります
■最後まで聞いてから伝える
・途中で意見を挟まずに最後まで聞くと、本人の言葉が出やすくなります
②伸び悩む時期に避けたい声かけ
成績が上がらない時期は、能力の問題だと受け取られる言葉が、学習への意欲に影響することがあります。
同じ内容でも、伝え方を少し変えるだけで受け取り方は変わります。
▼避けたい声かけと、言い換えの例
| 避けたい言い方 | 言い換えの例 |
| 塾に行っているのにどうして | 今週はどこが難しかった? |
| 前より下がったね | 前より解けるようになった問題はどれ? |
| 〇〇さんはできているのに | 先月の自分と比べてどう変わった? |
| もっと勉強しなさい | 何時からなら始められそう? |
「自分は勉強に向いていない」と口にする生徒様も少なくありませんが、多くの場合は能力ではなく、前の学年の抜けや解き直しの習慣が理由です。その点を一緒に確かめるだけで、表情が変わることもあります。
③目標を一緒に決めて小さな前進を認める
志望校がまだ決まっていない場合は、次の定期テストの目標点のように、近い目標から決めると動き出しやすくなります。
点数が変わる前の段階でも、取り組みが変わった事実を認めると、学習が続きやすくなります。
▼重要ポイント
■目標は生徒様の言葉で決める
保護者様が提示した数字より、本人が口にした目標のほうが取り組みが続きます。
■点数以外の変化も見る
解き直した問題の数や質問できた回数など、自分で増やせることを目標にすると、できたことがはっきりします。
■学校見学は目標づくりのきっかけになる
文化祭や説明会で校風に触れると、志望校が具体的になることがあります。
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5. 中学生の成績が上がらないときの塾への相談・クレームの進め方
成績が上がらない状態が続くと、塾へ強く伝えたくなることもあります。伝えること自体は問題ありませんが、事実を整理してから話すと、塾側も具体的な対応を取りやすくなります。
ここでは、面談までの進め方を3段階で整理します。
①クレームや相談の前に整理しておきたい事実
相談の場で、感じていることだけを伝えると、話が「成績が上がらない」という一点にとどまりやすくなります。
先に事実をそろえておくと、どこを変えればよいかの話に進めます。
■テストの結果を並べる
・直近3回分の点数や偏差値を、教科ごとに並べます
■ご家庭での学習時間と中身を記録する
・宿題にかかった時間と、解き直しまで進めたかどうかを1〜2週間分メモします
■生徒様の話をまとめる
・授業のどこで手が止まるのか、質問できているかを本人から聞き取ります
■伝えたい要望を1〜2点に絞る
・すべてを一度に伝えるより、優先したい点を絞るほうが対応につながります
②面談で塾に確認しておきたいこと
面談では、塾にしかわからない情報を聞くことが目的になります。授業中の様子やクラスの方針は、ご家庭様からは見えにくい部分です。
次の項目を事前に用意しておくと、限られた時間でも整理して話せます。
▼重要ポイント
■クラスと教材のレベル
今のクラスの教材は、生徒様の現在の学力に合っているかを確認します。
■授業中の様子
手が止まる場面や、質問できているかどうかを聞きます。
■宿題の量と取り組み状況
提出状況と、分量が適切かどうかを確認します。
■次のテストまでの方針
塾としてどんな対策を取るのか、ご家庭様で補う部分はどこかを聞きます。
③要望が伝わりやすい伝え方の工夫
伝えたいのは、責任の所在ではなく、これからどうするかです。事実と要望をセットにすると、その場で具体的な話に進みます。
次の言い換えは、当会にご相談いただくご家庭様にもお伝えしている言い方です。
▼伝わりやすい言い方への言い換え
| 伝わりにくい言い方 | 伝わりやすい言い方 |
| 成績が上がらないのは塾のせいでは | 数学の点数が2回続けて下がっています。原因を一緒に見ていただけますか |
| 授業が合っていないと思う | 宿題に2時間以上かかっています。分量やレベルの調整はできますか |
| このままなら辞めます | 次の定期テストまでの方針を伺ったうえで、続け方を考えたいです |
6. 成績が上がらない中学生の塾を続けるか辞めるかの判断
相談しても状況が変わらないとき、続けるか辞めるかの判断が必要になります。
ここで大切なのは、成績が動くまでには時間差があることと、辞める前に確認しておきたい手続きがあることです。
①今の塾を続けて様子を見たほうがよいケース
学習の進め方を変えても、成績に表れるまでには時間がかかります。当会の指導現場では、定期テスト2回分ほど、およそ3〜6か月をひとつの目安としてお伝えしています。
この期間に取り組み方が変わっているなら、環境を変えずに続けるほうが結果につながりやすくなります。
■解き直しの習慣がつき始めている
・点数は変わっていなくても、間違えた問題を自分で解き直すようになっている
■塾で質問できるようになった
・わからない箇所を持ち帰らずに済むようになっている
■相談後に塾が対応してくれた
・宿題の分量やクラスの見直しなど、具体的な対応が始まっている
■通い始めてまだ3か月以内
・新しい環境に慣れる時期が重なっている可能性があります
※成績に表れるまでの期間は当会推定で、生徒様の状況や教科により異なります。
②辞める・転塾を考えたほうがよいケース
一方で、相談しても状況が変わらず、学習の中身にも変化が見られないときは、環境を変える選択も現実的になります。
判断に迷うときは、次の項目に当てはまるかを確認してみてください。
■相談しても対応が変わらない
・面談で伝えた要望について、方針の説明がないまま数か月が過ぎている
■レベルの差が埋まらない
・授業の内容に手が届かず、クラスの変更もできない状態が続いている
■学習時間が通塾前と変わっていない
・半年近く通っても、ご家庭での学習の中身に変化がない
■通塾自体が負担になっている
・通塾時間が長く、家庭学習の時間を確保できていない
③【学年別】辞める・転塾を判断する時期の目安
同じ判断でも、学年によって考え方は変わります。特に中3は、授業の進み方の差が受験対策に影響しやすい時期です。
▼学年別に見た判断の目安(当会の指導現場から見た傾向)
| 学年 | 判断しやすい時期 | 考え方 |
| 中1 | 2学期の終わりごろ | 学習量と生活リズムに慣れる時期。環境を変える前に、塾の使い方の見直しから始めます |
| 中2 | 学年末まで | 単元が難しくなる時期。抜けが残っているなら、学年が上がる前に補強します |
| 中3 | 夏までがひとつの目安 | 受験対策が本格化します。夏以降に変える場合は、授業の進み方の差と志望校対策の進み具合を確認します |
※内申点の対象となる学年や評価の方法は、お住まいの都道府県によって異なります。時期の判断は、学校や志望校の入試日程とあわせてご確認ください。
④辞める前に契約と解約時の費用を確認する
辞めると決めたら、申し出の期限や返金の条件を先に確認します。契約書面に書かれている内容が、判断の前提になります。
学習塾は、条件を満たす場合に特定商取引法の「特定継続的役務提供」にあたります。長い期間にわたって続けて受けるサービスのことで、途中でやめるときのルールが法律で定められています。
▼重要ポイント
■対象となる契約の条件
契約期間が2か月を超え、支払額が5万円を超える学習塾の契約が対象とされています。月謝制の契約は対象外となる場合があります。
■契約から8日以内なら無条件で解約できる
対象となる契約では、契約書面を受け取った日から8日間はクーリング・オフができます。
■8日を過ぎても途中でやめられる
その後も中途解約ができ、解約料の上限は、授業が始まる前は1万1000円、始まった後は2万円または1か月分の授業料相当額のいずれか低い額とされています。
■申し出の期限を確認する
多くの塾では、退塾の申し出に期限が設けられています。月末や指定日を過ぎると翌月分が発生する場合があります。
※契約の条件や返金の取り扱いは塾によって異なります。詳しい内容は必ず契約書面と通われている塾の規定でご確認ください。制度の詳細は消費者庁や各自治体の消費生活センターの案内もあわせてご参照ください。
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7. 塾で成績が上がらない中学生の切り替え先と併用の選び方
次の学習環境を考えるとき、選択肢は転塾だけではありません。今の塾を続けながら、足りない部分だけを補う方法もあります。
形式ごとの違いを知っておくと、生徒様に合う選び方がしやすくなります。
①集団塾・個別指導・家庭教師の違いと向き不向き
同じ「塾」でも、形式によって向いている生徒様は異なります。成績が上がらない原因と照らし合わせて選ぶことが大切です。
▼形式別の特徴と向き不向き
| 形式 | 向いている生徒様 | 気をつけたい点 |
| 集団指導塾 | 周りの様子が励みになる。決まった進み方で学習したい | 授業の進み方が合わないと、ついていけなくなることがある |
| 個別指導塾 | 質問が苦手。特定の教科だけを補いたい | 担当の教師が変わることがある |
| 家庭教師 | 自分のペースで進めたい。家庭学習の組み立てから見直したい | 教師との相性を事前に確かめたい |
| 通信教育・映像授業 | 自分で計画を立てて進められる | 進み具合の管理をご家庭様で行う必要がある |
②今の塾を続けながら家庭教師を併用するケース
塾の授業や友人関係に問題がなく、家庭学習の進め方だけがうまくいっていない場合、塾を辞めずに不足している部分だけを補う方法があります。
当会でも、通塾を続けながら家庭教師を併用されるご家庭様が多くいらっしゃいます。
▼併用が向いているケース
■宿題と解き直しが回っていないとき
・塾の授業や進み方はそのままに、家庭学習の進め方だけを整えられます
■前の学年の抜けを埋めたいとき
・塾の授業を止めずに、さかのぼる学習だけを別に進められます
■定期テスト対策が手薄なとき
・受験対策が中心の塾に通いながら、学校の範囲を補えます
■負担を増やしたくないとき
・回数や期間を絞れば、学習時間を大きく増やさずに始められます
③体験授業で確かめたい相性とサポート体制
次の学習環境を決める前に、体験授業で実際の進め方を確かめると、始めてからの食い違いを防げます。
見ておきたいのは、教え方のうまさだけではありません。
▼重要ポイント
■生徒様が質問できているか
体験の場で質問できるかどうかは、続けたあとの様子にもつながります。
■今つまずいている単元を説明してもらえるか
どこでつまずいているかを具体的に示してもらえるかを確認します。
■指導のない日の進め方まで示されるか
週1回の指導でも、それ以外の日に何をするかが決まっていると学習が続きます。
■相性が合わないときの対応
教師の交代や指導内容の変更に、どう対応してもらえるかを聞いておきます。
上の4つは、体験授業の当日に確かめたいポイントです。
そもそも1対1の指導が生徒様に合うかどうかは、普段の学習の様子が目安になります。次のような様子が見られる場合は、家庭教師や個別指導も選択肢に入れてみてください。
▼1対1の指導を検討したいサイン
■家庭学習で手が止まる
・塾の授業はわかるのに、自分で解こうとすると進まない
■質問が塾でできていない
・わからない箇所を持ち帰ったままになっている
■前の学年の抜けが残っている
・今の授業の土台になる単元に戻る時間が取れていない
■定期テストと塾の進み方が合っていない
・どちらを優先するか、ご家庭様だけでは判断しにくい
8. 塾に通う中学生の成績アップを支える東大家庭教師友の会
東大家庭教師友の会は、家庭教師の派遣を25年以上続けてきました。通塾を続けながら家庭教師を併用されるご家庭様も多く、塾のフォローを前提とした指導を行っています。
ここでは、塾に通う中学生の成績アップを支える4つの特徴をご紹介します。
①塾に通った経験を持つ難関大生の教師が多数在籍
当会には、東大生をはじめ、早慶や医学部などの難関大生の教師が在籍しています。自身も塾に通いながら受験を乗り越えてきた教師が多く、塾の宿題と家庭学習をどう両立させたかを、経験をふまえてお伝えできます。
■塾の使い方を知っている教師
・通塾しながら学習を進めた経験から、限られた時間での優先順位をお伝えします
■年齢の近い先輩として
・勉強の進め方だけでなく、志望校選びや気持ちの持ち方についても相談できます
■相性を重視した選考
・学力だけでなく、生徒様との相性を重視して教師をご紹介しています
②塾の授業に合わせて家庭学習を整える1対1の指導
当会の指導は、新しい教材を増やすことから始めません。今お使いの塾のテキストを使い、解き直しの進め方や宿題の優先順位を一緒に整えていきます。
この記事で紹介した解き直しや質問の仕方も、指導のなかで生徒様に合わせて組み立てます。
■塾のテキストをそのまま使う
・教材を増やさず、今の学習の中身を整えます
■つまずいている単元まで戻る
・前の学年に抜けがある場合は、範囲を絞って補強します
■指導のない日の進め方まで決める
・次の指導までに何をするかを具体的に決めます
高校受験の対策は「高校受験の家庭教師」、中高一貫校にお通いの場合は「中高一貫校生向け家庭教師」もあわせてご覧ください。
③必要な時期だけの短期利用にも対応
定期テスト前や長期休みなど、必要な時期だけのご利用も可能です。塾を続けながら、苦手な教科や単元に絞って補うこともできます。
■定期テスト前だけの利用
・学校の範囲に絞って対策できます
■長期休みの補強
・前の学年の抜けを埋める時期として活用できます
■教科を絞った利用
・英語や数学など、つまずいている教科だけに絞ることもできます
※ご利用期間や回数の条件は、ご希望の内容により異なります。詳しくはお問い合わせください。
④指導のない日も質問できるオンライン自習室
当会では、指導のない日の自学環境としてオンライン自習室を開講しています。教師が常駐しているため、わからない箇所をその場で質問できます。
家で1人だと手が止まってしまう生徒様にとって、学習を続けやすい環境になります。
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9. 塾で成績が上がらない中学生に関するよくある質問
Q1. 塾に通い始めてどのくらいで成績は上がりますか?
-
A:家庭学習の中身が変わってから、定期テスト2回分ほどが目安です。
詳しい考え方は 「6. 成績が上がらない中学生の塾を続けるか辞めるかの判断」 をご覧ください。
※期間は当会推定で、生徒様の状況や教科により異なります。
Q2. 「自分は頭が悪い」と落ち込む生徒様にどう接すればよいですか?
-
A:能力ではなく、学習の進め方に原因があることがほとんどです。
声のかけ方は 「4. 塾に行っても成績が上がらない中学生への保護者様の関わり方」 をご覧ください。
Q3. 成績が上がらないとき、塾にクレームを伝えてもよいですか?
-
A:伝えて問題ありません。事実を整理したうえで、要望として伝えると対応につながります。
整理の手順と伝え方は 「5. 中学生の成績が上がらないときの塾への相談・クレームの進め方」 をご覧ください。
Q4. 中3の夏以降に転塾しても間に合いますか?
-
A:可能ですが、授業の進み方の差と志望校対策の進み具合を確認してから判断します。
判断の目安は 「6. 成績が上がらない中学生の塾を続けるか辞めるかの判断」、塾を続けたまま補う方法は 「7. 塾で成績が上がらない中学生の切り替え先と併用の選び方」 をご覧ください。
Q5. 部活で塾の宿題が終わらないときはどうすればよいですか?
-
A:すべて終わらせるより、間違えた問題の解き直しを優先します。
取りかかる順番は 「3. 塾で成績が上がらない中学生の勉強の立て直し方」 をご覧ください。
Q6. 塾と家庭教師を併用すると負担が大きくなりませんか?
-
A:学習時間を増やすのではなく、今ある時間の使い方を整える形で始められます。
選び方は 「7. 塾で成績が上がらない中学生の切り替え先と併用の選び方」 をご覧ください。
まとめ|塾で成績が上がらない中学生も原因がわかれば立て直せる
塾に通っても成績が上がらないとき、原因は能力ではなく学習の進め方にあることがほとんどです。
まずは、動いていない成績の種類と、授業・宿題・解き直し・テストのどこで止まっているかを確かめてみてください。そのうえで解き直しを優先し、必要なら塾に事実を整理して相談します。
辞めるかどうかは、取り組みに変化があるかを見てから判断できます。塾を続けながら足りない部分だけを補う方法もあります。判断に迷われたときは、東大家庭教師友の会の無料体験授業でお気軽にご相談ください。
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