1. 国語が苦手な中学生の原因とレベル別の勉強法
国語が苦手な中学生に共通しているのは、取り組む順番が現在地と合っていないことです。まずは下の表で、ご自身がどの段階にいるかを確かめてみてください。
▼現在地別|最初に取り組むことの早見表
| 現在地 | よくある状態 | 最初に取り組むこと |
| 平均点未満 | 漢字が半分ほどしか書けない。文章を読むのに時間がかかる。 | 漢字・語彙・文法を先に固める |
| 平均点前後 | 知識問題は取れるが、読解で点数が安定しない。 | 答えの根拠を本文から探す解き方に変える |
| 上位を目指す | 読解は取れるが、記述と古文で失点している。 | 記述と古文・漢文に時間を配る |
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① 国語が苦手になる原因は3パターンに分かれる
国語はセンスで決まる教科ではありません。点数が伸びない背景には、次の3つのいずれかが当てはまることがほとんどです。
■パターン1:語彙と知識が足りていない
文章に出てくる言葉の意味が分からず、内容がつかめないまま読み進めてしまう状態です。漢字テストの点数が安定しない場合も、ここに当てはまります。
■パターン2:感覚で選んでいる
選択肢を「なんとなく合っていそう」で選び、本文のどこが根拠かを説明できない状態です。テストごとに点数が上下する生徒様に多く見られます。
■パターン3:解き方を習っていない分野がある
記述問題や古文・漢文は、書き方や読み方の型を知らないまま本番を迎えると、手が止まってしまいます。
いずれも、やり方を変えれば改善できる部分です。次の3つの見出しで、現在地ごとの進め方をご紹介します。
② 【平均点未満】漢字・語彙・文法を先に固める
平均点に届いていない段階では、読解の練習量を増やすよりも、知識分野を固めるほうが点数に直結します。テストのなかで配点が読みやすく、努力が結果に表れやすいためです。
■取り組む順番
漢字 → 語彙(慣用句・四字熟語・接続語) → 文法、の順に進めます。漢字は範囲が明確で、最も早く点数につながります。
■1回の量の目安
漢字は1日10語程度を、書ける・読める・意味が言えるの3つが揃うまで繰り返します。量を増やすより、同じ範囲を何度も戻るほうが定着します。
■読解に手をつける時期
漢字と語彙で安定して得点できるようになってから、読解の練習に移ります。並行して進めると、どちらも中途半端になりやすいためです。
※1日の語数は当会の指導現場から見た目安です。生徒様の学習状況により適切な量は変わります。
③ 【平均点前後】答えの根拠を探す解き方に変える
知識問題は取れるのに読解で崩れる場合、原因は読む力よりも解き方にあります。答えを選ぶ前に、本文のどこを根拠にしたかを言える状態をつくります。
▼重要ポイント|根拠を探す3つの手順
■手順1:設問を先に読む
何を聞かれているかを把握してから本文に入ります。傍線部の前後だけでなく、設問の言葉と同じ表現が本文のどこにあるかを探します。
■手順2:根拠に印をつける
答えの根拠になった一文に線を引き、問題番号を書き添えます。印がつけられない場合は、根拠を見つけられていない合図です。
■手順3:丸つけのあとに根拠を照合する
正解した問題も、自分が引いた線と解説の根拠が一致しているかを確かめます。ここがずれていると、次のテストで同じ失点を繰り返します。
正解した問題の根拠まで確かめる作業は手間がかかりますが、点数の波を小さくするうえで欠かせない工程です。
④ 【上位を目指す】記述と古文・漢文に時間を配る
読解で安定して得点できるようになったら、差がつきやすい記述と古文・漢文に時間を回します。どちらも配点が大きく、対策の有無が結果に表れやすい分野です。
▼上位を目指す段階の時間配分の目安
| 取り組む内容 | 1週間の目安 | ねらい |
| 記述問題 | 2〜3題 | 書いたあとに模範解答と要素を照らし合わせる |
| 古文・漢文 | 1題+単語 | 主語の補い方と返り点の処理を習慣にする |
| 読解の維持 | 1〜2題 | 解く速さと根拠の確かめ方を保つ |
※題数は当会推定の目安です。学校の進度や部活動の状況に合わせて調整してください。
2. 【分野別】中学生の国語の勉強法
ここからは分野ごとの勉強法をご紹介します。まず全体像を確認しておきましょう。
▼分野別|勉強法の要点一覧
| 分野 | 身につけること | つまずきやすい点 |
| 漢字・語彙 | 出題形式に合わせた覚え方 | 読めるが書けない |
| 文法 | 文節の区切りと品詞の見分け方 | 用語だけを暗記している |
| 説明文・論説文 | 段落どうしのつながりの把握 | 一文ずつ読んで全体を見失う |
| 小説・随筆 | 心情の変化とその理由の読み取り | 自分の感想で答えてしまう |
| 古文・漢文 | 読み方の型と基本単語 | 型を知らないまま訳そうとする |
| 記述問題 | 設問の型ごとの書き出し方 | 白紙のまま提出してしまう |
① 漢字・語彙|出題形式から逆算して覚える
漢字は「読み」と「書き」で必要な練習が異なります。テストでどちらの形で出るかを確かめてから、練習の仕方を決めます。
■書き取りで出る漢字
実際に手を動かして書きます。見て覚えたつもりでも、書くと部首や送り仮名でつまずくことが多いためです。
■読みで出る漢字
声に出して確認するだけでも定着します。書き取りほど時間をかける必要はありません。
■語彙(慣用句・四字熟語・接続語)
意味とあわせて短い例文で覚えます。例文ごと覚えておくと、読解や記述で使える言葉になります。
② 文法|文節と品詞の見分け方を身につける
文法は用語を覚えるだけでは得点になりません。実際の文に当てはめて判断できる状態を目指します。
■まず文節に区切る
「ネ」を入れて区切れるところが文節の切れ目です。ここが曖昧だと、係り受けの問題で答えが定まりません。
■品詞は判断の手順で覚える
活用するか、何を修飾するか、単独で意味が通るか、という順に確かめます。用語の定義を丸暗記するより確実です。
■紛らわしいものは並べて比べる
「の」「に」「ない」など、同じ形で品詞が変わる語はまとめて整理します。学年が上がるほど出題されやすくなります。
③ 説明文・論説文|段落のつながりで読む
説明文は一文ずつ丁寧に読むよりも、段落どうしの関係をつかむほうが正確に読めます。筆者の主張は、対比や言い換えの形で繰り返されることが多いためです。
■接続語に印をつける
「しかし」「つまり」「たとえば」に印をつけると、その後ろが主張なのか具体例なのかが判断できます。
■段落ごとに一言でまとめる
各段落の横に10字程度でメモを残します。読み終えたときに、文章全体の流れが目で追える状態になります。
■くり返し出てくる言葉を追う
同じ内容が別の言葉で言い換えられている箇所が、設問で問われやすいポイントです。
④ 小説・随筆|心情は変化とその理由で捉える
小説で問われるのは、登場人物の心情そのものよりも、心情が変化したきっかけです。自分がどう感じたかではなく、本文に書かれた事実から判断します。
■場面の切れ目を確かめる
時間や場所が変わるところで線を引きます。心情の変化は場面の切り替わりで起こることが多いためです。
■行動・表情・情景に注目する
「うつむいた」「窓の外が明るくなった」など、直接心情を書いていない表現が手がかりになります。
■変化の前後をセットで押さえる
どんな気持ちから、何をきっかけに、どう変わったか。この3点で整理すると、記述問題にもそのまま使えます。
⑤ 古文・漢文|読み方の型を先に覚える
古文と漢文は、必要な準備が異なります。訳そうとする前に、それぞれの型を覚えるほうが早く読めるようになります。
古文|主語を補いながら読む
■省かれた主語を書き込む
古文では主語が省略されます。誰の行動かを本文の余白に書き込みながら読むと、話の筋を見失いません。
■基本の単語から覚える
「あはれ」「をかし」「いと」など、現代語と意味が異なる語を優先します。数は多くありません。
■歴史的仮名遣いは音読で慣れる
読み方の決まりは限られているため、声に出して読むうちに身につきます。
漢文|返り点と書き下し文から入る
■返り点の読む順番を固める
レ点・一二点・上下点の3つで、中学の出題はほぼ対応できます。順番を機械的に処理できる状態にします。
■書き下し文を自分で書いてみる
読む順番が正しくないと書き下し文が作れないため、理解できているかの確認になります。
■有名な話は内容ごと押さえる
教科書で扱われる話は出題されやすいため、あらすじを知っておくと読み違いが減ります。
⑥ 記述問題|設問の型ごとに書き方を決める
記述は、書き出しを決めておくだけで手が止まりにくくなります。設問の型ごとに、文末の形をあらかじめ揃えておきましょう。
▼設問の型と書き方の対応
| 設問の型 | 文末の形 | 盛り込む要素 |
| 理由を問う | 〜から。/〜ため。 | きっかけとなった出来事 |
| 心情を問う | 〜という気持ち。 | きっかけ+変化後の気持ち |
| 内容を説明する | 〜ということ。 | 指示語が指す内容 |
| 要旨をまとめる | 〜である。 | 筆者の主張とその根拠 |
記述は自分の言葉で書き換えるほど点数が下がりやすくなります。本文中の言葉をできるだけそのまま使うことを基本にしてください。字数が埋まらない場合も、白紙にせず分かる範囲で書くと部分点につながります。
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3. 定期テストで点数を上げる中学生の国語の勉強法
定期テストの国語は、出題範囲が教科書の決まった箇所に限られます。初見の文章を読む力よりも、扱った文章をどれだけ理解しているかが問われます。
▼2週間前からの進め方の目安
| 時期 | 取り組む内容 |
| 2週間前 | 教科書の本文を読み直し、授業ノートの書き込みと照らし合わせる |
| 1週間前 | 学校のワークを一通り解き、間違えた問題に印をつける |
| 3日前 | 印をつけた問題を解き直し、漢字・文法・古文単語を仕上げる |
| 前日 | 出題範囲の漢字と古文単語をもう一度確認する |
※進め方の目安は当会推定です。学校の出題範囲や部活動の予定に合わせて調整してください。
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① 教科書の本文を読み込み、要点を整理する
定期テストの読解問題は、授業で扱った内容から出されます。授業中に説明された箇所は、出題されやすいところと考えてよいでしょう。
■ノートの書き込みを本文に戻す
授業で説明された内容を教科書の該当箇所に書き写します。どこが重要なのかが一目で分かる状態になります。
■音読で流れを確かめる
声に出して読むと、内容の切れ目や登場人物の関係が整理しやすくなります。1回の音読でも効果があります。
■段落ごとの要点をメモする
説明文であれば筆者の主張、小説であれば場面と心情の変化を書き出しておきます。
② 学校のワークは解き直しまで終わらせる
ワークは提出のために一度解いて終わりにしがちですが、点数につながるのは間違えた問題を解き直したあとです。解き直しまで終えて1周と考えてください。
■1回目|印をつけながら解く
間違えた問題と、迷って正解した問題の両方に印をつけます。迷った問題は次に間違える可能性が高い問題です。
■2回目|印の問題だけ解き直す
答えを覚えているだけの状態にならないよう、なぜその答えになるかを口に出して説明してみます。
■3回目|直前にもう一度確認する
2回目でも間違えた問題に絞ります。全体をやり直す必要はありません。
※回数は当会の指導現場から見た目安です。定着の状況によって必要な回数は変わります。
③ 出題範囲の漢字・文法・古文単語を仕上げる
知識問題は範囲が明確で、準備した分だけ得点できます。読解に不安があるときほど、ここを確実に取り切ることが大切です。
▼重要ポイント|取りこぼしを防ぐ確認の仕方
■漢字
出題範囲の漢字を一覧にして、書けなかったものだけを繰り返します。テスト前日にもう一度通しで確認します。
■文法
授業で扱った例文をそのまま使って、品詞や活用を答える練習をします。教科書の例文から出題されることが少なくありません。
■古文単語
範囲の作品に出てきた語に絞ります。単語帳を1冊仕上げる必要はなく、扱った範囲で十分です。
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4. 内申点でオール5を目指す中学生の国語の勉強法
はじめに言葉の整理をしておきます。通知表につく5段階の成績が「評定」、それを高校入試で使うために点数化したものが「内申点」です。ここでは通知表の評定を上げる取り組みをご紹介します。なお、入試で対象となる学年や換算方法は都道府県によって異なりますので、お住まいの地域の選抜要項をご確認ください。
令和3年度から中学校では新しい学習指導要領が全面実施となり、観点別評価の観点は「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3つに整理されています。評定は定期テストの点数だけで決まるものではありません。
▼国語の3観点と、評価の材料になりやすいもの
| 観点 | 国語で問われる力 | 材料になりやすいもの |
| 知識・技能 | 漢字・語彙・文法・古典の知識 | 定期テスト、小テスト |
| 思考・判断・表現 | 読み取る力、考えを書いて伝える力 | 記述問題、作文、発表 |
| 主体的に学習に取り組む態度 | 学びを調整しながら進める力 | ノート、振り返り、話し合いへの参加 |
※観点別評価をどのように5段階の評定へ結びつけるかの基準は、学校や自治体によって異なります。3つの観点がすべてAでも必ず5になるとは限りません。詳細は在籍校で示される基準をご確認ください。
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① 観点別評価の3つの力に合わせて勉強を配分する
定期テストの点数は伸びているのに評定が上がらない場合、3つの観点のどこかに偏りがあることが考えられます。テスト対策だけに時間を使わず、配分を見直します。
■知識・技能に偏っているとき
漢字や文法は取れているが記述で失点している状態です。テスト勉強の一部を記述の練習に振り分けます。
■思考・判断・表現が弱いとき
記述や作文で書き切れていない状態です。設問の型ごとの書き方(2章⑥)を先に固めます。
■主体的に学習に取り組む態度が弱いとき
提出物や振り返りの記入が後回しになっている状態です。取り組みの記録を残すことから始めます。
通知表で観点ごとの評価が示されている場合は、そこが配分を決める手がかりになります。
② 記述・発表・作文で考えを示す練習を重ねる
「思考・判断・表現」は、自分の考えを言葉にして示す場面で評価されます。授業内の活動は、その練習の機会として使えます。
■記述問題は最後まで書き切る
字数が足りなくても、本文の言葉を使って書ける範囲を埋めます。書き切る習慣がそのまま得点力になります。
■発表や話し合いは事前に一文用意する
その場で考えるのが苦手でも、言うことを1つ決めておけば発言できます。根拠を添えると内容が伝わりやすくなります。
■作文は構成を決めてから書く
結論、理由、具体例、まとめの順に並べます。書き始める前に骨組みをメモしておくと、途中で行き詰まりません。
③ ノートと提出物を学習の記録として残す
ノートや提出物は、出せば加点されるというものではありません。どう学んだかが分かる記録になっていることが大切です。
▼重要ポイント|記録として残すときの視点
■間違えた理由を書き添える
正解を書き写すだけでなく、なぜ間違えたかを一言残します。学び直した過程が見える形になります。
■期限を守って提出する
内容がよくても期限を過ぎると評価につながりにくくなります。提出日を手帳やカレンダーに書き出しておきます。
■振り返り欄を空欄にしない
次に何をするかまで書けると、取り組みの姿勢が伝わります。一言でも構いません。
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5. 【学年別】高校受験に向けた国語の勉強法
高校入試の国語では、教科書に載っていない初見の文章が出題されます。定期テストの対策とは必要な準備が異なるため、学年ごとに段階を踏んで進めます。
▼学年別|取り組む内容の目安
| 学年 | 中心に取り組むこと | ねらい |
| 中学1年生 | 語彙と文法 | 読むための土台をつくる |
| 中学2年生 | 初見の文章の読解 | 根拠を探す解き方に慣れる |
| 中学3年生 | 過去問演習 | 時間配分と解く順番を固める |
① 中学1年生|語彙と文法を毎日の学習に入れる
中学1年生の段階では、読解の演習量を増やすより、言葉の土台をつくることが優先されます。ここが薄いまま学年が上がると、あとで伸び悩みやすくなります。
■漢字は学校のペースに合わせる
先取りする必要はありません。小テストの範囲を確実に取り切ることを続けます。
■知らない言葉を調べる習慣をつくる
読んでいて分からなかった言葉を、その場で調べてメモします。1日数語でも積み重なります。
■文法は習った単元ごとに整理する
後から一気に復習するより、その都度まとめておくほうが定着します。
② 中学2年生|初見の文章を定期的に解き始める
中学2年生からは、教科書以外の文章を読む機会を意識してつくります。定期テストでは点数が取れるのに模試で崩れる、という状態を防ぐためです。
■問題集は1冊を繰り返す
何冊も買わず、解説が詳しい1冊に絞ります。解説を読んで納得できるかどうかが選ぶ基準です。
■解いたあとに根拠を照合する
自分が線を引いた箇所と、解説が示す根拠が一致しているかを確かめます。ここが最も力のつく工程です。
■古文にも触れておく
中学2年生のうちから短い文章に触れておくと、中学3年生で慌てずに済みます。
※取り組む頻度は当会推定の目安です。部活動や他教科の状況に応じて調整してください。
③ 中学3年生|過去問で時間配分と解く順番を固める
中学3年生では、読む力よりも時間内に解き切れるかが課題になります。過去問は、その確認のために使います。
▼重要ポイント|過去問を解くときの3つの決めごと
■必ず時間を計る
本番と同じ時間で解きます。時間を計らずに解くと、時間配分の課題が見えません。
■解く順番を決めておく
漢字などの知識問題から始める、記述は後回しにするなど、自分に合う順番を2〜3回試して決めます。
■見直しの時間を残す
最後の5分を見直しにあてる前提で配分します。記述の文末や誤字は、見直しで拾える失点です。
高校入試は5教科で合否が決まります。他教科の進め方もあわせてご確認ください。
6. 中高一貫校に通う生徒様の国語の勉強法
中高一貫校では、進度が速く、学校独自の教材が使われることが少なくありません。市販の問題集や一般的な対策が合いにくい点が、公立中学との大きな違いです。
① 進度の速い授業と学校独自の教材への対応
授業で扱う文章の量が多く、一度つまずくと追いつきにくくなります。教材が学校独自のものである場合、塾のテキストでは範囲が合わないこともあります。
■学校の教材を軸にする
別の教材を増やす前に、授業で配られたプリントや副教材をやり切ることを優先します。
■古典の開始時期が早いことを前提にする
中学のうちから文法や助動詞に入る学校もあります。授業のペースに合わせて、その都度整理しておきます。
■定期テストの出題傾向を確かめる
記述中心か、知識中心かで準備が変わります。過去の答案を見返して、配点の大きい形式に時間を配ります。
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② 高校受験がない期間を読解力の土台づくりに使う
中高一貫校では高校受験を挟まないため、中学の3年間を長い目で使えます。この時期に読み方の型を身につけておくと、高校以降の学習が進めやすくなります。
■根拠を言葉にする習慣をつける
答えの根拠を説明できる状態は、大学入試の現代文でもそのまま求められます。早い段階で身につけておきたい力です。
■記述の分量に慣れておく
学年が上がるほど求められる字数は増えます。中学のうちに書き切る経験を重ねておくと負担が軽くなります。
■語彙の幅を広げる
評論で使われる言葉に触れておくと、高校の教材に入ったときの抵抗が小さくなります。
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7. 中学生の国語の勉強法を支える保護者様の関わり方
国語は、保護者様が内容を教えなくても支えられる教科です。関わり方を少し変えるだけで、生徒様の取り組みが続きやすくなります。
① 答えではなく理由を尋ねる声かけをする
「どうしてその答えにしたの」と尋ねるだけで、生徒様は根拠を言葉にする練習ができます。正解かどうかを確かめる必要はありません。
■説明してもらう側に回る
「教えて」という姿勢で聞くと、生徒様は自分の言葉で整理しようとします。
■答えられなくても指摘しない
説明できないこと自体が、次に取り組む箇所を教えてくれます。その場で正す必要はありません。
■短い時間で切り上げる
1問だけ、数分だけで十分です。長く続けるより、繰り返すほうが効果があります。
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② テストが返ってきた日に一緒に見直す
答案が返ってきた日は、内容を覚えているため見直しの効果が高いタイミングです。点数ではなく、どこで失点したかに目を向けます。
■失点を3つに分けて数える
知識の抜け、根拠の探し方、時間切れ。どこが多いかで次にやることが決まります。
■記述の減点理由を確かめる
何が足りなかったのかを答案から読み取ります。書き方の型で解決できる失点も少なくありません。
■次の1つだけを決める
あれもこれもと挙げず、次のテストまでに取り組むことを1つに絞ります。
③ 言葉に触れる時間を保護者様がつくる
語彙は日常のなかでも増やせます。読書を強くすすめるより、言葉に触れる機会を自然に用意するほうが続きます。
■手に取りやすい場所に本を置く
読むことを求めず、目に入る場所に置いておきます。興味のある分野から始めて構いません。
■ニュースの話題を一緒に話す
感想を言い合うだけでも、考えを言葉にする練習になります。
■辞書をすぐ引ける場所に置く
調べる手間が小さいほど、習慣として続きます。
次のような状態が続いている場合は、答案を一緒に見る人がいると解決が早まることがあります。
■記述が白紙のまま提出されている
書き方の型を知らないことが原因であれば、独学では気づきにくい部分です。
■勉強時間は増えているのに点数が動かない
やり方と現在地が合っていない可能性があります。
■学校独自の教材に対応できていない
市販の問題集や集団授業では、範囲が合わないことがあります。
8. 中学生の国語の勉強法を支える東大家庭教師友の会
当会は、家庭教師の実績25年以上の経験をもとに、生徒様一人ひとりの現在地に合わせた指導を行っています。
① 東大生をはじめ難関大生の教師が多数在籍
当会には、東大生をはじめ、早慶生・医学部生など難関大学に在籍する教師が多数在籍しています。
■入試を経験した視点から伝えられる
高校入試や大学入試で国語に取り組んだ経験があるため、どこでつまずきやすいかを踏まえた説明ができます。
■相性を重視した選考
学力だけでなく、生徒様との相性を重視して教師をご紹介しています。
■年齢の近い先輩として関われる
勉強の内容だけでなく、学習の進め方や気持ちの面での相談にも応じられます。
② 記述の答案を1対1で添削する指導
記述問題は、模範解答を読むだけでは自分の答案のどこが足りないかが分かりにくい分野です。1対1の指導では、書いた答案をその場で見ながら改善点をお伝えできます。
■足りない要素を具体的に示す
模範解答と比べて、どの内容が抜けているかを一つずつ確認します。
■書き直しまで同じ時間内で行う
指摘を受けたあとにその場で書き直すことで、次の問題に活かせる形になります。
■学校の答案をそのまま教材にできる
定期テストの答案や学校独自の教材を持ち込んで、指導に使うことができます。
③ 定期テスト前など必要な時期だけの利用も可能
長期の契約だけでなく、必要な時期に絞ってご利用いただくこともできます。
■定期テスト前の集中利用
テスト2週間前から回数を増やし、終了後に戻すといった使い方ができます。
■苦手な分野だけの利用
記述や古文など、特定の分野に絞った指導も可能です。
■通塾との併用
塾に通いながら、家庭教師を併用される方も多くいらっしゃいます。
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④ オンライン自習室で指導のない日も質問できる
当会ではオンライン自習室を開講しています。指導のない日も学習の場として使え、教師が常駐しているため、その場で質問ができます。
■1人では続きにくい学習を支える
毎日の漢字や語彙のように、続けることが大切な学習と相性があります。
■分からないところをその日のうちに解決できる
次の指導日まで疑問を持ち越さずに済みます。
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9. 中学生の国語の勉強法に関するよくある質問
Q1. 国語の勉強は1日どのくらい時間を取ればよいですか?
-
A:長さよりも、毎日続けられるかどうかが大切です。漢字や語彙は10分程度でも構いません。
読解や記述は、まとめて時間が取れる日に1題ずつ取り組む形で十分です。現在地によって配分は変わりますので、「1. 国語が苦手な中学生の原因とレベル別の勉強法」もあわせてご確認ください。
Q2. 読書をすれば国語の成績は上がりますか?
-
A:語彙が増える点では役立ちますが、読書だけで点数が上がるとは限りません。
テストで問われるのは、本文から根拠を探して答える力です。読書とは別に、問題を解いて根拠を確かめる練習が必要になります。
Q3. 記述問題で何も書けないときはどうすればよいですか?
-
A:設問の型から文末を決めて、そこから書き始めると手が動きやすくなります。
理由を問われていれば「〜から。」、心情であれば「〜という気持ち。」と決めておきます。書き方の型は「2. 【分野別】中学生の国語の勉強法」で詳しくご紹介しています。
Q4. 古文・漢文はいつから対策を始めればよいですか?
-
A:学校で扱い始めた時点から、その範囲を確実に押さえていく形で十分です。
入試を見据える場合は、中学2年生のうちに短い文章に触れておくと、中学3年生で余裕が生まれます。学年ごとの進め方は「5. 【学年別】高校受験に向けた国語の勉強法」をご覧ください。
Q5. 定期テストは取れるのに模試で下がるのはなぜですか?
-
A:定期テストは授業で扱った文章、模試は初見の文章が出題されるためです。
内容を覚えていれば解ける状態と、初めて読む文章から根拠を探す状態は別の力です。テスト範囲の対策については「3. 定期テストで点数を上げる中学生の国語の勉強法」をご確認ください。
Q6. 国語で内申点のオール5を目指すには何が必要ですか?
-
A:定期テストの点数に加えて、記述・発表・提出物といった3つの観点それぞれへの取り組みが必要です。
評定の付け方の基準は学校によって異なりますので、在籍校で示される基準をご確認ください。観点ごとの進め方は「4. 内申点でオール5を目指す中学生の国語の勉強法」でご紹介しています。
まとめ|中学生の国語の勉強法で押さえたいこと
中学の国語は、取り組む順番を現在地に合わせることで得点が動きます。平均点に届いていない段階では漢字・語彙・文法を先に固め、読解では答えの根拠を本文から探す解き方に変えていきます。
定期テストは教科書の範囲を読み込むこと、高校受験は初見の文章に慣れることと、必要な準備が異なる点にもご注意ください。内申点は定期テストの点数だけで決まるものではなく、記述や提出物を含めた3つの観点への取り組みが評価につながります。
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