こんなお悩みはございませんか?
「どのように国語を勉強すれば、成績が上がるのかわからず、苦手意識がある」
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国語はすべての教科の基本となる重要な科目である一方、明確な勉強方法が分かりづらく、漠然と苦手意識や嫌悪感を抱えている方が多いのではないでしょうか。
この記事では国語の成績をあげるための、効果的な勉強方法・学習計画の立て方とともに、国語の勉強をサポートするために家庭内ではどのように子どもに声かけ・対応をするのが効果的なのかをご紹介します。
実際に、私は以下に紹介する方法で、塾に行くことなく、定期テストで国語学年一位、模試で学年一位、偏差値75を取ることができました。
中学生の生徒様の国語の勉強が心配なご家庭様は、是非参考にしてください!
目次
・①他の科目に比べて、明確な解き方や答えが定まっていない
・②長い難解な文章に読み慣れておらず、文意がつかめない
・③古文・漢文の勉強が始まる
2. 中学国語のおすすめ勉強法
・①説明文
・②小説
・③古文・漢文
・④漢字
・⑤文法・語彙
・⑥テストの対策
・⑦テストの復習
3. 保護者はどのように子どもの国語の勉強・成績状況を把握すればよいか
・①親子で円滑なコミュニケーションを
・②国語のテスト結果の受け止め方
4. 保護者にできる中学の勉強サポート方法
・①生徒様のペースにあわせ、適宜助言をする
・②国語を勉強する環境を整備する
・③要旨をまとめ、説明してもらう
5. 中学国語の重要性:中学国語ができるとどんないいことがあるか
・①国語はすべての科目の基礎である
・②国語で身につけることができるスキルは大人になっても重要
まとめ
1. 中学国語ができない・わからない・嫌い・苦手になってしまう原因とは
国語の成績を上げるためには、まず勉強法の重要性を認識することが不可欠です。
中学国語ができない・わからない・嫌い・苦手になってしまう原因は何でしょうか。
原因として考えられるのは、以下の3つです。
①他の科目に比べて、明確な解き方や答えが定まっていない
②長い難解な文章に読み慣れておらず、文意がつかめない
③古文・漢文の勉強が始まる
以下では、これらの3つについて詳しく解説します。
①他の科目に比べて、明確な解き方や答えが定まっていない
国語の読解問題は、暗記要素や典型的なパターン問題が少なく、問題の解法や記述の答えも一様に定まっていないため、どう解けばいいのかがわからくなりがちです。
②長い難解な文章に読み慣れておらず、文意がつかめない
中学国語は、「アイデンティティ」「形而上」など日常生活になじみのない抽象的な概念を用いた、構造が複雑な文章を扱うため、文意がつかみづらいです。
さらに、文章量も増えるため、苦手意識をもつ生徒様が多い印象です。
③古文・漢文の勉強が始まる
中学から新しく古文・漢文を扱いますが、単語や文法について詳しく扱わないため、どのように読解すればよいか迷われている生徒様もいらっしゃるのではないでしょうか。
2. 中学国語のおすすめ勉強法
では、どのように中学国語を勉強すればいいのでしょうか。
国語は、英語や数学に比べて勉強する重要度が低く見られる傾向にありますが、全科目に通ずる基礎的な読解能力を身につけることができるという点で、根源的な科目です。
必ず、1週間に一度は長文読解練習ができるようにしましょう。
①説明文
(1)説明分のポイント
説明文は、科学・国際・近代・言語・自己と他者・身体・文化・現代社会などのジャンルにより、主張のパターンがある程度決まっています。
それぞれジャンルの内容を深堀りし、ノートにまとめて、概念をあらかじめ把握することで読むスピードが速くなります。
例えば、言語に関しては「言語による世界の区切られ方」、近代に関しては「近代合理主義による時間・空間の均質化」についての主張がなされることが多いです。
さらに、パラグラフごとに要点を整理して、指示語、言い換え表現などに注意し、文構造(順接、対比、因果関係、論と具体例など)をつかむことも大切です、
以上のことを意識しながら演習を積むことで、文章を読む”感覚”をつかんでいきましょう。
(2)実際の問題の解き方
次に、実際の問題の解き方を紹介します。
まず、すべての設問をざっと把握し、該当する問題文の傍線付近に、何について読み取ればいいのか、軽くメモをとります。
例えば「○○はなぜ」「=どういうこと」などです。
そして、重要事項や設問の解答に使えそうな要素に線を引きながら読んでいきます。
具体例ではなく、定義や結論など、あとで見返すと要旨がつかめる必要最低限の情報に線を引きましょう。
接続詞にもマークをつけると文構造がわかりやすいです。
もし文意がつかみづらい場合は、段落ごとの要旨を問題文の上部にまとめて、整理をしましょう。
さらに、傍線部分の少し後まで読み、該当する設問を解くというプロセスを繰り返すことが大切です。
問題文を全て読んでから、問題を解き始めると、その設問特有の内容は忘れてしまいますし、時間に対して解答があまり進まないため、焦ってしまうからです。
全体の理解が必要な設問は、自分で引いた線や上部にまとめた要旨を読み直し、総合的に解答を考えましょう。
(3)記述問題
記述問題は、要素を過不足なく抜き出し、助詞などを使って文章の繋がりを意識しながらまとめましょう。
字数が多い/少ない場合は、抜き出した要素の取捨選択を行います。
また、記述問題は文末のまとめ方がとても大切です。
「なぜ〜のか答えなさい」という理由問題は「〜から。」、「どういうことですか」という説明問題は「〜ということ。」など、設問にきちんと応答しているのかを確認しましょう。
解き終わったら、どの要素が余分/不足しているか、文のつながりは不自然ではないか、文末は適切にまとめられているかを確認しながら自己採点を行いましょう。
(4)選択問題
選択問題は、それぞれの選択肢を読み、問題文の傍線付近と照らし合わせながら、上部に(×、○、△)の記号を振りましょう。
○は「絶対これが正解」、△は「まだ確定ではないけど正解っぽい」、×は「この要素が間違っているから、不正解」という意味です。
最後まで選択肢を確認した後、△の選択肢を細部まで確認して正誤を判定し、解答を一つに絞りましょう。
また、「絶対~ない」「必ず~」と言いすぎている選択肢は、間違っている可能性が高いので気を付けましょう。
②小説
小説も説明文と同じように、まず、すべての設問をざっと把握し、該当する問題文の傍線付近に何について読み取ればいいのか、軽くメモをとりましょう。
小説は、情景や体験などから、心情の変化を客観的に読み取る設問が多いことがポイントです。
問題文を読む際は、はじめに、場面設定(登場人物・時間・場所・背景・動作など)を確認しましょう。
そして、重要事項や設問の解答に使えそうな要素に線を引きながら問題文を読んでいきます。
また、小説は特に心情を表す表現や体験を表す表現にチェックを入れていきましょう。
設問に関しては、感覚で答えるのではなく、なぜそのようなそうなるのか論理的に説明する練習を行いましょう。
③古文・漢文
古文・漢文は最低限の単語、文法、句法を暗記しつつ、読解演習を積みましょう。
主語が明記されない場合が多いので、状況から主語を適宜補って文意を掴むことが大切です。
さらに、古文・漢文もパターンが決まっているものが多いため、随筆、物語、逸話ごとなどに、典型パターンを整理することで、読解スピードがあがります。
また定期テストは、授業で扱った内容が多く出題されるので、音読をして暗記するレベルまで、文構造と趣旨を理解出来るようにしましょう。
④漢字
小学校6年間で習う漢字は、1026字である一方、中学校3年間で習う漢字は1110字もあり、実は倍のスピードで漢字を覚えなければなりません。
さらに小学生は日々の宿題として漢字練習やドリルが課されるため、日常的に漢字を勉強する機会が設けられていますが、
中学生は英単の暗記、日々の予習・復習などをこなさなければならないため、なかなか漢字を学習する時間がとれません。
では、どうすれば効率的に漢字を習得することが出来るのでしょうか。
中学生レベルの漢検4級・3級の「読み」「書き」を中心に、集中的に(数ヶ月程)勉強することがおすすめです。
何回か書いて練習を積む→熟語を覚える→3、4級の問題集の「読み」「書き」を完璧に解けるようにするというプロセスを踏めば、入試に十分対応できる漢字の知識を得ることが出来ます。
もし余裕があれば、漢検の「四字熟語」「対義語・類義語」「部首」「同音同訓異字」なども勉強して、漢検を受験する日を設定するとモチベーションも維持しやすいかと思います。
小学生レベルが怪しいようであれば、小学校6年生終了レベルである5級の勉強も行いましょう。
⑤文法・語彙
文法は、付属語と自立語に注意し、それぞれの用法、活用、接続などの違いに注意をしつつ、ノートに整理をしましょう。
語彙は、ことわざや慣用句、難しい単語が掲載された問題集を購入し、対策を進めましょう。
知識を身につけることで、長文読解もスムーズに取り組むことが出来るでしょう。
⑥テストの対策
(1)定期テスト
まずはテスト範囲の漢字、文法を必ず覚えて、点数を確実にとることが大切です。
長文読解は相性の良さが問題によりますが、暗記事項は必ず得点できるので、落とさないようにしましょう。
そして次に、授業で扱った文章を直前に読み直し、読解ポイントを把握しておきましょう。
国語の定期テストは時間が足りないことが多いので、授業で扱った文章は設問を読んで解いていき、分からなかった時のみ文章に戻ることで、時間をかなり節約できます。
最後に、初見の文章が出ることがあります。
時間配分に気をつけつつ、普段の読解練習で得た文章の読み方・設問の解き方を発揮できるようにしましょう。
(2)模試
定期テストと同様に、漢字や語彙など知識問題で確実に得点できるように日々対策を進めましょう。
また、本番数日前に、問題集で長文読解の演習を行い、日頃培った読む感覚が失われないようにしておきましょう。
⑦テストの復習
テストを解いた後に、国語は特に復習すべき箇所が分かりづらく、解きっぱなしにしてしまうことが多いかと思いますが、国語こそテスト後に復習することが大切です。
模試・定期テスト・過去問などは、解答が渡されたその日のうちに、自分の解答と解説を見比べて、どの要素が余分/不足していたのか必ず確認し、正しい解答を自分で導き出せるように復習しましょう。
3. 保護者はどのように子どもの国語の勉強・成績状況を把握すればよいか
それでは、保護者はどのように子どもの国語の勉強・成績状況を把握すればよいのでしょうか。
①親子で円滑なコミュニケーションを
まずは、親子で円滑なコミュニケーションをとり、家庭を居心地の良い空間にすることで、生徒様が勉強の状況や悩みを相談しやすい環境を整えましょう。
結果が返ってきても、悪い点を指摘するのではなく、
「小説が得意なのさすが。」
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など、プラスの言葉に変換することが大切です。
勉強だけではなく、部活や行事、課外活動など、小さな努力でも“過程”を褒めつつ話をよく聞いてあげて、生徒様を見守ってあげましょう。
くれぐれも、「定期テストで○○点以上取らないと、部活を禁止にする、スマホの使用を制限する」など賞罰で管理したり、勉強を強要したり、他人と比較したりしないようにしましょう。
勉強を “やらされている”と思った瞬間、子どものやる気はなくなってしまいます。
②国語のテスト結果の受け止め方
模試や定期テストの点数や偏差値はもちろん生徒様の全体の中での位置を確認し、志望校を決める際の一つの指針となります。
しかし、目先の点数や偏差値に一喜一憂してはいけません。
特に、国語は問題との相性によって点数が大きく変動しうる科目です。
今まで取り組んできた勉強と結果を見比べて、苦手分野・得意分野をそれぞれ分析し、勉強範囲や方法の修正を促すようにしましょう。
一緒に弱点部分を補強できる問題集を買いにいくのも一つの手段です。
4. 保護者にできる中学国語の勉強サポート方法
実際に保護者はどのように子どもの中学国語の勉強のサポートを行えばいいのでしょうか。
考えられるサポート例は以下の3つがあります。
①生徒様のペースにあわせ、適宜助言をする
②国語を勉強する環境を整備する
③要旨をまとめ、説明してもらう
以下、環境の整え方から、実際の声かけセリフ例、対応例まで3つ紹介していきます。
①生徒様のペースにあわせ、適宜助言をする
塾や学校は、生徒様一人一人に準拠しているわけではないため、どうしても人によってついていけなかったり、進度が遅すぎたりする可能性があります。
目標やスケジュールなどの勉強計画を立てる際、テストの結果が返ってきた際などに、生徒様に今の勉強法が合っているのか確認をして適宜助言を行ってあげましょう。
例えば、
「評論文が苦手なら、読解パターンを整理してみたらどう?」
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などです。
さらに、生徒様からの勉強の質問に答えたり、一緒に考えたり、参考書や問題集・勉強計画を立てる手帳を購入するなど国語の勉強のサポートを行えるようにしましょう。
くれぐれも、生徒様の主体性を奪わないように気を付けましょう。
一度勉強の軌道にさえ乗れば、生徒様は自主的に勉強を進めることができるはずです。
②国語を勉強する環境を整備する
長文読解で集中力が必要とされる国語を勉強する際に、環境を整えることはとても大切です。
生活習慣を整えさせるために、朝食、夕食、入浴、就寝、起床の時間などを一定に保つことができるようサポートしましょう。
また、静かで居心地が良い勉強空間を作り出せるように、必要に応じてリビングのテレビやゲームの音を小さくしたり、スマートフォンなど集中力を削ぐものを近くに置かないよう心がけましょう。
さらに、やはり読解力の向上のためには、活字に触れ合う時間(=読書習慣)を作り出すことが非常に重要です。
家庭に置く本の数を増やしたり、生徒様に面白かった本をおすすめしてあげてもよいでしょう。
③要旨をまとめ、説明してもらう
生徒様に問題文の要旨や文章の展開構造をまとめ、保護者様の前で説明をするという練習を積んでいただくと、要旨をつかむ力や説明する力が身につくため、おすすめです。
5. 中学国語の重要性
中学国語ができるとどのようないいことがあるのでしょうか。
考えられる国語の重要性は大きく分けて以下の2つあります。
①国語はすべての科目の基礎である
②国語で身につけることができるスキルは大人になっても重要
以下では、これらの2つについて詳しく解説します。
是非モチベーションアップのご参考にしてください!
①国語はすべての科目の基礎である
勉強において、説明や問題は日本語で書かれています。
読解力が身につき、文意や要旨がスムーズにつかめると、他科目の成績アップも間違いありません。
国語が1番の基礎科目である所以です。
②国語で身につけることができるスキルは大人になっても重要
大人になっても、資料をまとめたり、本を読んだりする際に読解力や漢字運用能力は重要です。
中学国語は高校の架け橋だけではなく、大人になっても必要なスキルを身につけることができます。
まとめ
これまで、国語が苦手になってしまう要因やおすすめ勉強方法、保護者様のサポート方法、中学国語の重要性などを紹介してきました。
国語は、漠然と苦手意識があることが多く対策もおろそかにされがちですが、以上の通りとても重要である教科です。
最低1週間に一度の長文読解演習と、日々の漢字・語彙・古典単語の暗記は継続し、定期テスト対策にも力を入れましょう。
私の好きな言葉に、「これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず。」というものがあります。
読書に触れ合いながら、知的好奇心に従って楽しくコツコツ国語を勉強して、見識を広げ、教養を深めていっていただければと思います。
中学校で培った教養や勉強方法、知識、思考力は必ず高校でのアドバンテージになるだけではなく、大学や社会でも活きるはずです。
勉強・部活・行事すべてを楽しんで、生徒様が中学生活を満喫されることを願っています。
▼当会では、中学生向けに家庭教師をご紹介しています。ぜひ併せてご覧ください。
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