体験授業を申し込む
ご相談からでもOK!
1. プリバートとは?SAPIX準拠の個別指導

①プリバートの基本情報
プリバートは、SAPIXの個別部門として1998年に設立された、SAPIX専門の補習塾です。
SAPIXの授業は進度が速く難易度も高いため、一般の塾では十分にフォローできないことが多く、SAPIXの内容に精通したプリバートは多くの家庭に重宝されています。
ただし、あくまで「SAPIXに通っている生徒のための補習塾」であり、SAPIX在籍が前提です。そのため、SAPIXに通わずに同じ授業内容を受けることはできません。
実際に、生徒様の9割以上は小学四年生以上の現役SAPIX生で、SAPIXの内容をフォローして欲しいと考えるご家庭様から高く支持されています。
教室の場所は以下の通りで、2025年11月時点で全18教室で指導を行っています。
| エリア | 教室数 |
| 東京 | 10教室 |
| 神奈川 | 4教室 |
| 埼玉 | 1教室 |
| 千葉 | 2教室 |
| オンライン | 1教室 |
▼SAPIXについてのご詳細は、以下ページをご覧ください
②プリバートの特徴
(1)SAPIXの内容に精通している
SAPIXの授業や指導方針を理解した講師が担当するため、SAPIXにおける集団授業と解法や考え方のズレが生じにくく、学習内容をスムーズに補強できます。
また、集団授業で速く進んだ部分も生徒様の理解度に合わせて丁寧に説明してもらえるため、確実に内容を定着させることができます。
(2)1対2の個別授業
プリバートでは、講師1名に対して生徒2名の1対2での指導が一般的です。
この形式は多くの個別指導塾でも採用されており、講師が一方の生徒を指導している間、もう一方の生徒は演習に取り組むため、学習時間を効率的に使える点が特徴です。
1対1より指導密度は下がりますが、その分授業料を抑えられるメリットがあります。
(3)SAPIXに通う生徒以外にも対応している
プリバートはあくまでSAPIXが作成した教材「コアマスター」「ピグマ」を使用しての指導を前提としているものの、SAPIXに通っていなくても、プリバートに通うことは可能です。
「コアマスター」「ピグマ」はSAPIXの集団授業では使われていませんが、どちらもSAPIXメソッドに基づいて作られています。
SAPIX非在籍者でも、ある程度難しい問題を教えて貰える点がメリットです。
③プリバートのカリキュラム
プリバートには、
・SAPIX生フォローアップコース
・コアマスターコース
・ピグマサポートコース
の3つコースがあります。
ここでは、それぞれのコースについて書いていきたいと思います。
(1)SAPIX生フォローアップコース
対象はSAPIXに通う小学1~6年生の生徒様です。
1対1のマンツーマン指導か1対2の個別指導を選べます。オンライン指導は1対1のみ対応可能です。
全体の9割以上の生徒がこのコースを利用しており、授業内容は原則SAPIX教材の質問や解説が中心です。
SAPIX教材の分からない所を先生が解説する、というのが一般的なスタイルですが、事前相談により過去問の解説をお願いすることも可能です。
まとめると「SAPIX教材や過去問の内容を補習したい場合」に適したコースです。
それ以外の内容には対応が難しい点は注意が必要です。
(2)コアマスターコース
対象はSAPIXに通っていない小学4~6年生で、SAPIX在籍者は受講できません。
授業は1対1のマンツーマン指導のみで、「コアマスター」というSAPIXメソッドに基づく教材のカリキュラムに沿って進めます。
「SAPIX生フォローアップコース」と同様に、過去問の解説は事前相談で対応可能ですが、「コアマスター」以外の教材や質問には対応できません。
また、SAPIXの集団授業で使われている「デイリーサピックス」「デイリーサポート」と言った教材も使用されません。
1対1指導のみのため料金が高いこと、そして利用できる教材や内容が限定されることから、このコースを選ぶご家庭様は少数です。
(3)ピグマサポートコース
対象は通信教材「ピグマ」を使用されている小学生の生徒様です。
なお「ピグマ」は小学一年生~小学四年生を対象とした教材ですから、 実質的には小学四年生までのコースです。
このコースも1対1のマンツーマン指導のみ開講されています。
授業は、生徒様ご自身が持参した通信教材の「ピグマ」を用いて、「ピグマ」のカリキュラムに沿って先生が毎週指導を行う流れとなります。
このコースでも、生徒様の好きなようにご質問出来るわけではなく、あくまでも「ピグマ」の質問ならば受け入れてくれるというコースになります。
「ピグマ」をお使いのご家庭様で、中々ご家庭で勉強を見ることが出来ない場合に選ぶコースとなるでしょう。
コアマスターコース同様に、このコースを選ぶご家庭様は少数となっています。
④使用している教材
SAPIXに通われている生徒様は、SAPIXの教材「デイリーサピックス」、「デイリーサポート」、 その他配布されるプリント類を中心に授業が行われます。
SAPIXに通われてない生徒様は、「コアマスター」「ピグマ」という教材が使用されます。
「コアマスター」はSAPIXと代々木ゼミナールで共同開発した教材で、SAPIXに通っていない生徒様でも、 質の高い教育が受けられるように作られたものです。地方の一部の塾で採用されています。
「ピグマ」は小学一年生~四年生までの通信用教材です。
「コアマスター」「ピグマ」はそれぞれ、SAPIXで使用されている「デイリーサピックス」「デイリーサポート」 よりもやや簡易ですが、一定程度難しい問題が収録されていますので、基礎的な力はつくように作成されています。
SAPIXの講座を受講出来ないご家庭様は、「コアマスター」「ピグマ」をご使用になられても良いのですが、 SAPIXの講座を受講できるならば、SAPIXで使用されている教材を用いた方が質の高い学習ができるでしょう。
④料金形態
料金は以下の通りです。
【1対2の指導】
・小学五年生:6,050円
・小学六年生:6,600円
【1対1の指導】
・小学一年生~三年生:7,150円
・小学四年生~五年生:8,250円
・小学六年生:9,350円
(※1コマ60分あたりの金額)
1対1のコースではオンライン指導も選べますが、料金は同じです。
同じ個別指導塾で、マンツーマン指導のTOMASがありますが、そちらは60分当たり約6,500円です。
世間的に高額といわれているTOMASよりも高額と、かなり高額な部類に入ることがわかります。
なお、「コアマスター」「ピグマ」を使用したコース、即ちSAPIXに通っていないご家庭様は、1対1の指導しか申し込めないことに注意が必要です。
2. プリバートには、どのような生徒様がどのような目的で通っている?

最も多いのは、生徒様がSAPIXに通っているものの、それだけでは不十分なためプリバートで補習してもらうパターンです。
SAPIXは進度が速く、難易度も高いため、授業についていけない生徒様も少なくありません。
また、ある程度理解できている生徒様でも、テスト対策として補習を希望する場合があります。
そのような場合に、SAPIXの授業に精通している先生がいるプリバートは心強い存在です。
また、全体の1割以下ではありますが、SAPIXの日程が合わない・集団授業自体が合わないなどの理由で、SAPIXには通わずにプリバートに通う生徒様もいらっしゃいます。
SAPIXの進め方に関心のあるご家庭様が、生徒様を通わせている例となります。
3. プリバートのメリット・デメリット

①メリット
(1)SAPIXのフォローに適している
プリバートでは、SAPIXの教材を用いて、SAPIXの授業内容に精通した先生が教えてくれます。
SAPIXの進度の早い授業では理解しきれなかった内容でも、先生に詳しくゆっくりと教えて貰うことで、理解出来るようにことは多くあります。
苦手科目だけプリバートを追加するというのは有効なやり方であると言えます。
(2)SAPIXに通っていなくてもSAPIXメソッドを学べる
SAPIXメソッドとは、一つ一つの単元の根本を理解させ、それを用いて応用問題まで解く力を養う方法です。
このメソッドを基に、SAPIXは最難関校での合格実績が業界1位となっています。
もちろん、SAPIXそのものに通えれば良いのでしょうが、集団授業が苦手であったり、 習い事などで指定された曜日に通えない場合がお有りかと思います。
その際に、「コアマスター」「ピグマ」といった教材で学べることは有意義だと考えます。
②デメリット
(1)先生の質があまり高くない
プリバートは学生アルバイトが中心です。
SAPIX教材の問題は教えられますが、初見の問題をパッと教えるのは難しい先生が多くいらっしゃいます。
先生による部分はありますが、高い授業料を払っているわけですから、それでは困りますよね。
また過去問についても、質問は可能ですが「事前に相談の上」という縛りがあります。
このような点から、先生としての質には疑問を持たざるを得ません。
SAPIXの教材だけの、しかもプリバートで習っている科目だけのフォローで宜しければ別ですが、例えば、
・SAPIXに行っているだけでは解消しない苦手単元が発生した場合
・SAPIXの教材よりも、もっと基本的な問題から復習したい場合
・他科目の教材についても、少し質問がある場合
などは、対応してもらえない点はデメリットと言えるでしょう。
(2)授業料が高い
プリバートは、対応範囲が限られ、柔軟な指導が難しい点があります。
また、最難関校を目指す塾のため、基礎的な内容はあまり扱われず、教材も基本問題が少ないのが実情です。
それにも関わらず、授業料は個別指導の中でもかなり高額に設定されています。
このため、内容や料金のバランスを考えると、場合によっては生徒の理解度や苦手部分に応じた指導ができる家庭教師の活用を検討した方が良い場合もあります。
体験授業を申し込む
ご相談からでもOK!
4. プリバートとSAPIXとの違いは?

①集団塾か、個別指導塾かの違い
まず、SAPIXは集団塾で、プリバートは個別指導塾であるという指導形式が大きく異なります。
特にプリバートは単なる個別指導塾というよりも、SAPIXの補完的位置付けになります。
SAPIXで分からない所があった場合に、その箇所をゆっくり丁寧に、生徒様が理解出来るように教えてくれる塾です。
②目指す受験校の違い
次に、目指す受験校も異なってくる場合が多いです。
SAPIXは最難関校に向けてカリキュラムが組まれています。
一方のプリバートは、SAPIXについていけずに受講している生徒様が多いため、 実際に目指す受験校は多くが中堅校となるでしょう。
また、プリバート単独で行う場合、「コアマスター」「ピグマ」を使ってのご指導となります。
こちらの教材だけですと、最難関校を目指すのは難しく、中堅校~難関校を目指していくこととなるでしょう。
5. プリバートと他の個別指導塾・家庭教師との違いは?

そのため、元々ある程度授業についていけている生徒が、一部の理解不足を補う形で利用するのが最も効果的です。
プリバートの、SAPIXの授業進度や解き方に沿ったサポートが受けられるという特徴を、最大限生かすことができるからです。
一方で、他の個別指導塾や家庭教師は、SAPIXに限らず幅広い教材や学習スタイルに対応しています。
そのため、SAPIXでつまずきがある生徒でも、個々の理解度や苦手分野に応じた指導で解決策を見つけやすいというメリットがあります。教材や指導の自由度が高く、学習全体を柔軟にサポートできる点が特徴です。
6. 保護者様にできるプリバートのサポートは?

①SAPIXの内容が理解できているかを確認する
プリバートに通う事で、SAPIXの内容が理解出来ているかを確認することをお勧めします。
プリバートはSAPIX教材に精通していると言っても、先生の教え方及び生徒様の状況によってはあまり効果がない場合もあります。
そのため、生徒様がプリバートで習った事をしっかりと身につけられているかどうかをきちんと確認してあげることが必要です。
②プリバートに通うことで成績が上がっているかを確認する
また、プリバートに通う事で成績向上に繋がっているかも確認しましょう。
プリバートで習って、その場では理解しても成績アップにつながらないことも多々あります。
例えば、基礎がしっかり分かっておらず、プリバートで難しい事を教えてもらったとしてもすぐ忘れてしまったり、定着しなかったりということが多くあります。
この場合には、いくらプリバートで習ったとしても成績は上がりません。
もっと根本的な所から見て貰える個別指導・家庭教師の先生に頼んだ方が宜しいと考えられます。
7. プリバートと相性が良いと思われる/悪い可能性があるご家庭様の特徴

では、プリバートと相性が良いご家庭様、悪いご家庭様の特徴はどういった所にあるのでしょうか。
保護者様・生徒様に分けて、いくつか示してみたいと思います。
①相性が良いと思われるご家庭様
(1)相性が良いと思われる保護者様
忙しく、生徒様の勉強を中々見る事が出来ないご家庭様は、相性が良いと思われます。
SAPIXの授業についていくのは大変です。
一度ついていけなくなると、そこから挽回するのは至難の業です。
そのため、そうなる前にプリバートで補完して頂き、授業に遅れないようにしていくのはよい選択だと言えます。
(2)相性が良いと思われる生徒様
一つ一つをしっかり理解していきたい生徒様は相性が良いと思われます。
SAPIXの授業は進度が速く、自分が理解したかに関わらず、流れ作業的に進んでしまいます。
そうなると、一つ一つしっかり理解したい生徒様は、翻弄されてパニックになってしまいます。
プリバートでは一人ひとりに合ったスピードで指導してくれますので、確実な理解をしながら進める事が出来ます。
②相性が悪い可能性のあるご家庭様
(1)相性が悪い可能性がある保護者様
保護者様が生徒様のご指導が出来る場合、相性が良くない可能性があります。
保護者様が中学受験をしていたり、実際にSAPIXに通われていた場合は、生徒様のご指導が可能な場合が多いです。
ですので、その場合には無理にプリバートで指導を受ける必要は無いと思われます。
(2)相性が悪い可能性がある生徒様
ご自身をしっかり持っていらっしゃる生徒様ですと、相性が悪い可能性があります。
例えば、やり方に関して一々指導されるのを好まない生徒様がいらっしゃいます。
算数にしても、国語にしても、確かにやり方は一つではありません。
例えば、算数の線分図の問題は文字で解く事も十分可能です。
しかし、担当の先生によっては「線分図で解く方法に統一してください」と指示されることがあります。生徒様が既に適切な方法を身につけている場合でも、そのやり方を否定されると不満や反発につながりやすくなります。
特に、指導力の低い先生ほどSAPIXのやり方に強くこだわり、生徒様の理解スタイルを汲み取れないケースが見られます。結果として、生徒様が混乱したり、モチベーションを失ったりする可能性があります。
そのため、保護者様は普段の様子をよく聞き取り、生徒様が無理なく学べているかを丁寧に確認してあげることが大切です。
8. プリバートに通っているご家庭様の実際の口コミ・評判

最後に、プリバートに通われているご家庭様の実際の口コミ・評判をご紹介します。
以下を参考にしながら、生徒様をSAPIXに通塾させるかどうか、ご検討ください。
①プリバートの良い口コミ・評判
・SAPIXの授業でわからない所が多く、プリバートで教えてもらえて助かっています。
・SAPIXの教材は難しく、親では教えられません。ですので、助かります。
・栄光ゼミナールに通っていましたが、プリバートでレベルの高い事をやれるので、切り替えました。
・事前に相談すれば、過去問の解説もしてくれるので、有難いです。
・若い先生なので、親しみやすいようで、楽しくプリバートに通っています。
②プリバートの良くない口コミ・評判
・SAPIXの事しか教えてくれないので、他の教材の質問が出来ません。
・先生はいかにも学生さんという先生なので、教え方に不安があります。
・先生は、結局、SAPIXと同じ事を話すので、子供は理解が出来ていないようです。
・1コマ60分と短く、1対2ですから、ほとんど質問出来ずに終わってしまいます。
・1対2指導だと、もう一人の生徒さんに左右されます。うるさい生徒さんで、気が散っています。
まとめ
プリバートはSAPIXの補習専門という位置づけであり、SAPIX独自の指導方針や教材の扱いには非常に精通しています。
そのため、SAPIXの授業内容は理解できるが、説明の仕方が合わずに消化不良を起こしているという生徒様には効果的に機能します。
一方で、過去問を除く他教材の指導には対応していないほか、学習のつまずきの根本原因を深掘りするような指導までは期待しにくいのが実情です。したがって、SAPIXの授業そのものについていけない状態の場合、プリバートが最適かどうかは慎重に見極める必要があります。
また、授業料は個別指導の中でも高額な部類に入ります。費用対効果を踏まえると、他の個別指導塾や家庭教師とも比較したうえで、どの環境が生徒様に最も合うかを検討されるとよいでしょう。
▼当会では、SAPIX生への指導に特化した家庭教師をご紹介しています。ぜひ併せてご覧ください。
▼当会では、中学受験生への指導に特化した家庭教師をご紹介しています。ぜひ併せてご覧ください。
あわせてチェック|中学受験塾の関連記事
東大家庭教師友の会をもっと知る
家庭教師がプリバートでの学習を徹底サポート!

