1. 四谷大塚とは?中学受験の「予習型」パイオニアを30秒で理解
四谷大塚は中学受験塾として70年以上の歴史を持つ老舗の進学塾です。まずは基本情報と、他塾と一線を画す「予習型」の学習スタイルについて解説します。
①四谷大塚の基本情報(運営・校舎数・対象学年・ナガセグループ)
▼四谷大塚の基本情報
| 項目 | 内容 |
| 運営 | 株式会社四谷大塚(株式会社ナガセグループ) |
| 設立 | 1954年(2006年にナガセがグループ化) |
| 対象学年 | 年長~小学6年生 |
| 校舎エリア | 東京・神奈川・千葉・埼玉(首都圏中心) |
| 指導スタイル | 集団授業(予習型) |
| 主な教材 | 予習シリーズ(首都圏の中学受験生の約2人に1人が使用) |
| 通信教育 | 進学くらぶ(自宅から受講可能) |
| 代表的なテスト | 全国統一小学生テスト、合不合判定テスト |
四谷大塚は、2006年に東進ハイスクールの運営会社である株式会社ナガセにグループ化されました。これにより、東進のITノウハウを活かした映像授業やオンライン教材が本格的に導入され、大手集団塾の中で最もオンライン事業が充実している塾となっています。
また、四谷大塚が主催する「全国統一小学生テスト」は、一度に15万人以上が受験する日本最大規模の小学生向けテストとして広く知られています。
②大手4塾で唯一の「予習型」|四谷大塚が予習を重視する理由
四谷大塚とは、中学受験の大手4塾(SAPIX・日能研・早稲田アカデミー・四谷大塚)の中で、唯一「予習」を学習サイクルの出発点に置いている塾です。
他の3塾が「授業で初めて学ぶ → 復習で定着させる」という復習型であるのに対し、四谷大塚では「まず自分で予習シリーズを読んで考える → 授業で理解を深める → 週テストで定着度を確認する」というサイクルを採用しています。
▼四谷大塚の1週間の学習サイクル
■ ステップ1:予習(授業前)
予習シリーズを使い、まだ習っていない内容に自力で取り組む。
■ ステップ2:授業(通塾日)
予習でわからなかった部分を中心に、講師の解説で理解を深める。
■ ステップ3:復習+IT教材(授業後)
復習ナビや予習ナビなどのIT教材で、理解が不十分な箇所を補強する。
■ ステップ4:週テスト(週末)
1週間の学習内容の定着度を確認。コース別(S/C/B/A)に出題される。
四谷大塚がこの「予習型」を重視する理由は、「わからないことを自分で解決する力」を養うためです。未知の問題に対して自分なりに考える経験を積むことで、中学受験本番はもちろん、その先の学習にも活きる「自ら学ぶ力」が育まれると四谷大塚は考えています。
ただし、この予習型スタイルは生徒様の自主性やご家庭のサポート体制に大きく左右されるため、向き・不向きがはっきり分かれるのも事実です。この点については「7. 四谷大塚の口コミ・評判とメリット・デメリット」で詳しく解説します。
2. 四谷大塚の合格実績(2025年度)|御三家から中堅校まで徹底分析
四谷大塚の合格実績は、特定の最難関校に特化したSAPIXとは異なり、御三家から中堅校まで幅広い学校に合格者を出しているのが最大の特徴です。
①2025年度の主要校合格者数と前年比較
2025年度の入試結果では、御三家はもちろん、埼玉・千葉の前哨戦や大学付属校においても多数の合格者を輩出しています。
▼2025年度 四谷大塚の主要校合格実績(四谷大塚ネットワーク全体)
| カテゴリ | 主な学校 | 特記事項 |
| 男子御三家 | 開成・麻布・武蔵 | 安定した合格者数を維持 |
| 女子御三家 | 桜蔭・女子学院・雙葉 | 桜蔭+15人、雙葉+10人と前年から大幅増 |
| 大学付属校 | 早慶各校・明大明治・立教新座 等 | 大学付属校で他塾を圧倒する合格者数 |
| 埼玉・千葉 | 栄東・市川・東邦大東邦 等 | 栄東は合格者数1,600人超で最多 |
| 公立中高一貫 | 県立千葉・県立東葛飾・さいたま市立浦和 等 | 複数校で塾別合格者数1位 |
このように、四谷大塚は「御三家だけ」の塾ではなく、中堅校から最難関校まで幅広い合格実績を持っています。志望校の選択肢が広い保護者様にとっては、大きな安心材料と言えるでしょう。
②「四谷大塚ネットワーク」の合格実績の正しい読み方(直営・YTnet・NETの違い)
四谷大塚の合格実績を見る際に注意すべきなのが、「四谷大塚ネットワーク」という表記です。これは四谷大塚の直営校舎だけでなく、提携塾も含んだ合算数字です。
▼四谷大塚ネットワークの構成
■ 四谷大塚直営
四谷大塚の直営校舎+通信教育「進学くらぶ」の生徒様。
■ 四谷大塚YTnet
主に首都圏の提携塾。予習シリーズを使用し、四谷大塚の週テストを受験。
■ 四谷大塚NET
主に首都圏以外の全国の提携塾。予習シリーズ準拠のカリキュラムで指導。
なお、四谷大塚の公表数値では、テスト生や講習生は在籍者数に含めていないとされています。しかし、直営校舎のみの合格実績は非公表のため、他塾との単純な比較には注意が必要です。志望校の合格実績を確認する際は、お通いの校舎の実績を直接お問い合わせになるのが最も確実です。
③予習シリーズ改訂後、四谷大塚系の実績はどう変わったか
四谷大塚の教材「予習シリーズ」は、2021年から段階的に大幅改訂が行われました。4年生から始まった改訂は、2023年に6年生まで完了しています。
この改訂により、難易度が大幅に上がったと言われています。特に算数は、以前のSAPIXのテキストに匹敵するレベルの問題が増え、四谷大塚系の塾から御三家レベルの合格者が増加傾向にあります。
2025年度入試では、女子御三家の桜蔭で前年比+15人、雙葉で+10人と顕著な伸びを見せており、予習シリーズ改訂の成果が合格実績に表れ始めていると考えられます。
一方で、教材の難化に伴い、生徒様が予習段階でつまずきやすくなったという声も増えています。特に小学4・5年生の算数では、ご家庭でのフォローや家庭教師のサポートの重要性がこれまで以上に高まっています。
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3. 四谷大塚の費用・料金体系|月謝から年間総額まで学年別に解説
中学受験の塾選びで、費用は避けて通れないポイントです。四谷大塚の費用体系を、学年別の月謝から見落としがちな追加費用まで整理します。
①学年別の月謝と年間費用の目安(4年〜6年)
四谷大塚の入塾金は22,000円(税込)です。兄弟姉妹で同時入塾する場合や再入塾の場合は免除されます。維持費や施設使用料は設定されていません。
▼四谷大塚の学年別費用(4教科・本科コース)の目安
| 学年 | 月額授業料(税込) | 年間授業料の目安 | 年間総額の目安(講習込み) |
| 小学4年生 | 約41,800円〜 | 約50万円 | 約80万〜85万円 |
| 小学5年生 | 約52,250円〜 | 約63万円 | 約95万〜110万円 |
| 小学6年生 | 約67,650円〜 (9月以降は約90,750円) |
約90万円 | 約140万〜170万円 |
※年度・コースにより変動します。最新の正確な金額は四谷大塚の公式サイトまたは各校舎にお問い合わせください。
4年生から6年生までの3年間の総額は、約315万〜365万円程度が一般的な目安となります。月謝だけを見ると大手塾の中ではリーズナブルに見えますが、季節講習やテスト代を含めると年間総額は大きく膨らむ点に注意が必要です。
②見落としがちな追加費用(季節講習・テスト代・教材費)
四谷大塚の費用を検討する際、月謝以外に発生する費用を見落とすと「想定以上にかかった」と感じる原因になります。
▼月謝以外に発生する主な費用
■ 季節講習費(春期・夏期・冬期)
特に夏期講習は6年生で15万〜20万円程度になることも。任意参加とされていても、カリキュラム上は参加前提で組まれていることが多い。
■ 教材費(予習シリーズ等)
半年間で20,000円〜40,000円程度。学年が上がるにつれ副教材も増える。
■ テスト代
組分けテスト、合不合判定テストなどの公開テスト代。学校別判定テストは別途費用がかかる場合がある。
■ 志望校別特訓・特別講座
6年生後半の志望校対策講座は別途費用が発生。難関校を目指す場合はほぼ必須。
費用面で後悔しないためには、入塾前に「年間総額」ベースで比較することが大切です。月謝だけで判断すると、後から追加費用に驚くケースが少なくありません。
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4. 四谷大塚の学習システムを徹底解説|予習シリーズ・IT教材・週テスト
四谷大塚の最大の強みは、教材・IT教材・テストが一体となった学習システムにあります。ここでは、その中核を成す3つの柱を詳しく見ていきましょう。
①予習シリーズとは?「中学受験のバイブル」と呼ばれる理由
「予習シリーズ」は、四谷大塚が制作する中学受験の基幹テキストです。発行から60年以上の歴史を持ち、首都圏の中学受験生の約2人に1人が使用しているとされています。
▼予習シリーズが「中学受験のバイブル」と呼ばれる理由
■ 解説が懇切丁寧
すべての問題に詳細な解説を掲載。生徒様が一人で予習できるよう設計されている。
■ 他塾でも採用されるほどの品質
早稲田アカデミーをはじめ、多くの中学受験塾がメイン教材やサブ教材として採用。
■ 外部生でも購入可能
四谷大塚に通塾していなくても、公式サイトから購入可能。自宅学習や他塾との併用にも活用されている。
■ 2021年〜大幅改訂で難易度アップ
SAPIXのテキストに匹敵するレベルの問題が増加。最難関校を目指す生徒様にも対応できる教材に進化。
ただし、予習シリーズの「懇切丁寧な解説」は、裏を返せば「読みこなすのに相応の読解力と根気が必要」ということでもあります。基礎力が不十分な生徒様が一人で読み進めようとすると、かえって時間ばかりかかってしまうケースもあるため、注意が必要です。
②IT教材の全体像(予習ナビ・復習ナビ・高速基礎マスター)
四谷大塚は、ナガセグループ化以降、大手集団塾の中で最もIT教材が充実した塾となっています。主なIT教材は以下の通りです。
▼四谷大塚の主なIT教材
| IT教材名 | 内容 | 活用のポイント |
| 予習ナビ | 予習シリーズの内容を解説する映像授業。いつでも何度でも視聴可能。 | 予習の段階でつまずいた単元の理解補助に最適。 |
| 復習ナビ | 週テストの結果を踏まえ、個別最適化された復習問題を出題。 | 弱点の効率的な補強に活用。 |
| 高速基礎マスター | 計算力・漢字・語彙など基礎力を短期間で定着させるトレーニング教材。 | 毎日の短時間学習で基礎力を底上げ。 |
| 週テスト演習 | 週テスト直後に、正解すべき重要問題の解説授業や類似問題を個別表示。 | テストの解き直しを効率的に行える。 |
これらのIT教材を活用すれば、保護者様が横について教える負担を軽減できる可能性があります。ただし、IT教材は「あれば自動的に成績が上がるもの」ではなく、正しく活用するための管理が必要です。この点は「8. 家庭フォロー術」で詳しく解説します。
③週テスト・組分けテストの仕組みとコース体系(S/C/B/A)
四谷大塚の学習サイクルの軸となるのが、週テストと組分けテストです。
▼テストの種類と特徴
■ 週テスト(毎週末)
1週間の学習内容の定着度を確認するテスト。コース別(S/C/B/A)に問題が異なり、自分のレベルに合った問題で力試しができる。
■ 組分けテスト(5週に1回)
累積範囲のテストで、結果に基づきコースが変動する。全会員共通の問題で実施。
■ 合不合判定テスト(6年生対象・年6回)
志望校の合否判定を行う模試。四谷大塚の蓄積データにより精度の高い判定を実現。
▼コース体系(上位順)
| コース | レベル | 目安 |
| Sコース | 最上位 | 御三家・最難関校を目指す層。定員が少なく狭き門。 |
| Cコース | 上位 | 難関校を目指す層。Sコースへのステップアップを目標にする生徒様が多い。 |
| Bコース | 中位 | 中堅〜上位校を目指す層。ボリュームゾーン。 |
| Aコース | 基礎 | 基礎固めが中心。まず基本を確実にする段階。 |
④学年別カリキュラムの特徴と通塾頻度
▼四谷大塚の学年別カリキュラムと通塾頻度
| 学年 | 通塾頻度 | カリキュラムの特徴 |
| 小1・2年生 | 週1回 | 「リトルコース」で学習習慣の定着と知的好奇心を育む。点数評価は行わず、学ぶ姿勢を重視。 |
| 小3年生 | 週1〜2回 | 理科・社会がスタート。中学受験に向けた基礎を本格的に築き始める。 |
| 小4年生 | 週3回+週テスト | 本格的な受験カリキュラムと「週テスト」がスタート。らせん型カリキュラムで同じ単元を繰り返し学習。 |
| 小5年生 | 週3〜4回+週テスト | 比・割合・速さなど中学受験の重要単元が連続。ここでのつまずきが成績の分岐点に。 |
| 小6年生 | 週4〜5回+テスト | 前半は総復習、後半は志望校別の実戦演習。合不合判定テストで志望校の合否を判定。 |
四谷大塚は、4年生の時点で週3回の通塾+毎週のテストがあるため、他の大手塾と比べても通塾頻度は多めです。特に共働きのご家庭では、送迎やお弁当の準備を含めた保護者様の負担も考慮して入塾時期を検討することをおすすめします。
⑤通信教育「進学くらぶ」の特徴と通塾との違い
四谷大塚は、通塾できない生徒様向けに通信教育「進学くらぶ」を提供しています。
▼進学くらぶと通塾の比較
| 通塾(本科コース) | 進学くらぶ | |
| 教材 | 予習シリーズ+IT教材 | 同じ(予習シリーズ+IT教材) |
| 授業形態 | 校舎での対面授業 | 予習ナビ(映像授業)で自宅学習 |
| 週テスト | 校舎で受験 | 自宅で受験(同じ問題) |
| 組分けテスト | 校舎で受験 | 自宅で受験 |
| 費用 | 月額41,800円〜(4教科・4年生) | 通塾の半額以下 (詳細は公式サイトをご確認ください) |
| 向いている方 | 講師の対面指導とクラスの緊張感が必要な方 | 地方在住、海外在住、または自分のペースで学びたい方 |
進学くらぶは費用を大幅に抑えられる反面、対面の講師からのフォローがないため、自宅での学習管理が非常に重要になります。進学くらぶを利用しながら家庭教師を併用するという選択肢も、学習効果を高めるうえで有効です。
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5. 四谷大塚の入塾テスト|難易度・科目・合格率と対策のポイント
四谷大塚入塾テストは、大手集団塾の中でも難易度が高いことで知られています。入塾を検討されている保護者様は、事前の対策が欠かせません。
①入塾テストの概要(科目・実施頻度・合格率約50%)
▼四谷大塚入塾テストの基本情報
| 項目 | 内容 |
| 試験科目 | 小1〜小4:国語・算数の2教科 / 小5・小6:国語・算数・理科・社会の4教科 |
| 合格率 | 約50%(2人に1人が不合格) |
| 再受験 | 何度でもチャレンジ可能 |
| 難易度の目安 | 一般的な偏差値50程度。ただし小学校の学習範囲だけでは不十分。 |
| その他 | 全国統一小学生テストや組分けテストの結果で入塾が認められることもある。 |
四谷大塚は、「2人に1人しか受からない」と公式に明言しています。大手塾の多くが入塾テストのハードルをそこまで高く設定していない中で、四谷大塚は昔から比較的厳しい基準を維持しています。
②合格するために家庭で準備すべきこと
▼入塾テスト対策のポイント
■ 算数
基本的な四則計算を確実にできるようにする。特に繰り上がり・繰り下がりのミスをなくすことが重要。文章題や図形の基本問題にも触れておくとよい。
■ 国語
長い文章を最後まで読みきる力が必要。日頃から読書習慣をつけ、設問に対して根拠を持って答える練習をしておく。
■ 市販教材の活用
小学校の教科書レベルだけでは心許ないため、市販の中学受験準備用教材を1〜2冊こなしておくと安心。
■ 不合格でも諦めない
何度でも再受験可能。1回で合格できなくても、弱点を補強して再チャレンジすることで合格を勝ち取る生徒様も多い。
6. 四谷大塚と他の大手中学受験塾の違い・比較
四谷大塚への入塾を検討する際、多くの保護者様が気にされるのが「他の塾との違い」です。ここでは、大手4塾を中心に四谷大塚との違いを整理します。
①SAPIX(サピックス)との違い(難関校実績・教材・学習スタイル)
▼四谷大塚とSAPIXの比較
| 四谷大塚 | SAPIX | |
| 学習スタイル | 予習型 | 復習型 |
| 教材 | 予習シリーズ(製本テキスト) | 毎回配布プリント(テキストなし) |
| 御三家合格実績 | 安定的(ネットワーク全体) | 業界トップ(特に開成・桜蔭) |
| IT教材 | 非常に充実 | 限定的 |
| 保護者様の負担 | 予習の見守り+IT管理 | プリント整理+復習管理 |
SAPIXは御三家を中心とする最難関校で圧倒的な実績を持つ一方、教材がプリント形式のため保護者様のプリント整理負担が大きいという特徴があります。四谷大塚は製本テキストで整理の手間はかかりませんが、予習段階でのフォローが必要になる点が異なります。
②早稲田アカデミーとの違い(同じ予習シリーズでも指導法が異なる理由)
早稲田アカデミーは四谷大塚と同じ「予習シリーズ」をメイン教材に使用していますが、指導スタイルは大きく異なります。
▼四谷大塚と早稲田アカデミーの違い
■ 四谷大塚:予習型+ITフォロー
生徒様が自ら予習して授業に臨むスタイル。講師の面倒見は「集団塾として標準的」で、IT教材による自己学習が前提。
■ 早稲田アカデミー:復習型+体育会系の手厚い指導
同じ予習シリーズを使いつつ、授業では復習を中心に展開。宿題の量が多く、講師が生徒様を強く引っ張る「面倒見の良い」指導が特徴。NNと呼ばれる志望校別特訓も充実。
同じ教材を使っていても、「自分で進めたい子」は四谷大塚、「講師に引っ張ってほしい子」は早稲田アカデミーという棲み分けが一般的です。
③日能研との違い(復習型カリキュラムとの進度差)
▼四谷大塚と日能研の比較
| 四谷大塚 | 日能研 | |
| 学習スタイル | 予習型 | 復習型(「学び直し」を重視) |
| 進度 | やや速い | ゆっくりめ(特に低学年) |
| 得意な志望校層 | 最難関〜中堅校まで幅広い | 中堅〜上位校に強い |
| 面倒見 | IT中心のフォロー | 講師による対面フォローが比較的手厚い |
日能研は「まず授業で学び、繰り返し復習して定着させる」という復習型のアプローチで、じっくり基礎を固めたい生徒様に適しています。一方、四谷大塚は進度がやや速く、予習を前提とするため、自走力がある生徒様により適しています。
④その他の塾との違い(グノーブル・ena・栄光ゼミナール等)
▼その他の塾との簡易比較
■ グノーブル
SAPIXの元講師が設立。少人数制で最難関校に特化。四谷大塚と比べて教室数は少ないが、御三家・難関校の合格率は高い。
■ ena
都立・公立中高一貫校に圧倒的な強みを持つ。私立中学受験をメインに考えるなら四谷大塚の方が適している。
■ 栄光ゼミナール
少人数制で面倒見が良い。四谷大塚より進度はゆるやかで、初めての中学受験のご家庭に入りやすい。
⑤費用面の比較(SAPIX・早稲アカ・日能研との年間総額の目安)
▼大手4塾の年間費用比較(小学6年生・4教科・目安)
| 塾名 | 月額授業料の目安 | 年間総額の目安(講習込み) | 特記事項 |
| 四谷大塚 | 約67,650円〜 (9月以降は約90,750円) |
約140万〜170万円 | IT教材・テスト代込み |
| SAPIX | 約66,000円 | 約130万〜160万円 | テキスト・テスト代込み 特訓講座は別途 |
| 早稲田アカデミー | 約45,210円〜 | 約120万〜160万円 | 年会費・教材費・テスト代は別途 NN志望校別コースは別途 |
| 日能研 | 約37,180円〜49,060円 | 約100万〜140万円 | テスト代・教材費は別途 コースにより月額が異なる |
※年度・校舎・コースにより変動します。あくまで目安としてご参照ください。
年間総額で比較すると、四谷大塚はSAPIXとほぼ同水準、早稲田アカデミーとも大差ありません。日能研がやや抑えめの傾向です。費用だけで塾を選ぶのではなく、生徒様の性格や学習スタイルとの相性を重視することが大切です。
7. 四谷大塚の口コミ・評判とメリット・デメリット|プロが本音で分析
ここでは、四谷大塚に実際にお通いの保護者様から寄せられる口コミ・評判を紹介し、プロ家庭教師の視点からメリット・デメリットを構造的に分析します。
①良い口コミとメリット:教材の質・IT学習・幅広い合格実績
▼保護者様から多い良い口コミ
■ 「予習シリーズの解説が丁寧で、自宅学習に役立つ」
テキストの質に関する評価は一貫して高く、特に解説の丁寧さを評価する声が多い。
■ 「IT教材が充実していて、自宅での復習がしやすい」
予習ナビ・復習ナビの映像授業はいつでも何度でも視聴でき、休んだ日のキャッチアップにも使える。
■ 「御三家から中堅校まで幅広い実績があり、志望校変更にも対応しやすい」
特定の学校に偏らない合格実績は、志望校が定まりきっていない段階で入塾する場合の安心材料。
■ 「全国統一小学生テストなど、力試しの機会が豊富」
外部生も受験できるテストが多く、受験を意識する前の段階からも利用しやすい。
②悪い口コミとデメリット:予習負担・面倒見・費用感
▼保護者様から多い悪い口コミ
■ 「予習が前提なので、生徒様一人では進めきれない」
特に改訂後の予習シリーズは難易度が上がっており、保護者様のフォローなしでは予習段階で挫折する生徒様も。
■ 「面倒見があまり良くないと感じる」
IT教材に頼る部分が大きく、講師が一人ひとりに手厚くフォローする印象は薄い。
■ 「季節講習を含めると費用が想定以上にかかった」
月謝だけを見て入塾を決めると、年間の総額に驚くケースがある。
■ 「IT教材の課題量が多すぎて、どこまでやるべきか迷う」
ITツールが提示する課題は網羅的だが、全てをこなすのは物理的に不可能。保護者様が取捨選択する必要がある。
③【プロの視点】口コミの裏にある「構造的な原因」と正しい向き合い方
上記の口コミは個人的な感想ではなく、四谷大塚の学習システムから構造的に生まれやすい課題です。東大家庭教師友の会では、四谷大塚に通う多くの生徒様をサポートしてきた経験から、以下のように分析しています。
▼プロが見る、四谷大塚で起こりやすい課題の構造
■ 「面倒見が薄い」の正体
四谷大塚は「自ら学ぶ力」を育てる方針のため、講師が手取り足取り教えるスタイルではありません。これは欠点ではなく「設計思想」です。ただし、自走力がまだ育っていない生徒様にとっては、第三者のサポートが不可欠です。
■ 「予習がつらい」の正体
予習シリーズ改訂後、特に算数の難易度が大幅に上がりました。以前は自力で予習できた層が、改訂後はつまずきやすくなっています。「予習がつらい」と感じたら、予習の範囲と深さを調整する必要があります。
■ 「IT教材が多すぎる」の正体
IT教材は「すべてをやるもの」ではなく、「弱点を効率的に補強するツール」です。優先順位をつけず全部やろうとすると、時間も体力も足りなくなります。組分けテストの結果から弱点単元を特定し、ピンポイントで活用するのが正しい使い方です。
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④四谷大塚に向いている生徒様・向いていない生徒様の特徴
▼四谷大塚に向いている生徒様
■ 知的好奇心が強く、新しいことを自分で調べるのが好きな生徒様
予習型のスタイルと相性が良く、「まず自分で考える」経験が成長につながる。
■ コツコツと計画的に学習を進められる生徒様
毎週のサイクル(予習→授業→復習→テスト)を自分で回せる力があると、成績が伸びやすい。
■ IT教材を使った学習に抵抗がない生徒様
映像授業やオンライン教材をうまく活用できると、学習効率が大きく上がる。
▼四谷大塚に向いていない生徒様
■ 未習の内容を一人で読み進めるのが苦手な生徒様
予習段階で手が止まってしまい、授業に入る前にモチベーションが下がるケースがある。
■ 講師に引っ張ってもらいたいタイプの生徒様
「先生に細かく見てほしい」「声をかけてもらうと頑張れる」というタイプは、早稲田アカデミーなど面倒見の良い塾の方が合う可能性がある。
ただし、「向いていない」と感じても、四谷大塚の教材や環境自体は優れているため、家庭教師を併用して予習や弱点補強のフォローを入れることで、四谷大塚に通いながら成績を伸ばしている生徒様も数多くいらっしゃいます。
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8. 四谷大塚で成績を伸ばすための家庭フォロー術|現役東大生講師のアドバイス
四谷大塚で成績を伸ばすためには、塾に任せきりにするのではなく、ご家庭でのフォローが極めて重要です。ここでは、東大家庭教師友の会に在籍する四谷大塚出身の東大生講師の知見をもとに、具体的な家庭フォロー術をご紹介します。
①四谷大塚出身の東大生が語る「予習の正しい進め方」
予習型の四谷大塚では、予習の「やり方」で成績に大きな差がつきます。東大家庭教師友の会の講師陣が実際に指導の中でお伝えしているポイントをご紹介します。
▼予習で成果を出すための3つのルール
■ ルール1:完璧を目指さない
予習の目的は「全部理解すること」ではなく、「どこがわからないかを把握して授業に臨むこと」。わからない問題に30分以上悩む必要はない。印をつけて授業で確認する姿勢が大切。
■ ルール2:時間を区切る
算数なら1単元30〜40分、国語なら文章1題を読み切る程度が目安。ダラダラ長時間やるより、集中して短時間で終わらせる方が効果的。
■ ルール3:予習ナビは「わからなかった部分だけ」見る
予習ナビを最初から全部見ると時間がかかりすぎる。まず自力で予習し、つまずいた箇所だけ映像で確認するのが効率的な使い方。
②組分けテストでコースアップするための優先順位の付け方
5週に1度の組分けテストは、累積範囲から出題されるため、直前の対策だけでは不十分です。コースアップを目指すなら、日頃からの戦略的な学習計画が欠かせません。
▼コースアップのための優先順位
■ 最優先:週テストの「間違い直し」
毎週の週テストで間違えた問題が、組分けテストでも出題されやすい。解き直しノートを作り、「なぜ間違えたか」まで分析する。
■ 次に優先:得意科目の「取りこぼし防止」
苦手科目の底上げよりも、得意科目で確実に得点を積み上げる方が総合順位の改善に直結する。
■ 余力があれば:苦手単元のピンポイント補強
全範囲をまんべんなくやるのではなく、過去の週テストで正答率が低かった単元を集中的に復習する。
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③学年別「つまずき単元」のリカバリー法(5年の比・割合、6年の立体図形 等)
四谷大塚のカリキュラムには、多くの生徒様が共通してつまずきやすい「鬼門」の単元が存在します。これらのつまずきを放置すると、その後の学習全体に影響するため、早期のリカバリーが重要です。
▼学年別のつまずきやすい単元と対処法
| 学年 | つまずきやすい単元 | リカバリーのポイント |
| 小4 | 角度・面積・小数の計算 | 図を描く習慣をつける。計算ミスは「スピードではなく正確性」を優先させる。 |
| 小5前半 | 割合・百分率・比 | 「もとにする量」「比べる量」の区別を線分図で整理する。日常生活の例(セール・割引等)と結びつける。 |
| 小5後半 | 速さ・旅人算・流水算 | 「み・は・じ」の公式暗記に頼らず、ダイヤグラムや状況図を描いて考える力を養う。 |
| 小6 | 立体図形・場合の数・規則性 | 見取り図や展開図を実際に手を動かして作成する。パターン認識力を鍛える。 |
これらの単元は、予習シリーズの解説を読むだけでは理解しきれない生徒様が多く、マンツーマンで「なぜそうなるのか」を一緒に考える経験が最も効果的です。東大家庭教師友の会では、四谷大塚のカリキュラムに精通した講師が、つまずき単元を集中的にフォローしています。
④IT教材を「見るだけ」で終わらせない家庭での活用術
四谷大塚のIT教材は非常に優秀ですが、「映像を見た=理解した」とは限りません。映像を「アクティブに」活用する工夫が必要です。
▼IT教材を効果的に活用する3つの工夫
■ 工夫1:映像を見たら必ず「手を動かす」
映像で理解したつもりでも、実際に類題を解いてみると手が止まることが多い。視聴後に必ず1〜2問、自力で解く時間を設ける。
■ 工夫2:復習ナビの正答率データを保護者様が確認する
復習ナビは個別の正答率データを提示してくれるので、保護者様がそのデータを確認し、「何が苦手なのか」を把握するツールとして活用する。
■ 工夫3:高速基礎マスターは「毎日短時間」がカギ
計算力や語彙力は一度にまとめてやるよりも、毎日10〜15分ずつ取り組む方が定着しやすい。朝の時間や就寝前のルーティンに組み込むのがおすすめ。
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9. 四谷大塚に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 四谷大塚は何年生から通うのがベストですか?
A:本格的な中学受験カリキュラムが始まるのは小学4年生(新4年生は小3の2月)からです。
低学年のリトルコースは学習習慣を身につける位置づけですが、入塾テストの合格率が約50%であることを考えると、小3のうちに基礎力を固めておくのが理想的です。
Q2. 四谷大塚の週テストで点が取れないときはどうすればいいですか?
A:まず、週テストの結果を見て「全体的に取れていないのか」「特定の単元だけ取れていないのか」を切り分けてください。
全体的に低い場合は予習段階で理解が不十分な可能性が高いため、予習のやり方自体を見直す必要があります。特定単元だけの場合は、復習ナビでその単元をピンポイントで補強するのが効率的です。
Q3. 四谷大塚と早稲田アカデミーで迷っています。判断基準は?
A:両塾とも予習シリーズを使用していますが、指導法が異なります。
生徒様が自分のペースで予習を進められるタイプなら四谷大塚、講師に引っ張ってもらう方が力を発揮するタイプなら早稲田アカデミーが一般的な目安です。可能であれば両塾の体験授業を受けて、生徒様ご本人の感触を確かめるのが最も確実です。
Q4. 予習シリーズは市販で買えますか?塾に通わず自宅学習だけでも使えますか?
A:はい、予習シリーズは四谷大塚の公式サイトから外部生でも購入可能です。
自宅学習の教材として活用しているご家庭も多くあります。ただし、教材の質が高い分、基礎ができていない段階で一人で使いこなすのは難しいこともあります。自宅学習メインの場合は、家庭教師と併用して理解度を確認しながら進めるのがおすすめです。
Q5. 四谷大塚の「進学くらぶ」と通塾の違いは何ですか?
A:進学くらぶは、通塾と同じ教材・テストを使いながら、自宅で学習を完結できる通信教育です。
費用は通塾の半額以下ですが、対面の講師フォローがないため、ご家庭での学習管理がより重要になります。詳しくは本記事の「通信教育「進学くらぶ」の特徴」をご覧ください。
Q6. 四谷大塚から他塾への転塾、または他塾から四谷大塚への転塾は可能ですか?
A:転塾は可能です。四谷大塚→他塾の場合、予習シリーズで基礎力がしっかり身についている生徒様は比較的スムーズに移行できます。
他塾→四谷大塚の場合は、復習型から予習型への切り替えに適応期間が必要です。転塾の際は、組分けテストの結果でクラスが決まりますので、事前に四谷大塚の出題傾向を確認しておくとよいでしょう。
Q7. 四谷大塚に通いながら家庭教師を併用するのは効果的ですか?
A:非常に効果的です。実際に、東大家庭教師友の会の中学受験コースでは約8〜9割のご家庭が塾と家庭教師を併用されています。
特に四谷大塚の場合は「予習段階のフォロー」「組分けテスト対策」「苦手単元のピンポイント補強」の3点で家庭教師の価値が大きく発揮されます。四谷大塚出身の東大生講師なら、カリキュラムの進度やテストの傾向を熟知しているため、無駄のないサポートが可能です。
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まとめ|四谷大塚は「自ら学ぶ力」と「家庭の伴走」がカギ
四谷大塚とは、「予習シリーズ」という中学受験最高峰の教材と、充実したIT教材を武器に、生徒様の「自ら学ぶ力」を育てることを目指す塾です。
その一方で、予習型の学習スタイルはご家庭のフォロー体制が整っているかどうかで成果が大きく変わるのも事実です。
▼本記事のポイントまとめ
■ 四谷大塚は大手4塾で唯一の「予習型」
自分で考える力が育まれる反面、自走力がない生徒様にはフォローが不可欠。
■ 合格実績は御三家から中堅校まで幅広い
予習シリーズ改訂後、難関校の実績が伸びている。ただしネットワーク全体の数字には注意。
■ 費用は大手塾の中で標準的
月謝だけでなく、季節講習・テスト代を含めた年間総額で比較すること。
■ IT教材は「使い方」で差がつく
すべてをやるのではなく、弱点単元にピンポイントで活用するのが正しい使い方。
■ 家庭教師の併用が効果的
特に予習のフォロー、組分けテスト対策、つまずき単元のリカバリーで大きな効果を発揮する。
「四谷大塚の教材は良いけれど、うちの子一人では使いこなせない」「予習段階でつまずいて授業についていけない」——そうしたお悩みをお持ちの保護者様は、ぜひ一度東大家庭教師友の会にご相談ください。四谷大塚出身の東大生・難関大生講師が、生徒様の状況に合わせた最適なサポートをご提案いたします。
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中学受験塾対策ができる家庭教師をご紹介
SAPIX・日能研・早稲田アカデミー・四谷大塚などの通塾経験や、通塾生の指導経験がある教師が在籍しています。
上記は在籍教師の一例です。他にも様々な経歴の教師が在籍しています。ご希望の条件の教師が在籍しているかは無料でお探しできますので、まずはお気軽にお問合せください。
中学受験の合格実績
当会はこれまで、多くの受験生の皆様をサポートしてきました。当会で指導をさせていただいた生徒様の代表的な合格実績をご紹介します。
中学受験の合格実績
■東京都
御三家(麻布・桜蔭・女子学院他) / 新御三家(海城・駒東・鷗友学園他) / 渋渋 / 慶應中等部 / 広尾学園 / 都立小石川 など
■神奈川県
浅野 / 横浜共立 / 慶應普通部 / 洗足学園 / 鎌倉学園 / 逗子開成 / 山手学院 / 中央大学附属横浜 など
■千葉県
渋幕 / 市川 / 東邦大付属東邦 / 昭和学院秀英 / 芝浦工業大柏 / 専修大松戸 など
■埼玉県
栄東 / 開智 / 大宮開成 / 開智所沢 / 淑徳与野 / 浦和明の星女子 など
■その他地域
海陽 / 洛南高校附属 / 東大寺学園 / 西大和学園 / 大阪星光学院 / 同志社女子 / ラ・サール など
中学受験の合格体験記
東大家庭教師友の会の特徴
当会には、東大生約9,700名、早稲田大学生約8,500名、慶應大生約8,000名をはじめ、現役難関大生が在籍しています。
生徒様の憧れとなる教師のご紹介と、安心・充実のサポート体制で、生徒様の目標達成に貢献します。
中学受験対策、大学受験対策に選ばれる理由を動画で紹介
東大家庭教師友の会の料金
当会では、「入会金」「指導料」「交通費」「学習サポート費」以外のご料金は、一切ご請求しておりません。指導キャンセル料や教師交代費、解約金等は一切発生いたしませんので、ご安心ください。
ご入会時
体験授業料0円
ご入会金 22,000
体験授業は1ご家庭様につき1人のみ無料でご受講いただけます。2人以上受ける場合、1人につき2,420円(税込)の体験授業料が発生します。
月々のお支払い
交通費は教師が所持する定期区間を除きます。
口座振替でお支払いの場合、手数料385円(税込)が発生します。
東大家庭教師友の会「7つの0円」
ご利用の流れ
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