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1. 中学受験の過去問演習の目的と合格を勝ち取るための活用法

過去問演習は単に現在の実力を測るためだけのものではありません。志望校の出題傾向や形式を把握し、戦略的に点数を伸ばすための重要教材です。まずは、過去問を解く目的と効果的な活用法を4つのポイントで解説します。
①志望校の出題傾向を分析する
過去問を解く最大の目的は、志望校の出題傾向を把握・分析することです。中学受験では、学校ごとに頻出の単元や問題の癖は異なります。
過去問演習を通じて、
・選択式の問題と記述式の問題どちらが多いのか
・出題されやすいのはどの単元か
など出題の傾向を分析し、集中的に対策すべき分野を見極めましょう。
過去問から入試傾向を分析する簡単な方法は、解答用紙の記入欄を確認することです。分析のポイントは以下の通りです。
【解答形式のチェック】
記述問題がどれくらい出るか、一問一答が多いかを確認しましょう。形式の違いによって、復習内容が変わります。
【算数の答え方】
解答欄に単位の指定があるかどうかを確認しておくと、頻出の単元を把握できるでしょう。
【形式の変化】
毎年出題形式が変わっていないかどうかを見ることで 難易度の安定性を把握できます。安定していれば対策が立てやすくなります。
【配点の把握】
配点が低い問題で解答形式が変わった問題は、無理に正解を狙うよりも、配点の高い問題に時間をかけた方が得策なこともあります。
②出題形式への適応力と慣れを作る
上記のように分析し、各学校の傾向がわかれば、日々の学習の優先順位を見直すことができます。塾の授業で志望校と似た形式の問題が出たときにより集中できますし、過去問でよく出るけれど苦手な単元があれば、早めに対策を始めるきっかけにもなります。
志望校の過去問から情報を整理し、形式に慣れておくことで、本番でも焦らずに実力を発揮できるでしょう。過去問を「ただの演習」ではなく「合格のための戦略材料」として活用しましょう。
③入試問題の難易度・合格最低点との距離感・相性を確認する
過去問を解くことで、問題の難易度や生徒様との相性も確認できます。
出題傾向をつかんだら、次は生徒様にとって入試問題がどのくらい難しいか確認しましょう。現在の得点と志望校の合格最低点や合格者平均点との距離感を正しく把握し、あと何点必要なのかを認識することが大切です。
逆に、志望校の偏差値と生徒様の偏差値が近くても、過去問と相性が良くない場合は早めに対策を練る必要があります。もし、志望校や併願校で悩んでいたら、過去問との相性を判断材料に加えましょう。
生徒様の得意分野が出題される学校を受験した方がモチベーションを維持できますよ。
④時間配分と問題の取捨選択を見極める力を養う
入試本番では、制限時間内に効率よく解答する必要があります。
学校によって、科目ごとの試験問題の数や量に差があり、大問に時間がかかる問題を出す学校もあれば、1問ずつはすぐに解けるけれど問題数が多い学校もあります。
過去問演習を通してペースをつかみ、各問にかける時間配分を確認し「どの問題を優先して解き、どの難問を後回しにするか」という取捨選択の判断力を養いましょう。
2. 中学受験の過去問演習の基本スケジュールと進め方

①【時期】過去問はいつから始める?小学6年9月〜秋以降のベストな開始タイミング
中学受験の過去問は小学6年生の9月から解き始めるのがベストなタイミングです。
夏休みが終わる時期までは、全教科の単元学習や基礎固め、夏期講習での総復習が中心となります。しっかりとした基礎学力が身についた秋以降に過去問へ取り組むことで、志望校の出題傾向に合わせた実戦的な対策が可能になります。
▼過去問を解く時期の詳細については、以下ページをご覧ください
②【年数】何年分・何周解くのがベスト?
志望度や学校の優先度、学校のレベルに応じて、解く年数と周回数を調整する必要があります。
・【第1志望校】5~10年分を1~2周
・【チャレンジ校】5年分を2周
・【実力相応校】3〜5年分を1~2周
・【安全校・腕試し校】1~2年分を1周
(1)第1志望校
出題傾向をしっかり把握し確実に解答できるよう、最低でも5年分は解きましょう。時間に余裕ができた場合は、5〜10年分解くのも良いです。
(2)チャレンジ校
チャレンジ校の問題は難易度が高いため、1周目はなかなか点数が取れません。2周解いて出題傾向と時間配分をつかめるようにしましょう。 2周目を全問解答する時間が足りなければ、1周目に間違えた問題だけでも良いので、もう一度解くようにしてください。
(3)実力相応校
実力相応校は、3〜5年分を最低1周すれば傾向と対策を練れるでしょう。今までの受験勉強の成果を発揮できればそこまで苦戦しないはずです。
(4)安全校・腕試し校
安全校、腕試し校は基本的な出題傾向を把握できれば良いので、1~2年分を解けば十分です。ただし油断は禁物なので、解けなかった問題は忘れずに復習しましょう。
なお、科目により過去問をさかのぼる年数に差があっても構いません。
出題傾向が変化しにくい算数・国語は10年分を解いても良いですが、時事問題が古くなる理科・社会は5年分まで解けば十分です。
③【順番】解く年度・学校の順番は?
(1)年度の順番
中学受験の過去問は新しい年度から解いていきます。古い年度から解いてしまうと、最新年度の過去問を解けずに受験本番を迎えてしまうリスクがあるためです。
最近の出題傾向を早い段階でつかむことで、対策の方向性を見定めやすくなります。
繰り返し解く中で頻出単元も見えてくるので、苦手であれば重点的に復習し、得点源に変えていきましょう。
(2)学校の順番
1.第1志望校(5年分)
2.チャレンジ校(5年分)
3.実力相応校(3〜5年分)
4.安全校(1〜2年分)
5.腕試し校(1年分)
難易度の高い第1志望校やチャレンジ校から着手することで、幅広い学力を身に付けられます。勉強不足の単元がみつかったら早めに対策ができます。
また、第1志望校を3~5年分をまとめて解いてからチャレンジ校に進むのがおすすめです。いろいろな学校の過去問を1年分ずつ解くと、生徒様は学校ごとの傾向をつかみにくく混乱してしまう可能性があるからです。学校ごとにまとめて解くことで、各学校の特徴を把握しやすくなるでしょう。
腕試し校の過去問を解いた後、時間に余裕があれば第1志望校の2周目に入るとより効果的です。
第1志望校の過去問と生徒様の相性が悪い場合は、志望校の見直しが必要です。過去問が解けなくて不安な気持ちを抱えたまま演習を進めるのは生徒様にとっても負担が大きくなります。
何校か過去問を解いてみて手応えを感じた学校を第1志望校に変更しても良いでしょう。志望校の中で出題傾向が似ている学校があれば、一緒に対策を練れるので効率良く点数アップを狙えますよ。
④SAPIX・日能研など大手塾の宿題と過去問を両立するスケジュールの立て方
塾の授業や宿題、模試の予定など、過去問以外の予定もすべてスケジュール帳に記入し、全体量を把握して計画を立てることが両立のコツです。書き出してみると、思ったよりスケジュールが詰まっていることに気づけます。
秋以降は特に、塾の授業やテストでスケジュールが非常に過密になるため、無理のない計画を立てるようにしましょう。
過去問演習には1回あたり4教科で約3~4時間(+直しに2~3時間)というまとまった時間が必要です。たとえば「毎週土曜の午前中」など、過去問演習専用の時間をあらかじめ週間スケジュールに組み込んでおきましょう。
また、大量の宿題や授業の復習などに追われて、過去問演習用のまとまった時間を捻出できずお悩みの生徒様も少なくありません。その場合は、効率の良い宿題の進め方や苦手単元のフォローをマンツーマンで教えられる家庭教師を併用する方法もあります。
実際に、当会を利用している生徒様の約8〜9割は、塾に通塾しながら家庭教師を併用されていますので、選択肢の1つとしてご検討ください。
3. 過去問演習に効果的に取り組むための準備・保護者様ができるサポート

①問題用紙・解答用紙を実寸大コピーする
入試本番の解答用紙はB4やA3サイズであることが一般的です。過去問集(A5やB5サイズ)のまま解くと、記述欄のサイズ感が本番と異なります。算数の計算スペースの広さや、社会の地図問題の大きさ、そして本番と同じサイズ感がもたらす雰囲気や緊張感を事前に体感しておくことは、想像以上に効果的です。
出版社の倍率指定に従って実物大に拡大コピーして、実際の解答用紙のサイズや記述欄の大きさに慣れておきましょう。
②過去問は保護者様が管理し、答えの冊子は隠しておく
受験のプレッシャーで、生徒様が過去問の答えを見てしまうことがあるかもしれません。保護者様がいない隙に過去問を先に解いてしまったり答えをカンニングしたりすると、実力以上の採点結果が出てしまいます。
過去問や解答冊子は保護者様が管理し、生徒様がすぐに解説や答えを見てしまわない環境を作りましょう。答えのページは抜き取って問題の冊子と別々に保管し、生徒様が確認できない場所に隠しておくことをおすすめします。
③生徒様が集中できる環境を整えるく
過去問は、できるだけ本番に近い環境で取り組むのが理想的です。静かで集中できる環境を整えましょう。
・テレビやスマホの音はOFF
・必要な文房具は先に用意しておく
・生徒様用の置き時計、保護者様用のタイマーを用意
・机には余計なものを置かない
・家族も協力して、演習中は静かに過ごす
など、「試験モード」に切り替えやすい状況づくりがポイントです。
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4. 過去問を解く際の注意点

①本番に近い環境と時間配分で取り組む
受験本番の雰囲気に近付けるため、なるべく4科目連続で過去問を解きましょう。時間を厳密に計り、本番同様の静かな環境で集中して取り組みます。科目の順番と開始時刻も本番と同様にします。体力や集中力、精神力をどのくらい消耗するか、生徒様が自分で気付くことができます。
休憩時間の過ごし方も、予習復習をする、または深呼吸してリラックスして過ごすなど、決めておけるといいですね。
制限時間内に解き終わらなかった箇所は、違う色のペンを使って最後まで解いてみましょう。採点に含めるのは時間内に解いた問題だけですが、時間オーバーしてでも問題を解けたら「時間があれば解けていた」と自信につながります。
そして「解けないのではなく、時間が足りなかった」ということがわかることで、時間配分や早く解くための練習をする、など今後に向けて対策をすることができます。
もし4科目連続で過去問を解く時間がなければ、平日に1科目ずつ解いても良いですが、第1志望校はなるべく4科目連続で解くことをおすすめします。
②難問は後回しにして、時間をかけすぎない
中学受験では簡単な問題から順番に出題されるとは限りません。最初の問題に時間をかけすぎてしまい、それ以降に簡単な問題や得意な問題があっても解く時間が足りなくなってしまったら、点数を伸ばすことができません。
途中で分からない難しい問題があっても一箇所で立ち止まらず、後回しにして解ける問題から着実に解き進めましょう。
解けない問題を後回しにすることに罪悪感を感じる必要はありません。一見遠回りしているように見えますが、解きやすい問題を見つけて解答用紙を埋めていくことで、生徒様の自信につながります。
なお、国語の漢字問題は最初に解きましょう。算数の計算問題も複雑でなければ最初に解くことをおすすめします。
③見直し用にマークを付けておく
すべて解き終わったら、必ず見直しをしましょう。
解いている最中に下記のようなマークを付けておくと、見直しが効率的にできます。
・自信がある問題:「〇」
・計算ミスが心配な問題:「△」
・解いたけど自信がない問題:「×」
・全然解けない問題:「?」
見直しできる時間には限りがあるため、「?」や「×」の見直しに時間をかけすぎるよりも、「〇」や「△」を優先的に確認し、ケアレスミスをなくして確実に点を取る方がおすすめです。
④採点は生徒自身ではなく保護者様が行う
中学受験の過去問の採点は保護者様が行うことを推奨します。客観的かつ正確に得点を把握するためです。保護者様に採点されることで、生徒様が緊張感を持って過去問演習に取り組めるようになり、実力がつきやすくなります。
5. 解きっぱなしを防ぐ!効果的な「過去問解き直し」の3ステップ

過去問は「解いて終わり」にするのではなく、解き直しと復習を徹底することで大きく点数が伸びます。間違えた問題の復習は、以下のステップで進めましょう。
①その日のうちに確認
過去問演習で間違えた問題は、その日のうちに必ず確認しましょう。出題の意図が理解できるようになると過去問が解きやすくなります。
また、過去問の解説には、出題されていないけど重要な豆知識が掲載されている場合もあります。正解した問題の解説も読んでおくと良いでしょう。
②教科書から類似問題を解く
間違えた問題と似た問題を手持ちの教科書やテキストから探して解き直します。
知識不足が原因で過去問が解けなかった場合は、教科書や参考書の復習が必要です。徐々に難易度を上げていき、理解度を高めていきます。解けなかった問題が毎年出題される問題なら、優先的に解法を覚えましょう。
ただし、間違えた問題と似ている問題が見つからないからといって、小学6年生の9月以降に新しい問題集や参考書を買うことはおすすめしません。使い慣れていない教材で生徒様が混乱するリスクがあるため、類似問題が見つからない場合は塾の先生や家庭教師に相談しましょう。
③合格者平均点を目標にする
受験校によって目標にする点数は変動しますが、100点満点を目指す必要はありません。各学校のホームページや過去問の教材に掲載されている、合格者平均点や合格最低点を目標にしましょう。
復習する際は、正答率の高い問題を優先して解き直してください。多くの受験生が正解している問題を落としてしまうと、その時点で点差が開いてしまうからです。
正答率の高い問題を確実に正解した上で、正答率が低い(解ける人が少ない)問題を取ることができれば、さらに周囲と点差をつけることができますが、まずは正答率の高い問題を落とさないことが重要です。
6. 弱点を明らかにする志望校対策「過去問ノート」の作り方

過去問ノートを作成することで、志望校の解き直し履歴と弱点が明確になります。ただし、ノート作成に時間を取られすぎては本末転倒です。以下を参考に、コツをつかんで短時間でまとめられるよう慣れていきましょう。
▼用意するもの
| アイテム | 用途 |
| ノート | B5以上の大きめサイズのノートかルーズリーフ ※ルーズリーフなら、並べ替えや苦手な単元だけを取り出して持ち運ぶことも可能 |
| コピー機・スマホ | 問題文のコピー用。コンビニコピーや写真印刷でも十分 |
| のり・赤ペン | テープのりだと作業が速い |
| 役割分担 | 保護者様:コピーの切り貼りやノートの準備 生徒様:「なぜ間違えたか」「どう解くべきか」の書き込みに専念 |
▼作成手順
■手順1|間違えた問題をコピーして貼る
問題文を書き写す必要はありません。コピーを切って貼るだけで十分です。
■手順2|正しい解き方を書く(または貼る)
模範解答のコピーを貼り、生徒様がつまずいたステップに印をつけます。
■手順3|「なぜ間違えたか・どう解くべきか」を自分の言葉で赤字で書く
「計算ミス」では次に何を直せばよいのかわかりません。「約分を先にやらずに数字が大きくなってミスした」といったように、具体的に書きます。
▼以下ページで、教科別間違いノートの作り方を詳しく解説していますのでご覧ください。
7. 点数が伸びる過去問の復習の具体的なポイント
①ケアレスミス?知識不足?失点原因を把握する
間違えた箇所は、ケアレスミスだったのか、または理解不足だったのかなど、原因をしっかり分析して「見える可」することが重要です。分析した原因を過去問ノートに記載して、同じミスを繰り返さないよう、次回に生かしていきましょう。
・知識不足:単語や公式を覚えていなかった
・理解不足:解法の手順が浮かばなかった
・時間不足:時間が足りず手をつけられなかった
・ケアレスミス:計算ミス、単位忘れ、複数選択の問題なのに1つしか選ばない
点数が低く生徒様が落ち込んでいる場合、「ケアレスミスがなければ取れていた点数」を計算してみましょう。実力不足ではなく「ケアレスミスで10点落としている」などがわかると、具体的な改善策に取り組む意欲にもつながります。
②【教科別】復習ポイント
(1)国語:記述に慣れる
国語の記述問題は配点が高いので、基本的なルールを守り、記述問題の解答作成に慣れることが重要です。たとえば、
・理由を問われている時のルール:文末は「から」や「ため」で終わる
・「〇文字以下で述べよ」と文字数指定のある問題:短くなりすぎず、なるべく上限ぎりぎりまで書き、部分点を狙う
といったルールやポイントを必ず押さえて、失点のないように心がけましょう。
また、国語の問題文を読む時はラインの引き方も重要です。
・物語文:登場人物の気持ちを表す言葉にラインを引く
・説明文:問題提起、具体例、結論にラインを引く
上記のポイントを意識しながら過去問演習を繰り返し、ラインを引く作業にも慣れていきましょう。ラインを引くことで、問題文を正しく整理しながら読み解くことができます。
▼参考記事
(2)算数:ケアレスミス対策・図形強化
算数は計算問題のミスと図形問題の解法でつまずく生徒様が多いです。
・計算問題:途中の計算式をなるべく丁寧な字で書く。素早く解くことも大切だが、ケアレスミスを防ぐため注意深く計算式を書いた方が確実に点が取れる
・図形問題:制限時間内に解くには、解法に慣れるのが一番の近道。苦手な生徒様は作図の練習を繰り返し、イメージ力を培う
・立体図形の問題:豆腐を包丁で切り、同じ図形を作り出す勉強法がおすすめ
計算ミスや問題の読み間違いなどのケアレスミス対策を徹底し、図形問題が頻出の学校なら、過去問や類似問題の復習に時間をかけましょう。
(3)社会:ニュースを見て思考力を養う
社会は過去問で頻出している単元を調べておきましょう。知識の暗記が間に合わない可能性もあるので、よく出る問題を狙って復習すると効果的です。
また、基礎知識の暗記だけでは答えられない応用問題を出題する学校もあります。ある地域の気候・地形・名産品を問われたり、生成AIやSDGsなど時事問題と関連した問題も出題されます。
社会の教科書を復習するだけでなく、日頃からニュースや時事問題に触れ、幅広く情報収集しておくことが大切です。思考力を問われる記述問題は、問題文の中に答えのヒントが隠れています。肯定的な意見と否定的な意見どちらを記述するべきか、問題文から読み取れるようになりましょう。
▼参考記事
(4)理科:身の回りの現象に関心を持つ
理科は地学・生物・化学・物理と大きく4つのジャンルに分かれているため、出題傾向を分析しやすいです。生徒様が苦手な単元が、志望校の過去問で頻出ならしっかり復習して失点を防ぎましょう。
理科は単に暗記するだけでなく、身の回りの現象と結びつけて自分で説明できる知識力・応用力があると高得点を狙えます。
たとえば、「冬に室内を暖めると窓が結露するのはなぜか」「部屋は暖まるのに足元は寒いのはなぜか」など、身の回りで起こる現象の中にも科学的に説明できることがたくさんあります。日頃から関心を持ち、視野を広げて思考力を鍛えておけるといいですね。
▼参考記事
8. 過去問演習のサポートで保護者様が直面する「3つの壁」と解決策
①国語の記述や算数の部分点などの採点基準がわからない
国語の記述や算数の解き方のプロセスは、保護者様が正誤を正確に判断するのが非常に難しい分野です。
要素採点を取り入れる
中学受験の国語記述では、まず保護者様が模範解答を読み、その中に含まれている「必ず入れるべき必須キーワード(=要素)」を3つほど探し、解答を分解します。そして生徒様の解答の中に「そのキーワードが入っていれば1つにつき2点」という形で部分点を加点します。これを一般的に「要素採点」(※1)といいます。ただ長く答えれば良いのではなく、「必要な要素をいくつ解答に含められたか」が採点基準となります。
参考:(※1)国語の記述問題はこう自己採点する|採点基準の考え方と部分点の付け方
得点の幅を持たせて採点する
客観的判断が難しい記述や図形証明などで迷う場合は、「厳しめ」「甘め」の2通りで採点し、「52点〜60点」のように幅を持たせて採点しましょう。
プロの目を活用する
精密な記述添削や算数の部分点チェックは、中学受験を経験した難関中出身の家庭教師などの中学受験専門のプロに依頼するのも、確実な手段です。
②合格最低点と今の実力差を埋める具体的な対策がわからない
「秋に初めて過去問を解いたら合格最低点に30点以上届かない」とショックを受ける生徒様と保護者様は少なくありません。
秋の段階での低い点数は当たり前
9〜10月の時点で合格最低点を超えられる受験生は決して多くありません。合格者の多くも、秋は合格最低点を下回った状態からスタートしています。生徒様が自信を無くして、モチベーションが下がってしまわないよう、「まだ志望校ごとの対策していないから当たり前だよ」「どこを克服したら良いかわかったことで、合格に近づいたね」など、前向きな言葉でフォローしてあげてください。
「選択と集中」で差を詰める
復習の際に、間違えた全問に時間をかけて解き直すのではなく、志望校の「頻出単元」かつ「正答率が高い標準問題」を優先して重点補強します。合否を分けるのは、難問ではなく標準問題の正答率です。
③過去問の点数が上がらず、生徒様のモチベーションが低下してしまう
過去問の位置づけを再定義する
過去問は「合否を判定するテスト」ではなく、「足りない部分を見つけるための材料」であると生徒様に伝えてあげてください。
結果ではなく「プロセス」を褒める
点数が低い時こそ、保護者様はその点数を責めずに、「前回間違えた単元ができるようになっているよ」「解き直しノートをしっかり作れたから、次に繋がるね」など、努力したことや点数を上げるために生徒様が行った行動を評価しましょう。
「ナナメの関係」のメンターを活用する
中学受験生は反抗期・思春期でもあり、保護者様(タテの関係)からのアドバイスには反発してしまい、親子だからこそ感情がぶつかりやすいという壁に直面しがちです。
そんな時は、過去に中学受験で合格を勝ち取った経験のある、家庭教師などの「憧れの先輩」(ナナメの関係)からの言葉なら素直に受け入れられるケースが非常に多いです。
9. 過去問のよくある質問
Q1. 2周目以降も本番同様で取り組む方がいいのでしょうか。
A. はい、2周目以降も本番同様の時間制限・環境で取り組むことをおすすめします。一度解いた問題ということもあり、生徒様は緊張感を持ちにくい場合がありますが、制限時間内に解き切るスピード感や時間配分の感覚を身につけるためにも、本番と同じ条件で臨みましょう。
特に、第1志望校は2周目も本番同様に全ての問題を解いた方が良いです。第2志望校以下も時間があれば全ての問題を解くことをおすすめします。時間がなければ間違えた問題だけ解き直すようにしましょう。
2周目以降の過去問に取り組む際には、答えを丸暗記して解くのではなく、「正解に至るプロセスを正しく理解できているか」を確認しながら解きましょう。そうすることで、前回解いた後に復習した成果が出ているかを確かめられます。
Q2. 過去問演習をスケジュール通りに進めるコツを知りたいです。
A. 過去問演習だけの予定を立てるのではなく、塾の宿題やテスト、その他の予定をすべてスケジュール帳に書き出すことがコツです。過密スケジュールになっていないかなど、全体的な負荷を把握し、無理のない計画を立てましょう。
また、過去問演習をスケジュール通りに進めるためには体調管理が不可欠です。
受験本番に向けて、過去問演習・塾の宿題・小学校行事など多忙なスケジュールになりますが、今まで通りの規則正しい生活リズムを維持できるよう意識して過ごしましょう。
早寝早起き、栄養バランスの良い食事、適度な運動を意識して、保護者様は生徒様の集中力とモチベーションが維持できる環境を整えてあげてください。
Q3. 過去問のコピーが大変なので、おすすめのコピー方法を知りたいです。
方法1:コンビニのコピー機を使う
拡大・縮小が簡単にでき、A3やB4などの大型サイズにも対応しているため手軽に利用できます。 過去問の4科目分の問題用紙と解答用紙を数年分コピーすると時間がかかるため、コンビニのコピー機を使う際は、空いている時間帯に使用すると良いでしょう。商業施設などでコピー機が2台並んでいるところを利用すれば、慌てずにコピーできるのでおすすめです。
方法2:自宅にコピー機を購入・レンタルする
自宅でいつでも印刷できるため、コンビニへの移動時間や手間を削減できます。自宅にコピー機を導入する場合は、実寸大と同じA3サイズがコピーできる機種を選びましょう。
コピー機を購入すると、ご家庭様のご都合に合わせていつでも使えるので便利ですが、「家のスペースが狭い」「受験期の期間限定でしか使わないため購入したくない」という場合は、コピー機をレンタルする方法もあります。
方法3:印刷業者に依頼する
印刷屋がご自宅の近くにあるなら、過去問を持ち込んで1冊まるごとコピーを依頼できます。印刷屋に過去問を郵送してコピーを依頼する場合は、返送まで日数がかかるので気を付けてください。
過去問のコピーはページ数が多く非常に大変なので、ご家庭に合った方法を選び、効率良く準備を進めてくださいね。
まとめ|中学受験の過去問の正しいやり方をマスターして志望校合格を引き寄せよう

中学受験の過去問演習には、スケジュールの立て方、準備、採点、復習までさまざまなポイントがあります。一つひとつ丁寧に取り組むことで、着実に力がつき、本番に向けて自信を育てることができるでしょう。
過去問の記述採点や、志望校に合わせた解き直しの指導、塾とのスケジュール両立に不安をお持ちの保護者様は、ぜひ東大家庭教師友の会にご相談ください。中学受験を経験した難関校出身の家庭教師が、自身の受験体験に基づき、志望校別の記述添削や過去問ノート作成、効率的な解き直し方法を指導し、マンツーマンで生徒様に伴走します。
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中学受験の指導が可能な家庭教師
上記は在籍教師の一例です。他にも様々な経歴の教師が在籍しています。ご希望の条件の教師が在籍しているかは無料でお探しできますので、まずはお気軽にお問合せください。
合格実績
当会はこれまで、多くの受験生の皆様をサポートしてきました。当会で指導をさせていただいた生徒様の代表的な合格実績をご紹介します。
中学受験の合格実績
■東京都
御三家(麻布・桜蔭・女子学院他) / 新御三家(海城・駒東・鷗友学園他) / 渋渋 / 慶應中等部 / 広尾学園 / 都立小石川 など
■神奈川県
浅野 / 横浜共立 / 慶應普通部 / 洗足学園 / 鎌倉学園 / 逗子開成 / 山手学院 / 中央大学附属横浜 など
■千葉県
渋幕 / 市川 / 東邦大付属東邦 / 昭和学院秀英 / 芝浦工業大柏 / 専修大松戸 など
■埼玉県
栄東 / 開智 / 大宮開成 / 開智所沢 / 淑徳与野 / 浦和明の星女子 など
■その他地域
海陽 / 洛南高校附属 / 東大寺学園 / 西大和学園 / 大阪星光学院 / 同志社女子 / ラ・サール など
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