1. SAPIX(サピックス)の土曜特訓(土曜志望校別特訓)とは?SS特訓との違いやクラス分け

SAPIX(サピックス)の土曜特訓(通称:土特)は、6年生に進級すると同時に始まる重要な演習講座です。 正式名称は「土曜志望校別特訓」といいますが、実は前期の段階では「志望校対策」というよりも「実戦的な演習力を鍛える場」という側面が強いのが特徴です。
ここでは、9月から始まる「SS特訓(サンデーサピックス)」との違いを交えながら、その実態と目的を詳しく解説します。
①対象学年・開催時期・時間割(SS特訓との時期の違い)
土曜特訓は新6年生となる2月からスタートし、入試直前の1月まで続きます。 毎週土曜日の14:00から19:00まで、4教科×75分の授業を一気に行います。
ここで保護者様がよく混同されるのが、9月から始まる「SS特訓(サンデーサピックス)」との違いです。それぞれの役割とスケジュールを比較してみましょう。
| 特徴 | 土曜特訓 | SS特訓 |
| 開始時期 | 2月~(通年) | 9月~(後期のみ) |
| 開催曜日 | 土曜日 | 日曜日 |
| 主な目的 | 即答力・解法パターンの網羅 | 第一志望校の傾向対策 |
| クラス基準 | 成績順(テストの点数) | 志望校別(選択制) |
②土曜特訓をおこなう目的
土曜特訓の最大の目的は、「知識の引き出しを素早く開ける訓練」です。 SAPIX(サピックス)の平日の通常授業では「なぜそうなるのか」という思考のプロセス(本質)をじっくり学びます。 一方で、入試本番では「制限時間内に正解を出す処理能力」が問われます。
土曜特訓では、あえて単元をランダムにしたり、分野を横断した問題を解いたりすることで、以下の力を鍛えます。
・初見の問題への対応力:「習ったばかりだから解ける」状態から「いつでも解ける」状態へ
・解法の瞬発力:問題を見た瞬間に「これはつるかめ算」「これは浮力」と判断し、手際よく処理する力
平日で「深く」学び、土曜日で「速く」解く。この両輪を回すことで、SAPIX(サピックス)生特有の高い得点力が完成します。
③土曜特訓で取り扱う内容(教材・分野別補充プリント)
土曜特訓で使用する教材は、主に以下の2種類です。
・ウィークリーサピックス:通常授業のテキストに似ていますが、より演習に特化した内容
・分野別補充プリント:土曜特訓の肝とも言えるプリント教材
この「分野別」は非常に優れた教材で、同じようなパターンの問題を何度も解くことで、解法を体に染み込ませる役割があります。
「通常授業の復習までは手が回らないけれど、土特の分野別プリントだけは完璧にする」という戦略をとる生徒様も多いほど、即効性のある教材です。
④土曜特訓の「クラス分け」と「コース名」の仕組み
土曜特訓に関して最も誤解が多いのがクラス名です。 「開成コース」「麻布コース」「桜蔭コース」といった具体的な学校名が冠されていますが、特に前期(2月〜8月)の間は、単なる「成績順のランク分け」に過ぎません。
・コースの決まり方:マンスリーテストや組分けテストの成績(偏差値)だけで機械的に決まります
・名前の目安(例): 成績最上位ブロック=「開成・桜蔭コース」2番手ブロック=「麻布・女子学院コース」
※校舎の規模によって名称や設置コースは異なります
「開成コースに入ったから、開成を受けなければならない」「志望校のコース名がないから対策できない」と焦る必要は全くありません。
前期のうちは「自分の学力レベルに合った演習を受けるクラス」と割り切り、目の前の問題に取り組むことが重要です。
2. SAPIX(サピックス)の土曜特訓に参加することで得られる3つのメリット

土曜特訓の最大の目的は「演習力の向上」です。 SAPIX(サピックス)の通常授業は講師とのやり取りを通した本質的な理解を重んじており、主体的な学びを促進することを目指しています。
そのため、授業の中で「問題を効率よく解くための小手先のテクニック」のような指導はおこなわれません。一方、入試では決まった時間で確実に点数を取ることが求められるのが現実です。ある程度は機械的な処理を交えてでも、スピーディに問題を解いていかなければなりません。
そういった、テストでの得点力自体を高めるために土曜特訓が設けられています。ここからは、土曜特訓に参加することのメリットについて、3つの観点から解説します。
①志望校レベルの実戦的な問題演習に取り組める
土曜特訓では、実際の入試問題レベルの演習が中心です。たとえば、算数であれば数列や比など、難関校でも出題頻度の高い分野が多く出題されます。
特に算数図形については毎週取り組み、初見の問題であってもすぐに解法を思いつけるようにトレーニングを重ねます。本番さながらの問題演習を重ねることで、入試本番での不安を軽減し、自信を持って問題に取り組む力を養うことができるでしょう。
②各教科の総合的な学力アップを図れる
SAPIX(サピックス)に限った問題ではないのですが、中学受験の塾のカリキュラムに追われていると、生徒様たちは自然と「次のマンスリーテストのために勉強する」「組分けテストで点数を取れるように覚えておく」といった認識を持ちがちです。保護者様は当然「最終的な目的は入試本番だ」とお分かりでしょうし、生徒様達も口ではそう言うかもしれません。
しかし、指導の現場で見ていると実際に「次の塾のテストに向けて勉強してしまっている生徒様」は少なくないのです。土曜特訓に参加し、幅広い内容の演習に取り組むと、生徒様自身も「目の前の単元以外もできるようにしておかないといけないんだ」と気付くことができます。
この経験によって、生徒様本人が過去の単元を復習する必要性を実感でき、さらに毎回の授業にもより真剣に取り組めるようになる可能性があります。
③長時間集中力をもたせる訓練ができる
5時間にわたる長時間の授業は、受験本番での集中力と持久力を養うのに非常に効果的です。土曜特訓が始まったばかりの春ごろまでは、生徒様からも「土特、疲れる…」という声が聞かれるものです。
時間が長くて疲れるというよりは、通常授業と異なるリズムや、4教科すべてを同じ日に勉強する切り替えに慣れないことから、疲労感を覚えるケースが多いようです。後半になると集中が切れるという生徒様も少なくありません。
しかし、しばらくすると、自然とそういった声は聞こえなくなっていきます。生徒様自身が自分の集中力の限界を理解することで、うまくペース配分ができるようになり、長時間の演習にも耐えられるようになっていくのです。
このトレーニング経験によって、受験当日に多少緊張していても、最後まで集中力を維持できる可能性を高めることができます。
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3. SAPIX(サピックス)の土曜特訓に参加する注意点と優先順位

土曜特訓への参加は、それまでの学習のリズムに変化を起こすことになるため、特に1学期の間は注意が必要です。
特に以下の3つの点に気を付けながら、学習に取り組むようにしていただきたいです。
①通常授業とのバランス
②復習時間の確保
③体力・精神面のケア
それぞれ説明します。
①通常授業との両立・バランスを意識する
土曜特訓が加わることで、学習量が大幅に増加します。そのため、通常授業との両立に苦戦するご家庭は少なくありません。
重要なのは優先順位の設定です。
6年生前半は「通常授業>土曜特訓」、後半は「SS特訓・過去問演習>通常授業>土曜特訓」という優先順位で学習に取り組むのがおすすめです。
SAPIX(サピックス)の学習の中心はあくまでも通常授業であり、土曜特訓はプラスアルファの演習であることを覚えておきましょう。特に理社については「4~5年生の内容を忘れている」と焦り、復習に時間を多く割こうとするご家庭が多く見られます。しかしこれは非常に危険です。
社会の最後の方で学ぶ経済分野は、小学生にとっては馴染みがなく難しい単元です。本来じっくり理屈を学び、納得できるレベルまで落とし込む必要があります。
ここをおろそかにすると、過去問に入ってから応用が利かず、思わぬ苦戦を強いられるケースも少なくありません。地理や歴史の復習は後からでもできます。まずは目の前の単元の理解を重視するよう意識しましょう。
②優先順位を意識して復習の計画を立てる
「問題演習をしたら、その復習もしっかりとやりたい。」そう考えるご家庭は多いです。本来であればそれは正しいことなのですが、土曜特訓に関しては注意が必要です。6年生前半では、もっとも優先すべきものは通常授業です。
その後に組分けやマンスリー、SOといったテストが続き、土曜特訓はその後に位置すると考えてかまいません。なお、6年生の後半になってくると、それらすべての上に過去問やSSが登場するイメージです。
SAPIX(サピックス)の問題はレベルが高く、一問一問に時間がかかるため、すべての内容を100%消化しようとするとどうしても時間が足りなくなります。土曜特訓の復習も、やらないよりはやった方が良いことに違いはありませんが、優先順位を見失わないように意識しながら復習の計画を立てましょう。
③体力面・精神面への負担を考慮する
土曜特訓が加わることで、生徒様には体力面・精神面両方の負担が増します。生徒様本人は負担に無自覚であったり、内心しんどいと感じていてもなかなか口に出せなかったりすることも多いです。
そのため、保護者様の方からコミュニケーションを取りながら様子を確かめ、心身のコンディションを整えてあげてください。
通常授業の宿題や復習、土曜特訓の宿題、さらに定期的なテストの解き直しと、SAPIX(サピックス)に通う6年生の生活はきわめて多忙になります。
また、見落としがちかもしれませんが、生徒様は小学校においても最上級生としてさまざまな役割を背負っていたりもします。特に生活リズムが変わってからGWあたりまでは、生徒様がストレスを溜めていないか慎重に確認することが重要です。
必要に応じて、活発な子であれば体を動かす機会を作る、おとなしいタイプの子であれば大好きな読書の時間をとってあげるなど、生徒様一人ひとりに合う方法でリフレッシュの時間を確保しましょう。
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4. SAPIX(サピックス)の土曜特訓に参加した方がよい生徒様と検討すべき生徒様

土曜特訓は、すべての生徒様に適しているわけではありません。時には、無理に参加させた結果学習の負担感が増し、心身のバランスを崩してしまう生徒様も見られます。
そこでここからは、土曜特訓が向いている生徒様と、そうでない生徒様について、大まかな傾向を解説します。
①参加した方がよい生徒様
土曜特訓に向いている生徒様の傾向としては、以下のようなものが挙げられます。
・学習面の基準:通常授業の復習を翌週までに完了できている。デイリーサピックスの「直し」を溜めずに取り組めている。マンスリーテスト・組分けテストで安定した成績を維持している。
・体力、時間管理面の基準:平日の学習スケジュールを守れている。長時間の集中(2〜3時間)が可能である。睡眠時間を十分に確保できている。
・学習意欲面の基準:「もっと問題を解きたい」と本人が感じている。演習不足を自覚しており、問題演習に積極的である。
こういった生徒様の場合、土曜特訓への参加によって実力を大きく向上させられる可能性があります。土曜特訓の最大の特徴は「幅広い単元から出題される入試レベルの問題演習」です。 通常授業では単元ごとの理解を深めることに重点が置かれていますが、土曜特訓では複数単元が混在する問題に取り組むため、入試本番での対応力を養うことができます。
特に以下のような課題を感じている生徒様には効果的です。
・通常授業の内容は理解できているが、テストで時間が足りない
・複数単元が混在する問題で、どこから手をつければよいか迷う
・志望校レベルの入試問題に慣れておきたい
もちろん、これらの特徴がすべて当てはまる生徒様はごく少数です。実際には、多くの生徒様がそれなりに大変な思いをしながら土曜特訓に参加することになるでしょう。
そういった場合には、時間の管理や復習の優先順位の設定など、保護者様が手伝える部分についてはサポートしてあげてください。
②参加を検討すべき生徒様
一方で、土曜特訓への参加を検討した方がよい生徒様もいます。
・学習面の課題:通常授業の復習が翌週に持ち越している。デイリーサピックスの「直し」が溜まっている。マンスリーテスト、組分けテストの成績が不安定である。
・体力、時間管理面の課題:平日の学習で夜遅くまでかかっている。長時間の学習後に集中力が続かない。睡眠時間が不足している(23時以降の就寝が続いている)
・学習意欲面の課題:「宿題が多すぎる」と頻繁に訴える。学習に対して後ろ向きな発言が増えている。
このような生徒様が土曜特訓に参加した場合には、消化不良をおこしてしまうリスクが考えられます。
土曜特訓は週5時間の追加学習となるため、通常授業の復習が完了していない状態で参加すると、復習すべき教材が増え、すべてが中途半端になってしまう可能性があります。また、睡眠時間が削られることで授業中の集中力が低下したり、宿題に追われて学習意欲が下がったりするケースも見られます。
場合によっては、土曜の時間を個別指導や家庭教師にあてて、復習を優先した方が良い場合もあります。土曜特訓に参加するかどうかは、生徒様の状況に合わせて選択しましょう。
5. SAPIX(サピックス)の土曜特訓でのおすすめ勉強法と復習のコツ

土曜特訓を最大限に活用するためには、効率的な学習が欠かせません。通常授業とのバランスを取り、効率的な復習をおこなうことで、土曜特訓の効果を高め、入試本番に向けた総合的な学力向上を図ることができます。
ここからは、土曜特訓に参加するSAPIX(サピックス)の6年生に向けた、おすすめの勉強法について解説します。
①通常授業とのバランスの取り方
SAPIX(サピックス)に通う6年生にとってまず重要なのは、土曜特訓と通常授業のバランスを適切に取ることです。まず大切なのは、通常授業を優先することです。
入試に必要な単元学習をおこなう場ですので、復習も宿題もこちらを最優先にしてかまいません。土曜特訓はあくまで学習の上乗せであると考えると良いでしょう。家庭学習の管理についても、5年生までとは事情が変わります。
これまでは問題なく宿題をこなせていた生徒様であっても、土曜特訓が入った途端にリズムを崩すケースはよく見られます。進級のタイミングで改めて、何曜日に何をするかといったスケジュールを見直しましょう。繰り返しになりますが、もし手が回らなくなってきた場合には、通常授業が優先です。
土曜特訓の復習を最小限に抑え、通常授業の勉強だけは必ず完遂するよう心掛けましょう。
②効率的に復習をおこなうコツ
土曜特訓の効果を最大限に引き出すには、効率的な復習は必須です。まず大切なのは、事前に復習計画を立てることです。毎日少しずつでもかまわないので、復習する時間を設けましょう。
解き直す時間が確保できない場合には、繰り返し見直すだけでも、学んだ内容を定着させる効果が期待できます。次に注目したいのが、分野別補充プリントやウィークリーサピックスの活用です。特に苦手な分野がある場合は、これらのプリントを使って重点的に復習するのがおすすめです。一つの分野を集中的に学ぶことで、理解が深まり、自信にもつながります。
忘れてはいけないのが、土特の復習テストです。土曜特訓では復習テストが実施されるため、自身の定着度を客観的に確かめることができます。学習方法が安定するまでは、この復習テストの結果をもとにPDCAサイクルを回し、生徒様に合った復習方法を探っていくと良いでしょう。
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6. SAPIX(サピックス)の土曜特訓での家庭内サポートは?

土曜特訓への参加は、生徒様にとっては大きな生活の変化となります。特に年度の初めのうちは、保護者様の目から見ていても「危なっかしい」状態が続くかもしれません。慣れない長時間学習や新しい環境に、戸惑う生徒様も少なくないでしょう。
ここからは、ご家庭内で実行できるサポート方法について解説します。生徒様の心身のコンディションを整え、学習にも積極的に取り組めるような環境づくりを心掛けてみてください。
①生活リズムの調整
土曜特訓を効果的に活用するには、生徒様の生活リズムを整えることが大切です。まずは、毎日同じ時間に起床・就寝する習慣をつけましょう。これによって体内時計が整い、集中力アップにつながります。勉強に追われて夜更かし型になる生徒様も見られますが、小学生のうちは睡眠時間を削るような勉強はおすすめできません。
どんなに遅くても23時ごろには就寝できるようスケジュールを立てましょう。適度な休息時間を設けることも重要です。
おすすめは、最初から「フリータイム」を決めておくことです。宿題が予定通りに進まなかった場合のバッファーにもなりますし、無事に終わっていれば好きな遊びや軽い運動を取り入れて、ストレス解消にあてることもできるでしょう。
一方、宿題が終わっていないからといってフリータイムをゼロにするのは禁物です。遊びを禁止したからといって、それによって学習意欲が上がる小学生はいません。
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「宿題が終わっていない場合は、◯時までは必ず宿題をやって、その後遊ぶ」
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のように、延長の上限を定めてあげましょう。
②学習環境の整備
集中力を高める学習環境づくりは、生徒様の学習効果を大きく左右します。まず大切なのは、家庭内のルール設定です。
生徒様が勉強している時間帯には、ご家族全員で協力して静かな環境を保ちましょう。
たとえば、生徒様が塾から帰ってきたらテレビを消し、他の兄弟姉妹には静かに過ごすよう協力を求めるのも良いでしょう。
勉強スペースの工夫も重要です。リビングなど共用スペースで勉強する場合は、防音イヤホンの使用や集中できる音楽の活用などによって、外部の雑音を遮断する工夫をおこないましょう。
SAPIX(サピックス)に通う生徒様の場合は、プリント関連のサポートも喜ばれる傾向が見られます。必要なプリントをわかりやすい場所に置いておく、コピーが必要なものはあらかじめ複数用意する、計算などに使える裏紙を大量に用意するといった支援を歓迎する生徒様は多いです。
ユニークなところでは「机から直接消しゴムのかすを払えるように、ごみ袋を直接張り付けてもらった」という例も耳にしたことがあります。
生徒様本人の希望もヒアリングしながら、最適な環境づくりをおこないましょう。
③精神面でのサポート
SAPIX(サピックス)に通う生徒様は、日々忙しい中とてもよく頑張っています。その努力を認め、精神的に支えてあげることも、保護者様にしかできない重要な役割のひとつです。まず大切なのは、生徒様の小さな努力や成功を褒めることです。
テストの結果を褒められればベストかもしれませんが、そうでなくても小さな「褒めポイント」はたくさんあります。
・宿題を自分からやり始めた
・朝、自分だけで起床してきた
・漢字のとめ・はね・はらいをいつもより意識して書けた
高学年の生徒様の中には反抗期を迎えている子も少なからずいるため、生徒様はその場ではさほど反応を示さないかもしれません。しかし、内心ではしっかり喜んでいることも多く、塾の先生にはそのことを自慢してきたりするものです。
また、勉強とは関係のない他愛ないコミュニケーションも重要です。学校生活のこと、友だちのことなど、積極的に話を聞いてあげましょう。
「困っていることはない?」と聞いても、この年頃の子どもは「ない」と答えるものですが、頻繁に声をかけておくことによって、いざというときに「実は…」と打ち明けやすい空気を作れます。
最後に、家族全員で協力する姿勢が大切です。生徒様の頑張りを家族みんなで応援する雰囲気があれば、それだけでも大きな支えになるでしょう。
まとめ|SAPIX(サピックス)の土曜特訓を有効活用して演習力を鍛えよう
最後に、SAPIX(サピックス)土曜特訓を有効活用するためのポイントを振り返ります。
目的: 実戦的な演習(アウトプット)訓練の場と割り切る
クラス分け: 前期は成績順。コース名に惑わされず、目の前の問題に集中する
優先順位: 「通常授業 > 土曜特訓」。復習が回らない時は通常授業を優先する
保護者様の役割: 課題の管理と、心身のコンディション調整に徹する
土曜特訓が始まると、親子ともに負担は確実に増します。 決して無理はせず、お子様の表情や成績の推移を見ながら、必要であれば「受講しない」「復習を減らす」といった柔軟な対応も検討してください。
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