1. サピックスについていけない原因|学年共通の3つの壁
サピックスについていけないと感じる原因は、学年を問わず共通する3つの壁に整理できます。
どの壁に当てはまるかが分かると、次に取り組む対策も選びやすくなります。
▼サピックスについていけない3つの壁と対策の章
| 壁 | 起こりやすいこと | 対策の章 |
| 授業の進度と宿題の量 | 復習が終わらないまま次の授業になる | 2. 宿題の取捨選択 |
| 家庭学習での疑問 | 分からない問題がそのまま残る | 5. 保護者様の関わり方 |
| テストとクラスの変動 | 結果に気持ちが揺れ、学習が手につかない | 5. 保護者様の関わり方 |
①授業の進度が速く宿題の量も多い
サピックスは、新しい単元を授業で学び、家庭学習で復習して定着させる「復習中心」の考え方で授業を進めています。公式サイトでも、授業と家庭学習での復習を組み合わせる学習の流れが示されています。授業が速く進む分、家庭学習に時間がかかり、宿題の量も多くなりやすいのが特徴です。
▼宿題が終わらないときに起こりやすいこと
■理解が浅いまま次の単元に進む
授業の内容を消化しきれないまま、次の授業の日を迎えてしまいます。
■解き直しが後回しになる
問題を解くことに時間を使い、間違えた問題の見直しまで手が回らなくなります。
■睡眠時間が削られる
夜遅くまで宿題を続けることで、翌日の集中力が下がりやすくなります。
※授業日数・授業時間は学年やコースにより異なります。最新情報は必ずサピックス公式サイトでご確認ください。
②家庭学習で出た疑問を解決しにくい
家庭学習で分からない問題が出ても、その場で聞ける相手がいないことが多くあります。
サピックスでは、4〜6年生を対象に、授業後に先生へ直接質問できる「質問教室」が設けられています。ただし、待ち時間がかかることもあります。低学年は、通っている校舎へ電話で相談する形です。
▼疑問が残りやすい場面
■解説を読んでも分からない
テキストの解説は要点が中心で、途中の考え方までは書かれていないことがあります。
■保護者様が説明しても伝わらない
解き方が塾で習った方法と違い、かえって生徒様が混乱してしまうことがあります。
■質問に行く時間が取れない
授業後は帰宅の時間が遅くなるため、質問を後回しにしたまま次の授業を迎えてしまいます。
疑問が残ったまま進むと、同じ分野が次に出てきたときのつまずきにつながります。分からない問題の扱い方は「5. 保護者様の関わり方」で解説します。
③テスト結果でクラスが動き気持ちの負担が大きい
サピックスでは、マンスリー確認テストや組分けテストの結果でクラスやコースが決まります。公式サイトによると、クラスやコースの上がり下がりにかかわるテストは、4〜6年生で約1か月に1回、1〜3年生で約2か月に1回実施されます。
テストの結果によってクラスが変わることがあるため、生徒様も保護者様も気持ちが揺れやすくなります。
▼サピックスの主なテストとクラスへの影響
| テスト | 内容 | クラスへの影響 |
| デイリーチェック | 授業のはじめなどに行う小テスト。前回の授業内容が中心 | 直接は影響しない |
| マンスリー確認テスト | その月に学んだ内容を確かめるテスト | 結果でクラスが変わる |
| 組分けテスト | 範囲の広い実力テスト | 結果でクラス・コースが変わる |
※テストの名称・実施時期・クラス編成の仕組みは、年度・学年・校舎により変わる場合があります。最新情報は必ずサピックス公式サイトでご確認ください。
▼重要ポイント
■クラスの上下だけで判断しない
点数はテストの範囲や問題の難しさによっても上下します。クラスの上がり下がりだけを見るのではなく、どの単元で点を落としたかを確かめましょう。
■ついていけないのは能力の問題とは限らない
当会の指導現場でも、学習の進め方や優先順位のつけ方を整えることで、立て直せるケースが多く見られます。
▼あわせて読みたい
「サピックス組分けテスト対策!4年・5年・6年の平均点とコース基準」
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2. サピックスの宿題が多すぎてついていけない時の取捨選択
宿題が多すぎてついていけないときは、すべてを終わらせることより、理解を優先して宿題を取捨選択することが立て直しの近道です。
次の3つの手順で進めます。
▼宿題の取捨選択の3つの手順
| 手順 | やること | ポイント |
| ①書き出す | 宿題の量と教材ごとの役割を一覧にする | どれくらいの量があるかを一目で分かるようにする |
| ②基準を決める | クラス帯と志望校から優先する問題を決める | 正答率(正解した生徒の割合)の高い問題を落とさない |
| ③仕分ける | 「やる・後回し・今はやらない」に分ける | 毎週、結果を見て入れ替える |
宿題を減らすことは手を抜くことではなく、理解を深める時間をつくるための工夫です。
①宿題の量と教材ごとの役割を書き出す
最初に、1週間分の宿題を教科ごとに書き出します。
どの教材が何のためのものかを知っておくと、優先順位がつけやすくなります。
▼算数の主な教材と役割(4年生以降の例)
| 教材・テスト | 主な役割 | 取捨選択の考え方 |
| デイリーサポート | 授業で扱う問題集 | 授業で扱った問題の解き直しを優先する |
| デイリーサピックス | 家庭学習で使う復習用のテキスト | 基本〜標準の問題から取り組む |
| 基礎力トレーニング | 毎日取り組む計算や短い文章題 | 量を調整しても、毎日続ける |
| デイリーチェック | 前回の授業内容を確かめる小テスト | 間違えた問題を次の授業までに解き直す |
※教材の名称・構成は、学年・年度・教科により異なります。最新情報はサピックス公式サイトや校舎でご確認ください。
▼書き出すときのポイント
■教科ごとにかかる時間も書く
1問あたりにかかる時間が分かると、1週間で終えられる量が見えてきます。
■「解いた」と「解き直した」を分けて記録する
解いたまま見直していない問題が、どれくらい残っているかが分かります。
▼あわせて読みたい
「サピックス デイリーチェック対策|算数のレベルとファイル整理術」
②クラス帯と志望校から優先する問題を決める
優先順位を決める目安は、今のクラス帯(全体の中で、在籍しているクラスがおおよそどのあたりか)と、志望校のレベルです。
上位クラスと同じ量をこなそうとせず、今の位置に合った問題から確実に得点できるようにします。
▼クラス帯ごとの優先順位の目安(当会の指導現場から見た傾向)
| 今のクラス帯 | 優先したい問題 | 後回しにしてよい問題 |
| 下位〜中位 | 基本問題、テストで正答率の高い問題 | 応用・発展問題 |
| 中位〜上位 | 標準問題、間違えた問題の解き直し | 志望校で出題の少ない発展問題 |
| 上位 | 志望校で出題の多い分野の応用問題 | すでに解ける問題の繰り返し |
※クラス帯の区分は当会の指導現場から見た目安です。生徒様の得意・不得意や志望校によって変わります。
▼重要ポイント
■正答率の高い問題を落とさない
テストの結果を見て、正答率が高いのに落としている問題がないかを確かめます。そうした問題に関わる宿題を最優先にすると、得点の土台が安定しやすくなります。
■志望校の出題に合わせる
志望校で出題の少ない分野の難問は、思い切って後回しにする判断も必要です。
③「やる・後回し・今はやらない」に仕分ける
基準が決まったら、書き出した宿題を3つに仕分けます。
▼宿題の仕分け方
| 区分 | 当てはまる問題 | 取り組み方 |
| やる | 授業で扱った問題、テストで間違えた基本問題 | その週のうちに解き直す |
| 後回し | 標準〜やや難しい問題 | 時間に余裕のある日に取り組む |
| 今はやらない | 今のクラス帯や志望校に対して難しすぎる問題 | 印をつけ、力がついてから取り組む |
▼仕分けを続けるコツ
■「今はやらない」問題にも印をつける
今はやらないと決めた問題が分かるようにしておくと、力がついたときに取り組み直しやすくなります。
■毎週、仕分けを見直す
テストの結果や理解の度合いに合わせて、区分を入れ替えます。
■迷ったら塾の先生に相談する
公式サイトでも、家庭学習の内容は、各回の授業で先生が理解度に応じて指示すると案内されています。優先順位に迷う問題は、サピックスの先生に相談するのも一つの方法です。
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3. 【学年別】サピックスについていけない時の対策
サピックスでつまずきやすいポイントは、学年によって変わります。
保護者様は、生徒様の学年に当てはまる部分から確認してみてください。
▼学年ごとの授業の変化とつまずきやすいポイント
| 学年 | 授業の主な変化 | つまずきやすいポイント |
| 低学年(1〜3年生) | 1・2年生は算数・国語、3年生から理科・社会が加わる | 学習習慣、計算と読解の基礎 |
| 4年生 | 通塾日数が増え、4科目を本格的に学ぶ | 授業ごとの復習が追いつかない |
| 5年生 | 割合・比・速さなど抽象的な単元が増える | 算数を中心に理解が追いつかない |
| 6年生 | 志望校対策の講座や過去問演習が加わる | 時間の使い方と優先順位 |
※授業の科目・日数は年度やコースにより異なります。最新情報は必ずサピックス公式サイトでご確認ください。
①【低学年】学習習慣と計算・読解の基礎を整える
低学年のつまずきは、内容の難しさより、学習習慣が整っていないことが原因の場合が多く見られます。
毎日少しずつ机に向かう習慣と、計算・読解の基礎を固めることが、高学年での学習の土台になります。
▼低学年で整えたいこと
■毎日同じ時間に学習する
短い時間でもよいので、決まった時間に机に向かう習慣をつくります。
■基礎力トレーニングで計算を続ける
1年生から使う家庭学習用の教材です。毎日の計算練習として続けます。
■音読と会話で読解の土台をつくる
文章を声に出して読み、どんな内容だったかを言葉で説明する練習をします。
この時期に保護者様が点数だけで判断すると、生徒様が学ぶこと自体を負担に感じやすくなります。できたことを具体的に認め、学ぶ楽しさを育てることを優先しましょう。
②【4年生】授業から次の授業までの復習の型をつくる
4年生は通塾日数が増え、4科目を本格的に学び始める学年です。
授業と授業の間隔が短くなるため、何をいつやるかの型(決まった流れ)を決めておくと、復習が追いつきやすくなります。
▼授業から次の授業までの復習の型(例)
| タイミング | やること |
| 授業の日 | その日に扱った問題のうち、分からなかった問題に印をつける |
| 翌日 | 授業で扱った問題を解き直し、デイリーサピックスの基本問題に取り組む |
| 次の授業の前日 | デイリーチェックに向けて、間違えた問題をもう一度解く |
※復習のタイミングは一例です。通塾日や学校の予定に合わせて調整してください。
▼あわせて読みたい
「SAPIX(サピックス)マンスリーテストの日程と対策!クラス昇降や4年・5年の勉強法」
③【5年生】難しくなる単元を6年生に持ち越さない
5年生は、算数で割合・比・速さなど抽象的な単元が増え、理科・社会も学ぶ範囲が広がります。公式サイトでも、5年生の算数では、記号を用いた抽象的な思考が重視されると示されています。具体的な数だけでなく、比や記号を使って考える力が求められる時期です。
この時期のつまずきを残したまま進むと、6年生で志望校対策に使える時間が減ってしまいます。5年生で難しくなる単元は、6年生に持ち越さないことが大切です。
▼重要ポイント
■算数の重要単元を最優先にする
割合・比・速さなど、6年生の学習や入試につながる単元の理解を優先します。
■苦手な単元は次に出てくる前に解き直す
サピックスは同じ分野を繰り返し学ぶため、次に同じ分野が出てくる前に基本問題から解き直しておきます。
■理科・社会は知識の抜けを週ごとに確かめる
範囲が広がる分、覚えきれなかった部分をその週のうちに確認します。
教科ごとの具体的な立て直し方は「4. 【教科別】サピックスについていけない時の対策」で解説します。
④【6年生】過去問と通常授業の復習の配分を決める
6年生は、通常授業のほかに志望校対策の講座や過去問演習が加わり、学習量がさらに増えます。
限られた時間の中で、過去問と通常授業の復習の配分を時期ごとに決めておくことが大切です。
▼6年生の時期別の配分の目安(当会の指導現場から見た傾向)
| 時期 | 通常授業の復習 | 過去問 |
| 前半〜夏 | 中心に取り組み、苦手な単元を埋める | 志望校の出題傾向を確かめる程度 |
| 秋以降 | 志望校で出題の多い単元に絞る | 本格的に取り組み、解き直しまで行う |
| 直前期 | 間違えた問題を総復習する | 時間を計り、本番に近い形で解く |
※過去問を始める時期や配分は、志望校や生徒様の状況により異なります。
▼6年生でついていけないと感じたら
■志望校と今の学力の差を確かめる
模試の結果から、得点を伸ばしたい教科と単元を絞り込みます。
■環境を変える判断は慎重に
6年生での転塾は、新しい教材や進度に慣れる時間も必要です。判断の目安は「6. 転塾・併用の判断基準」で解説します。
4. 【教科別】サピックスについていけない時の対策
つまずき方と立て直し方は、教科によって異なります。
次の表は、生徒様がどの教科でつまずいているかを確かめる目安です。テストの答案とあわせてご覧ください。
▼教科別のつまずきやすいポイントと立て直しの方向
| 教科 | つまずきやすいポイント | 立て直しの方向 |
| 算数 | 前の単元の理解不足が積み重なる | つまずいた単元までさかのぼる |
| 国語 | 語彙が足りない、記述の書き方が分からない | 語彙と記述の答え方の型を身につける |
| 理科 | 暗記と計算で求められる力が違う | 分野ごとに復習の仕方を変える |
| 社会 | 覚える量が多く、抜けが出やすい | 短い時間で何度も繰り返す |
①【算数】つまずいた単元までさかのぼって復習する
サピックスの算数は、同じ分野を学年をまたいで何度も学び、そのたびに難しさを上げていく「スパイラル方式」です。前の単元の理解が浅いと、同じ分野が次に出てきたときにさらに難しく感じます。
立て直しでは、今解けない問題ではなく、つまずき始めた単元までさかのぼって解き直すことが近道です。
▼算数の立て直しの手順
| 手順 | やること |
| 1. つまずきの始まりを探す | テストの答案から、正答率の高い問題をどの単元で落としているかを確かめる |
| 2. さかのぼる | つまずき始めた単元の基本問題を解き直す |
| 3. 今の単元に戻る | 土台が整ってから、今学んでいる単元の標準問題へ戻る |
▼重要ポイント
■基礎力トレーニングは量を調整しても毎日続ける
計算力が落ちると、考え方が分かっていても得点につながりにくくなります。
■解説を読んでも分からない問題は印をつけて保留する
長く考え込まず、質問できる相手に任せましょう。扱い方は「5. 保護者様の関わり方」で解説します。
▼あわせて読みたい
「SAPIX(サピックス)の算数はなぜ難しい?偏差値を上げる対策と教材活用法を解説」
②【国語】語彙と記述の答え方の型を身につける
国語は、語彙の不足や、記述問題の書き方が分からないことがつまずきの原因になりやすい教科です。
読解の力はすぐには伸びにくいため、語彙と記述の答え方の型から取り組むと、変化が見えやすくなります。
▼国語の立て直しのポイント
■語彙は教材で毎日少しずつ
言葉ナビ(サピックスの語彙教材)などを使い、意味を確かめながら覚えます。
■記述は答え方の型を覚える
「理由を問われたら『〜から。』で終える」など、設問ごとの答え方の型を身につけます。
■解き直しは根拠の確認から
間違えた問題は、本文のどこに答えの根拠があったかを確かめます。
▼あわせて読みたい
「サピックス国語対策|成績が上がらない原因と家庭学習の進め方」
③【理科】暗記分野と計算分野で復習の仕方を変える
理科は、知識を覚える暗記分野と、計算を使う計算分野で、求められる力が違います。
同じ復習の仕方では、どちらかに抜けが出やすくなるため、分野ごとに復習の仕方を変えることが大切です。
▼理科の分野別の復習の仕方
| 分野 | 主な単元の例 | 復習の仕方 |
| 暗記分野 | 生物・地学など | 図や表で整理し、短い時間で繰り返す |
| 計算分野 | てこ・ばね・電流・水溶液など | 算数と同じように、間違えた問題を手順から解き直す |
学年が上がると、コアプラス(理科・社会の重要な知識をまとめたサピックスの教材)なども使われます。覚えきれなかった項目に印をつけ、繰り返し確認しましょう。
▼あわせて読みたい
「【サピックス理科】成績を上げる勉強法|コアプラス・動画の活用と保護者様のサポート」
④【社会】知識は短い時間で何度も繰り返して覚える
社会は覚える量が多く、一度にまとめて覚えようとすると抜けが出やすい教科です。
短い時間で何度も繰り返すほうが、知識が定着しやすくなります。
▼社会の覚え方のポイント
■1回あたりの時間を短くして回数を増やす
長い時間まとめて覚えるより、すき間時間に何度も確認します。
■地図・年表とセットで覚える
地名は地図で、出来事は年表で位置を確かめながら覚えます。
■間違えた知識だけを集める
テストで間違えた用語をノートにまとめ、繰り返し確認します。
▼あわせて読みたい
「SAPIX(サピックス)社会の勉強法|コアプラス活用術と保護者様のサポート」
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5. サピックスについていけない時の保護者様の関わり方
サピックスについていけないときは、保護者様の関わり方によって生徒様の負担が大きく変わります。
学習面・気持ちの面・生活面の3つに分けて、関わり方のポイントを整理しましょう。
▼保護者様の関わり方のポイント
| 場面 | ポイント |
| 学習面 | 教える範囲と任せる範囲を分ける |
| 気持ちの面 | 結果より取り組みの過程を認める |
| 生活面 | 睡眠と体調を最優先に守る |
①保護者様が教える範囲と任せる範囲の線引き
保護者様が学習内容をすべて教える必要はありません。
特に5年生以降の算数は、保護者様が知っている解き方(方程式など)と塾で習う解き方が違い、かえって生徒様が混乱することもあります。当会の合格体験記にも、ご家庭様での復習で保護者様と生徒様の双方に負担がかかっていたという声が寄せられています。
▼保護者様が担う範囲と任せる範囲の目安
| 保護者様が担うこと | 塾の先生や家庭教師に任せたいこと |
| 1週間の予定と宿題の進み具合の確認 | 解説を読んでも分からない問題の説明 |
| 丸つけと、間違えた問題への印つけ | 解き方の指導 |
| 生活リズムと体調の見守り | 宿題の取捨選択の細かな判断 |
▼重要ポイント
■分からない問題はその日のうちに無理に解決しない
長く考え込むより、印をつけて次の問題に進みます。
■どこまで分かったかをメモしておく
質問するときに、どこでつまずいたかを伝えやすくなります。
■質問できる相手を決めておく
塾の先生や家庭教師など、質問先を決めておくと疑問が残りにくくなります。
②生徒様の自信を支える声かけ
テストの結果やクラスの変動が続くと、生徒様が自信をなくしてしまうことがあります。
点数だけでなく、取り組みの過程を具体的に認める声かけを心がけましょう。
▼場面別の声かけの例
| 場面 | 避けたい声かけ | おすすめの声かけ |
| テストの点数が下がった | 「どうしてできなかったの」 | 「この問題は前より解けるようになったね」 |
| 宿題が終わらなかった | 「全部やらないとだめ」 | 「今日はここまでできたね。残りは一緒に決めよう」 |
| クラスが下がった | 「また下がったの」 | 「次はどの問題を取れるようにしようか」 |
③睡眠と体調を守る生活面の見守り
宿題が終わらない日が続くと、睡眠時間を削ってでも終わらせたくなるかもしれません。
しかし、睡眠が足りないと、集中力や記憶の定着に影響しやすくなります。宿題より睡眠を優先するほうが、翌日の学習の効率を保ちやすくなります。
▼生活面で見守りたいこと
■寝る時間を先に決める
宿題の量ではなく、寝る時間から逆算してその日の学習時間を決めます。
■疲れのサインに気づく
朝起きられない、食欲が落ちるといった様子が続く場合は、学習量を見直します。
■学習量を減らす日をつくる
1週間のうちに、少しゆとりを持てる日をつくります。
6. サピックスについていけない時の転塾・併用の判断基準
家庭学習を工夫しても改善が見えにくい場合は、学習環境そのものを変えることも考えます。
その選択肢は、サピックスを続けながら家庭教師・個別指導を併用する方法と、転塾の2つです。まずは今の状態から、家庭学習の見直しで足りるのか、環境を変える必要があるのかを確かめましょう。
▼今の状態と考えたい選択肢
| 今の状態 | 考えたい選択肢 |
| 特定の単元でのつまずきや、直近1〜2回のテストだけの不振 | 家庭学習の見直し |
| 特定の教科のつまずきが続いている、復習が追いつかない | 家庭教師・個別指導の併用 |
| 複数の教科で長い期間低迷し、生徒様も負担を訴え続けている | 転塾も含めた見直し |
①転塾と併用のメリット・デメリットを比べる
併用と転塾には、それぞれメリットとデメリットがあります。
生徒様の状態と気持ちに合わせて選ぶことが大切です。
▼併用・転塾のメリット・デメリット(当会の指導現場での傾向をもとに作成)
| 選択肢 | メリット | デメリット |
| 併用(サピックスを続ける) | 慣れた環境と進度を保ちながら、弱点を1対1で補強できる | 通塾との時間の調整が必要になる。費用が増える |
| 転塾 | 進度や雰囲気が合えば、負担が軽くなり意欲を取り戻しやすい | 教材や単元を学ぶ順番が変わり、まだ習っていない単元が出ることがある。新しい環境に慣れる時間が必要 |
▼選ぶときに確かめたいこと
■生徒様の気持ち
サピックスを続けたいのか、環境を変えたいのか、生徒様の気持ちも判断の材料にします。
■つまずきの範囲
1つの教科か複数の教科か、一時的か長く続いているかで、合う選択肢が変わります。
②家庭教師・個別指導の併用が向いている状態
サピックスの環境は合っていて、特定の教科や家庭学習の進め方だけを補強したい場合は、併用が向いています。
当会でも、中学受験のご家庭様の約8〜9割が、塾に通いながら家庭教師を併用しています。
▼併用が向いている状態
■算数など特定の教科だけ点数が下がっている
1つの教科のつまずきが、全体の成績に影響している状態です。
■授業は理解できるが、復習が追いつかない
家庭学習での定着が間に合わず、テストで点数につながらない状態です。
■宿題の取捨選択や学習計画を任せたい
どの問題を優先するかの判断を、ご家庭様だけで続けるのが難しい状態です。
■分からない問題を質問できる相手がいない
家庭学習で出た疑問が、そのまま残っている状態です。
当会の合格体験記にも、5年生頃から算数の理解が授業だけでは追いつかず、宿題をすべてこなせない時期があったものの、6年生から家庭教師を併用して志望校に合格したという声が寄せられています。
③転塾を考えたい状態と時期の目安
次のような状態が続く場合は、転塾も含めて学習環境を見直す目安になります。
▼転塾を考えたい状態
■複数の教科で、数か月にわたり成績が低迷している
家庭学習の見直しや併用でも、変化が見えない状態です。
■生徒様が「やめたい」と繰り返し伝えてくる
一時的な気持ちの波ではなく、学習への意欲そのものが下がっている状態です。
■授業の進度や雰囲気が生徒様に合っていない
授業の内容以前に、通うこと自体が負担になっている状態です。
転塾の時期は、学年が上がるほど切り替えの負担が大きくなる点も考えておきましょう。
▼学年別の転塾の考え方(当会の指導現場から見た傾向)
| 学年 | 転塾の考え方 |
| 低学年〜4年生 | 学ぶ範囲の違いが小さく、比較的切り替えやすい時期 |
| 5年生 | 単元を学ぶ順番の違いから、まだ習っていない単元が出やすいため、補う計画とあわせて考える |
| 6年生 | 新しい環境に慣れる時間が負担になりやすいため、今の塾での補強も含めて慎重に考える |
▼重要ポイント
■一時的なつまずきと続いている状態を分ける
直近1〜2回のテストだけで判断せず、数か月の成績の推移と生徒様の様子をあわせて判断しましょう。
④転塾を決める前に確かめたいこと
転塾を考える場合は、決める前に次の点を確かめておくと、移った後の負担を減らせます。
▼転塾を決める前の確認リスト
| 確認すること | 理由 |
| 転塾先の教材と単元を学ぶ順番 | サピックスで学んだ単元との重なりや抜けがないかを確かめるため |
| 通塾の日数と時間 | 生活リズムや学校との両立ができるかを確かめるため |
| 入塾テストの時期と入れるクラス | 入る時期によって、受けられるクラスや講座が変わるため |
| 生徒様の気持ち | 生徒様が納得していないと、新しい環境でも意欲が続きにくいため |
転塾先が決まっていない段階でも、サピックスを続けながら家庭教師で弱点を補強し、様子を見る方法もあります。
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7. サピックスについていけない生徒様を支える東大家庭教師友の会
①サピックス出身の教師が在籍
当会には、サピックスに通っていた経験のある教師や、サピックス生を指導してきた教師が在籍しています。
デイリーサポートやデイリーサピックスなどの教材やテストの流れを知っているため、今通っている授業に合わせた指導を受けやすくなります。
▼サピックス出身の教師によるサポート
■教材の役割をふまえた復習
どの教材のどの問題を優先するかを、授業の流れに沿って判断します。
■同じ教材で学んだ経験をふまえた声かけ
つまずきやすい単元や、その乗り越え方を具体的に伝えられます。
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「SAPIX(サピックス)対策の家庭教師」
②宿題の優先順位づけと弱点補強を1対1で指導
1対1の指導では、生徒様の答案や宿題の状況を見ながら、何を優先し何を後回しにするかを一緒に決めていきます。
集団授業では対応しきれない、生徒様ごとのつまずきに合わせた補強ができます。
▼1対1の指導でできること
| サポート | 内容 |
| 宿題の優先順位づけ | 1週間分の宿題を一緒に仕分け、取り組む順番を決める |
| 弱点の補強 | つまずき始めた単元までさかのぼって指導する |
| 学習計画と進み具合の確認 | 次の授業やテストまでの計画を立て、進み具合を確かめる |
無料体験授業(150分)では、教科指導に加えて、学習計画の作成と面談も行います。
③必要な時期だけ短期でも利用できる
当会では、更新費や解約費がかからないため、必要な時期に絞った利用もご相談いただけます。
教師交代費もかからないため、生徒様との相性を確かめながら利用できます。
▼短期での利用の例
■5年生の算数の重要単元を学ぶ時期
割合・比・速さなど、つまずきやすい単元を学ぶ時期に絞って補強します。
■組分けテストやマンスリー確認テストの前
テスト範囲の苦手な単元を、集中して復習します。
■長期休みの講習の復習が追いつかない時期
講習で扱った内容の解き直しを、優先順位をつけて進めます。
④オンライン自習室で指導のない日も質問できる
当会では、指導のない日にも学習できるオンライン自習室をご用意しています。
教師が常駐しているため、家庭学習で分からない問題が出たときも、その場で質問できます。1章②で挙げた「家庭学習で出た疑問を解決しにくい」という壁を補う仕組みです。
▼オンライン自習室の使い方の例
■宿題を進めながら質問する
分からない問題をその日のうちに解決し、疑問を次の授業に持ち越さないようにします。
■決まった時間に入室して学習習慣をつくる
毎日同じ時間に学習を始めるきっかけになります。
▼あわせて読みたい
「オンライン自習室のご案内」
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8. サピックスについていけない時のよくある質問
Q1. サピックスの宿題が多すぎる時は減らしてもよいですか?
-
A:理解を優先して取捨選択することは、立て直しの有効な方法です。すべてを終わらせるより、間違えた問題の解き直しを優先しましょう。
宿題の書き出し方と仕分け方は「2. サピックスの宿題が多すぎてついていけない時の取捨選択」をご覧ください。
Q2. サピックスの算数だけついていけない時はどうする?
-
A:つまずき始めた単元までさかのぼり、基本問題から解き直すことをおすすめします。
具体的な手順は「4. 【教科別】サピックスについていけない時の対策」の算数で解説しています。
Q3. サピックスについていけないのは4年・5年が多い?
-
A:通塾日数が増える4年生と、抽象的な単元が増える5年生は、つまずきを感じるご家庭様が増えやすい時期です。
学年ごとの対策は「3. 【学年別】サピックスについていけない時の対策」をご覧ください。
Q4. サピックス低学年でついていけない時の対処法は?
-
A:低学年は、点数より学習習慣と計算・読解の基礎を整えることを優先しましょう。
低学年で整えたいことは「3. 【学年別】サピックスについていけない時の対策」で解説しています。
Q5. サピックスから転塾する時期の目安はありますか?
-
A:学年が上がるほど切り替えの負担が大きくなるため、検討する場合は早めに判断するのが一つの目安です。
転塾を考えたい状態と学年別の考え方は「6. サピックスについていけない時の転塾・併用の判断基準」をご覧ください。
Q6. サピックスと家庭教師を併用する方は多いですか?
-
A:当会では、中学受験のご家庭様の約8〜9割が、塾に通いながら家庭教師を併用しています。
併用が向いている状態は「6. サピックスについていけない時の転塾・併用の判断基準」で解説しています。
まとめ|サピックスについていけない時は原因に合った立て直しを
サピックスについていけないと感じる原因は、授業の進度と宿題の量、家庭学習での疑問、テストによるクラスの変動の3つに整理できます。
まずは宿題を書き出し、優先順位をつけて取捨選択することから始めましょう。そのうえで、学年や教科ごとのつまずきに合わせて復習の仕方を見直します。
それでも改善が見えにくい場合は、サピックスを続けながら家庭教師を併用する方法や、転塾も選択肢になります。生徒様の状況に合った方法で、立て直しを進めていきましょう。
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SAPIXの通塾経験や、通塾生の指導経験がある教師が在籍しています。
上記は在籍教師の一例です。他にも様々な経歴の教師が在籍しています。ご希望の条件の教師が在籍しているかは無料でお探しできますので、まずはお気軽にお問合せください。
中学受験の合格実績
当会はこれまで、多くの受験生の皆様をサポートしてきました。当会で指導をさせていただいた生徒様の代表的な合格実績をご紹介します。
中学受験の合格実績
■東京都
御三家(麻布・桜蔭・女子学院他) / 新御三家(海城・駒東・鷗友学園他) / 渋渋 / 慶應中等部 / 広尾学園 / 都立小石川 など
■神奈川県
浅野 / 横浜共立 / 慶應普通部 / 洗足学園 / 鎌倉学園 / 逗子開成 / 山手学院 / 中央大学附属横浜 など
■千葉県
渋幕 / 市川 / 東邦大付属東邦 / 昭和学院秀英 / 芝浦工業大柏 / 専修大松戸 など
■埼玉県
栄東 / 開智 / 大宮開成 / 開智所沢 / 淑徳与野 / 浦和明の星女子 など
■その他地域
海陽 / 洛南高校附属 / 東大寺学園 / 西大和学園 / 大阪星光学院 / 同志社女子 / ラ・サール など
中学受験の合格体験記
東大家庭教師友の会の特徴
東大家庭教師友の会の4つの特徴
生徒様に選ばれ続けて26年!“累計指導実績2万名”
生徒様の憧れとなる教師のご紹介と、安心・充実のサポート体制で、生徒様の目標達成に貢献します。
中学受験対策、大学受験対策に選ばれる理由を動画で紹介
東大家庭教師友の会の料金
当会では、「入会金」「指導料」「交通費」「学習サポート費」以外のご料金は、一切ご請求しておりません。指導キャンセル料や教師交代費、解約金等は一切発生いたしませんので、ご安心ください。
ご入会時
体験授業料0円
ご入会金 22,000
体験授業は1ご家庭様につき1人のみ無料でご受講いただけます。2人以上受ける場合、1人につき2,420円(税込)の体験授業料が発生します。
月々のお支払い
交通費は教師が所持する定期区間を除きます。
口座振替でお支払いの場合、手数料385円(税込)が発生します。
東大家庭教師友の会「7つの0円」
ご利用の流れ
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