1. サピックス入室テストの基本情報|日程・費用・科目など
まずは、サピックス入室テストの実施時期・費用・科目といった基本情報を整理します。申込の流れまで押さえておけば、「気づいたら締め切られていた」という事態を防げます。
① 年間スケジュール|月1回程度実施
サピックスの入室テストは、年間を通じて月1回程度のペースで実施されています。主に日曜・祝日の開催が中心で、希望する校舎で受験するのが基本です。
▼年間スケジュールの目安(公式情報をもとに作成)
| 時期 | 実施の傾向 |
| 3月〜10月 | 月1回程度実施(年度途中入室向け) |
| 11月〜1月 | 新学年(2月開始)に向けた入室テスト。特に新4年生の志願者が集中 |
※実施日・対象学年は年度・実施回により変動します。最新の実施要項は必ずサピックス公式サイトでご確認ください。
新4年生(現小3)からの入室を目指すご家庭様は、11月・12月・1月の3回を軸にスケジュールを組むことになります。なお、入室を希望する場合だけでなく、春期講習・夏期講習など特別講習のみの受講を希望する場合も入室テストの受験が必要です。
② 費用・申込方法・実施場所|オンライン申込の手順
入室テストの受験料は3,300円(税込)が目安です。申込はサピックス公式サイトからのオンライン手続きが基本で、実施日の1か月ほど前から公式サイトで詳細が案内され、受付が始まります。
なお、入室テストの前には各校舎で入室説明会(予約不要)が開催されています。指導方針や学習システムを聞ける機会なので、あわせて参加しておくと入室後のイメージが持ちやすくなります。
■STEP1:マイページ登録
サピックス公式サイトでマイページを作成し、生徒様の情報を登録します。
■STEP2:入室テストの申込・受験料支払い
希望する実施日・校舎を選んで申込します。人気校舎は早く埋まるため、受付開始後早めの手続きが安心です。受験票はテスト当日に受け取ります。
■STEP3:当日受験・結果確認
当日は開始時刻の15分ほど前に、公共交通機関・徒歩で来校します(駐車場・駐輪場はありません)。結果は約1週間ほどで通知され、個人成績票はテスト後10日以内に郵送されます。ホームページから申し込んだ場合はマイページで成績速報も確認できます(新1・2年生を除く)。基準点に達していれば入室手続きに進めます。
※受験料・申込開始時期・結果通知の方法は年度・実施回により変動します。最新情報は必ずサピックス公式サイトでご確認ください。
③ 学年別の科目・配点・試験時間【一覧表】
入室テストの科目・試験時間は学年によって異なります。低学年は算数・国語の2科目、学年が上がると理科・社会が加わる4科目構成になります。
▼学年別の科目・試験時間の目安(各種公開情報をもとに当会作成)
| 受験時の学年 | 科目・試験時間の目安 | 配点の目安 |
| 新1〜新3年生 (現年長〜小2) |
算数・国語(各25〜30分程度) | 2科目合計200点満点 |
| 新4年生 (現小3) |
算数・国語(各40分程度) | 各150点・合計300点満点 |
| 4・5年生 (年度途中入室) |
算数・国語(各50分)+理科・社会(各30分) | 4科目での総合判定 |
※科目・試験時間・配点は年度・実施回により変動します。最新情報は必ずサピックス公式サイトの実施要項でご確認ください。
低学年のうちは体験授業がセットになっている実施回もあり、テスト自体の拘束時間は長くありません。一方、4年生以降は理科・社会を含む長丁場になるため、集中力を保つ練習も対策の一部になります。
④ 学年・時期によりサピックスオープンが入室テストを兼ねる
注意したいのは、学年や時期によっては「入室テスト」ではなく「サピックスオープン(公開模試)」が入室テストを兼ねるという点です。
▼入室判定を兼ねるテストの例(公式情報をもとに作成)
| 学年・時期 | 入室判定の対象となるテスト |
| 通常の実施月 | 入室テスト |
| 現3年生の一部時期 | 実力診断サピックスオープン |
| 新6年生(現5年生) | 志望校診断サピックスオープンなどの公開模試 |
※どのテストが入室判定を兼ねるかは年度・実施回により異なります。申込前に必ず実施要項でご確認ください。
「今月は入室テストがない」と見える月でも、サピックスオープンが受験機会になっている場合があります。なお、入室後は「組分けテスト」「マンスリー確認テスト」によってクラスの昇降が行われます。
▼あわせて読みたい
「SAPIX(サピックス)組分けテスト対策!4年・5年・6年の平均点・基準の目安と勉強法」
2. サピックス入室テストの校舎差と校舎選びの注意点
「人気校舎は合格ラインが高いのでは?」と心配される保護者様は少なくありません。ここでは、校舎による違いの有無と、校舎選びで確認しておきたいポイントを解説します。
① 合格基準点は全校舎共通|難易度に校舎差はない
結論から言うと、「人気校舎だから受かりにくい」「郊外の校舎なら基準が甘い」ということはありません。校舎差の有無を整理すると次の通りです。
■テスト問題:全校舎共通
どの校舎で受験しても、同じ実施回であれば同じ問題です。
■合格基準点:全校舎共通
合否判定の基準も統一されています。校舎によって受かりやすさは変わりません。
■校舎で差が出るのは「募集状況」のみ
唯一の校舎差は、定員に達しているかどうか(満席かどうか)です。詳しくは次の項目で解説します。
どの校舎で受験しても条件は同じなので、テストの受けやすさだけで校舎を選んで問題ありません。
② 人気校舎は「満席」での募集停止に注意
校舎差として実際に注意すべきなのは、合格ラインではなく「満席」による募集停止です。
サピックスは1クラスの人数を絞った少人数制のため、人気校舎・人気学年では定員に達すると新規の入室募集が停止されます。この場合、テストに合格できる学力があっても、そもそもその校舎を受けられません。
特に新4年生は志願者が集中するため、都心部の人気校舎では募集停止が起こりやすくなります。「実力がついてから受けよう」と先延ばしにするより、席がある時期に早めに動くことが重要です。
③ 校舎選びで確認したいチェックポイント
合格ラインに校舎差がない以上、校舎選びは「通いやすさ」と「募集状況」で判断するのが基本です。以下のポイントを事前に確認しておきましょう。
▼重要ポイント
■通塾時間・帰宅時間
学年が上がると授業終了が遅くなります。夜道の安全や送迎のしやすさを含め、無理なく通い続けられるかを確認しましょう。
■希望学年の募集状況
校舎・学年ごとに募集状況は異なります。満席の場合は近隣校舎の状況もあわせて確認し、受験機会を逃さないようにしましょう。
■転校(校舎変更)の可能性
いったん別校舎で入室し、後から希望校舎へ移る方法もありますが、移動先も満席なら待機になります。最初の校舎選びの段階で通い続ける前提で考えるのが安心です。
なお、サピックスという塾そのものの特徴や費用感から確認したい場合は、以下の記事もあわせてご覧ください。
▼あわせて読みたい
「【中学受験】サピックスとは?特徴・費用・評判をSAPIX出身東大生が解説」
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3. サピックス入室テストの難易度|落ちやすい3つの共通点
ここからは、保護者様が最も気になる「どのくらい取れば合格できるのか」「なぜ落ちてしまうのか」を解説します。難易度の実態と、当会の指導現場から見えてきた「落ちやすい生徒様の3つの共通点」を押さえましょう。
合格基準点は約3〜5割|「落ちる」のは珍しくない
サピックスの合格率や合格基準点は公式には公表されていません。当会の指導現場や公開されている受験体験の情報から見た目安は、次の通りです。
■合格率:非公表
公式発表はありません。ただし「落ちるのは珍しくない」のが実情です。
■合格基準点:満点の約3〜5割が目安
たとえば低学年の2科目合計200点満点のテストでは、80点前後が基準の目安といわれます。
■問題のレベル:高め
初見の思考力問題や記述問題が含まれ、学校のテストで満点の生徒様でも対策なしでは半分も取れないことがあります。
※合格基準点は公式には公表されておらず、学年・実施回により変動します。上記は当会の指導現場から見た傾向としての目安です。
裏を返せば、満点を目指す必要はなく、取れる問題を確実に取れば合格できるテストだということです。過度に心配せず、正しい準備を進めましょう。
どの学年が最も厳しい?学年別の難易度目安
同じ入室テストでも、学年によって「受かりやすさ」の体感は変わります。おおまかな傾向は次の通りです。
▼学年別の難易度目安(当会の指導現場から見た傾向)
| 学年 | 難易度目安 | 理由 |
| 新1〜3年生 | 比較的通過しやすい | 読み書き・数の基礎が中心。学校の学習に問題がなければ十分狙える |
| 新4年生 | 準備の差が出やすい | 問題の難度が上がり、志願者が年間で最も集中する |
| 新5・6年生 | 最も厳しい | 出題範囲が既習カリキュラム対応で広く、在籍生に追いつく学力が必要 |
受験時期が遅くなるほど求められるレベルは上がっていきます。入室を迷っている段階でも、早めに一度受けてみることが結果的に有利に働きます。
【共通点1】計算スピードが遅く時間内に解ききれない
当会の指導現場で最も多く見られるのが、「解けるのに時間が足りない」タイプのつまずきです。入室テストは試験時間に対して問題量が多めで、1問ずつじっくり考えていると後半に手が回りません。
■よくある症状
前半の計算・基礎問題に時間を使いすぎて、後半の思考力問題がほぼ白紙になる。
■ご家庭様での対策
演習の際は正解できたかだけでなく「時間内に終わったか」も確認する。毎日の計算練習は時間を計って行う。
【共通点2】問題文を最後まで読まずに解き始める
2つ目の共通点は、問題文の読み飛ばしです。サピックスの問題は条件を正確に読み取れているかを試す出題が多く、「聞かれていることと違う答え」を書いてしまう失点が目立ちます。
■よくある症状
「あてはまらないものを選びなさい」「答えは漢字で書きなさい」といった指示の見落としで、実力に関係なく失点する。
■ご家庭様での対策
日頃の学習から、問題文に線を引きながら最後まで読む習慣をつける。丸付けの際に「どこを読み落としたか」を一緒に確認する。
【共通点3】字が薄い・雑でデジタル採点に不利になる
意外に見落とされがちなのが、筆記の濃さと丁寧さです。サピックスの採点は答案をスキャンして行われるため、読み取られにくい答案は失点につながる恐れがあります。
■よくある症状
字が薄い・枠からはみ出す・数字の判別がつかない。漢字のトメ・ハネ・ハライが曖昧で減点される。
■ご家庭様での対策
濃い鉛筆(2B程度)を使い、「読み手に伝わる字」ではっきり書く練習をする。テスト前の1週間だけでも意識すると変わります。
4. 【学年別】サピックス入室テストの出題傾向と対策
ここからは、学年別の出題傾向と対策ポイントを解説します。生徒様の学年の箇所を中心にお読みください。
① 新1年生・2年生|読み書きと数の基礎・考える力
サピックス入室テストの1年生・2年生(現年長〜小1)の出題は、ひらがなの読み書き・1〜10の数の理解といった基礎が中心です。ただし、問題文の読み上げはないため、生徒様が自分で問題文を読んで理解し、答える力が前提になります。
■算数の出題傾向
数の大小・簡単なたし算ひき算に加え、絵や図を使ってルールを見つける思考力問題。
■国語の出題傾向
ひらがな・カタカナの読み書き、短い文章の読み取り。1年生の漢字まで書けると得点源になる。
■ご家庭様での対策
ドリルの計算だけでなく、パズルや迷路で「初めて見る問題を楽しんで考える」経験を増やす。絵本の音読で「文を最後まで読む」習慣をつける。
② 新3年生|基礎計算・文章題+パズル型思考力問題
サピックス入室テストの3年生(新3年生・現小2)からは、基礎計算・文章題に加えてパズル型の思考力問題が本格的に登場し、学校の勉強だけでは対応しにくくなります。
■算数の出題傾向
2〜3桁の計算、長さ(mm・cm・m)・水のかさ(mL・dL・L)・時間の単位換算、虫食い算などの応用問題。
■国語の出題傾向
既習漢字の読み書き、語彙、物語文・説明文の読解。配点の大きい記述問題が含まれることもある。
■ご家庭様での対策
計算の正確さに加え、単位換算は確実にできる状態にしておく。記述は答えを本文から探して書き抜く練習から始める。
③ 新4年生|志願者が集中する受験スタートの最重要期
サピックス入室テストの新4年(小3の11月〜1月受験)は、中学受験カリキュラムが本格的に始まる直前の最重要時期です。新4年生の2月スタートに合わせて、年間で最も志願者が集中します。
■算数の出題傾向
計算・文章題に加え、規則性や図形などの思考力問題の比重が上昇。試験時間も各40分程度と長くなる。
■国語の出題傾向
長めの文章読解と記述問題が中心。「気持ちを表す言葉」「理由を問う設問」が頻出。
■ご家庭様での対策
前半の基礎問題を素早く確実に取り、後半の思考力問題に時間を残す時間配分の練習が欠かせない。漢字・語彙の失点防止と記述の型づくりを並行する。
新4年入室は席の確保という意味でも重要です。満席リスクを踏まえ、11月・12月・1月の複数回を受験できるよう早めに申し込むことをおすすめします。
④ 新5・6年生|出題範囲の広さと処理スピードが鍵
新5・6年生での入室は、出題範囲がサピックスの既習カリキュラムに対応するため広く、4科目(算数・国語・理科・社会)での総合力が求められます。
■出題の特徴
算数は特殊算や図形の応用まで、国語は長文記述まで出題。処理スピードも在籍生と同水準が必要。
■ご家庭様での対策
独学よりも、出題範囲を絞って効率的に埋める学習計画が合否を分ける。「合格後に授業についていけるか」まで見据えた準備が大切。
この時期の入室は、入室後の学習イメージまで持っておくと安心です。以下の記事も参考にしてください。
▼あわせて読みたい
「サピックスについていけない原因と対策|4年・5年の壁と立て直し」
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5. サピックス入室テストの教科別勉強法と教材の選び方
続いて、教科別の勉強法と、過去問が手に入らない中での教材の選び方を解説します。どの学年でも共通して使える考え方です。
① 算数|計算力と思考力の両輪を鍛える3ステップ
算数は「計算力」と「思考力」の両輪で決まります。当会では、次の3ステップでの対策をおすすめしています。
▼重要ポイント
■STEP1:毎日10分の計算練習で「速く正確に」
学年相当の計算を毎日決まった時間に練習し、スピードと正確さを両立させます。時間を計って取り組むのがポイントです。
■STEP2:文章題を「図に描いて」解く
文章題は式をいきなり書かず、線分図や絵に整理してから解く習慣をつけます。条件の読み落としが減り、初見の問題にも対応しやすくなります。
■STEP3:パズル型の思考力問題に週2〜3回触れる
規則性・推理・図形パズルなどの思考力系問題集で、「初めて見る問題を自力で考え切る」経験を積みます。正解よりも考えたプロセスを褒めることが継続のコツです。
② 国語|漢字・語彙の土台と記述力の段階トレーニング
国語は、まず漢字・語彙で確実に得点する土台を作ります。サピックスの採点は漢字のトメ・ハネ・ハライまで厳しく見られる傾向があるため、「はっきり・正確に」書く練習が得点に直結します。
読解・記述は、次の段階を踏むと無理なく力がつきます。
■第1段階:本文からの書き抜き
答えの根拠を本文から探して、そのまま書き抜く練習をします。「答えは文章の中にある」という感覚を育てます。
■第2段階:文末を整えて答える
「〜だから。」「〜という気持ち。」など、設問に対応した文末で答える練習をします。減点されにくい答案の型が身につきます。
■第3段階:自分の言葉でまとめる
字数指定のある記述に挑戦し、要素を2つ以上入れてまとめる練習をします。新4年生以上はここまで進めておくと安心です。
③ 理科・社会(年度途中入室)|短期集中の基礎固め
理科・社会が課されるのは、主に4年生以降の年度途中入室のケースです。範囲は広いものの、問われるのは基礎知識の定着度が中心なので、短期集中でも十分に底上げできます。
■理科の頻出分野
身近な自然・生物・実験の基礎。
■社会の頻出分野
地図の読み方・都道府県・身近な暮らしと産業。
■進め方のコツ
一問一答形式の薄い問題集を1冊決めて2〜3周繰り返す。教材を増やすより同じ1冊の完成度を高めることを優先する。
④ 過去問は非公開|市販教材・他塾テストの活用法
サピックスの入室テストは過去問が公開されていません。そのため、「過去問演習」の代わりになる教材・機会をうまく組み合わせることが対策の鍵になります。
■市販の思考力系問題集を活用する
サピックスが刊行している「きらめき算数脳」などの思考力系問題集は、出題の雰囲気に近い演習ができます。低学年〜中学年の対策の軸になります。
■中学受験向けの標準問題集で基礎を固める
計算・漢字は学年相当の受験向けドリルで毎日練習します。基礎問題の取りこぼしを防ぐことが、合格基準点の突破に最も効きます。
■他塾の公開テストで「本番慣れ」をする
他塾が実施する無料の公開テストを模試代わりに受け、時間配分・見直し・緊張への慣れを作ります。初めての会場受験が入室テスト本番、という状態を避けられます。
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6. サピックス入室テストの採点で評価されるポイント
入室テストは「答えが合っているか」だけを見るテストではありません。当会の指導現場から見た、採点で評価されやすいポイントを知っておくと、同じ実力でも取れる点数が変わります。
① 答えが合っていても部分点しか入らないケース
記述問題では、答えの方向性が合っていても、必要な要素が欠けていると満点にならないことがあります。
■満点にならない答案の例
「理由を答える」設問で気持ちだけを書き、原因となる出来事に触れていない。設問の指示(字数・文末)を守れていない。
■部分点を取りにいくコツ
完全な正解でなくても要素が入っていれば部分点が期待できる。「白紙にしない・書ける要素は書く」姿勢が合格基準点の突破では大きな差になる。
② 途中式・思考過程の書き方で差がつくポイント
算数では、答えに至る途中式や考え方を書く欄が用意されることがあります。ここで評価されやすいのは、次のような答案です。
■式に「何を求めているか」が表れている
単なる数字の羅列ではなく、順序立てて式が書かれている答案は、途中までの考えが正しければ評価されやすくなります。
■図や表を使って整理している
線分図・表・書き出しなど、条件を整理した跡が残っている答案は、思考のプロセスが伝わります。
■消し跡が読める状態になっている
ぐちゃぐちゃに消して読めない答案は損をします。消しゴムで丁寧に消す・スペースを広く使うことも実は得点力の一部です。
日頃の家庭学習でも、ノートに「式と考え方を残す」習慣をつけておくと、本番でそのまま力を発揮できます。
③ 「素直さ」が評価される問題タイプとは
サピックスの入室テストには、知識の量ではなく「問題文の指示やルールを素直に受け取り、その通りに考えられるか」を見る問題タイプがあります。
■代表的な問題タイプ
初めて見るルールが提示され、それに沿って解き進めるパズル型の出題。先取り学習の量では差がつかない。
■ご家庭様での練習法
初見の問題に取り組む際、「まずルールを声に出して説明してもらう」練習をする。書かれた条件だけを使って考える姿勢が育つ。
7. サピックス入室テスト後の対応|再挑戦と合格後の準備
テストが終わったら、結果に応じた次の一手が大切です。ここでは「落ちてしまった場合の再挑戦」と「合格した場合の準備」の両方を解説します。
① 落ちたら?再受験は何度でも可能|次回までの準備期間
まずお伝えしたいのは、入室テストは何度でも再受験できるということです。月1回程度のペースで実施されているため、1回の不合格で道が閉ざされるわけではありません。
■再受験のルール
回数制限はなく、何度でも挑戦できます。月1回程度のペースで受験機会があります。
■おすすめの準備期間:1〜3か月
同じ状態で翌月すぐ受け直すと同じ結果になりやすいため、弱点を立て直す期間を設けてから再挑戦するのが現実的です。
■新4年入室を目指す場合
11月・12月・1月と受験機会が続くため、初回を早めに設定しておくと再挑戦の余地が生まれます。
② まず原因を分析|多くは「出題形式への不慣れ」
再挑戦の第一歩は原因分析です。当会の経験上、不合格の原因は学力不足そのものよりも、「出題形式への不慣れ」であるケースが多く見られます。返却された答案や成績資料を見ながら、原因を次の3つに切り分けましょう。
■「解けなかった」→ 基礎・知識の不足
計算・漢字・語彙など、土台の練習量を増やすことが最優先です。
■「時間がなかった」→ 時間配分の問題
学力は足りています。時間を計った演習と「後半に時間を残す」解き方の練習で改善できます。
■「書き方が分からなかった」→ 形式への不慣れ
記述の型・途中式の書き方など、答案作成のトレーニングで対応できます。
原因が特定できれば、やるべきことは自然と絞られます。
③ 3か月で合格水準に届く立て直しの基本パターン
当会の指導現場では、次の3か月パターンで立て直しを進めることが多くあります。生徒様の状況に合わせて調整してください。
▼重要ポイント
■1か月目:基礎の総点検(計算・漢字・語彙)
毎日の計算練習と漢字練習を固定し、基礎問題の失点をゼロに近づけます。ここが合格基準点突破の土台です。
■2か月目:文章題・読解・記述の型づくり
文章題を図に整理する練習、記述の文末を整える練習など、「書き方の型」を身につけます。
■3か月目:形式演習と時間配分の仕上げ
思考力系の問題集や他塾の公開テストで、時間を計った実戦演習を行います。本番と同じ緊張感で解き切る経験を作ってから再受験に臨みます。
④ 合格したら?上位クラススタートへの上乗せ対策
入室時のクラスは入室テストの成績をもとに決まるため、同じ「合格」でも、得点が高いほど上位クラスからのスタートを狙えます。
■上位クラススタートを狙う対策
合格ラインぎりぎりを目標にせず、基礎問題の完答+思考力問題での上積みを意識する。
■入室手続き〜授業開始までの過ごし方
計算と漢字の先取り貯金を作る絶好のタイミング。授業開始後の余裕につながります。
上位クラス(αクラス)の仕組みや目安については、以下の記事で詳しく解説しています。
▼あわせて読みたい
「SAPIX(サピックス)αクラスの偏差値とα1に入る方法・維持対策」
⑤ 入室後のクラス維持につながる学習習慣づくり
サピックスは入室後、組分けテストやマンスリー確認テストで定期的にクラスが入れ替わります。つまり、入室はゴールではなくスタートです。
■入室後のテストサイクル
組分けテスト・マンスリー確認テストで定期的にクラスが昇降する「復習主義」のカリキュラム。
■今から作っておきたい習慣
授業内容をその日のうちに振り返り、週単位で復習を回すサイクル。入室テスト対策で身につけた「毎日決まった時間に机に向かう習慣」がそのまま武器になる。
▼あわせて読みたい
「SAPIX(サピックス)マンスリーテストの日程と対策!クラス昇降や4年・5年の勉強法」
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8. 保護者様ができるサピックス入室テスト対策サポート
低学年〜新4年生の入室テストでは、保護者様のサポートが結果を大きく左右します。ここでは、当会の指導経験から見えてきた「効果的なサポートの形」を3つ紹介します。
① 直前の詰め込みより「日常の学習習慣」が結果を分ける
入室テストは範囲の決まった定期テストと違い、直前の詰め込みが効きにくいテストです。結果を分けるのは、毎日短時間でも机に向かう学習習慣です。
■毎日セットの目安(合計35分程度)
計算10分+漢字10分+読書や思考力問題15分。テストの2〜3か月前から淡々と続けるのが理想です。
■習慣化のコツ
時間帯を固定する(朝食前・夕食前など)。直前期は新しいことを足さず、いつも通りのリズムを保つことを優先する。
② 直接教える際の注意点|避けたい声かけ
保護者様が勉強を見る際に注意したいのが、声かけの仕方です。よかれと思った一言が、生徒様の「考える意欲」を下げてしまうことがあります。
■避けたい声かけ→言い換えの例
「なんでこんな問題ができないの」→「どこまでは分かった?」
■答えを急かす声かけ→待つ姿勢へ
「早くしなさい」→「あと5分考えてみようか」(考える時間を区切って与える)
■結果だけを見る声かけ→過程を認める声かけへ
「何点だったの」→「この問題、図を描いて考えたんだね」
特に思考力問題は、間違えること自体が学習の一部です。間違いを責めない雰囲気が、初見の問題に挑む姿勢を育てます。
③ 答え合わせで終わらせない|「なぜ」の言語化を促す工夫
丸付けをして終わり、では得点力は伸びません。効果的なのは、間違えた問題について「なぜ間違えたのか」を生徒様自身の言葉で説明してもらうことです。
■「説明タイム」のやり方(1日1問でOK)
間違えた問題を1問選び、「計算ミス」「読み間違い」「解き方が分からなかった」のどれかを生徒様自身に言葉にしてもらう。
■正解した問題にも効果あり
「どうやって解いたか」を説明してもらうと、考えるプロセスを書く力(採点で評価されるポイント)のトレーニングにもなる。
原因を言語化できると、同じミスが目に見えて減っていきます。
9. サピックス入室テスト対策は東大家庭教師友の会へ
「ご家庭様だけでの対策に限界を感じる」「上位クラススタートを確実に狙いたい」という場合は、東大家庭教師友の会にご相談ください。
① 塾と家庭教師の併用は中学受験の標準的なスタイル
当会の中学受験のご家庭様の8〜9割は、塾に通いながら家庭教師を併用されています。塾の集団授業で進み、家庭教師で「その生徒様のつまずき」だけをピンポイントに埋める——これは特別な選択ではなく、中学受験では標準的な学習スタイルです。入室テスト対策も同じで、集団向けの教材では埋めにくい弱点を1対1で仕上げていきます。
▼あわせて読みたい
「SAPIX(サピックス)×個別指導・家庭教師併用ガイド|選び方と料金比較」
② サピックス出身教師も在籍|実体験に基づく指導
当会には、国内最多クラスの東大生・早慶生・医学部生など難関大生の教師が在籍しており、その中にはサピックスに通って難関中学に合格した出身教師も多数含まれます。
入室テストで問われる思考力問題の考え方や、入室後のクラスの仕組み・学習の回し方を実体験として知っている教師が、生徒様の目線に立って指導します。相性重視の教師選抜で、生徒様に合う教師をご紹介できるのも当会の強みです。
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SAPIX対策コースの具体的な料金や、在籍するSAPIX出身教師のプロフィールは「SAPIX(サピックス)対策の家庭教師」のページにまとめています。
③ 入室テスト対策〜入室後のクラス維持まで一貫指導
当会の指導は入室テスト合格で終わりません。「入ってから大変」と言われるサピックスだからこそ、入室前から入室後を見据えた学習設計が効果を発揮します。
■入室前:入室テスト対策
弱点分析にもとづく基礎固めと形式演習で、合格+上位クラススタートを狙います。
■入室直後:スタートダッシュ支援
授業開始までの先取り貯金と、家庭学習サイクルの立ち上げをサポートします。
■入室後:組分け・マンスリー対策
同じ教師が一貫して伴走し、クラス維持・クラスアップを支えます。短期間の入室テスト対策のみのご利用も可能です。
④ オンライン自習室で毎日の学習習慣づくり
当会では、指導のない日の学習環境としてオンライン自習室を開講しています。教師が常駐しているため、家庭学習中に出てきた疑問をその場で質問できます。
入室テスト対策で最も大切な「毎日の学習習慣」を、ご家庭様任せにせず仕組みで支えられるのが特徴です。体験授業のお申し込みは、まずはご相談からでも歓迎です。
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10. サピックス入室テストに関するよくある質問(FAQ)
Q1. 入室テストは何月に受けるのがベスト?
-
A:目標とする入室時期の2〜3か月前が目安です。新4年生の2月スタートを目指すなら、11月に初回を受けておくと、12月・1月に再挑戦の余地が残せます。
受験時期が遅くなるほど出題レベルは上がり、人気校舎は満席のリスクも高まります。年間スケジュールの詳細は「1. サピックス入室テストの基本情報」をご覧ください。
Q2. 残り1か月でもできる対策はある?
-
A:あります。残り1か月なら、毎日の計算・漢字練習で基礎問題の失点を防ぐことと、時間を計った演習で時間配分に慣れることの2点に絞りましょう。
合格基準点は満点の約3〜5割が目安のため、基礎問題を確実に取れれば十分に戦えます。教科別の具体的な進め方は「5. サピックス入室テストの教科別勉強法と教材の選び方」を参考にしてください。
Q3. 入室テストと組分けテスト・サピックスオープンの違いは?
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A:入室テストは「入室前」に受ける選抜テスト、組分けテストは「入室後」のクラスを決めるテスト、サピックスオープンは公開模試で、学年・時期により入室テストを兼ねる場合があります。
それぞれのテストの位置づけは、本文の「1. サピックス入室テストの基本情報」でも整理しています。入室後のクラス昇降の仕組みについては、「SAPIX(サピックス)組分けテスト対策」の記事で詳しく解説しています。
Q4. 入室時のクラスはテストの点数だけで決まる?
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A:入室時のクラスは、原則として入室テスト(または入室判定を兼ねたテスト)の成績をもとに決まります。
同じ合格でも得点が高いほど上位クラスからスタートしやすいため、上位クラスを狙う場合は合格ラインぎりぎりではなく上積みを意識した対策がおすすめです。具体的な上乗せ対策は本文の「7. サピックス入室テスト後の対応」をご覧ください。なお、クラス編成の詳細な運用は校舎・学年により異なる場合があります。
Q5. 他の習い事や塾との両立はできる?
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A:十分に両立できます。サピックスの通塾は3年生までは週1回程度、4年生でも週2回程度のため、習い事を続けながら通うご家庭様は多くいらっしゃいます。
ただし5・6年生になると通塾日数・家庭学習量ともに増えるため、学年が上がるタイミングで習い事との優先順位を見直すご家庭様が多い傾向です。入室前に長期の見通しを立てておくと安心です。
Q6. 不合格の結果は生徒様にどう伝えればいい?
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A:点数や合否そのものではなく、「挑戦したこと」を認める伝え方が基本です。あわせて「入室テストは何度でも受けられる」という事実を伝えましょう。
「難しいテストに挑戦できたね」「次はここを練習すれば大丈夫」と、次の行動に目を向けた声かけが、生徒様の意欲を守ります。落ちるのは珍しくないテストであることを、保護者様自身が知っておくことも大切です。
まとめ|サピックス入室テストは正しい対策で合格を狙える
サピックス入室テストは、満点を取るテストではなく、合格基準点(満点の約3〜5割が目安)を超えれば合格できるテストです。落ちるのは珍しくない一方で、毎日の計算・漢字の習慣づくり、思考力問題への慣れ、時間配分の練習という正しい対策を積めば、十分に合格を狙えます。
新4年生は志願者と満席リスクが集中するため、早めの受験計画が鍵です。ご家庭様だけでの対策に不安があれば、サピックス出身教師も在籍する東大家庭教師友の会が、入室テスト対策から入室後のクラス維持まで伴走します。
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SAPIX(サピックス)対策ができる家庭教師をご紹介
SAPIXの通塾経験や、通塾生の指導経験がある教師が在籍しています。
上記は在籍教師の一例です。他にも様々な経歴の教師が在籍しています。ご希望の条件の教師が在籍しているかは無料でお探しできますので、まずはお気軽にお問合せください。
中学受験の合格実績
当会はこれまで、多くの受験生の皆様をサポートしてきました。当会で指導をさせていただいた生徒様の代表的な合格実績をご紹介します。
中学受験の合格実績
■東京都
御三家(麻布・桜蔭・女子学院他) / 新御三家(海城・駒東・鷗友学園他) / 渋渋 / 慶應中等部 / 広尾学園 / 都立小石川 など
■神奈川県
浅野 / 横浜共立 / 慶應普通部 / 洗足学園 / 鎌倉学園 / 逗子開成 / 山手学院 / 中央大学附属横浜 など
■千葉県
渋幕 / 市川 / 東邦大付属東邦 / 昭和学院秀英 / 芝浦工業大柏 / 専修大松戸 など
■埼玉県
栄東 / 開智 / 大宮開成 / 開智所沢 / 淑徳与野 / 浦和明の星女子 など
■その他地域
海陽 / 洛南高校附属 / 東大寺学園 / 西大和学園 / 大阪星光学院 / 同志社女子 / ラ・サール など
中学受験の合格体験記
東大家庭教師友の会の特徴
当会には、東大生約9,700名、早稲田大学生約8,500名、慶應大生約8,000名をはじめ、現役難関大生が在籍しています。
生徒様に選ばれ続けて26年!“累計指導実績2万名”
生徒様の憧れとなる教師のご紹介と、安心・充実のサポート体制で、生徒様の目標達成に貢献します。
東大家庭教師友の会の料金
当会では、「入会金」「指導料」「交通費」「学習サポート費」以外のご料金は、一切ご請求しておりません。指導キャンセル料や教師交代費、解約金等は一切発生いたしませんので、ご安心ください。
ご入会時
体験授業料0円
ご入会金 22,000
体験授業は1ご家庭様につき1人のみ無料でご受講いただけます。2人以上受ける場合、1人につき2,420円(税込)の体験授業料が発生します。
月々のお支払い
交通費は教師が所持する定期区間を除きます。
口座振替でお支払いの場合、手数料385円(税込)が発生します。
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