1. 中学生の効率の良い勉強法|つまずく原因と進め方
点数が伸びないとき、原因は「努力の量」ではなく「進め方」にあることがほとんどです。まずは今のやり方を確かめるところから始めます。
①点が伸びない勉強に共通する2つの型
当会の指導現場から見ると、点数が伸び悩む生徒様の勉強は、大きく2つの型に分かれます。どちらも真面目に取り組んでいるからこそ、気づきにくいのが特徴です。
■読むだけで終わる型
教科書やノートを眺めて「覚えた」と感じている状態です。読んで分かることと、何も見ずに書けることの間には差があります。確かめないまま終わると、テストで手が止まります。
■時間が偏る型
得意な教科や、提出物として出すワークの書き込みに時間が集中している状態です。作業は進んでいるように見えますが、苦手な範囲は手つかずのまま残ります。
どちらの型かを見分ける方法は簡単です。教科書を閉じて、今日習った内容を1分だけ思い出して書き出してみる。書けなければ、読むだけで終わっているサインです。
②授業中に理解を終え、その日のうちに5分で復習する
中学校の授業は小学校に比べて進む速さが上がります。持ち帰る「分からない」を減らすほど、家での勉強はぐんと軽くなります。
▼重要ポイント|授業と5分復習の進め方
■授業中|分からない場所に印をつける
すべてを理解しようと構えず、つまずいた箇所にだけ印をつけます。後で見返す場所がはっきりするだけで、家での復習が短くなります。
■授業中|先生が2回言ったことを書き取る
くり返し説明された内容は、テストで問われやすい部分です。板書だけでなく、話された言葉もノートの余白に残しておきます。
■帰宅後|5分だけノートを見返す
印をつけた箇所と、その日の要点を見返します。分からないままの箇所は、次の授業の前に質問する準備をしておきます。
5分という短さには理由があります。長い復習は続かず、結局やらなくなってしまうためです。まずは毎日続く長さから始めます。
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③部活がある日とない日で1日の流れを分ける
部活のある日とない日を同じ計画で進めると、できなかった日が続いて気持ちが折れてしまいます。日によって使える時間が違う前提で、あらかじめ流れを分けておきます。
▼1日の流れの組み方(当会の指導現場から見た一例)
| 日のタイプ | やること | ねらい |
| 部活がある日 | 5分復習+英単語や漢字などの暗記 | 短くても毎日机に向かう流れを切らさない |
| 部活がない日 | 5分復習+ワークの問題演習 | 手を動かして解く時間をまとめて確保する |
| 休みの日 | 5分復習+苦手な範囲の解き直し | 平日に手が回らなかった部分を取り戻す |
※取り組む時間の長さは学年や部活動の状況により異なります。上記は当会の指導現場から見た目安です。
■始めるきっかけを決めておく
「夕食の前に机に座る」「お風呂から出たら5分だけ開く」など、行動とセットにすると迷う時間が減ります。
■疲れている日の最低ラインを決めておく
英単語5個だけ、漢字3問だけ、と決めておきます。量を減らしてでも毎日続けるほうが、まとめて取り返すよりも結果につながります。
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2. 中学生の勉強法を変えるノートの取り方と使い分け
ノートは、きれいに書くための道具ではなく、後で自分が見返すための道具です。目的ごとに分けると、書く時間も見返す時間も短くなります。
▼中学生の勉強法で使い分けたいノート3種
| 種類 | 書くこと | 見返すタイミング |
| 授業ノート | 板書と、先生が話した補足・つまずいた印 | 帰宅後の5分復習/テスト範囲の確認時 |
| 暗記ノート | 覚えられない英単語・漢字・用語だけ | すきま時間/テスト前日 |
| 解き直しノート | ワークで間違えた問題と、間違えた理由 | テスト1週間前/次のテスト前(3章で解説) |
①授業用・暗記用でノートを使い分ける
授業ノートは「その場で書く」もの、暗記ノートは「覚えられないものだけを集める」ものです。役割を分けると、どちらも軽く保てます。
■授業ノートは余白を残して書く
右側や下部を空けておき、後から気づいたことや先生の補足を書き足します。色は3色までにすると、どこが大事か一目で分かります。
■日付とページ番号を必ず入れる
テスト範囲が発表されたとき、教科書のどこに対応するかをすぐ探せます。範囲の確認にかかる時間がぐんと縮みます。
■暗記ノートには「間違えたものだけ」を書く
すでに覚えているものを書き写す必要はありません。書く量が減るぶん、くり返す回数を増やせます。
■単語カードは持ち歩く前提でつくる
登下校や部活前のすきま時間に使えます。表に問題、裏に答えだけを書き、説明は書き込まないほうが回しやすくなります。
提出するノートの仕上げ方についても触れておきます。提出物は、丁寧さそのものよりも「授業の内容が分かる形で残っているか」「やり直しの跡があるか」が見られます。空欄を埋め、間違えた箇所を消さずに直しておくと、学習の様子が伝わりやすくなります。
②まとめノートを作ってよい場面と避けたい場面
まとめノートは、時間をかけた割に点数につながらないことがあります。作ること自体が悪いのではなく、作る場面を選ぶことが大切です。
▼重要ポイント|まとめノートの判断基準
■作ってよい場面1:情報が何か所にも散らばっているとき
理科の実験や社会の資料など、教科書・プリント・ノートに分かれている内容を1枚にまとめると、見返す場所が定まります。
■作ってよい場面2:暗記する量が多く、順番が大切なとき
歴史の流れや理科の計算手順など、つながりで覚える内容は、自分の言葉で並べ直すと理解が進みます。
■避けたい場面1:教科書をそのまま書き写すとき
すでにまとまっている情報を写しても、新しく分かることは増えません。その時間は問題を解く時間に回すほうが得点につながります。
■避けたい場面2:テストまで残り数日のとき
直前期は、作るよりも解くほうが優先です。手を動かして解き、間違えた問題を確かめる時間を確保します。
迷ったときの目安はひとつです。そのノートを後から何回見返すかを先に決めること。見返す予定がないなら、作らない判断も正解です。
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3. 中学生の勉強法の柱|ワークのくり返しと間違い直し
定期テストの問題は、学校で配られるワークや問題集から形を変えて出されることが多くあります。ここをどう回すかが、点数を決める中心になります。
▼ワークの周回ごとの役割
| 周回 | やること | ねらい |
| 1周目 | 全問を解き、できた問題とできない問題を分ける | 今の自分の位置をはっきりさせる |
| 2周目 | 1周目で間違えた問題だけを解き直す | できない問題を減らす |
| 3周目 | 2周目でも間違えた問題を、何も見ずに解く | テスト本番で再現できる状態にする |
※3周という回数は当会の指導現場から見た目安です。教科や範囲の量によって必要な回数は変わります。
①ワークを何周するかと進め方の目安
周回数そのものより大切なのは、毎周ごとに解く問題が減っていく形をつくることです。全問をくり返すやり方では、3周する時間は確保できません。
■1周目は印をつけながら進める
間違えた問題に×、迷いながら正解した問題に△をつけます。2周目で解くのは、この×と△だけです。
■答え合わせは大問ごとに行う
すべて解き終えてからまとめて丸つけをすると、どこで迷ったかを忘れてしまいます。区切りごとに確かめるほうが記憶が残ります。
■書き込む前にノートで解く
ワークに直接書き込むと2周目が解けなくなります。1周目はノートに解き、提出用の書き込みは最後にまとめて行う方法もあります。
②間違えた問題を原因別に分けて解き直す
同じ「×」でも、原因によって次にやることは変わります。間違えた問題は、点数が伸びる余地が残っている場所です。丁寧に分けていきます。
▼重要ポイント|間違いを3つに分ける
■知らなかった・分からなかった
用語や解き方そのものを覚えていない状態です。解説を読んだうえで、教科書の該当ページに戻って確かめます。ここを飛ばすと同じ間違いをくり返します。
■分かっていたのに間違えた
やり方は分かるのに、途中でつまずいた状態です。どの行で間違えたかを特定し、その一手だけをやり直します。
■うっかりミス
符号の見落とし、単位の書き忘れ、問題文の読み違いなどです。「何を見落としたか」を一言メモしておくと、次のテストで同じ失点を防げます。
分けたあとは、解き直しノートに残します。作り方はシンプルで構いません。左に問題(またはワークのページと番号)、右に解き直しと間違えた理由。これだけで、テスト前に見返す教材が1冊できあがります。
■問題を書き写す時間は省いてよい
コピーを貼る、ページ番号だけ書く、といった方法で十分です。書き写すこと自体には点数を上げる効果はありません。
■「なぜ間違えたか」は自分の言葉で書く
解説を写すのではなく、「分配法則を使い忘れた」のように短く書きます。次に見返したときに思い出せる形が大切です。
③くり返しても点が伸びないときの見直し方
ワークを何周もしているのに点が動かない場合、回し方のどこかに原因があります。次の4点を順番に確かめてみてください。
■答えを覚えてしまっていないか
同じ問題をくり返すうちに、答えの形だけを記憶している場合があります。数字や語句を変えた問題で確かめます。
■間違えた問題だけを解けているか
2周目以降も全問を解いていると、できる問題に時間を使うことになります。印をつけた問題に絞ります。
■解説を読んで終わりにしていないか
読んで納得した状態と、自力で解ける状態は別です。必ず何も見ずにもう一度解きます。
■そもそも基礎の範囲が抜けていないか
今のテスト範囲ではなく、前の学年や前の単元でつまずいている場合があります。この場合は戻って確かめるほうが近道です。
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4. 【定期テスト】中学生の勉強法|2週間前からの進め方
定期テストの出題範囲は、多くの学校で2週間前ごろに発表されます。この2週間をどう使うかで、当日の手ごたえは大きく変わります。
▼2週間の進め方(当会の指導現場から見た目安)
| 時期 | やること | この時期の目標 |
| 2週間前 | 範囲の確認とワーク1周 | できない問題をすべて洗い出す |
| 1週間前 | 間違い直しと暗記の仕上げ | ×の問題を減らし、覚える量を絞る |
| 前日・当日 | 解き直しノートと暗記ノートの確認 | これまでの内容を落ち着いて思い出す |
※出題範囲の発表時期は学校により異なります。通っている学校の予定に合わせて調整してください。
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①2週間前|範囲の確認とワーク1周
最初にやることは、範囲の確認と「やることの量」の把握です。範囲が出る前でも、授業が終わった単元から1周目を始められます。
■範囲が出る前にできること
前回のテスト以降に習った範囲は、ほぼ確実に出題されます。授業が終わった単元のワークから順に進めておくと、範囲発表後に慌てずにすみます。
■範囲が出たら、まずページ数を数える
教科ごとに何ページあるかを書き出し、残り日数で割ります。1日に進める量が見えると、計画が現実的になります。
■提出物の締め切りを先に確認する
ワークの提出日はテスト当日や前日であることが多く、直前に慌てる原因になります。いつまでに終えるかを先に決めておきます。
②1週間前|間違い直しと暗記の仕上げ
この時期の主役は、新しい問題ではなく1周目で間違えた問題です。解ける問題を増やす作業に集中します。
▼重要ポイント|1週間前にやる3つのこと
■×をつけた問題を解き直す
1周目で間違えた問題を、何も見ずに解きます。ここでも間違えた問題は、解き直しノートに残して前日に回します。
■覚える量を絞り込む
英単語・漢字・理科や社会の用語のうち、まだ覚えられていないものだけを暗記ノートにまとめます。すでに覚えたものは外します。
■副教科の対策を始める
5教科に時間を取られ、実技4教科が手つかずになりがちです。この時期からプリントの確認を始めておくと間に合います。
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③前日と当日の過ごし方
前日に新しい範囲へ手を広げると、かえって不安が大きくなります。これまで積み上げてきたものを確かめる時間にあてます。
■前日は解き直しノートと暗記ノートだけを見る
これまでに間違えた問題と、覚えきれていない用語に絞ります。見る場所が決まっていると、短い時間で一通り確認できます。
■翌日の時間割順に見返す
1時間目の教科から順に確認すると、当日の流れに沿って思い出しやすくなります。
■睡眠時間を削らない
寝不足のまま受けると、覚えていたことも思い出しにくくなります。前日は早めに切り上げるほうが結果につながります。
■当日は休み時間に暗記ノートを1回だけ見る
直前に確認した内容は思い出しやすくなります。新しいことを覚えようとせず、確認だけにとどめます。
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5. 【教科別】中学生におすすめの勉強法
教科によって、点数につながる取り組み方は変わります。同じ時間をかけても、やり方が合っていなければ結果は伸びにくくなります。
▼教科別|優先してやること
| 教科 | 毎日やること | テスト前にやること |
| 英語 | 単語の暗記と教科書本文の音読 | 本文の日本語訳と文法問題の解き直し |
| 数学 | 計算問題を数問 | 間違えた問題を何も見ずに解き直す |
| 国語 | 漢字の書き取り | 文法の暗記と、授業で扱った本文の確認 |
| 理科・社会 | 用語の確認 | ワークの解き直しと、つながりの整理 |
| 実技4教科 | 授業プリントを持ち帰って保管 | プリントと教科書の太字を確認 |
①英語|単語と音読を毎日の型にする
英語は積み上げの教科です。単語が読めないと本文が読めず、本文が読めないと文法問題にも手が届きません。まず単語から固めます。
■単語は「書く」より「見て言える」を先に
意味がすぐ出てくる状態をつくってから、書けるように練習します。順番を逆にすると時間がかかります。
■教科書本文を声に出して読む
1日3分で構いません。音読をくり返すと、語順が身につき、並べ替え問題にも強くなります。
■本文を日本語に直せるか確かめる
定期テストでは教科書本文から出題されることが多くあります。どの文も意味が言える状態を目指します。
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②数学|解き方を自分で再現できるまで戻る
数学でつまずく多くの場面は、解説を読んで納得したところで止まっていることが原因です。答えを見ずに最後まで解けて、はじめて身についたといえます。
■途中式を省かずに書く
どこで間違えたかが分かるようになります。見直しの時間も短くなります。
■計算問題は毎日少しずつ解く
まとめて解くよりも、毎日数問のほうが正確さが安定します。テスト前の計算ミスを減らす近道です。
■分からない問題は前の単元に戻る
方程式でつまずくときは文字式、関数でつまずくときは比例・反比例に原因があることがあります。戻る勇気が結果を変えます。
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③国語|漢字と文法で確実に取り読み方をそろえる
国語は対策しにくいと感じられがちですが、定期テストでは確実に点が取れる範囲がはっきりしています。そこから固めます。
■漢字と文法・古文の知識を先に固める
覚えれば取れる範囲です。ここを落とさないだけで、点数は安定します。
■授業で扱った本文をもう一度読む
定期テストは授業で扱った文章から出題されます。先生が説明した箇所や、ノートに書いた解釈を確認します。
■答えの根拠を本文から探す習慣をつける
「なんとなく」で選ばず、本文のどの部分が根拠かを指させるようにします。記述問題にもつながります。
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④理科・社会|覚える順番とつながりを意識する
理科と社会は暗記量が多い教科ですが、ばらばらに覚えると忘れやすくなります。つながりで覚えると定着しやすくなります。
■理科は暗記分野と計算分野を分けて進める
生物・地学は用語の暗記が中心、物理・化学は計算や理屈の理解が中心です。同じやり方で進めず、分野ごとに切り替えます。
■理科は「なぜそうなるか」を一言で言えるようにする
実験の結果だけを覚えると、条件を変えた問題で対応できません。理由をセットで覚えます。
■社会は出来事のつながりで覚える
歴史は「原因と結果」、地理は「土地の特徴と産業」のように、結びつけて覚えると思い出しやすくなります。
■用語は書けるところまで確認する
選べるだけでは不十分な場合があります。漢字で書く必要があるものは、書いて確かめます。
⑤実技4教科|短い時間で仕上げる勉強法
音楽・美術・保健体育・技術家庭は、授業時間が少ないぶん出題範囲も限られています。短時間でも十分に対策できます。
▼重要ポイント|実技4教科の進め方
■出題のもとになるのは授業プリントと教科書の太字
ワークが配られない教科も多いため、プリントを失くさないことがそのまま対策になります。ファイル1冊にまとめておきます。
■テスト1週間前から1日10分ずつ進める
5教科の合間に少しずつ進めます。直前にまとめて取り組むより、負担が軽くなります。
■用語は書けるところまで覚える
音楽の記号、美術の技法、保健の用語などは、書かせる形で出題されることがあります。読めるだけで終わらせません。
なお、実技4教科は内申点の計算で5教科と異なる扱いを受ける地域があります。評価の仕組みは都道府県によって違いますので、お住まいの地域の入試要項で確認しておくと安心です。
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6. 【学年別】中学生の勉強法と力の入れどころ
同じ勉強法でも、学年によって重点の置き方は変わります。今の学年でやっておきたいことを確認してみてください。
▼学年別|力の入れどころ
| 学年 | 重点 | つまずきやすい場面 |
| 中1 | 勉強のやり方と生活リズムを固める | 部活が始まり、時間の使い方が変わる時期 |
| 中2 | 苦手な単元を積み残さない | 内容が難しくなり、差がつきはじめる時期 |
| 中3 | 受験勉強と定期テストを両立させる | 復習と新しい範囲の両方が必要になる時期 |
①中1|小学校との違いに合わせてやり方を決める
中学校では授業の進む速さが上がり、テストの範囲も広くなります。小学校と同じ感覚のままだと、最初のテストで戸惑いやすくなります。
■最初の定期テストで自分の型をつくる
結果よりも、2週間の進め方を一度通して経験することに意味があります。次回からの基準ができます。
■英語と数学は最初の単元を落とさない
どちらも積み上げの教科です。最初につまずくと後の単元に響くため、早めに確かめておきます。
■部活との両立の形を早めに決める
疲れて眠ってしまう日が続くと、生活リズムが崩れます。1章で紹介した「部活がある日の流れ」を早い時期から試します。
②中2|苦手の積み残しをつくらない
中2は学習内容が一段と難しくなり、得意と苦手の差がはっきりしてくる時期です。苦手を残したまま中3を迎えると、受験勉強の負担が大きくなります。
■苦手な単元は学期のうちに戻る
「あとでまとめて」と考えるほど、戻る範囲は広がります。テストが終わった直後が、戻るのに向いた時期です。
■中1の内容に原因がないか確かめる
数学の連立方程式や英語の文法は、中1の内容が土台になっています。今の単元が難しいと感じたら、前年の範囲を確かめます。
■定期テストの答案を残しておく
どの分野で失点しているかが分かります。中3の復習を始めるときに、どこから手をつけるかの手がかりになります。
③中3|高校受験と定期テストを両立させる
中3は、これまでの復習と新しい単元、そして定期テストが重なります。両立の鍵は、どちらか一方を切り捨てないことです。
▼重要ポイント|中3の両立の型
■テスト2週間前は定期テストに集中する
この時期は範囲が決まっている定期テストを優先します。受験勉強は、終わってから再開すれば間に合います。
■定期テストの範囲を受験勉強の一部と考える
中3の定期テスト範囲は入試にも出る内容です。別のものとして分けず、同じ勉強と捉えると負担が減ります。
■復習は苦手な単元から始める
全範囲を順番にやり直す時間はありません。過去の答案や模試の結果を見て、失点が多い分野から取りかかります。
内申点の扱いについても触れておきます。高校入試で対象となる学年は、中1から3年分を対象とする地域と、中3のみを対象とする地域があります。お住まいの都道府県の入試要項でご確認ください。
7. 中学生の勉強法を支える保護者様の関わり方
この時期の生徒様は、自分で決めたいという気持ちと、うまくいかないもどかしさの間で揺れています。保護者様は、やり方を細かく指示するよりも、環境と対話の面から支えるほうが力になります。
▼保護者様が関わりやすい3つの場面
| 場面 | できること | 控えたいこと |
| テストが返ってきたとき | どこで失点したかを一緒に見る | 点数だけを話題にする |
| 勉強が進まないとき | 何が分からないかを聞く | 他の生徒様やご兄弟と比べる |
| 生活リズムが乱れたとき | 起きる時間と寝る時間を一緒に決める | 勉強時間の長さだけで管理する |
①答案と成績表から生徒様の状況を確かめる
返却された答案は、次に何をすればよいかを教えてくれる資料です。点数の数字よりも、失点の中身に目を向けてみてください。
▼重要ポイント|答案を見るときの3つの視点
■どの種類の問題で落としているか
基礎問題で落としているのか、応用問題で落としているのかで、次にやることが変わります。基礎での失点が多いなら、まずワークの解き直しからです。
■空欄か、書いて間違えたか
空欄が多い場合は、時間が足りなかったか、範囲が終わっていなかった可能性があります。書いて間違えている場合は、やり方の確認が必要です。
■前回と比べてどう変わったか
平均点は回によって変わります。他の生徒様との比較ではなく、前回の自分との差で見ると、前に進んでいる部分が見えてきます。
声をかけるときは、「今回はどこが難しかった?」と、事実を聞く形から入ると話が続きやすくなります。
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②スマホやゲームのルールを一緒に決める
一方的に決めたルールは長続きしません。生徒様自身が納得して決めたルールのほうが、結果として守られやすくなります。
■時間で区切る型
「21時以降は使わない」のように、時刻で決めます。分かりやすく、ご家庭様全体でも共有しやすい方法です。
■やることを終えてから使う型
その日の5分復習や課題を終えてから使う形です。勉強を先に済ませる流れがつくれます。
■置き場所を決める型
勉強中は別の部屋やリビングに置きます。目に入らないだけで、集中の続き方が変わります。
どの型を選ぶかよりも、決めた内容を紙に書いて見える場所に貼ることのほうが効果があります。言った言わないのすれ違いを防げます。
③集中しやすい勉強場所と生活リズムを整える
環境づくりは、保護者様が直接力になれる部分です。少し手を加えるだけで、机に向かうまでの心理的な負担が軽くなります。
■机の上に出すものを減らす
今使う教材だけを出し、それ以外は視界の外に置きます。片づける時間が、そのまま始めるまでの時間を短くします。
■リビング学習も選択肢に入れる
自室で集中できない場合、人の気配がある場所のほうが進むことがあります。生徒様に合う場所を一緒に探します。
■起きる時間と寝る時間を大きくずらさない
平日と休日で差が開くほど、週の初めが重くなります。休日もふだんに近い時間に収めると、リズムを保ちやすくなります。
■質問できる相手を用意しておく
分からない問題で止まると、そこで勉強が終わってしまいます。学校の先生、塾、家庭教師など、聞ける先があると流れが途切れません。
■1対1の指導を検討したいサイン
次のような状態が続いているときは、ご自宅だけで抱えずに、外の手を借りる時期かもしれません。
■勉強しているのに、テストの点数が3回以上変わらない
やり方そのものを見直す必要がある状態です。
■どこが分からないかを言葉にできない
つまずきの場所を一緒に探す相手がいると、前に進みやすくなります。
■部活で時間が取れず、何を優先するか決められない
限られた時間の使い方を、一緒に組み立てる支えが役に立ちます。
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8. 中学生の勉強法を支える東大家庭教師友の会
当会は、家庭教師事業を25年以上続けてきました。勉強法が定まらない生徒様に対して、何をどの順番でやるかを一緒に決めるところから指導しています。
①難関大に合格した教師が多数在籍
当会には、東大生をはじめ、早慶・医学部などの難関大に在籍する教師が登録しています。自身も中学時代に定期テストや高校受験を経験してきた教師が、そのときの進め方をふまえて指導します。
■年齢の近い先輩として相談できる
勉強のやり方だけでなく、部活との両立や志望校選びについても、近い立場から話ができます。
■相性を重視した教師のご紹介
学力だけでなく、生徒様の性格やご希望に合わせて教師をお探しします。交代のご相談も承っています。
②教科ごとのつまずきに合わせた1対1の指導
1対1の指導では、その場で解く様子を見ながら、つまずいている場所を特定できます。集団の授業では見えにくい部分です。
▼つまずきの場面と指導の一例
| 生徒様の状態 | 指導での対応 |
| 解説を読んでも分からない | どの一行でつまずいたかを一緒に確かめ、必要なら前の単元に戻る |
| ワークの進め方が分からない | テストまでの日数から逆算し、1日に進める量を一緒に決める |
| ノートの取り方が定まらない | 授業ノート・暗記ノート・解き直しノートの使い分けを実際に作りながら伝える |
③定期テスト前だけの短期利用にも対応
「まず一度試してみたい」「テスト前の2週間だけお願いしたい」といったご要望にも対応しています。長期の契約を前提にしていません。
■テスト前だけの集中指導
範囲の確認からワークの進め方まで、2週間の流れを一緒に組み立てます。
■通塾との併用にも対応
塾の授業で分からなかった部分を、ご自宅で解消する使い方もできます。塾をやめる必要はありません。
■まずは無料の体験授業から
実際の指導を受けたうえでご判断いただけます。ご相談だけでも承っています。
④指導のない日に使えるオンライン自習室
当会では、指導のない日の学習環境としてオンライン自習室をご用意しています。教師も常駐しているため、分からないところをその場で質問できます。
一人だと机に向かいにくい生徒様も、同じように勉強している様子が見える場があると、取りかかりやすくなります。
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「オンライン自習室のご案内」
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9. 中学生の勉強法に関するよくある質問
Q1. 中学生の勉強時間は1日どれくらいが目安ですか?
-
A:学年や時期によって変わりますが、時間の長さよりも毎日続くことを優先してください。
当会の指導現場から見ると、部活のある平日は30分から1時間程度、テスト前は2時間前後という生徒様が多い印象です。ただし、これはあくまで目安です。疲れている日は英単語5個だけでも構いません。続けられる長さから始め、テスト前に増やす形が現実的です。テスト前の時間の使い方は 「4. 【定期テスト】中学生の勉強法|2週間前からの進め方」 をご覧ください。
Q2. 部活で疲れた日はどのように勉強すればよいですか?
-
A:やることをあらかじめ減らして決めておき、机に向かう流れだけ切らさないようにします。
疲れている日に無理をすると、翌日以降まで続かなくなります。部活のある日は「5分復習と英単語だけ」と決めておき、まとまった演習は部活のない日に回します。日によってやることを変えておくと、できなかった日が減ります。詳しくは 「1. 中学生の効率の良い勉強法|つまずく原因と進め方」 をご覧ください。
Q3. ノートはきれいにまとめたほうがよいですか?
-
A:見た目の美しさよりも、後から自分が見返せるかどうかを基準にしてください。
色を多く使って清書する作業に時間がかかり、問題を解く時間が残らないことがあります。授業ノートは余白を残して書き、覚えられないものだけを暗記ノートに集める形が効率的です。まとめノートを作るかどうかの判断基準は 「2. 中学生の勉強法を変えるノートの取り方と使い分け」 でご紹介しています。
Q4. 定期テストの点数が上がらないときの見直し方は?
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A:勉強量ではなく、ワークの回し方と間違い直しのやり方から確かめてください。
答えを覚えてしまっている、2周目以降も全問を解いている、解説を読んで終わりにしている、という3つはよく見られる状態です。また、前の学年の内容が抜けていることが原因の場合もあります。確認する手順は 「3. 中学生の勉強法の柱|ワークのくり返しと間違い直し」 にまとめています。
Q5. 中高一貫校の定期テスト対策は公立中学と違いますか?
-
A:進度が速く、学校独自の教材を使う場合が多いため、範囲の確認をより早く始める必要があります。
中高一貫校では、検定教科書以外の教材が使われることがあり、市販の問題集が範囲と合わないことがあります。この場合は、学校で配られた教材とプリントを中心に進めるほうが確実です。進度が速いぶん、分からない箇所を持ち越すと差が広がりやすいため、その週のうちに解消する流れをつくることが大切になります。
Q6. 塾と家庭教師はどのように使い分ければよいですか?
-
A:授業を受ける場として塾を、つまずきを解消する場として家庭教師を使う形が一般的です。
塾は決まったカリキュラムで進むため、分からない箇所があっても授業は先に進みます。家庭教師は生徒様一人に合わせて進められるため、どこでつまずいているかを特定しやすいという違いがあります。当会でも、塾に通いながら併用される方が多くいらっしゃいます。どちらか一方を選ぶ必要はありません。
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まとめ|中学生の勉強法は手順を決めることから始まる
中学生の勉強法は、やる気や勉強時間の長さではなく、手順で決まります。授業中に理解を終え、その日のうちに5分だけ復習する。ワークは間違えた問題を原因別に分けて解き直す。この2つが整うだけで、定期テストの点数は動きはじめます。
ノートは目的ごとに使い分け、テスト前の2週間は範囲の確認からワーク1周、間違い直し、暗記の仕上げへと進めます。教科や学年によって力の入れどころは変わりますが、始まりはいつも同じです。まずは今日の授業と、5分の復習から始めてみてください。
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ご入会時
体験授業料0円
ご入会金 22,000
体験授業は1ご家庭様につき1人のみ無料でご受講いただけます。2人以上受ける場合、1人につき2,420円(税込)の体験授業料が発生します。
月々のお支払い
交通費は教師が所持する定期区間を除きます。
口座振替でお支払いの場合、手数料385円(税込)が発生します。
東大家庭教師友の会「7つの0円」
ご利用の流れ
STEP 1
STEP 2
STEP 3
STEP 4
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