1. サピックスの教材とデイリーチェックの全体像|まずは仕組みを整理
サピックスでは毎週のように複数の教材とテストが配られ、「結局どれを優先すればよいのか分からない」というご家庭様の声をよく耳にします。
デイリーチェック対策を考えるうえで遠回りに見えても効果的なのが、まず教材どうしの役割と、デイリーチェックがその中でどこに位置づくのかを整理することです。ここを押さえるだけで、日々の学習の「優先順位」が驚くほどクリアになります。
①デイリーチェックとは|毎週の「定着を確かめるテスト」としての役割
デイリーチェックは、授業のはじめ(または合間)に15〜25分程度で行われる、前回授業内容の確認テストです。
対象は4〜6年生で、算数・国語・理科・社会のすべてで実施されます。算数は他科目より配点が大きく設定されていることが多く、計算問題から一行問題(短い一問形式の問題)、前週の復習まで幅広く出題されます。
ここで最も大切な考え方は、デイリーチェックは「点数を競うテスト」ではなく、「その週の学習が定着したかを確かめるテスト」だということです。
クラス昇降に直接は関わらないため軽視されがちですが、毎週の小さな範囲で「分かったつもり」を洗い出してくれる、いわば学習の健康診断のような存在です。
▼デイリーチェックの基本
■目的
前回授業の内容が、家庭学習を経てしっかり定着しているかを毎週チェックします。
■クラス昇降との関係
マンスリーテストや組分けテスト(クラスの組分けに関わる定例テスト)と違い、クラス替えに直接は影響しません。だからこそ「結果に一喜一憂する」のではなく「間違いを次につなげる」ことが本質です。
■得点が取れなかったとき
叱る場面ではなく、「今週はここが弱点だった」と分かったチャンスととらえます。その週のうちに解き直せば、十分に取り戻せます。
※実施時間・配点・出題形式は、年度・学年・校舎により異なる場合があります。最新情報は必ずサピックス公式サイトや在籍校舎でご確認ください。
②デイリーサピックス・基礎力トレーニング・デイリーサポートの違いと関係
デイリーチェックで安定して得点するには、その「材料」となる3つの算数教材の役割を区別しておく必要があります。
役割を混同したまま「全部を同じように回す」と、量に押しつぶされてしまいます。大切なのは全部を完璧にすることではなく、それぞれの教材を役割どおりに使い分けることです。
▼サピックスの主な算数教材とデイリーチェックの関係(当会の指導現場での整理)
| 教材 | 役割 | デイリーチェックとのつながり |
| デイリーサポート | 授業で扱う問題集。授業では半分ほどしか解説されないことも多い。 | 残り半分を家庭で自力で解けるようにしておくことが、得点の土台になります。 |
| デイリーサピックス | 家庭学習用のテキスト。★印で難易度が分かれている。 | ★〜★★の基本〜標準問題が、デイリーチェックの中心的な出題ラインです。 |
| 基礎力トレーニング(基礎トレ) | 1日10題の計算・一行問題集。算数の「筋トレ」。 | 計算問題や小問の出題元になりやすく、毎日の積み重ねが直結します。 |
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③デイリーチェックの出題出典|どこから・どんな問題が出るのか
デイリーチェックの出題は、原則として前回配布されたデイリーサピックス(算数)の内容が中心で、これに基礎力トレーニングの計算・小問が加わります。
算数の場合、計算問題は基礎トレの「数値を替えた問題」、小問はテキストの「数値そのまま」で出題される傾向があるとされ、ここを押さえているかどうかが安定得点の分かれ目になります。
つまり、デイリーチェックは「特別な対策」を別に用意するテストではありません。その週の授業内容を、家庭学習でていねいに復習できているかがそのまま結果に表れる仕組みです。
だからこそ、思いつきの一夜漬けではなく、毎週同じ「型」で復習を回すことが何より効きます。
■出題の中心
前回授業のデイリーサピックス(★〜★★が中心)です。
■計算・小問
基礎力トレーニングの内容が反映されやすく、毎日の積み重ねが効く部分です。
■ねらい
「その週に習ったことを、自力で再現できるか」を確認することです。
2. 【4・5・6年生別】サピックスの算数デイリーチェックで求められるレベルと目標の目安
デイリーチェックの「目標点」は、学年によって意味合いが変わります。低学年では「学習習慣の定着」、高学年では「入試で使える得点力の土台づくり」と、見るべきポイントが移っていくためです。
ここでは学年別に、当会の指導現場から見た目標ラインの目安と、向き合い方を整理します。
▼学年別・算数デイリーチェックの目標ラインの目安(当会の指導現場での目安)
| 学年 | 目標ラインの目安 | この時期に最も大切なこと |
| 4年生 | 8〜9割を安定して | 点数そのものより「間違えたらその週に直す」習慣づくり。 |
| 5年生 | 8割以上を目安に | 学習量が一気に増える時期。やるべきことの優先順位づけ。 |
| 6年生 | 8〜9割を安定して | 取りこぼしを減らし、マンスリー・入試の基礎得点に直結させる。 |
※目標ラインは生徒様の所属クラスや時期によって変わります。上記は当会の推定による目安であり、公式の基準ではありません。
①4年生|基礎を確かめる時期の目標ラインと向き合い方
4年生のデイリーチェックは、5・6年生に比べると難易度はそれほど高くありません。この時期に追いかけてほしいのは「満点」ではなく、「間違えた問題を、その週のうちにやり直す」というサイクルを身につけることです。
4年生のうちにこの習慣が定着しているかどうかで、5年生以降の伸びが大きく変わります。
点数が取れた回も取れなかった回も、見るべきは「どこで間違えたか」です。計算ミスなのか、解法そのものが分かっていないのか。ここを保護者様と一緒に切り分けてあげるだけで、生徒様は「直し方」を覚えていきます。
■見るポイント
点数ではなく「間違いの中身」に注目します。計算ミスか、理解不足かを切り分けます。
■家庭でのひと言
「何点だった?」より「どこが難しかった?」のほうが、次につながります。
②5年生|学習量が増える時期の目標と優先順位の付け方
5年生は、割合や比など中学受験算数の核となる単元が登場し、学習量が一気に増える学年です。すべてを完璧にこなそうとすると時間が足りずパンクしてしまうため、「何を優先し、何は後回しにするか」を決める力が結果を左右します。
デイリーチェック対策としては、まず★〜★★の基本〜標準問題を確実に取り切ることが先決です。★★★の思考力問題は、上位クラスを目指す層以外は「いったん保留」でも構いません。
基礎の取りこぼしをなくすほうが、得点も安定し、結果的にクラスにも良い影響が出ます。
■最優先
デイリーサピックス★〜★★を、自力で再現できるまで取り組みます。
■後回しでよい場合も
★★★の思考力問題は、基本が固まってからで構いません。手を広げすぎないことが大切です。
■毎日の土台
基礎力トレーニングを欠かさず続けます。計算ミスを減らすことが得点の底上げになります。
③6年生|入試を見据えた到達レベルと、得点を安定させるコツ
6年生のデイリーチェックは、「入試で使える基礎得点」を毎週確認する場になります。ここで安定して取れている生徒様は、マンスリーテストの前半(基礎問題)もほぼカバーできていることが多く、得点の土台がしっかりしている証拠です。
逆に、6年生でデイリーチェックの点が安定しない場合は、「家庭学習の復習サイクルのどこかにほころびがある」サインです。新しいことを足すより、まずは毎週の復習の「型」を整えることが先決になります。
デイリーチェックを軽視せず、入試基礎の最終チェックとして活用していきましょう。
▼6年生のデイリーチェックの読み取り方
■安定して取れている生徒様
マンスリーテストの前半(基礎問題)もカバーできていることが多く、入試基礎の土台が固まっているサインです。
■点数が安定しない生徒様
復習サイクルのどこかにほころびがあるサインです。新しい教材を足すより、毎週の「型」の立て直しを優先します。
■6年生での位置づけ
入試基礎の最終チェックの場として、その週の取りこぼしをこまめに潰していきます。
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3. 【サピックス】算数デイリーチェックで9割を目指す家庭学習法
デイリーチェックで安定して高得点を取るための家庭学習は、特別なことではありません。「正しい教材を、正しい順番で、ムリのない量だけ回す」——この一点に尽きます。
ここでは、当会の指導現場で実際に効果が出ている家庭学習の型をご紹介します。
①デイリーサピックスの正しい使い方と、ムリのない「周回数」の決め方
デイリーサピックスは「何周もすればよい」というものではありません。大切なのは周回数(くり返し解く回数)そのものではなく、「自力で解けるようになったか」を基準に進めることです。
1周目で完璧な生徒様もいれば、苦手単元は2〜3周必要な生徒様もいます。一律に何周と決めず、生徒様ごとに調整するのが現実的です。
周回数を決めるコツは、問題を◎(余裕)・○(できた)・△(あやしい)・×(できない)で仕分けることです。◎○は1回でも十分、△×は数日あけて解き直す、というメリハリをつけると、限られた時間で定着率が上がります。
■周回数の基準
「何周したか」ではなく「自力で解けるか」を基準にします。できた問題は深追いしません。
■配分
◎○は最小限にとどめ、△×に時間を集中させます。すべてを均等に回さないことがコツです。
②数値替え・思考力問題への向き合い方
デイリーチェックでは、テキストと数値だけを替えた「数値替え問題」が多く出ます。ここでつまずく生徒様は、解き方を「丸暗記」してしまっているケースがほとんどです。
答えを覚えるのではなく、「なぜその式を立てるのか」を言葉で説明できる状態を目指すと、数値が変わっても対応できるようになります。
一方、思考力問題(★★★など)は、全員が満点を狙う必要はありません。基礎が固まっていない段階で難問に時間を使うより、まずは数値替えで確実に得点できる土台を作るほうが、トータルの点は伸びます。
上位クラスを目指す段階になってから、思考力問題に本格的に取り組めば十分です。
■数値替え対策
答えではなく「解き方の理由」を説明させます。式の意味が言えれば本物の理解です。
■思考力問題
基礎が固まるまでは深追いしません。優先順位を間違えないことが大切です。
③間違えた問題のチェックの付け方(◎◯△×)と、復習の回し方
家庭学習の質を決めるのは、「間違えた問題をどう扱うか」です。
解説を読んで「分かったつもり」になるのが一番危険なので、解き直しは数日あけてから、解説を閉じて自力でもう一度解くことが基本です。こうすることで、丸暗記ではなく本当に理解できているかが見抜けます。
問題ごとに◎○△×をつけておけば、次にやるべき問題が一目で分かります。×は解き直し→数日後に再チェック、△は1回確認、◎○は触れない——このルールを固定するだけで、復習が「回る」ようになります。
▼間違いチェックと復習サイクルの目安
| 記号 | 状態 | 復習の回し方 |
| ◎ | 余裕で正解 | 基本的に触れない。時間を使わない。 |
| ○ | 正解できた | 確認は最小限でOK。 |
| △ | あやしい・時間がかかった | 数日後に1回、自力で解き直す。 |
| × | できなかった | 解説を理解→数日あけて再挑戦→できるまで。 |
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4. 【サピックス】デイリーチェック対策とプリント整理を1週間に回すコツ
サピックスの家庭学習でご家庭様を最も悩ませるのが、「膨大なプリントの管理」です。どれだけ良い復習法を知っていても、必要な教材がすぐ取り出せなければ、学習は止まってしまいます。プリント整理は、家庭学習の効率を左右する「土台」です。
ここでは1週間で無理なく回す仕組みをご紹介します。
①平日と週末で分ける、復習とプリント仕分けの基本サイクル
1週間の学習は、「平日=その日の復習を軽く」「週末=まとまった復習とプリント仕分け」と役割を分けると回しやすくなります。平日に完璧を目指すと息切れするので、平日はテキストを見返す程度でも構いません。
週末にデイリーサピックスを使って、その週の学習を「完成」させるイメージです。
▼1週間の基本サイクル(例)
| タイミング | やること |
| 授業当日 | テキストを見返すだけでもOK。記憶が新しいうちに軽く触れる。 |
| 翌日 | デイリーサポートの復習面で、授業内容を理解する。 |
| 週末 | デイリーサピックスで仕上げ。プリントを仕分けして整理する。 |
| チェック前日 | 予備日。△×を中心に最終確認。詰め込みすぎない。 |
②膨大なプリントのファイリング術(ファイル選び・B4の折り方・「解き直し用/保管用」の仕分け)
プリント整理で迷子にならないコツは、「すべて取っておく」のではなく、役割で2つに分けることです。具体的には「解き直し用(今やるもの)」と「保管用(終わったもの)」に分けるだけ。これだけで、机の上に出すべきものが一目で分かります。
サピックスのプリントはB4サイズが多いため、A4のクリアファイルやフラットファイルに収めるには半分に折るか、B4対応のファイルを使うのが現実的です。
科目ごと・回ごとに分け、表紙にNo.を書いておくと、後から「あの回をもう一度」がすぐ探せます。ファイリングは小学生だけでは難しいため、低学年のうちは保護者様のサポートが大きな助けになります。
■2つに分ける
「解き直し用(進行中)」と「保管用(完了)」に分けます。迷ったら保管用へ。
■ファイル選び
B4対応ファイル、または半分に折ってA4ファイルへ。科目・回ごとに分類します。
■探しやすさ
No.を見える位置に書き、「もう一度やりたい回」をすぐ取り出せる状態にします。
③授業当日・翌日・直前の切り分けと、ムリのない「ながら復習」
復習は「いつ・何を」やるかを切り分けると、負担感がぐっと減ります。
授業当日は軽く、翌日に理解を固め、チェック直前は△×の最終確認だけ——というように、1回の学習を小さく分散させるのがコツです。すべてを前日にまとめてやろうとすると、パンクしがちです。
移動時間や食事の前後などのすき間を使った「ながら復習」も有効です。基礎トレの計算や、間違えた一問だけを口頭で確認するなど、短時間でできることをすき間に差し込むと、机に向かう時間以外でも定着が進みます。
■切り分けの原則
当日は軽く、翌日に理解、直前は△×の確認に。前日まとめは避けます。
■ながら復習
すき間時間に基礎トレや一問確認を。短く・こまめに積み重ねます。
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5. 【サピックス夏期講習】毎日のデイリーチェックを乗り切る攻略スケジュール
夏期講習になると、通常は1週間で回していた復習を「1日」でこなすことになります。デイリーチェックもほぼ毎日実施されるため、平常期と同じやり方では追いつきません。
「完璧」ではなく「優先順位」で乗り切る——これが夏を息切れせずに走り切る最大のコツです。
①夏期講習期の1週間の生活リズムと、復習を差し込むタイムライン
夏期講習中は、授業から帰ってきてから就寝までの限られた時間で、その日の復習と翌日のチェック対策を回す必要があります。
すべてをこなそうとせず、「今日の授業で出た問題のうち、明日のチェックに直結するものから手をつける」と決めておくと、迷いがなくなります。睡眠時間を削ると翌日の集中力が落ちるため、就寝時刻だけは固定してしまうのがおすすめです。
▼夏期講習・1日の流れの例(当会の目安)
| タイミング | やること |
| 午前・授業前 | 基礎トレなど、短時間で終わる計算を済ませる。 |
| 帰宅後 | その日の授業で指示された問題を中心に、まず1回。丸つけまで自分で。 |
| 就寝前 | ×だけを軽く見直す。詰め込まず、就寝時刻を守る。 |
※夏期講習の日程・実施内容は校舎や年度により異なります。詳細は在籍校舎にご確認ください。
②毎日配られるプリントに埋もれないための「優先順位の付け方」
夏期講習では毎日プリントが配られるため、「全部やる」と決めると、すぐに立ち行かなくなりがちです。
優先すべきは、翌日のデイリーチェックに直結する範囲と、基礎〜標準レベルの問題です。難問(デイリーサポートで最も難しいレベルの問題など)は、基礎が回ってから手をつければ十分で、無理に全問に取り組む必要はありません。
プリントは帰宅後すぐに「今日やる/後で見直す/保管」に仕分けると、机の上が散らかりません。やらない問題を決める判断も、夏を乗り切るためには大切な戦略です。
■最優先
翌日のチェックに出る範囲、かつ基礎〜標準レベルの問題です。
■後回し・保留
難問は基礎が固まってから取り組みます。全問完璧を目指しません。
■仕分け
帰宅後すぐ「今日やる/後で/保管」に分けます。「やらない判断」も戦略です。
③生徒様が息切れしないための、保護者様のあたたかい声かけと支え方
夏期講習は、生徒様にとって体力的にも精神的にも負荷の大きい期間です。
点数が下がる日が続くこともありますが、ここで保護者様が結果だけを見て焦ってしまうと、生徒様はさらに追い込まれてしまいます。大切なのは、「できた量」ではなく「続けられていること」を認める声かけです。
「今日もよくがんばったね」「ここは前より早く解けたね」といった、努力やプロセスに目を向けた言葉が、息切れを防ぐ支えになります。
スケジュール管理や丸つけのサポートを保護者様が担うことで、生徒様は学習そのものに集中できます。夏は「親子で乗り切る」という意識が、結果的に良い循環を生みます。
■声かけの軸
結果より「続けられていること」「前より良くなった点」を認めます。
■保護者様の支え
スケジュール管理・丸つけ・プリント整理を担い、学習に集中できる環境を作ります。
6. 【サピックス】デイリーチェックを「マンスリー・組分け」の得点につなげる見直しポイント
デイリーチェックは、それ単体で終わらせるのはもったいないテストです。
マンスリーテストの前半(基礎問題)は、デイリーチェックや基礎力定着テスト(基礎トレの定着を測るテスト)と同等レベルで構成されることが多く、毎週のデイリーチェックの積み重ねが、そのままマンスリー・組分けの得点土台になるからです。
ここでは、その週で終わらせない「つなげる復習」の考え方を整理します。
①「その場で覚えた知識」を「いつでも使える力」に変えていくコツ
デイリーチェック直前に詰め込んで取れた点は、数週間後には抜けてしまいがちです。
これを防ぐカギは、「答えを覚える」のではなく「解き方の理由を理解する」学習に切り替えることです。理由まで分かっている知識は、範囲の広いマンスリーや組分けでも引き出せます。
具体的には、間違えた問題について「なぜこの式になるのか」を生徒様自身の言葉で説明させてみることです。説明できれば本物の理解、つまってしまえば暗記止まり。この一手間が、その場しのぎの知識を「使える力」に変えていきます。
▼「その場で覚えた知識」と「いつでも使える力」の違い
| 見るポイント | その場で覚えただけの知識 | いつでも使える力 |
| 理由の説明 | 答えは言えるが「なぜその式か」は説明できない。 | 「なぜこの式になるか」を自分の言葉で説明できる。 |
| 数週間後 | 抜けてしまいやすい。 | 範囲が広がっても引き出せる。 |
| マンスリー・組分け | 初見の問われ方に弱い。 | 数値や設定が変わっても対応できる。 |
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②範囲が広がるテストに向けた、時間をおいた復習の入れ方
マンスリーや組分けは、デイリーチェックより範囲が広くなります。
これに対応するには、「学んだ直後」だけでなく「時間をおいてからもう一度」解き直す復習が効果的です。人は時間が経つと忘れるものなので、あえて数週間後に過去のデイリーチェックや△×問題を見返すと、定着が一気に進みます。
特に組分けテストは範囲指定がないため、日頃の復習の蓄積がそのまま結果に表れます。月に一度、過去のデイリーチェックの×問題を引っ張り出して解き直す「復習デー」を作っておくと、テスト前の総復習がぐっと楽になります。
▼定着を生む「3つの復習タイミング」
■学んだ直後(当日〜翌日)
記憶が新しいうちに1回。まずはその週の内容を固めます。
■時間をおいて(数週間後)
あえて忘れたころに△×問題を再挑戦します。ここで解ければ本当の定着です。
■月1回の「復習デー」
過去の×問題をまとめて解き直し、組分け前の総復習の負担を軽くします。
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③わからない問題をためこまないための「質問できる環境」のつくり方
成績が伸び悩む生徒様に共通するのが、「分からない問題をそのままにしてしまう」ことです。
1問の「分からない」が積み重なると、やがて単元全体が苦手になり、取り戻すのに何倍もの時間がかかります。だからこそ、その週のうちに「質問できる相手」がいる環境を整えておくことが重要です。
保護者様が中学受験算数の解法(比や面積図など)で教えるのは難しい場面も多く、無理に教えると「塾の解き方と違う」と生徒様が混乱することもあります。分からないをためこまないために、質問できる相手を確保しておくことが、長い目で見て大きな差になります。
■原則
「分からない」をその週のうちに解消します。ためこまないことが大切です。
■家庭での注意
中学受験算数は方程式で教えると混乱のもとになります。塾の解法に合わせます。
7. 【サピックス】日々のデイリーチェック対策を当会がご一緒できること
ここまでご紹介してきた「毎週の復習サイクル」「プリント整理」「分からないをためない環境づくり」を、小学生の生徒様お一人で、また保護者様だけで支え続けるのは、決して簡単ではありません。
東大家庭教師友の会では、サピックスの仕組みを知る教師が、ご家庭様の伴走者として日々の学習を支えます。
①中学受験指導の経験が豊富な教師による伴走|つまずきをその週のうちに立て直す
デイリーチェックは「その週のうちに直す」ことが何より大切です。当会には、中学受験指導の経験が豊富な教師や、サピックス出身の教師が在籍しており、つまずいた単元をその週のうちに立て直すお手伝いができます。
過去のテスト結果から「今、補強すべき弱点」をピンポイントで特定できるのも、経験を積んだ教師ならではの強みです。
■その週のうちに立て直す
つまずきを翌週に持ち越さず、毎週の復習サイクルを軌道に乗せます。
■弱点のピンポイント特定
テスト結果から「今やるべきこと」を絞り込み、ムダのない学習にします。
②指導のない日も質問できる「オンライン自習室」で、わからないを残さない
デイリーチェックは毎週やってくるため、指導日以外にも「分からない」が生まれます。
当会の「オンライン自習室」を活用すれば、指導のない日でも質問できる環境が整い、「分からないをためこまない」仕組みを日常に組み込めます。
その週のうちに疑問を解消できることが、デイリーチェックの安定得点につながります。
■指導日以外もサポート
オンライン自習室で、つまずいたその日に質問できる環境を整えます。
■わからないを残さない
疑問の積み残しを防ぎ、毎週の定着を後押しします。
③通塾との併用で、ご家庭様での学習ペースづくりまでサポート
当会の中学受験生のご家庭様の多くが、塾と家庭教師を併用されています。
家庭教師は「困ってから検討するもの」ではなく、日々の学習ペースづくりの段階から組み込むご家庭様が増えています。
プリント整理やスケジュール管理、復習サイクルの定着まで、ご家庭様の負担を分かち合いながらサポートできるのが、通塾との併用の大きなメリットです。
▼通塾と家庭教師を併用するメリット
■早めに組み込める
「困ってから」ではなく、学習ペースづくりの段階から無理なく取り入れられます。
■ご家庭様の負担を分担
プリント整理・スケジュール管理・復習サイクルの定着までを、教師と分かち合えます。
■通塾を最大限に活かす
塾の進度に合わせて家庭学習の質を底上げし、デイリーチェックの安定につなげます。
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8. サピックスのデイリーチェックに関するよくあるご質問(FAQ)
Q1. 国語・理科・社会のデイリーチェックも、算数と同じ進め方でよいですか?
-
A:「間違えた問題をその週のうちに解き直す」サイクルは全科目共通です。
ただし力の入れどころは、算数は計算・基本問題、国語は漢字・知識、理科・社会はテキストの確認問題、と科目で変わります。仕分けと解き直しの具体的な進め方は、「3. 算数デイリーチェックで9割を目指す家庭学習法」をご覧ください。
Q2. デイリーチェックのレベル(H・M・L)はどのように決まりますか?
-
A:算数のデイリーチェックはレベルL(Low)・M(Middle)・H(High)に分かれているとされ、生徒様が選ぶのではなく所属クラスに応じて使い分けられるのが一般的です。
最上位のαクラスではレベルHが使われる傾向があります。
※レベルの運用は年度・校舎により異なる場合があります。詳しくは在籍校舎でご確認ください。
Q3. 授業を欠席した週のデイリーチェックは、どう取り組めばよいですか?
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A:まずは欠席回のデイリーサポートやデイリーサピックスで授業内容を自力で理解し、点数より「単元の穴を残さないこと」を優先しましょう。
理解があやしい部分は記録しておき、後日まとめて解き直すと安心です。
Q4. 「基礎力定着テスト」とデイリーチェックは何が違いますか?
-
A:デイリーチェックが「前回授業の定着」を確認するのに対し、基礎力定着テストは「基礎力トレーニング(基礎トレ)の定着」を確認するテスト、という位置づけの違いがあります。
どちらもマンスリーテストの基礎得点に直結します。つなげ方は「6. デイリーチェックを『マンスリー・組分け』の得点につなげる見直しポイント」をご覧ください。
Q5. 保護者様が算数を教えられない場合、家庭ではどこまで関わればよいですか?
-
A:算数の解法そのものを教える必要はありません。
「丸つけ」「スケジュール管理」「プリント整理」「励ましの声かけ」といった”環境づくり”を担っていただくのが現実的です。中学受験算数を方程式で教えると塾の解法と食い違い、生徒様が混乱することもあります。聞ける環境のつくり方は「6. デイリーチェックを『マンスリー・組分け』の得点につなげる見直しポイント」もご参照ください。
Q6. 5年生・6年生からの入塾でも、デイリーチェック対策は間に合いますか?
-
A:間に合わせることは十分可能です。
学習量が増える学年からのスタートになるため、「全部を完璧に」ではなく「基礎〜標準を確実に」と優先順位を絞ることがカギになります。学年別の目標や優先順位の考え方は「2. 【4・5・6年生別】求められるレベルと目標の目安」をご覧ください。
まとめ|サピックスのデイリーチェックを味方にする学習の整え方
デイリーチェックは、点数を競うためのテストではなく、その週の学習が定着したかを毎週教えてくれる「味方」です。
結果に一喜一憂するのではなく、間違いをその週のうちに直すサイクルを回すこと——それが、マンスリーや組分け、そして入試の得点土台へとつながっていきます。
▼本記事のポイント
■仕組みを整理する
デイリーサポート・デイリーサピックス・基礎力トレーニングの役割を区別し、使い分けます。
■目標は学年で変わる
低学年は「直す習慣」、高学年は「基礎得点の安定」。満点より取りこぼしを減らします。
■復習を「型」にする
◎○△×で仕分け、×は数日あけて自力で解き直します。「分かったつもり」を見抜きます。
■プリント整理が土台
「解き直し用/保管用」の2分類で、必要な教材をすぐ取り出せる状態にします。
■その週で終わらせない
時間をおいた復習でマンスリー・組分けへつなげ、分からないをためこみません。
毎週のことだからこそ、ご家庭様だけで完璧に回し続けるのは大変です。「今週の立て直し」に伴走する相手がいるだけで、生徒様の学習はぐっと安定します。
デイリーチェックを味方につける学習の整え方を、ぜひ一緒に考えていきましょう。
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SAPIX(サピックス)対策ができる家庭教師をご紹介
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■東京都
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■神奈川県
浅野 / 横浜共立 / 慶應普通部 / 洗足学園 / 鎌倉学園 / 逗子開成 / 山手学院 / 中央大学附属横浜 など
■千葉県
渋幕 / 市川 / 東邦大付属東邦 / 昭和学院秀英 / 芝浦工業大柏 / 専修大松戸 など
■埼玉県
栄東 / 開智 / 大宮開成 / 開智所沢 / 淑徳与野 / 浦和明の星女子 など
■その他地域
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