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【心理師解説】不登校とは?経過や生徒様への関わり方について紹介

【心理師解説】不登校とは?経過や生徒様への関わり方について紹介

こんなお悩みはございませんか?

「最近学校に行きたがらなくなってきた」

「遅刻や早退が増えてきた、様子を見守るだけで良いのだろうか…」

「子どもが全然学校に通えていない、これからどうなってしまうのだろう…」

そのようなことでお困りではないでしょうか?

生徒様が学校に行きたがらない様子や、何日も登校できていない状況を見ると、生徒様のことが心配になってしまいますよね。

力になってあげたいけど、どうしてあげればいいのか戸惑われることも多いと思います。

今回は不登校の定義を確認しながら、不登校のタイプ別の経過やご家庭でできる生徒様への関わり方、生徒様や保護者様の相談先について解説していきます。

この記事を書いた人

狩野 淳

大学、大学院にて発達心理学と臨床心理学を専攻していました。

臨床心理士と公認心理師の資格を保有しております。

子ども達とその保護者の方の支援を仕事にしており、 子ども達へは主に応用行動分析を認知行動療法を用いて、保護者の方にはブリーフセラピーを使ったアプローチを行っています。

1歳半の息子に毎日癒されています!

目次

 

 

1.不登校の定義

そもそも「不登校」とは何でしょうか。「不登校」という言葉は今や広く浸透していますが、具体的にどのような状態を指すと思われますか。

ここでは不登校の定義や、不登校の前兆について解説していきます。

 

①不登校とは何か

文部科学省は不登校について、「何らかの心理的、情緒的、身体的、あるいは社会的要因・背景により、児童生徒が登校しない、あるいはしたくてもできない状況にあるために年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの」と定義しています。

生徒様が上記の定義に該当するようでしたら、その原因に合わせた対応をしていくことが望まれます。

不登校のタイプと保護者様の対応方法」の項目で具体的な声かけの仕方や対応例を解説していますので、是非参考にしてください。

 

②不登校の前兆とは

不登校の定義に該当しない生徒様も中にはいらっしゃるかもしれません。

「うちの子どもは遅刻はよくするけど休んでいないから大丈夫」、「数日は休んだけど、たまたま疲れが溜まっていただけだから問題ない」とお考えになった保護者様もいらっしゃるのではないでしょうか。

不登校は多くの場合なんらかの前兆が伴います。

発見が遅くなるほど長期化しやすいため、小さなサインを見逃さず、早期に適切な対処をしていくことが大事なポイントになります。

前兆の例をいくつかご紹介いたしますので、当てはまる項目があれば、学校の先生に相談したり、外部機関の利用を検討したりするなどの行動に繋げていけるといいでしょう。

【ご家庭で見られる前兆例】
夜寝るのが遅くなり、朝なかなか起きない
・集中力がなく、ぼーっとしていることが増えた、やる気が感じられなくなった
「学校に行きたくない」と話す(理由が曖昧だったり、コロコロと変わる
・登校を促すと頭痛・腹痛・下痢などを訴え、学校に欠席連絡をすると元気になる
・食欲がなくなる ・朝食や身支度にいつもより時間がかかり、ぐずぐずしていて遅刻が増える

【学校で見られる前兆例】
・保健室の利用や職員室に行くことが多い
成績やテストの点が急に下がった
・給食があまり食べられなくなった
友達とのトラブルが増えた
・授業に集中できなくなった

 

2.不登校のタイプと保護者様の対応方法

これまでに多くの不登校の生徒様と会ってきましたが、その原因や様子は様々です。

その違いによって経過や対応の仕方も異なります。

生徒様の特徴に応じて対応の仕方を工夫していくことが大切です。

ここでは不登校の5つのタイプそれぞれの特徴や対応の仕方について解説していきます。

 

①タイプA:無気力タイプ

いじめや学習のつまずきなどの明確な理由がなく、何となく学校へ行きたくないと感じているタイプです。

何をするにも意欲が湧かず、登校や学習への意欲が乏しい状況です。

登校しないことへの罪悪感は少なく、家では比較的元気に過ごせることが多いです。

【特徴】

前兆として「めんどくさい」、「つまんない」などとよく口にするようになります

表情が乏しく、何にも意欲を示さなくなります。「学校嫌だ」などと休みたがりますが、明確な理由がないことが多いです。

学校を休み始めると生活リズムが崩れていき、昼夜逆転しやすいです。

表情は暗く無気力で、保護者様との会話も必要最低限のことしか話さなくなります

【対応の仕方】

生徒様は十分にエネルギーを蓄えることが必要です。

そのためには、ご家庭の中で安心して落ち着いて過ごせることが大切です。

今は何にも意欲がわかない状況なのだと生徒様のありのままを認め、受け入れてあげましょう

生徒様の言いなりになるという意味ではありません。

やる気を出させる、登校をうながすといった声かけは避け、生徒様のお話には情緒的に寄り添いながら聴いてあげるということです。

生徒様が何かに興味関心を持ち始めましたら、そのことを認め、生徒様のペースでそのことに力を注いでいけるよう支えてあげましょう

共に目を向けて共感し、生徒様のお話を聴いていただけると良いでしょう。

生徒様が担任の先生とも興味のあることを共有できるよう、担任の先生との関係性を良好にしておくことも重要です。

保護者様が橋渡しの役割を担えるよう、連絡を取り合い、関係性を築いておけるとスムーズに連携が取れます。

ご家庭や学校以外にも学びの場や居場所を設けられるとより良いでしょう。

カウンセリングを利用すると、そこが居場所としても機能することがあります

【経過】

無理に登校を促すことなく日常的な声かけを続けていただくと、“登校していないことを責められない”と分かり安心し、保護者様との会話が戻り、ご家庭で落ち着いて過ごせるようになります

自分で何かをしたがるようになり、独立心が見られるようになります。

自分の居場所ができ、落ち着くことで周りに目が向くようになり、興味関心が少しずつ出てきます。

興味が持てるものが見つかると意欲的になっていきます

自分の興味が出てきて取り組み始めたことを担任の先生が話を聞いてくれたり、一緒に興味を示してくれることで、放課後に先生に会いに行くようになったり、別室登校をするようになっていきます

 

②タイプB:母子分離不安タイプ

小学校の低学年に多く見られるタイプです。

生徒様が保護者様から離れることができなくなり、特にお母様との分離に対して、不安や恐怖を強く感じ、学校を休むようになります。

このタイプは一過性のことが多く、適切な対応をすることで、長引かずに落ち着きやすい特徴もあります。

【特徴】

前兆として「学校が怖い」、「先生が怖い」などと漠然とした不安を訴えるようになります。

今まで一人でできていたことができなくなり、登校時間になるとお母様から離れることができず、泣いて抱っこを求めたり、一緒に登校することを要求するようになります。

次第に授業も一緒に受けることを要求し、お母様との分離ができなくなり、登校が難しくなります。

生徒様にご兄弟がいらっしゃる場合は、お母様を独占できないとお母様やご兄弟に対して強く怒りを示すようになります。

片時もお母様のそばから離れようとせず、赤ちゃん返りのような行動が頻繁に見られるようになります。

【対応の仕方】

早く自立できるようにと、無理にお母様から離そうとすると生徒様の不安感が高まり、よりお母様のもとから分離できなくなる可能性があります。

生徒様のペースで「お母さんから離れても大丈夫」という感覚を満たしていくことが大切です。

そのためには、生徒様とお母様が二人で過ごす機会を増やしたり、スキンシップや会話の機会を増やせると良いでしょう。

ただし、対応できない時は無理せず、可能な範囲で応えていくことも大切です。

お母様が無理して倒れては元も子もありません。

生徒様がお母様からの分離に抵抗を示す時期は分離と再会を丁寧にできると良いでしょう。

生徒様と離れる際は急にいなくならず「お母さん〇〇に行ってくるよ、また戻ってくるからね」と伝え、再会したら「戻ってきたよ」と声をかけてあげてください

生徒様との距離感や分離と再会の仕方について、保護者様がスクールカウンセラーや臨床心理士に相談することも検討してみてください

ご家庭の中でお母様から離れて過ごせる時間が増えてきたら、一緒に学校まで散歩したり、放課後に担任の先生に会いに行くなど、学校に慣れていく時間を作ってあげてください。

そのためにも担任の先生と連絡を取り合っておくことが大切です。

登校を再開する際は、生徒様が「ここまで来て欲しい」というところまで一緒に登校するところから始めてみましょう。

生徒様の「大丈夫」の感覚にあわせて、徐々に教室、下駄箱、正門と分離のタイミングを早めていけると良いでしょう

【経過】

お母様とのスキンシップや会話など、お母様との二人きりの時間を過ごすことで気持ちが落ち着くようになっていきます。

ご家庭で好きなことをして過ごしていくことで徐々に気分的には安定していきます。

お母様からも少しずつ離れ、一人でできることが増えていきます。

家のお手伝いもしてくれるようになります。

ご家庭での様子が安定すると徐々に学校の勉強や宿題などに手をつけられるようになります。

登校時間ではない時間にお母様と一緒に学校まで行ってみることや、お母様と一緒に放課後に先生と会うことができるようになっていきます。

お母様と一緒であれば別室登校ができるようになったり、徐々にお母様と距離をとっても過ごせるようになっていきます。

 

③タイプC:甘やかされタイプ

実年齢に比べて幼く、我慢する力や自立意識が十分に育っておらず、わがまままなことが多いタイプです。

幼少期からわがままなことが多く、保護者様や周囲の大人から合わせてもらい過ぎており、同世代の友人関係における些細なトラブル学校での失敗などをきっかけに登校できなくなります。

失敗しそうなことから回避する傾向や、何かあった時に誰かの責任にしやすい特徴があります。

【特徴】

前兆として、いつもと違う様子があり、頭痛や腹痛などの身体症状を訴え、学校をちょこちょこ休むようになります。

保護者様が学校に欠席の連絡を入れたり、登校時間が過ぎて学校に行かなくて良いことが分かると元気になります。

登校を促す人を避け、自分の状態を認めてくれる人に甘えます。

学校に行かなくなっても部屋に閉じこもることは比較的少ないです。

ただし、自分が避けたいことの話をされると自分の部屋に回避します。

【対応の仕方】

何でも言うことを聞いてあげるスタンスのままではなく、緩めていたものを締めていく意識を持つことが大切です。

ダメなものはダメと伝えてあげ、思うようにいかない体験を一緒に抱えてあげることが生徒様の成長に繋がります。

ただし、不登校の状況で「学校を休むのはダメ」と今の状況を否定することは避けましょう

自分でできることは少しずつ自分でできるようになることが成長において重要です。

自分の身の回りのことから少しずつできるように取り組んでいけると良いでしょう。

生徒様が保護者様のお手伝いや何か新しい挑戦をしようとする時は、失敗しないようにと先回りするのではなく、

失敗した時に「うまくいかなくて悔しいね、そういう時もあるよ、頑張って挑戦できたね」などとうまくいかなかったことの気持ちに寄り添いつつ、その挑戦や過程を認めてあげられると良いですね。

何かに挑戦して失敗する体験はとても大事な体験ですが、生徒様お一人では怖くて体験できないことです。

保護者様が支えてくれているという安心感のもと、たくさん挑戦し、上手くいかない体験や、試行錯誤する体験を積み重ねていけるよう、生徒様を信じて見守りながら支えることを保護者様も挑戦してみてください。

保護者様が相談機関に繋がり、生徒様との関わり方についてご相談頂くのも良いでしょう。

【経過】

ご家庭の中で安心して過ごしていくと症状を訴えることもなくなり、特に問題となる様子もなく楽しく過ごすようになります。

学校や勉強のことで生徒様自身が不安に感じたり、焦る気持ちを抱くことが少なく、保護者様が生徒様との間で焦りの程度にズレを感じるようになることもあります。

基本的な生活習慣など身の回りのことを少しずつできることから取り組んでいったり、生徒様がやってみたい、気になると思ったことに少しずつ挑戦していくことで、自分でできることが増え、自信がついていきます

行事や部活動、別室登校など、生徒様が行きやすいと感じるところから登校できるようになっていきます

 

④タイプD:息切れタイプ

中学生頃から不登校になることが多いタイプです。

どんなことにも真面目に取り組む生徒様が頑張りすぎた結果、息切れてしまったり、何かたった1回の挫折をきっかけにピタッと学校へ行けなくなります

相手に合わせ過ぎてしまい、保護者様や教師の期待に過剰に反応し、疲れ切ってしまいがちです。

学校へ行っていないことに対する罪悪感を抱きやすく、保護者様と話すことを避け、部屋に閉じこもりやすい傾向があります。

【特徴】

前兆として、いつもと違う様子を見せ、頭痛や腹痛などの身体症状を訴えて登校できなくなります。

遅刻しての登校を提案しても「行くなら最初から行きたい」と遅刻や早退は嫌がり、いつも通りの登校にこだわります

お昼を過ぎると調子が戻って元気になります。

登校していないことに対する罪悪感から部屋に閉じこもり、保護者様とも話そうとしなくなります

罪悪感に加え、不安や焦りが強くなり、ネットへ逃避したり、学校がある日中に寝て夜に活動し、昼夜逆転の状態になります。

保護者様に対して反抗的な態度を取り、無理難題を要求することもあります。

ストレスが暴力として外(保護者様)に向く場合や、自傷行為として内(生徒様自身)に向く場合もあります。

【対応の仕方】

結果だけでなく経過に注目して褒めてあげることが大切です。

どんな結果であれその過程を認めてもらえる体験を積めると良いでしょう。

これまで頑張ってきた生徒様を労っていただければと思います。

また、「当たり前のことは当たり前のようにやるものだ」、「もっと勉強を頑張るべきだ」といった意識をお持ちの場合は一度ぐっと堪えていただくことが大切です。

締めていたものを緩めていく意識を持つということです。

生徒様の言う通りにしなくてはいけないという意味ではありません。

生徒様の辛い状況を理解し認め「〇〇のことを大切に思っているよ」、「どんな時でも味方だよ」などと生徒様が大切であることを伝えてあげてください。

生徒様の今の状況を認め「家でゆっくり休もうね、お父さんやお母さんはどんな時でも一番の見方だからね」などと今は学校へは行かなくて大丈夫であることを伝えて頂ければと思います。

ご家庭が安心できる場所となり、ご家族が自分を認めてくれていると感じられることで、不登校に対する罪悪感が減っていきます

生徒様が身体症状を訴えたり、保護者様への暴力や自傷行為が見られる場合は医療機関にご相談できると良いでしょう。

少しずつ主体的に動き出し始めたら学習面と生活面のサポートをしていただければと思います。

生徒様が学習の遅れを気にしている場合には学習塾や家庭教師の利用もご検討ください。

生徒様が登校に意識が向きだしたら、どのように登校を再開していくか、担任の先生と相談していけると良いでしょう。

【経過】

保護者様の関わりを通して「お父さんやお母さんがこれまでの自分や失敗した自分のことを認めて受け入れてくれた」、「今は学校に行かずに休んで良いと思ってくれている」などと思えることで罪悪感が和らぎ、安堵し、身体症状が軽減していきます。

少しずつ生活リズムが戻ると保護者様との会話も増えていきます

生活リズムが概ね改善され、ご家庭でリラックスして過ごせるようになると、登校の仕方を検討することができるようになり、登校を促すと午前中のみ登校や別室登校ができるようになっていきます。

しばらくは登校後の疲労感が強く、決まった曜日だけ登校する等、慣らし登校が続きます

 

⑤タイプE:学校生活起因タイプ

いじめや嫌がらせの行為を受けていたり、教師や友達、先輩後輩の人間関係の問題があるなど、何らかの学校での問題によって登校できなくなるタイプです。

【特徴】

前兆として、いつもと様子が異なっていたり、頭痛や腹痛などの身体症状を訴えて登校を渋るようになります。

登校しても早退をしたり、保健室に行くことが増え、徐々に欠席するようになります。

急に成績が下がったり、家での様子が落ち着かなくなったり、ずっと横になって無気力なようになったりします。

学校に行かなくなると、登校できていないことへの焦りや不安から学校がある日中は寝て、夜に活動するようになることもあります。

部屋に閉じこもり、保護者様との接触を避けるようになります

保護者様に対して反抗的になり、ストレスが暴力として外(保護者様)に向く場合や、自傷行為として内(生徒様自身)に向いたり、神経症を発症する場合もあります。

【対応の仕方】

学校との連携が大切です。

原因がはっきりしている場合、学校側に相談し問題の解決や環境調整をお願いできると良いでしょう。

生徒様には保護者様は何があっても絶対に味方であると伝えて頂ければと思います。

学校側が問題を解決したからといって無理に学校へ行かせることは避けましょう

学校側にも登校刺激は控えてもらうことが大切です。

ご家庭では生徒様が安心して落ち着いて過ごせるよう、登校刺激はせず、今はゆっくり休んで良いことを伝えてください

生徒様が身体症状を訴えたり、保護者様への暴力や自傷行為が見られる場合は医療機関にご相談ください

ご家庭で落ち着いて過ごせるようになると、外に目が向くようになります。

生徒様が気になる場所や興味関心のある活動を通して、居場所を見つけ、その中で生徒様が認められる経験を積み重ねていき、自信をつけていくことで、登校に繋がっていきます。

またカウンセリングを利用することで、そこが居場所として機能することもあります。

【経過】

ご家庭が生徒様にとって安心な場所になることで、徐々に表情が和らぎ、元気そうに過ごすようになっていきます。

登校への意欲も示すようになりますが、学校に対する不安感は変わらず抱えている場合があります。

原因となったトラブルが解決しないと「行っても変わらない」、「どうせダメ」などという思いが強く、登校への意欲が出てきても、具体的に前に進みにくいことがあります。

元気が戻ってくることで、勉強や活動に力を入れられるようになっていきます。

原因となったトラブルに関する思いはありますが、トラブルと関係のない教師や友達との関係や協力により、別室登校など、少しずつ登校できるようになっていきます

 

⑥注意点

5つのタイプについて解説しましたが、それぞれのタイプが複合していることも多く、実際には様々な経過を辿ります。

また、近年はそれぞれのタイプに発達特性が絡んでいることも多くあります。

保護者様だけで何とかしようとせず、学校や専門機関に相談しながら取り組んでいきましょう

状況が良くなってきた時も「3歩進んで2歩下がる」を心がけていただくことで、生徒様のペースを大事にしていただければと思います。

 

3. 現在の不登校の情勢

生徒様が不登校の状況にあると「うちの子だけがこうなってしまっているのではないだろうか」などと思われる保護者様もいらっしゃるのではないでしょうか。

ここでは現在の不登校の情勢やその背景について解説しています。

 

①不登校は増加傾向にある!?

文部科学省の調査結果(注1)によると、不登校の児童生徒数は約30万人いるとしています。

不登校数は年々増加しており、これは小学校と中学校のどちらにもいえる結果です。

 

②不登校の背景

不登校の増加の背景には、不登校への理解が進んだことで「不登校になったら無理せず休もう」という雰囲気が広がり、以前よりも休みやすくなった点が考えられます。

文部科学省によると、「不安・無気力」のため不登校になった児童生徒は全体の50%以上という結果が出ています。

不安の背景までは調査は行われていませんが、小学校低学年・高学年、中学校の生徒様では不安の主たる背景は異なると考えられます。

小学校低学年の場合は保護者様との分離不安小学校高学年や中学校の生徒様は思春期による精神的不安のために不登校に陥るとされています。

特に不登校が増える小学校高学年や中学生の生徒様は様々なことで葛藤し、悩み、保護者様との距離感や対人関係、将来のことなど、様々なことに不安を抱きやすいです。

この年代の生徒様にとって上手くいかない体験はとても辛く、中にはその失敗体験に耐え難く不登校となる生徒様もいらっしゃいます。

これまでの経験の中で失敗をする経験とそれを乗り越えた成功体験、「どんな時でも自分は受け入れられ、認められている」という保護者様や周囲の方々から受容されている感覚の積み重ねがあるかどうかが不登校を予防するポイントの1つになると考えられます。

 

4.不登校の際の相談先

生徒様が不登校の状況にある保護者様は戸惑いや不安を抱かれていることと思います。

生徒様への関わり方は大事な点ではありますが、忘れてほしくないことは保護者様は一人ではないということです。

ここでは、保護者様や生徒様が相談できる機関について解説していきます。

日々の関わりの中で、抱えられているお気持ちやわからないことを相談していただき、一緒に考えていただけると良いでしょう。

 

①学校

学校の中に生徒様が安心できる、信頼できる人がいることは登校を再開していくうえで心強いです。

また、他の相談先との連携を図るうえでも、学校の中で保護者様が相談できる方がいると良いですね。

【担任の先生】

クラスの状況や雰囲気も把握しており、登校を再開するにあたり、どういうステップを踏んでいくかを考えるうえで担任の先生はカギとなります。

【スクールカウンセラー】

「SC」と呼ばれることもあります。心のケアの専門家であり、学校でカウンセリングを受けられます。

生徒様だけでなく、保護者様のカウンセリングも行っています。

また、生徒様の状況を見立て、どのようなステップを踏んで登校を再開していくかについて、心の専門家として意見を提示してくれることがあります。

【特別支援教育コーディネーター】

普通級での授業参加が難しい生徒様の支援を行なっている方です。

学校内外(医療・福祉の関係機関)の関係者との連絡調整を担っています。

生徒様が繋がっている医療や福祉の関係機関との間で連携をとる際に力になってくれます。

 

②公的機関

公的機関は様々な種類があります。

支援の内容は機関によって異なりますので、生徒様や保護者様の状況に合わせてご相談いただければと思います。

どこへ繋がれば良いかわからない場合にご相談いただける機関もあります。

【教育支援センター(適応指導教室)】

不登校の生徒様の居場所として設けられた機関です。

公立学校と連携がしやすく、通所すれば学校の出席扱いになることが多いです。

なお、こちらは登校再開を前提としたサポートです。

登校再開を考えているのではなく、家の外で居場所を確保したいと考えている段階の場合は、サポート内容が合っていない場合もあるためご注意ください。

【ひきこもり地域支援センター】

不登校やひきこもりについて相談ができます。

臨床心理士などの専門家が相談にのってくれます。

具体的・直接的な支援を行う機関ではなく、それらを行う医療機関や民間の不登校支援機関を紹介する窓口です。

【児童相談所】

生徒様や保護者様からの相談を受けています。児童福祉司や児童心理司、保健師などの専門家と話をすることができます。

相談の中で、治療プログラムやカウンセリングを受けることもできます。

【青少年センター】

青少年の健全な育成を図ることを目的として設けられた機関です。

いじめや不登校など、生徒様や保護者様が抱える悩みの相談ができます。

【児童家庭支援センター】

生徒様とご家庭の問題に関する総合相談窓口です。

18歳未満の生徒様やその保護者様が相談することができます。

地域の子育てに関する情報を持っており、必要に応じて児童福祉施設などの紹介もしていただけます。

 

③民間機関

民間機関は多岐にわたります。

カウンセリングを受けられる場所もあれば、学習の機会を得られる場所など、支援の内容も様々です。

生徒様や保護者様の状況に合わせて必要な支援を受けていただけると良いでしょう。

【カウンセリング施設】

心の専門家である臨床心理士・公認心理師によるカウンセリング心理検査を受けることができます。

ただし、医療機関ではないため保険は効かず自費負担になります。

施設によって料金設定は異なります

【大学附属の心理相談室(※国公立大学にも存在します)

臨床心理士を養成する大学院には心理相談室が併設されており、カウンセリングや心理検査を受けることができます

臨床心理士の養成機関のため、カウンセリング等は大学院生が行うことが多いです。

そのため、前項のカウンセリング施設同様に自費負担ではありますが、より安く利用できます。

専門家ではないため不安に感じられるかもしれませんが、臨床心理士の資格を有する大学の教員が指導員としてついていますのでご安心ください。

【フリースクール】

何らかの理由から学校に行くことができない、行きたくてもいけないといった生徒様などが学校の代わりに過ごせる場所です。

学校教育法上の学校ではありませんが、要件を満たせばフリースクールの通学で出席扱いになることもあります。

活動内容は様々なため、見学などを通して生徒様に合う場所かどうかを検討することをおすすめします。

【学習塾】

学習塾に通うことで、学校に通えていなくても勉強を進めることが可能です。

個別指導であれば、勉強以外にも進路の相談をしやすいと考えられます。

不登校に対応した塾では、不登校の生徒様の心理状態を理解したうえでの授業を行えます。

【家庭教師】

前項の学習塾同様に学習の機会の確保をするうえで、家庭教師も選択肢の1つです。

不登校の生徒様向けの家庭教師もあり、勉強以外の進路の相談なども行いやすいです。

ご家庭での指導になるため、外にでることに抵抗がある生徒様でも利用しやすいでしょう。

 

④医療機関

不登校の生徒様の中には、学校に通えていないだけでなく、起立性調節障害や心身症の症状がある場合やベースに発達障害を有している場合もあります。

また、精神疾患の症状を示す生徒様もいらっしゃるかもしれません。

医療機関に繋がることで適切な支援を受けることができます

【病院やクリニック】

不登校の生徒様は心療内科や児童精神科で診療ができます。

また、小児科でも不登校の診療ができる医師や、臨床心理士・公認心理師がカウンセリングや心理検査を行なっているところもあります。

お近くの病院を調べていただくほか、かかりつけ医に相談し、不登校の生徒様のカウンセリングを行なっている病院やクリニックを紹介してもらう方法があります。

【精神保健福祉センター】

精神疾患をお持ちの方の支援を目的として設置された機関です。

不登校の生徒様に限らず、心の問題で困っている生徒様やその保護者様からも精神衛生に関する相談を行っています。

 

5.まとめ

今回は不登校に焦点を当てて解説しました。

生徒様が不登校になってしまうと、不安になってしまいますよね。

不登校について相談できる場所はたくさんあります

保護者様だけで悩まず、学校の先生や専門機関に相談していただければと思います。

また、今回の内容を参考にしながら、生徒様への対応を工夫してみていただければと思います。

【脚注【

注1)文部科学省(2023) 令和4年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1302902.htm (参照2024-03-30)

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