生徒様のご紹介

M.Yさん
高校3年生/大学受験コース
担当教師:一橋大学商学部2年生
受講分野
・高校3年生。大学受験対策。
・【国語】一橋大学過去問
・【英語】自由英作文
授業ではどのような指導を受けていますか。
保護者様:今は過去問演習が中心なのですが、指導の際は単なる問題解説に終わらず、
「この問題は全体で見たらどれくらいの難易度なのか」や「この問題では、どれくらいの点数をとることを目標にするべきか」といった点についてもアドバイスをいただいています。
また、先生が実際に一橋大学に合格した時の経験をもとに、一橋大学に合格するためにはどんな学習計画で進めていけばいいのかの部分についても、都度アドバイスをいただいています。
▼実際のノートの写真
教師が実際に作成した指導方針(抜粋)
▼指導方針シートイメージ
■生徒様の現状分析
国語の記述問題に関して、言語化が苦手な様子です。抜き出すポイントは分かっていますが、それを自分の言葉で書き出すというところに苦手があるようです。
また英単語をはじめとして、とりあえず書いて身につけようとするなど几帳面なところがありますが、それだけに全体像を大まかに掴むことから遠ざかっている印象も否めません。
全体的に、まだ参考書をこなすということに慣れておらず、学習を軌道に乗せるのに少し手間取っているところがあります。
まだ慣れていないことが原因なので、今後問題にたくさん取り組んでいって慣れていきましょう。
■今後の指導方針
記述回答の良質化と、基礎のとりこぼしを無くすことが必要です。
過去問演習、添削の繰り返しを行い、その過程で抜けている分野があれば基本的な問題に戻って復習をします。
加えて毎回の宿題では、記述問題大問2つ分、自由英作文ひとつ、数学1問を課すようにいたします。
また学習計画をはじめ、一橋大学入試全般に関するサポートを行います。科目別の力の入れ方や冠模試への対応などを指導いたします。
指導の結果、どんな効果を感じますか。
保護者様:自分だけでは手が届かないところ、かゆいところにも指導していただけるので、指導の内容は非常に濃いと感じます。
また娘はすごく静かでおとなしく、成績が取れていても心配になってしまうような、心配性な性格なんですけど、
先生は娘に対して大丈夫だよって励ましてくれたりとか、全然心配することないよって、言ってくださるため、娘の心の支えになってると思います。
#難関大生の
授業
教師からのコメント
教師:参考書の解説文には、その問題限りの解説しか書かれていないため、「結局その解法を思いつくまでにどのような思考をすればいいのかがわからない」ということが往々にして起こりやすいと感じています。
そこで指導では、実際に自分が解く時はどんな思考の回路でこの問題を解くか、というのを教えながら解説をするようにしています。
一橋大生ならこの問題をどう解説する?
一橋大学・2002年国語・問3
出典:飯田年穂『問いかける山』
問い:プラトンは王政<哲人政治>がもっとも優れた政体であると主張したというが、その主張とはどういう内容のものであったか、右の文章によって要約して答えよ(250文字以内)。
教師:例えば上記の問題について、私は以下のように解説を行いました。
まず、文章全体の構成は大きく3つに分けられます。 1つ目がプラトンが王政を支持した事実とその理由、2つ目が洞窟の比喩について、3つ目がこれらのまとめとしてのプラトンの政治論です。
一見すると3つ目が1つ目の言い換えで、1,3のみで筆者の主張を汲み取ることができるように思えます。しかしながら、この文章全体を要約する時にまるまる1つのポイント(2つ目のまとまり)を抜かしてしまうことは、良い要約にはなりません。
筆者が1,3で述べたプラトンの政治論の補強として2の話を持ち出した理由を汲み取るべきです。
以上のことを踏まえ今回の場合は、生徒様が書いてくれた答案に加えて「人がみな持っているが使うことのない、真実を見る力を発揮できるようにする哲人」という趣旨を加えるようにいたしました。
またこの内容を加えるために1,3のまとめをより簡潔に書き直す必要がありましたので、重複してしまっている表現の片方を消したり、本文からそのまま抜き取ってある表現を短く言い換えたりするように指導しました。
当会にご興味をお持ちの方は、ぜひ下記よりお問い合わせください。