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【実際の授業の様子】D.Nさん

【実際の授業の様子】D.Nさん

生徒様のご紹介

口コミ男性

D.Nさん
小学6年生/プレミアムSAPIX生指導経験者コース受講
担当教師:東京医科歯科大学医学部5年生

■科目

算数・理科

■教師に求める役割

SAPIXのフォローをお願いします。アウトプットがなかなかできておらず、横で見ていただきできていないところのフォローをお願いします。

教師が作成した指導方針

▼指導方針シートイメージ

面談シートテンプレ

【三者面談で教師が提示した指導方針(抜粋)】

どの科目も空欄が多いように感じられます。最初の方の問題で解答を迷っている模様です。

具体的には、大問2の小問集合から、解き方が分からない問題が多いようです。おそらく、自習の際に解説を読んで理解したつもりになり、 復習が疎かになってしまっている可能性があります。
問題を間違えた際の直しに関して「どうして間違えたのか」というところまで考える習慣をつけましょう。

まずは、塾の授業後の宿題・復習を丁寧に行っていく癖をつける必要があります。
計算力は十分にあるので、基本的なパターン問題をいくつも解き、 マンスリーテストの大問1・2で得点できるようにしていきましょう。

授業では、生徒様が解説を聞いて分かったつもりになって、 後々自力で解けなくなるということがないよう、 双方向的に問題を解くようにしたいと思います。

実際の授業の様子

■取り扱った問題

【問い】

長さ240mの普通列車が鉄橋をわたりはじめてからわたり終わるまでに65秒かかりました。
同じ鉄橋を長さ331mの急行列車が、普通列車の1.6倍の速さでわたったところ45秒かかりました。
次の問いに答えなさい

(1)鉄橋の長さを求めなさい
(2)急行列車の時速を求めなさい

▼実際の板書の様子

実際のノートの写真

 

▼実際の教師と生徒様の会話の様子

【まずは、与えられている情報を全部図に落とし込もう】

教師:そうしたら、まず図を書こう。

(教師が図を書きながら以下説明)
鉄橋がこんな感じですよね。
「列車がわたりはじめ」ってことは、列車の頭が鉄橋にこうかかるわけ。

そうすると、「わたりはじめ」から「わたり終わるまで」ってことは、こういう図になるね。
で、ここ(列車の長さ)が240m。

じゃあこれが普通列車の時ってことで、急行列車の時も同じように図を書いて、まず比べてみよう。
はいじゃあ書いてみてください

(生徒様が図を書く)

生徒様:できました

教師:OK。そうしたら、ここ(普通列車の先頭)がここ(鉄橋をわたり切る)に行くまでに、何秒かかったって書いてある?

生徒様:えっと、65秒。

教師:そうですね。じゃあ、鉄橋の長さを一旦「□(四角)」メートルにしましょう。

そうしたら、例えばこういうところ(図の右側)に、 「普通列車は『□(四角)』+240mに65秒」とかって情報をノートに書いていく。

生徒様:はい

教師:急行列車は渡り始めから渡り終えるまでに何秒かかったの?

生徒様:45秒

教師:そうですね。じゃあ、これ(45秒)も書いてあげる。

で、やっぱり普段の問題からそうなんだけど、この問題に与えられてる情報を全部図に、ノートに、テストの時は回答用紙に落とし込まないといけないのね。

そうすると、今問題文にあってここに書いてない情報っていうのはなんですか?

生徒様:鉄橋の長さ。

教師:鉄橋の長さはそもそも与えられてないよね。そうじゃなくて、まだ使ってないヒントがあるよね。

生徒様:普通列車の速さ

教師:うん。そうそう。だから速さの情報を図に書く。

これ(普通列車)が「1」だとする。 そうするとこれ(特急列車)は「1.6」。多分ここまでの整理の時点でつまずいたのではないかと思いますね。

ここから鉄橋の長さを求めたい。ここまでが要は問題を解く前の前座ね。

じゃあここから問題解くってなったらどうしたらいいでしょう。ってことで、ちょっともう1回考えてもらっていい?

(生徒様が考える)

 

【比を使う時は距離を揃えないとダメだよね】

教師:うーん、厳しい? じゃあこの「『□(四角)』+240m」っていうのを、 急行列車が同じ距離進んだとしたら、何秒かかりますか。これはいけるよ

生徒様:1.6倍だから25秒。

教師:25秒?根拠は?

生徒様:ここが、だから時間の差が20秒で

教師:差が20秒だけど、いいですか。 これさ、進んでる距離が違うから。

生徒様:あ、そっか。

教師:そうそう。比を使うんだったら、距離を揃えないといけないです。

速さの比と、時間の比の関係を思い出してください。同じ距離だったら、速さの比は時間の比の逆になったわけだよね。

ってことは、今、速さの比は?1対1.6だとわかりにくいから、5対8って考えよう。

1対1.6を5倍したらそうなるよね。じゃあ同じ距離なら、かかる時間の比は8対5だよ。

そうしたら、急行列車が同じ距離進むのにかかる時間は?

(生徒様が図に書く)

教師:そうそうそう。8分の325秒でしょ。でこっち(急行列車が実際走った時間)は8分の340秒。

だから急行列車は「◻︎(四角)+240m」進むのに8分の325秒かかるけど、「◻︎(四角)+331m」進むのは8分の340秒かかるっていうことだよね。

じゃあなんでその差が生まれるの?って考えたら、、

生徒様:長さが違うから。

教師:そうそうそう。つまりこの差は何メートル?

生徒様:15m

教師:ほんと?これ(普通列車)とこれ(急行)の長さの差。

生徒様:えっと、91m

教師:そう、91m進むのにかかる時間がこの差っていうわけ。じゃあ、急行列車の速さわかりそうだよね。

教師へのインタビュー

【僕が問題を解く際の思考の過程を、そのまま伝えるよう意識しています】

—生徒様に指導を行うにあたって、意識・工夫しているところはありますか

今回の生徒様は、志望校が明確にあって、そこに向けて頑張りたいという意欲もあって、勉強時間も結構確保してるけど、なかなか結果に繋がらない、といったお悩みを持つ生徒様でした。

ですので授業では「その問題の答えがわかって終わり」にならないよう、「他の問題にも当てはまるような考え方やポイント、思考の過程」みたいなものもできる限り伝えるように意識しています。

また生徒様にありがちなのが、「問題文とにらめっこして、考え方が思いつかなかったら放り投げてしまう」といった行動なのですが、

そういう時は「わからなくても、とりあえず問題の状況を図や文字にして整理しよう。それをやっていけば絶対答えに繋がるから」と伝えたり、

実際に自分が問題を解いて思考している過程を板書して見せたりすることが多いです。

—授業以外には生徒様とどんな話をしていますか

生徒様もいろんなことに興味があるようで、授業に関連した内容から、直接受験には関係ないようなことまで質問を受けたりします。

「大学生って、どんな感じの生活してるんですか」とか「先生が小学生の時は、どういうふうに過ごしてたんですか」とかも聞かれるので、自分の体験を元に話したりします。

また学問的な深い質問については、僕も全部わかるわけではないので、その場で一緒に調べたりして「こうなんじゃないかな」と話したりしています。

 

【生徒様の躓いているポイントについてすり合わせるようにしています。】

—保護者様とはどのように指導の話をしていますか

毎回授業後にお母様とお話して、授業で扱った内容と、生徒様の現在の状況をお話しています。

例えば算数だったら「問題の設定自体は理解してるのに、図がうまく書けてない・式が雑になっている・単位を間違えてしまう、などで不正解になってしまっています」のようなフィードバックをしたりしています。

またフィードバックの際は、あえて隠すようなことはせず、正直にはっきり「生徒様はこういうところができてないんだと思います」とお伝えするように心がけています。保護者様もご理解のある方なので「そうですよね」と、毎回納得してくださっているご様子です。

また志望校なども相談いただいたりするので、「こういう感じで考えたらいいんじゃないか」や「こういう学校がいいんじゃないか」のような提案を、自分のできる範囲で行うようにしています。

また頻度はまちまちですが、授業後の話し合いに、生徒様が入っていらっしゃる時もあります。その際は「今日は、こういうところができなかったよね」と本人とすり合わせ、フィードバックするような感じで、お話することをしています。

—指導の効果はどれくらい現れていると感じていますか

最初は「試験を受けてもほとんど白紙」のような状態だったのが、最近は埋める努力をしている様子が伺えたり、 授業中も問題を最初から放り投げるようなことはしなくなっているという実感はあります。

ご家庭様からの感想

【先生方のおかげで勉強方法に迷うこともなくなり、自発的に動けるようになってきました】

—実際に指導を開始してから3か月ほど経過していますが、教師に対してどのような感想をお持ちですか。

先生は「自分で考えさせる→ヒントを出す」の流れで指導をしてくださいます。また息子に対して、「勉強とはこうやるんだよ」ということも教えてくださいます。

先生の言葉でとても印象的だったのが 「ぜひ、理科資料や社会資料とお友達になってください。塾の宿題をやって点数を取ることだけが勉強ではないです。いつか大きくなった時に『勉強はすごく苦しいものだ』と思っていてほしくなくて。

『勉強って楽しい。知らないことを知ることは楽しい。様々な知識が自分の身に定着していくのは楽しい』と思えるようになっていてほしいです」 というようなお言葉です。

もう素晴らしいなと思いました。 目先の点数を上げる勉強になってしまうのは非常に苦しいことだと思うので、先生の考え方は子供の財産になるんじゃないかなと、私は思っています。

 

当会ではこれからも、サービス品質向上のためにより一層努めてまいります。
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